目の前の
馬鈴薯と玉葱の炒めものは
たった一枚の皿であれ
時と所により
どれほどの幸いを、もたらすだろう
風は冷たくて
生温かいよりいいけれど
撃たれていても
失われゆく感覚に朦朧とするのが
口惜しいくらいで
なんとかもう少し
月の光が見られるまでは
ここでこうしていたいのだけれど
雪の精に誘惑された夢を見た
一緒に帰ろうと言った
溶けて消えてしまうのが
怖いと泣いていた
昨日の雪だるまはもう無い
白い陶器のマリアに
黄色いリボンをかけたら
春の妖精 ...
あなたが触れたものすべて
花になっていく
花粉が涙にとけていく
人生は花壇を繰り返し
つくっているようなもの
日に焼けた蜜の匂い
花嫁の気持ちを
色と形にした花びら
葉に隠れた妖精は
温かな波の音聞きながら
明日のために花冠を編む
妖精は深夜ドレスに掛けて
祈りを捧げて帰っていく
海が見え ...
わたしの先を歩むかたち
わたしのかたちの穴を飛び越え
ふたつの機械の音は重なり
小さく小さく泳ぎはじめる
蜘蛛の巣と栗鼠
やわらかな時間を
ゆうるりと降りる
冬が ...
阿修羅が僕を柘榴のように切り裂く
ばらばらで
ばらばらに
己が部分と成る
「ああ生きていた」
液体が滴る
滴りながら
廻って
我が還っていく
情報化時代がもたらす
いわれなき中傷に
ひたすら耐えてきた
可愛い見た目にも
関わらず
食材にされた上
未知のウイルスの原因とされた
この私の無念が
お前に分かるか!
いよいよ
...
進行速度の遅い
乱気流は鈴鹿山脈を越え
大阪平野にフェーン現象を招き
一月の最高気温レコードとなった
毘盧遮那仏よ
立ち出でよ
吐息一風
悪政を焼き払え
...
きっと
誰かが
気づくと思って
僕は
足下に夜空を描いた
本物の夜空は
見上げれば見えるけど
見上げたり、聞こえたり、感じたり
たまに体の中に入ったり
どこにでもあるその色に
私はどうしようもなく
あの時感じた想像を重ねてしまう
同じなのに、もどかしい
私はわ ...
記念日でも無いのに
貰った時計に理由が欲しくて
安物のクォーツだけど
初めて認められた気がした
感謝を伝える気持ちまで
あと少し飛べたら良いけれど
ありふれた言葉も急いだままで
何かを果 ...
進化した洗剤汚れ取り除く強力だけど地球に優しい
懐かしさ感じさせる歌声が心の何処かを刺激して遊ぶ
牡蠣小屋で新鮮な牡蠣食したい美味しさだけを伝えるスタッフ
改札を抜ければ知らない町に ...
1
毎年この日の夜には
上原君の星が話しかけてくるはずなのに
今年は何も聞こえてこなくて
見上げても光が揺れることもなく
なあ、もう忘れちゃうよ
と、小さく嘘をついてみた ...
ぱらぱら毛布にくるまって
はらはら伝わる母の熱
雪降る街は寝静まり
時を白く染め上げて
束の間君を母とする
ぱらぱら毛布にくるまって
はらはら伝わる君の熱
雪降る街は寝静まり
時を ...
「背側側頭窓」からチーズケーキがみえる。
その表面にはいくつものき孔があいている。
が、たべてもおいしいだけで、孔の味は発見できない。
墜落した紙飛行機が海に沈む
無人の自転車が男を追い越していく、と
男は置いてきた遺書の誤字に気づき
慌てて家族の待つ家へと帰る
妻は夜更けまで
サマーセーターを編んでいることだろ ...
古い毛布にくるまって
そのほのかなぬくもりの中へ落ちてゆく
ときおり失った言葉を見つけ直したりして
なんで毛布が言葉を覚えているんだろう
そういぶかっている自分に気が付くと
ディスプレイ ...
今の今迄一緒に居たような気がするが
もう面影が思い出せない
誰だったのか
そんな風にして何と無く
かなしいようなやさしいような
記憶にならなかった経験の
ふわふわし ...
どれだけ着込んでも
どれだけ暖房を強くしても
寒さを凌ぐ方法をぼくはまだ知らない
寒いのは冬だからじゃない
寒いのは一人だからじゃない
氷点下を感じているのは
身体ではなくぼくの心
...
森の向こうに空があり
私の思考が漂っている
地水火風はその中で
好き勝手に踊っている
私の感情の底に哀しみ溜まり
虚脱の寒気はいや増すばかり
自壊か決壊か知らないが
私の思考 ...
