風が吹くたびに揺れ動き
伸びるだけの日々に
罅割れた腕を見ては
幼い頃を懐かしむ
我が横を過ぎ去っていく鳥よ
どうか覚えておいてくれ
この身が朽ち果てたところで
お前の止まり木はなく ...
降りしきる雨の強さで肌痛い今日一日が水浸しに
日中は広い範囲で晴れになる淡々と伝えるアナウンサー
喫茶店に置かれた古い週刊誌噂話が絶えない世界
宇品から似島行きのフェリー乗るバームク ...
いつの間にやら煙草をやめて おんなの顔した元親友
出血多量のごとく、桜は咲き乱れる
満開に、とてつもなく溢れ出す
一刻の猶予もない
春が苦しそうに何かを叫んでいる
しかし、人々は通り過ぎてゆく
なぜ誰も知らん顔なのか ...
市井の凡人でそれが理想です
理想の人生で
たまに挫けますが
時々休んではまた
歩いてみようと思うばかりで
宇多田ヒカルの
僕はくまが大好きで
この詩の結論を
煙草一本だけ吸 ...
桜の若葉
小鳥の囀り
雨の日の夜風
それらのように
雄弁にはなりきれず
言葉を使い
嘘をつくもの
である私
私は
あなたがいて
はじめて
言葉を持つ
そして
私は ...
海と空の写真を逆さにすると
水の惑星が現れるのに
海が 水に変わるこの瞬間は
たったひとつのフィルムにしか収めることができない
随分むかし
ひとつでじゅうぶんだから、と
父と母がも ...
生まれて
恋して
破滅して
立ち上がる
のされて
懲りて
悔やんで
呆れる
このまま地球の温暖化が進む事はあっても
ふたたび氷河期が訪れる事なんてないんだろうか
自然は不可思議の世界
何が起こるか
想像つかない
今朝は憂鬱な雨
いっそ地球をおにぎりにして
...
対岸を見下ろす鳥居の見る夢は色も薄く
糸車の糸も尽きてからからと
何を忘れてもあなたを忘れない
何を守ってもあなただけは
傷付けたいもう一度
大木の根に腰を降ろし膝を抱える
親指にキリ ...
漆黒垂れ流す深夜、息の絶えた獣の響かぬ声を聞きながら、寝床の中で目を開き、湿気た記憶の数を数えていた、思えば必ず身内の誰かが脳を病み、自我を曖昧にし、かろうじて自己紹介が可能な程度の人生を生きてい ...
死ねという散々きみのやわらかいそこ春風に欠けてゆくのに
今日もムキムキポーズする子宮なんかきらいだからくんづけをする
夢の蝶、舞う
遠去かる
宇宙の縁に触れ 燃えあがり
忽然と消え また現れ
あらゆる現の美をよろめかせ
その軌跡のおぼろな輪郭を
響かせて 響かせて
宇宙の境界には
無限遡及の風が吹いている
考えても 考えても
考えることすら 無化され続けられる頭
やっかいだ ああ
どうしようもなく やっかいだ
知ろうとするとい ...
概念を撃ったが個体くらいしか死ななかったという事例集
追い求めた末に手に入れたのは
後悔だけで
似たような形状の夢たちは
いびつに微笑んでいる
見知らぬ道の桜吹雪
励ましのつもりでも
わたしには冷やかしである
咳払い一つで世界が ...
報告。銀河{ルビ辺境=フロンティア}から。
説明が要る。
まず、
「言わなかったボタン」とは言わなかった時に押すボタンのことだ。
人間なにかと言いたいものである。
またそれと同じくら ...
わたしたちの研究対象は
絶えず対照的対称性にあった
*
甲羅を花で飾られた亀は
光と影の境を歩いて行く
停止した時間の
空間にドレープを生じさせ
記憶からの香り
鏡へ顔を沈 ...
うすきいろとかうすむらさきいろの点滴がたぷたぷとぼくの血液を薄めて
風変わりなガラスに映る壊れた野菜とか果物にしてくれる
お見舞いのメロンのあみあみのやみやみの隙間から
週末の夜 ...
20数年も前になるだろうか。たまたま帰り道に寄った駅ビルの居酒屋で、長い木目調のカウンターに腰掛け、惣菜のつまみをちびちびと頬張りながら熱燗を吞んでいた初老の男性と話したことがある。最初は遠慮 ...
我々の抱える退屈はどこから来たのか
今日はそれをみんなと一緒に考えてみよう
ん?もう退屈?
はは、すまないね
でもそれこそ、退屈の正体だよね
そうやってじっと座って私の話を聞かされる ...
家内は
右翼でも左翼でもない
無欲の人だ
食事を作り掃除洗濯をする日常
自分の時間なんてないと不満な時は
革新派の左翼的なことを言う
誉めるの下手とむくれる時は
保守派の右翼的なこと ...
