思い出は遠のくのでもなく

色褪せるのでもなく

失われるのでもなく

ただ軽やかになっていくのだ

綿毛のようにフワフワと

この世界を風に乗って飛び回り

ふとした拍子に舞 ...
二〇一五年九月一日 「明日」


 ドボンッて音がして、つづけて、ドボンッドボンッって音がしたので振り返ったら、さっきまでたくさんいた明日たちが、プールの水のなかにつぎつぎと滑り落ちていくのが見 ...
流れ星、甘い小川の橋のさき 暗い平地で高まくらかな

うつぜえな、詩集を刺した箱庭は石を周って夜作れって

ゲンゾウはFrankensteinの夢を見る 愛しさ倍増 生物兵器の
表情が見えないマスクに慣れたら
言葉だけでニュアンスが
分かるような気がしてきて
真実が見えないSNSでも
文字だけでニュアンスが
分かるような気がしてきた
錯覚かもしれないけどね

...
真夜中の台所で 小さく座っている
仄暗い灯りの下で湯を沸かし続けている人
今日は私で 昔は母、だったもの、

秒針の動きが響くその中央で
テーブルに集う家族たちが夢見たものは
何であったの ...
防災行政無線が鳴る
振り込め詐欺にご注意くださいと
毎度、空襲警報みたいで嫌いだ

世の中にそんなおいしいものがあると
思っているからそんな目に遭うのだ

では世の中にそんなおいしい
...
思い出すことは出来ても
その過去に戻れない

セピア色した思い出の数々
その場所の匂いや雰囲気が
私に強く伝わってくる

撮った写真は時間が経てば
どうしても色褪せてしまう

嫌な ...
味噌ラーメンは北の食べ物だ。
キムチは韓国の漬け物だ。
これをたしたらうまいだろうな
そういう野心が好きだ
その野心が百杯のラーメンではなく
この一杯のラーメンになる
ところが好きだ
私 ...
昔友達と訪れた日のロンドンで
テムズ川を渡った そこで
目にしたのはトランポリンで飛ぶ子供の姿と
スケボーを滑らす子供の姿だった
ようやく晴れた。

長い長い曇り空に軽やかな風が吹き
あっという間に青空が現れた

ユーミンが言う中央フリーウェイに乗って
先週見かけた富士山をまた眺めた。

さぁ、次は何をしよう。
...
波間に
かき置きして
いつもの行動範囲から
少しはみだしたところを
回遊して来たら
ぼくんちでは
ぼくの
葬式を出していた

しょうがないから
ぼくは
ぼくんちのまわりを
グル ...
今日高曇りの空の下、
肉を引き摺り歩いていた
春という大切を
明るみながら覚えていく
妙に浮わついた魂を
押し留めながら、押し留めながら

離れていかないように
剥がれていかないように ...
どれだけの独自言語が死んだのでこうして笑いあえているのか まるで上のが落ちて来そう、
星も一緒にです。
それを{ルビ享=う}けるのは、
{ルビ蟋蟀=こおろぎ}のしょっかくに触れる惑星大のくさ。

いちめんの{ルビ叢=くさむら}は、
イカ釣り漁船の ...
追い駆けるのをやめた時
形が分からなくなるね

君の背中が
トンネルを抜ける前に
逆光の中で受け取った
さよならは
肌に纏わりついて
もうどんな願いも
叶えずに生きていく

君と ...
聞きとれない靴音がいくつも通り過ぎて
わたしを避けるように交差した
どこからかしるべの虫と
やわらかそうな短い影
君はやっとヘッドフォンを外して
そこまで寒くないことに気づくんだろう
朝い ...
この背中に
長くのしかかっていた
寒くて冷たい
暗黒の季節

