そのとき
両脇に親が眠り
その真ん中に
自分が横たわっていた

三歳の私は夜中突然目覚め
それから眠れなくなった

〈今、両脇で死んだように眠っている親達がいなくなったら
自分はこの ...
女性器ほど
複雑なものは
ないんだよなあ

べろべろ
 
いつからか往き來する

一輪車のりのほそながい影 


軒から逆さに見下ろす 

くれがたの橫町 


{ルビ世界=今日}の終わり

無言の道化たち 


陶然と  ...
遠雷が鳴る あとかさき
かなかなひぐらし かなしんで

夏の報せ、がたくさん奪っていった
なつのせみはるのせみ黙っていった
遠野で踊るハタタ神、てをのばして

あの遠雷に帽子を被せたい
...
死にたいとググッたらこころの健康相談ダイヤルの番号が表示された

生きたいとググッてみたところ同じくこころの健康相談ダイヤルの番号が表示された

すこし元気が出た
なんのひかりもありません
しにたいです
けど
ひかりがないことと
しにたいことが
つながるのは
おかしいですね
わたしのこしらえきた
なにかは
たんらくてきに
どこまでも
まちが ...
その夜も、公園に集まる子供たちは
ベンチに座る男を取り囲む。
男は慣れた様子で、握った両手のこぶしを
くるくる回して踊ってみせる。
そして最後のひとりまでも催眠にかけると、
ぱっと手のひらを ...
剥き出されている

神経は逆立ち
風雨に鳥肌立つ
紅の樹木は激しく波打ち
瞳をくりくりと輝かせた
木登り少女は姿を消した

何にもない、何もない
意味は全て剥奪され
記号だけがひょ ...
呻いている。
ただひたすら、呻いている。

枯れ果てて死んだ、
ひび割れた大地に
立ち竦んでいる。

風はびゅうびゅうと髪を乱す
口の中に砂が封じるように入ってくる。

血 ...
産まれたばかりは
眠っているか泣いてばかりいた

産まれてばかりも
夢を見るのか
見ないのか

記憶は何もない
まるで
無感覚か無意識の
暗闇だったから

誰かに
何者かに
...
  )サラ ? 目が覚めたのね。 
エシャロットとベーコンのスープを口にしたのは床に寝ついてから二日目の朝だった。
叔母のエミーは料理をテーブルに置くと狭いベットのわきをすり抜けてカーテンを引 ...
能力を熊力と書いたのは態と

まるで丸みたいにみえる八角形

黒歴史 たくさんの色が混ざってる

てのひらのなかにひらがなみつけた日

バス停でコントラバスを弾いている
 しわがれた老人の声が低く響き、それに続いて男と女の声が虚ろに空間の中に広がる。冷たく、そして何もなく、暗闇に包まれた空間。そこに起こる物音はすべて柔らかな海綿に沁み入るように、だんだんとその質量を失 ... 地下室への階段を降りてゆくと
探していた言葉があった
それは難しい言葉なんかではなくて
なんてことはない言葉だった
くだらないなぞなぞの答えのような
拍子抜けするようなやつ
でも 昔は仲良 ...
営農センターの方から多くの桃が北側の倉庫に運ばれて来ていた。
フォークリフトの爪が木製のパレットに引っ掛かかる時に出す苦しげな音が梅雨明けの北信地方に反響し、鉄で出来た{ルビ軌条=レール}のような態 ...
とうにもう
枯野の向こうへ行きやったけど
おれに初めてフグを食わしてくれたんは
おんじゃん(おじいちゃん)やった

唇がぴりぴりしたら言いや
フグの毒がまわったゆうことやさかいにな
おれ ...
痛み 超え
恐怖 超え
快楽 超え
嫌悪 超え
絶望 超え
希望 超え

死を前にして、死を前にして

外界 銀に照り映え在る
 純粋にオドロキ確認し
内界 漆黒の光点広がり在る ...
私は妻であるようだから
妻の声帯から声を出す
「夕飯はなんにします?」
私の息子があたかも私であるかのように返事をする
彼とは離れて暮らしているのに
「ひさしぶりにトンカツなどがよいです」
...
サンバイザー