その日持たされた母親の骨壺が熱くてビックリした
斎場から葬儀屋のバスに乗って実家に向かう途中
最前列の席にすわりながらじっとその熱さを我慢しながら
骨壺を両手で持ちながら胸に抱えていた
五 ...
かあさんと
眠りについた
こどもの頃を思い出す
暗い部屋が怖くて
オレンジ色の小さな電球を
お願いしてつけてもらっていた
しょうがないなあと笑う
かあさん
ささやかな幸せを
...
僕は夜
時々口にする 過去を
一人 同じ 机の上で
思うこともなく 海に
立っている この 部屋で
風のにおいがする、花の音がする。逃げてゆく春の背だ。
だれかをこころの底から愛したことがあったかどうか、ふと、八重桜のうすひとひらに触れそうにして胸苦しくなるんです。あなたもです、私もです、お互 ...
稽古厳しく盗作の意味知らなかったと言わせまい
いや、王よ、殺したいのは別にそのあんたっつう人間じゃないんだ
「にげる」
なにものからも逃げたものが
なに食わぬ顔でなにもしないでいる
すると
なにものをもにがしたものが現れて
なに食わぬ顔でいるものの所在を
不明瞭にしてしまう
なに食わぬ顔で ...
体温が肩から流れおちる季節知らない教祖海の調律
忘れないためにあなたに契るゆめ骨までたべて春を擁して
知った気でいるあなたの瞳の碧さあの春先のあかるい奈落
春が鳴る生きたいと鳴る 図 ...
日付順文書リスト
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
背の高い幹
pur/cr...
自由詩
1
21/4/5 16:43
喫茶店
夏川ゆう
短歌
1
21/4/5 15:44
【都々逸】煙草断ち
福岡朔
伝統定型各...
2*
21/4/5 14:48
春の頸動脈
クーヘン
自由詩
3*
21/4/5 14:06
ぼくはクマ
梅昆布茶
自由詩
7
21/4/5 10:05
嘘つき
入間しゅか
自由詩
4
21/4/5 9:40
現像
ぽりせつ
自由詩
4
21/4/5 8:12
生き様
ヨロシク
自由詩
1
21/4/5 7:59
雨に彷徨える
こたきひろし
自由詩
5
21/4/5 7:26
プロフィトロル
妻咲邦香
自由詩
2*
21/4/5 0:07
常にこめかみにあてられた銃口が囁いている
ホロウ・シカ...
自由詩
2*
21/4/4 23:42
ふたりだからひとり
モクモク小指
短歌
1
21/4/4 22:40
夢の蝶、舞う
ひだかたけし
自由詩
5
21/4/4 22:09
厄介
ナンモナイデ...
自由詩
4*
21/4/4 21:13
_
いる
短歌
0
21/4/4 20:42
春霞
TwoRiv...
自由詩
8*
21/4/4 18:54
「言わなかったボタン」
道草次郎
散文(批評...
2+*
21/4/4 18:39
ほころんでもほどけない蕾のために
ただのみきや
自由詩
4*
21/4/4 14:02
メロンのあみあみのやみやみ
末下りょう
自由詩
6*
21/4/4 13:54
表現と表現者の領域 -詩人たちの末裔 Ⅳ
アラガイs
自由詩
9*
21/4/4 13:13
退屈の起源
六九郎
自由詩
2
21/4/4 10:55
ウヨク、サヨク、ムヨク
イオン
自由詩
4*
21/4/4 10:42
持たされた
こたきひろし
自由詩
2
21/4/4 8:51
かあさん
山岸美香
自由詩
6
21/4/4 6:44
机の夜
番田
自由詩
3
21/4/4 1:09
春提灯と咳緋鯉
田中修子
自由詩
11*
21/4/4 0:23
(都都逸)頭が良いと自慢するのは院生ぐらいなのよ。わかってち ...
足立らどみ
伝統定型各...
2+*
21/4/4 0:08
_
いる
短歌
0
21/4/3 23:22
未詩集1
道草次郎
自由詩
7*
21/4/3 22:34
春
星染
短歌
1
21/4/3 22:32
698
699
700
701
702
703
704
705
706
707
708
709
710
711
712
713
714
715
716
717
718
719
720
721
722
723
724
725
726
727
728
729
730
731
732
733
734
735
736
737
738
加筆訂正:
表現と表現者の領域 -詩人たちの末裔 Ⅳ
/
アラガイs
[21/4/5 0:35]
推敲による手直しをいたしました。
表現と表現者の領域 -詩人たちの末裔 Ⅳ
/
アラガイs
[21/4/4 14:26]
少し付け加えています。
3.62sec.