幾つも幾つも
どれだけ夜明けを迎えても
春の兆しは
一向に見えなかった

だけどやっと
終わりの時が来たようだ

...
なけて

なけて

しかたなくて

ほころびそのものみたくなり

くしゃっとし

いつとなく

ただのひともり

白な花
これじゃ、まるで、オリバーのオリジンはバージンの気怠い人生を変えたのだとは思いたくないだけじゃないか。 鉄塔


雲海


機械


太陽


背景



背景


太陽


機械


雲海


鉄塔
 Hard core の野原を問い


 {ルビ岩=Rock}、所謂 {ルビ湖=Lac}


 敗北は 鳥の寢覺め


 レコード盤の溝は


 {ルビ空氣=Air}、{ルビ山 ...
古い家の
庭の奥にある
沈丁花が匂い始めた
古い家の
古い歴史の
春の匂いに
春の陽が
陽だまりが
町中が染まっていく
もう誰も生きていなかった
古い時代の春が
足元から広がって ...
子供の頃見たアニメと
眠る ベッドの中
兄の下で 僕は
見たことの話しをする
おとこが夜中にやってくる
そのおとこは生まれたことがないのである
いっしょにゆこう
どこへ
とおくへ
くちびるでかすかに笑っている
いそいそと身を起こして
服を着て出ていこうとすると
...
何を思い出したのか
思い出せないでいた

小学生の頃
クラスメイトの女の子が
川で亡くなった

台風が来てたんだ
学校の近くの川で
その子は死んだ

どこで
どんな会話があって ...
同じ青など見たこともないのだが空が青いと言えば通じた 手綱に導かれながらよろめく
いつの間にか鉛の靴を履いた

老いに削られ痩せ衰えた体
荒々しい息が吐き出される

ひとつひとつ生まれる幻影
熟さず霧散する己を舌で追う

間もなく土に帰 ...
コロナも飽きた
森喜朗にも飽きた
接待にも飽きた
だからこんどは
卓球の愛ちゃんが
旦那とは違う男の
ピンポン玉と
ラケットの柄を
いじくり回していたことの話題で
時間を潰そうとして ...
その日あなたはこの場所に立っていたんだね
激しいビル風が時計台の鐘を余分に叩いて
さぞかし五月蝿かったろうね
私マフラーを何重にも巻いて
冷たくされても平気だった
だってあなたの好みなんて興 ...
私は君と手を取り合って生きていく、
なんて感傷的な表現が嫌い
怯えて無味乾燥でドライなフルーツ
牛乳が混ざり120%還元セール
うるさい子供が嫌い
オレンジジュースとコーラとポテチを
与え ...
日付順文書リスト
タイトル投稿者カテゴリPoint日付
思い出青井自由詩421/3/6 10:53
詩の日めくり 二〇一五年九月一日─三十一日田中宏輔自由詩15*21/3/6 10:50
現フォ短歌3首足立らどみ短歌021/3/6 10:23
マスクトレーニングイオン自由詩1*21/3/6 9:26
くりかえしの水為平 澪自由詩8*21/3/6 8:57
詩人の洞察りゅうさん自由詩121/3/6 6:09
セピア色夏川ゆう自由詩221/3/6 5:55
キムチ味噌ラーメン黒田康之自由詩021/3/6 2:10
思い出の風景番田 自由詩121/3/6 1:53
アフターダークラムネ自由詩121/3/6 0:16
やわらかな痕跡道草次郎自由詩3*21/3/5 23:24
今日この春日にひだかたけし自由詩421/3/5 23:01
_いる短歌321/3/5 22:05
幻想平原道草次郎自由詩3*21/3/5 21:11
行方ミナト 螢自由詩021/3/5 19:34
カバンの中でタンブラーこぼれたカマキリ自由詩221/3/5 19:20
雪どけYEWJI 自由詩021/3/5 18:00
ユリ道草次郎自由詩2*21/3/5 13:22
1行何か(なんとなく、撮って出し)足立らどみ自由詩121/3/5 8:20
コントラストヨロシク自由詩021/3/5 8:17
Wildberry墨晶自由詩021/3/5 5:36
匂い黒田康之自由詩221/3/5 4:11
冬のまどろみ番田 自由詩021/3/5 1:09
春日線香自由詩12*21/3/4 23:12
思い出入間しゅか自由詩321/3/4 22:50
_いる短歌021/3/4 21:22
老犬宣井龍人自由詩16*21/3/4 21:12
2021年のピンポン玉花形新次自由詩021/3/4 20:45
舌と筈妻咲邦香自由詩121/3/4 19:59
インスタントなドライ這 いずる自由詩221/3/4 18:33

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