実にくだらない理由で電車に乗った
乗る前に実にくだらない理由で立ち食い蕎麦を食べた
それが上り電車だったか
それとも下りだったか
乗ってから悩みだした彼は実にくだらない中年サラリーマンだった
...
伝えたかったことは
胸に留めたまま
してあげたかったことは
見過ごし
与えるべき何もかもを
心に抱えながら
子を育て
続く、毎日の暮らし
それでも
それだから
日々 悩 ...
どの教室も人格に縛られる
九月のトラックが詩を運んでいく
青空が夕陽に染まるまで混ぜる
小さな鳥 痛みに触れるアスファルト
そしてまたいつか優しい夢をみる
下書きは上書き保存するたびに上へ上へと上がっていった
ニコ動の「弾幕綺麗」ってコメントもアイラブユーの意訳かもしれん
脳が2つあれば眠りながら飯を食うことだってできると思う
...
泣きぬらしたガラス
とり乱す樹木
細く引きよせて
下着の中へ誘いこむ
風とむつみ合い
あお向けに沈んでゆく
せせらぎも微かな
時の河底
陰影に食まれながら
缶ビールを開けて
...
夜のうちに
たくさんの夢を乗せた星が
その重さに耐えられなくなり
砕け始める
朝の街で
人も光も入れ替わる前に
葉っぱの先を
濡らして消えた
ギザギザの形が
溜め息みたいで
...
私たちは数字ではない
私たちは数字ではない
親からもらった名前があるのだから
数字で私たちを管理しないで
今日もそんな美しい主張が
掲げられ
心優しい人は胸を張る
私たちは断じて
...
優しく髪をなでてくれる右腕が
ハンドルを握る右腕が
横断歩道引いてくれる右腕が
目の前の蜘蛛を掴んで逃がしてあげる右腕が
ぶら下がれる右腕が
欲しい
...
爪がずっとぼこぼこなんだ
前に聞いたことがある
これは不健康な時間の地層なんだって
でも、人差し指のだけ桜貝のようにつるりとしてる
どうしてだろう
人差し指だけは社交的だったのだろうか
...
いくつもの夜を過ごして来た雨の中で一番愛し合ったね
罪もないからその口が許されるわけでもないさハート盗人
亀をみたちいさな川で静止画を破り水面に飛び込むその意志
...
カツサンドを食べて
心臓を強化しようとしたが駄目だった
美味しいんだけどなあ
強化の効果はない
お茶を飲んでしばしの休憩をとると
夢の中でキスをされて
有頂天になっていた
つまり私は寝て ...
深夜、明かりを落としたベッドの横に
弟の友の顔をした妖怪が困り果ててやってきた
助けてくれという彼に
たまごスープを提供し
添い寝した
小声で尋ねる
ねえ、あなたは他人の顔になって生き ...
ああ、ともだちに会いたい
顔を見合わせてバカ笑いして
河原で生牡蠣焼いたりして
ビール飲んで
このやろーとどつき合って
また笑って
夜通し深刻な話をして互いの涙を拭い
抱きしめあって
...
毎日が無念記念日
一瞬の口から出任せの責任背負う年月
ゲームに熱中するその姿寒々しく
生まれる前の記憶と責任逃れ
この場所にこれまで誰と来たのか悩む
器が落ちる
僕はそいつが割れるのを待っている
あなたは花に怯える、華奢できよらかな芯の、その脆さのために泣く
迫る、離れる
あなたは月に戸惑う、深々と白銀が刺ささるのに、心がくらんで目 ...
近づくとうっかり殺してしまうかもしれない隣人だらけになった
何となく良い流れが見える
眼を閉じても見えそう
悪い流れは黒々して
重々して気持ちが悪い
良い流れは直ぐに身体に馴染む
ポジティブに過ごしていれば
自分の過ごしやすい世界になる ...
ワクチン接種もなくPCR検査もなく
始まる二学期
子どもたちは今までの感染対策で
大丈夫だろうか
感染力が強まっているのに
大丈夫だろうか
とても心配だ
○「自民党総裁選」
「少し ...

あたりはふるえ続けていた。そしてあなたは、手縫いのように丁寧に畳んで、爪がまたよごれていた。この、ことばで。あるいは、そのことばで。どのことばも少ない会話のほとんどが詩であ ...
哲学者と詩人と新宿のホームレス
もしも資質があればなんにでも
応用数学者と宇宙物理学者あるいは
ドビュッシーとツトム・ヤマシタ
こんな問題意識で生き伸びても
脳力もないのに戸惑うだけ ...
重症化する原因を研究し
遺伝子のある部分が共通だった
とか
最近報告された
高齢者では
キラーT細胞が大幅に減っており
また老化したT細胞の数が多い
それらが重症化の原因だ
...
