白い部屋に横たわり
独り時が過ぎるのを
さっきからずっと眺めている

)右足の親指が急につり
)反り返ったまま動かない

無音無言の部屋のなか
時は流砂のように流れていき
私が上げる ...
前を見れば誰かの背中
後方からは抜き去ろうとする者の足音

周りを意識し過ぎれば
自ずからデスレースを走ることになるだろう

胸の中ににぶら下がった心臓は
おまえだけのストップウォッチ
...
絵本に入るように
嘘をついた

幸せな嘘

私は善い人間で
悪い人は出てこない

みんなが幸せで

涙の味を誰も知らない 
だめなひと

いとしい


すまなそうにうつむいて

小さく笑う


もういいから

だめでいいから

わかってるから


そんなに小さくなるな

泣きたくなる  ...
夏の終わり
暑さだけ残して

太陽が少しずつ
遠くなる

街の中で
暑い暑いと言いながら

人のいなくなった海の面影が
頭の中でしまわれる

毎年同じ

何か忘れ物をしたよ ...
雷が断続的に鳴り響く飼い猫は僕から離れない

神社へと続く階段二百段神と一つになった感覚

詐欺師達何年か経ちまた古い方法使い詐欺を働く

夏までは後少しだと梅雨が言う最後の悪足掻きみたい ...
嘘が嫌いなあなたに
真っ暗な夜景
沈まない月とまだ昇らない陽
狭間の時間であなたに染まる

耳から染みて
遠く心臓まで

ひたひたと音のする様な
それは足音・笑い声・瞳
全てはあな ...
すべてのものに歴史が有り
呼応しあって一編の詩を編む

すべてのひとに歴史と生命誌がありときには
愛情の経歴書を携えて空に放たれる

すべての空虚に名前はない
風や雲や雨のようにあかるい ...
そらをとぶ骸骨か、煙かわからない


死んだあとを焼き場でみた


昼なのに、傷のある音を出す


濡れた髪を切りたい


たち止まり雲を見る、ひとは歩いている

...
自分の歩んできた人生なんてゴミみたいなものの寄せ集めだなんて思っていても、記憶の海の底に懐中電灯をかざしてみればそうとも言い切れない事に気付かされることがある。


近所にT ...
書くことは思考を連れてくるから、たちどまってはいけないのだ。
季節や天気のせいにした動かない体を冷やして、信号を入力する。

花のことから書こうと思う。
ま夏の花びらたちのこと。さえた緑の ...
光溢れる夏の午後
庭の梅の木が微かに揺れて
三才の僕はその瞬間、
〈じぶんは自分なのだ〉と不意に気付いた
なにものにも替えられ得ない〃この私という存在〃
その認識が僕を稲妻のように打ったのだ ...
頭ばかり大きくなって
光を通れなくなった森の中
迷っても前へ進むつもり
最後の日が来るまでは
花びらで指を切り
その血で蘇る
思い出が膨らんで
誰にも止められない
心臓は忙しく
歯車 ...
朽ちた葉を踏むと
乾いた音がする

傍らに歩くむすこが
聞いて、と
教えてくれる

朽ちた葉を踏むと
風の音がする

今まで気にしなかっただけの
あまりに満ちあふれた
音がする ...
{引用=善光寺の庭を散策した折に浮かんだ句}



救われず{ルビ兜虫=かぶとむし}獲る午前二時


「害虫を捕獲してます」さよかいな


つんのめる先に大蟻おっとっと


...
胃散のむ 考えすぎの 油蝉


滑稽な おとことなって 蝉のこえ


蝉時雨 ひたいは汗の 遊水池
たくさん詩を書いて
たくさん詩を消した
推敲などろくにせず
縋るように投稿した
作品と呼べるものなどなく
とても人様にお届けできるものではなかった
それでも悪くないねと誰かが言ってくれると ...
朝の空気に
ほのかに香る
ひときわ白い花

その淵に佇んでいると
葉の茂み深くから
あの 蜘蛛の糸 の話
耳をすましていると

一本の竿が近づき
上からお釈迦様のことば
「悪いこ ...
ノイズキャンセリングで外耳が荒れる

別に文句は言わないけど 僕は規格に合わない劣等民

そこまで自虐はしないけど

うるさいものもないのに 外音を消したがる

音質などしらないけど  ...
その月三度目の土曜、部屋の南側にある薄っぺらい窓の下の壁に、血で書かれた詩があるのを見つけた、そんなものを書いた記憶はなかった、けれどそれは、自分自身が書いたとしか思えないものだった、袖をまくり、 ... 恋が又