サンバイザー

サンバイザー

三倍だー

サラバイザー
電灯の力をかりて
風にゆられる
{ルビ向日葵=ひまわり}たちの笑い声
さやかに響く 夏の夕暮れ 
「しゃぶしゃぶ店大爆発」って三回言って?
しゃぶしゃぶてん・・・普通に言えるだろうがっ!
でもさ
言うに事欠いて
コロワイドって・・・・
コロナ専門のワイドショーだと思ったぞ

今、頭に ...
一人を越えた一人で
異を受け入れる小鳥

見つめあった訳
それは誰にも見えない
ラムネ工場で作られたビー玉にあの夏の日が閉じ込められてる


初恋を{ルビ啄=ついば}む小鳥に{ルビ啄=ついば}まれたとこがいつまでたっても甘い


遠くまでちいさな泡がのぼるからおそらく ...
一握の砂ひとつぶの水
すべての生命が埋まる
井戸は枯れ空は満ちて
からぐるまが空を廻す
ひとつぶの星一握の月
滴りまた井戸が満ちて
掌におさまるひとつぶ
如何様にも煌めく澪標
一握の砂 ...
僕の彼女は
夏にワンピースを好む
 (部屋着にもお出かけ着にも)





僕のカノジョは
目を細めるとき
厚い涙袋も出てしまう
 (出るとホッとする)






...
ただ一人の遊び

でもそれがみんなのためになってるんだね

あの草のように笑おう

砂浜で笑う

あの子は

今も遥か彼方で愛を探している
河原に散らばった流木を広い集めた
干からびたそれに火を付けた

それは少年の日ノ一人遊び

あんたはなんにでも
本気になれないんだよね
いつも冷たくて覚めているんだよ

あんたの考え ...
ぜんぶ
俺のお陰なんだ

俺の必死な思い
俺のいっしょうけんめい

でも
俺だって
全力疾走
全力投球は
苦手だから
無理だから

だけど
ぜんぶ
俺のお陰なんだ

...
あの子の寝顔を観て
はあ美しいと思う

部屋には私の匂いがたちこめている

さあ今から残った弁当を食べよう

あの時の人参を思い出して
また夏に微睡んでいる 流れている

空っぽでからっとしてる空の色

未来には果てなどなくて夢をみた

目を瞑る たくさんの場所がひかっている
日付順文書リスト
タイトル投稿者カテゴリPoint日付
ループひだかたけし自由詩720/7/31 20:36
ほのぼの感花形新次自由詩020/7/31 20:33
il crepuscolo墨晶自由詩3*20/7/31 19:42
かみなり帆場蔵人自由詩420/7/31 19:18
ググる道草次郎自由詩2*20/7/31 17:26
さようなら自由詩1*20/7/31 16:13
[:talonプテラノドン自由詩020/7/31 16:00
荒野ひだかたけし自由詩420/7/31 15:08
怒りゆるこ自由詩120/7/31 13:16
思い出の中で記憶が揺れるのか 記憶の中で思い出が揺れるのかこたきひろし自由詩120/7/31 6:57
「burning,Banksy」アラガイs自由詩2*20/7/31 3:16
見つける水宮うみ川柳0*20/7/31 1:01
19歳の不安七尾きよし自由詩020/7/30 23:07
詩のリハビリ滝本政博自由詩7*20/7/30 21:32
始業の鐘道草次郎散文(批評...2*20/7/30 21:26
てっぽうyo-yo自由詩3*20/7/30 21:26
境界にてひだかたけし自由詩320/7/30 21:13
妻になった日滝本政博自由詩4*20/7/30 20:52
めもかば自由詩020/7/30 20:29
夕景服部 剛自由詩120/7/30 18:32
コロコロコミック花形新次自由詩020/7/30 16:57
飼育員moote自由詩220/7/30 16:52
誰もいない夏青色銀河団短歌5*20/7/30 14:47
看取りの道帆場蔵人自由詩220/7/30 14:03
僕の彼女―2020―Wasabi...自由詩120/7/30 13:30
拡散moote自由詩120/7/30 12:24
燃えてたぎれないこたきひろし自由詩320/7/30 7:26
俺だよ 俺だから自由詩220/7/30 6:44
あの時の人参moote自由詩220/7/30 0:11
眠るとき水宮うみ川柳1*20/7/29 23:07

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