なにをしていても時は過ぎてゆく
その道を
歩き続けてゆく
やわらかな蝶が舞う
あかるい春も
逃げられない太陽に
照らされる過酷な夏も
月をみあげて愁う
静かな秋も
希望もみえ ...
さびりかげでもなんじょもなんね
残暑の道端で西瓜切る
眼鏡曇って道踏み外す
たゞならぬ光景も三日で見慣れる
夕暮れ時包丁をしまう
行ってほしくない
カプセルを割って記号を盗む
調合の腕もないのに試した
頼りは他になかった
免罪符にもならない
実りは業にくべた
治療痕を掻く
なにかいる気がして
ある朝、 ...
Ⅰ
卒塔婆を飾る花は何を思う
墓石の影に折り重なり寄り添う人々
7年前の貴方13年前の貴男だろうか
歳月は姿なく容赦なく降り積もる
人々はもうすっかり汚れてしまって
絢爛に咲き誇る花々は一 ...
それはすごく運のいいこと 生きたいと思わないまま生きられるのは
君は燃える泣き声
僕を探しているよ
どこで聞いたのか
僕の部屋の周りをうろついてる
誰が考えるのか
どこにもいないものを
探し続けて老いていくなんて
変で愉快なアイデア
”火を ...
一秒一秒
時は真っすぐ進んでいると
信じている毎日
現実にある今は
つねに更新されていると
疑わない毎日
初めて見る場面なのに
使い古されたシーンが
またもいつのまにか ...
白く光る田舎の道を
カンカン鳴り響く踏切越え
海に向かって歩いていた
薫る潮騒、うねる波
空き缶一つ、浜辺に落ちて
わたし独りのたましいが
水平線を覗き込む
遠く船が落ちていき ...
おぼろ
あさをむかえるぎしき
ひとりの
そして
ふたりの
さんにんの
わたしのしまいかた
うつむかないで
と
だれにともなく
たぶんいきた
いきた
わた ...
日付順文書リスト
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
くだらない理由で
こたきひろし
自由詩
3
21/8/28 14:51
蝉の声を聞きながら
美空
自由詩
1
21/8/28 14:28
絵の具で染める
水宮うみ
川柳
1*
21/8/28 13:59
エレベーターの移動
〃
短歌
2*
21/8/28 13:42
ユーラシアの埃壜
ただのみきや
自由詩
3*
21/8/28 13:15
星のなみだ
ミナト 螢
自由詩
0
21/8/28 13:14
私たちは数字ではない
紀ノ川つかさ
自由詩
1
21/8/28 11:58
あなたの右腕が欲しい
佐白光
自由詩
1*
21/8/28 10:33
人差し指の不思議
凍湖
自由詩
2
21/8/28 7:16
惚れたら、負け。惚れさせたら、勝ち。
秋葉竹
短歌
1
21/8/28 6:32
カツサンド
間村長
自由詩
7
21/8/28 4:49
訪問者=妖怪
凍湖
自由詩
1
21/8/28 3:06
ああ、ともだちに会いたい
〃
自由詩
4
21/8/28 2:40
自由律俳句「食べられる退屈」(89)
遊羽
俳句
1
21/8/28 2:05
殯
凪目
自由詩
1
21/8/28 0:01
_
いる
短歌
2
21/8/27 22:23
良い流れ
夏川ゆう
自由詩
4
21/8/27 18:35
少し明かりが
zenyam...
自由詩
0
21/8/27 16:42
じゃこれを文句とする
よんじゅう
自由詩
2*
21/8/27 7:39
発掘幻想曲
梅昆布茶
自由詩
12
21/8/27 6:06
感染爆発で吹き飛んだ医療
st
自由詩
2
21/8/27 3:15
夜を生きてゆく
秋葉竹
自由詩
3
21/8/27 2:16
自由律俳句「食べられる退屈」(88)
遊羽
俳句
1
21/8/27 1:58
留守番
凪目
自由詩
2
21/8/27 0:29
お彼岸
宣井龍人
自由詩
6*
21/8/26 23:41
_
いる
短歌
2
21/8/26 23:23
美しいけむり、あたらしい死刑
竜門勇気
自由詩
1*
21/8/26 22:57
この世界の秘密について
シホ.N
自由詩
1
21/8/26 20:32
海に向かって歩いていた
ひだかたけし
自由詩
10
21/8/26 20:17
おぼろ R
AB(なかほ...
自由詩
2
21/8/26 18:39
698
699
700
701
702
703
704
705
706
707
708
709
710
711
712
713
714
715
716
717
718
719
720
721
722
723
724
725
726
727
728
729
730
731
732
733
734
735
736
737
738
加筆訂正:
ユーラシアの埃壜
/
ただのみきや
[21/8/28 13:35]
修正
4.3sec.