とにかくネットにいりびったって20年ほどにもなってしまいました。
HNもどれだけつくったのか、定かではありません。
「れたすたれす」っていうのが長かったみたいなんですけど、
「宗像現象」もけ ...
くるくると空が流転する。
葉がさざめく。
海の底を人魚が泳いでいく。
悲しみは積り、積り、
切なさで、
わたしはそれを胡麻化している。
あなたたちも同じでしょう?
細やかなことが ...
バレッタを留めた君の髪の毛が
よそ見をしながら遊んだ日
うなじの模様に惹かれたら
心にも同じアザができてた
痛くはないけど少し恥ずかしい
こんな気持ちのままじゃ帰れない
いつまで待てるだろ ...
産まれる前に付けられた値札
遺伝子かも知れない
産まれた時に渡された番号札
列に並んで順番を待たなければならない
成長は言い換えれば劣化に過ぎない
生きると死ぬは紙一重
天気予 ...
雪がふらないから
雪だるまにさえなれず
春になっても、とけることができません
シャッターの降りた渋谷駅
俺たちはいっときの往生に浮かれ騒いでいた
生きることがあまりに長すぎて
なのに
なんの気まぐれか
俺はひとりになった
真夜中の交差点
で
ひとり撥ねら ...
水はぼくという暗闇を通り過ぎていく
空気もぼくの暗闇の中で膨張したり縮小したりする
太陽と月の関係のように
光と影の螺旋は何処までも続く
独りで生まれ
独りで死んでゆく
生まれることは ...
「みつば…」と寝言しながら寝がえりをうつむすめの手のひらから、バニラの匂いがする。きょうは日曜日で、クッキーを作って焼いた。くま、うさぎ、星のかたちの抜き型、「ハートの型あったらよつばのクローバー ...
モニターの中では性具のような光沢を持つ拳銃をこめかみに押し当てたブロンドの若い女が眼窩いっぱいにまで目を見開いて笑い続けていた、それが冗談なのか本気なのかすぐには判断が出来なかったが、引鉄にかけた ...
日付順文書リスト
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
昭和二十年、或る夏の夕餉
服部 剛
自由詩
10
20/1/28 23:52
切なる願い
坂本瞳子
自由詩
1*
20/1/28 22:40
白い惑星
丘白月
自由詩
1
20/1/28 21:59
花の錬金術
〃
自由詩
1*
20/1/28 21:59
プルメリアの妖精
〃
自由詩
0
20/1/28 21:58
ひとつ つまびく
木立 悟
自由詩
0
20/1/28 21:02
喰らわれた
秋也
自由詩
1*
20/1/28 19:29
ハクビシンではなく
花形新次
自由詩
1
20/1/28 19:24
希求
ナンモナイデ...
自由詩
3*
20/1/28 18:59
足下の夜空
千幸
自由詩
1*
20/1/28 16:50
青
タイム99
自由詩
1
20/1/28 9:31
時計
ミナト 螢
自由詩
1
20/1/28 8:08
自由自在
夏川ゆう
短歌
2
20/1/28 5:09
Astronomy club
AB(なかほ...
自由詩
10*
20/1/27 23:05
ぱらぱら毛布
ひだかたけし
自由詩
3
20/1/27 22:01
ヴェロキラプトル
ナンモナイデ...
自由詩
6*
20/1/27 20:51
夏のコラージュ1
たもつ
自由詩
4
20/1/27 20:49
残された詩
ナンモナイデ...
自由詩
4*
20/1/27 19:35
Der Traum
墨晶
自由詩
3*
20/1/27 19:25
氷点下
HAL
自由詩
9*
20/1/27 18:27
逃出
ひだかたけし
自由詩
3
20/1/27 12:54
近頃の悪夢
ナンモナイデ...
散文(批評...
1*
20/1/27 12:09
僕たちはすべて水際(みぎわ)にいる
朧月夜
自由詩
6*
20/1/27 11:29
恋愛的瞬間
ミナト 螢
自由詩
3*
20/1/27 8:16
天気予報では
こたきひろし
自由詩
3
20/1/27 7:13
雪がふらないから
殿上 童
自由詩
4*
20/1/27 3:12
夢追いびと・年負いびと
存ゑくべる
自由詩
3
20/1/27 1:00
夜想
レタス
自由詩
2
20/1/27 0:51
メモ
はるな
散文(批評...
1
20/1/26 23:56
同じ川で汲み上げた水は混ぜればひとつの水に戻る
ホロウ・シカ...
自由詩
0
20/1/26 23:28
782
783
784
785
786
787
788
789
790
791
792
793
794
795
796
797
798
799
800
801
802
803
804
805
806
807
808
809
810
811
812
813
814
815
816
817
818
819
820
821
822
4.34sec.