出会い頭に


獰猛な


化け物じみた




毒牙をさらす
{引用=コオロギ

ぼくという
幼子がいなくなっても
コオロギたち
しばらくは まだ
地球に
いるのですか



音たち

しずかと思われても
時計 ...
121
で、あなたはどうして 
あなたの存在を否定しているのですか
私は信じています


122
あの人の心の隙間に繋がりたがって
ゆうなんぎいのいとの
そよとばかりに
...
足の裏がほてる
太股のやんわりしたあたり
それを ぴたりとくっつけてみる
気持ちがいい
熱が からだのなかで
つたわるように
青空を
うつってゆく

キッチンから ...
あなたの町にもきっとスーパーマーケットやショッピングモールがあるだろう



今では信じられない事だがそれらの中にあるエスカレーターの階段下の部分は ...
淋しい金魚は
ひらひら、きれい
冷たい水の
いちばん冷たいところを
その身に負った
見事な絵の具で
ぬくめて渡る

淋しい金魚は
なんにも言わない
わたしにわかる言葉など
ひとつ ...
 ここ二〇日ほど勤務や家業で、休みなしに働き、体に違和感を感じていた。
 朝方、今日の弁当は?と妻に聞かれた。十三日から開始した登山道・あるいはその周辺の除草作業だったが、そのきつさや膨大な作業量を ...
時には投げやりになる
弱気になって
諦めそうになることだってある
空気と闘っているみたいだ
観念と観念の闘いだから
孤立無援だ
何時、果てるとも知らない
何時、始まるか分からない
...
内乱の起こらぬ国に生まれ出で今宵の空に星は干からび

反戦の歌を詠んでは徒党組む組織となりて何処へ向かうぞ

人として生まれてくればいずれかの国の民なりそれを選べず
女性には関心のない振りを装っている。
だけど私が勤めている物流センターには沢山の異性が働いているのだ。
その大半はパートタイマーの奥さん連中。勿論男連中もいるがそのほとんども非正規雇用の従業員だ。 ...
日付順文書リスト
タイトル投稿者カテゴリPoint日付
繋縛ひだかたけし自由詩420/8/18 21:26
マイペース自由詩120/8/18 14:34
小さい猫の本ガト自由詩1*20/8/18 5:22
街灯自由詩3*20/8/18 5:17
サンダル自由詩2*20/8/18 5:14
夏川ゆう短歌220/8/18 4:55
夜景桜蜜自由詩120/8/18 4:45
歴史梅昆布茶自由詩520/8/18 3:35
そらとぶ骸骨秋葉竹俳句220/8/18 2:51
記憶から道草次郎散文(批評...2*20/8/18 1:26
メモはるな散文(批評...320/8/18 0:17
ある夏の光景ひだかたけし自由詩6*20/8/17 20:57
GOALミナト 螢自由詩020/8/17 20:27
風のおと千波 一也自由詩620/8/17 19:58
虫のイキ道草次郎川柳2*20/8/17 18:37
川柳020/8/17 18:16
独白自由詩4*20/8/17 9:45
蓮の池もちはる自由詩0*20/8/17 8:34
ノイズキャンセリング 短角牛自由詩120/8/17 2:41
Terminal Frostホロウ・シカ...自由詩1*20/8/16 22:29
TAT短歌020/8/16 22:24
抽斗の中のメモのきれはし道草次郎自由詩2*20/8/16 18:35
フラグメンツ No.121~150AB(なかほ...自由詩220/8/16 18:02
空の観想道草次郎自由詩1*20/8/16 16:50
JPSTAT自由詩120/8/16 14:30
淋しい金魚千波 一也自由詩420/8/16 12:58
休日山人散文(批評...6*20/8/16 9:08
本当の正義の味方ジム・プリマ...自由詩0*20/8/16 8:53
内乱こたきひろし短歌0*20/8/16 8:00
炎天の下には自由詩720/8/16 7:32

Home 戻る 最新へ 次へ
784 785 786 787 788 789 790 791 792 793 794 795 796 797 798 799 800 801 802 803 804 805 806 807 808 809 810 811 812 813 814 815 816 817 818 819 820 821 822 823 824 
3.45sec.