梶原一騎の
相当なファンで
尊敬する人と訊かれれば
梶原一騎です!と堂々と
答えていた中学時代
編集者の片腕折ろうが
それは変わらなかった

一番好きなのは
タイガーマスク

飛 ...
ぽつりぽつりと
降り出した
雨粒のような哀しみ

傘が無いので
避けようもなく

手を翳しても
隙間を抜けて

私をめがけて落ちて来る

それは
とても小さな粒だけど
胸に ...
白い部屋に横たわり
独り時が過ぎるのを
さっきからずっと眺めている

)右足の親指が急につり
)反り返ったまま動かない

無音無言の部屋のなか
時は流砂のように流れていき
私が上げる ...
前を見れば誰かの背中
後方からは抜き去ろうとする者の足音

周りを意識し過ぎれば
自ずからデスレースを走ることになるだろう

胸の中ににぶら下がった心臓は
おまえだけのストップウォッチ
...
笹船に灯を乗せて、炎の河に流す、
依り代のない鎮魂の想いはいずこ、
反射的に何を言うのでもなく、
奉げられた言葉を心が飲み込む。

嚇怒のような雨、
嵐は血と涙に変わり、
これは神罰?  ...
涙は滴り落ちてゆく、ワインのように、
それは血染めであったかもしれず、
わななく明日への希望に彩られて、
炎天下で悛改していた。

懺悔は懺悔たらず、
後ろ向きに何を見つめても、
咎以外 ...
絵本に入るように
嘘をついた

幸せな嘘

私は善い人間で
悪い人は出てこない

みんなが幸せで

涙の味を誰も知らない 
だめなひと

いとしい


すまなそうにうつむいて

小さく笑う


もういいから

だめでいいから

わかってるから


そんなに小さくなるな

泣きたくなる  ...
夏の終わり
暑さだけ残して

太陽が少しずつ
遠くなる

街の中で
暑い暑いと言いながら

人のいなくなった海の面影が
頭の中でしまわれる

毎年同じ

何か忘れ物をしたよ ...
雷が断続的に鳴り響く飼い猫は僕から離れない

神社へと続く階段二百段神と一つになった感覚

詐欺師達何年か経ちまた古い方法使い詐欺を働く

夏までは後少しだと梅雨が言う最後の悪足掻きみたい ...
嘘が嫌いなあなたに
真っ暗な夜景
沈まない月とまだ昇らない陽
狭間の時間であなたに染まる

耳から染みて
遠く心臓まで

ひたひたと音のする様な
それは足音・笑い声・瞳
全てはあな ...
すべてのものに歴史が有り
呼応しあって一編の詩を編む

すべてのひとに歴史と生命誌がありときには
愛情の経歴書を携えて空に放たれる

すべての空虚に名前はない
風や雲や雨のようにあかるい ...
そらをとぶ骸骨か、煙かわからない


死んだあとを焼き場でみた


昼なのに、傷のある音を出す


濡れた髪を切りたい


たち止まり雲を見る、ひとは歩いている

...
自分の歩んできた人生なんてゴミみたいなものの寄せ集めだなんて思っていても、記憶の海の底に懐中電灯をかざしてみればそうとも言い切れない事に気付かされることがある。


近所にT ...
書くことは思考を連れてくるから、たちどまってはいけないのだ。
季節や天気のせいにした動かない体を冷やして、信号を入力する。

花のことから書こうと思う。
ま夏の花びらたちのこと。さえた緑の ...
光溢れる夏の午後
庭の梅の木が微かに揺れて
三才の僕はその瞬間、
〈じぶんは自分なのだ〉と不意に気付いた
なにものにも替えられ得ない〃この私という存在〃
その認識が僕を稲妻のように打ったのだ ...
頭ばかり大きくなって
光を通れなくなった森の中
迷っても前へ進むつもり
最後の日が来るまでは
花びらで指を切り
その血で蘇る
思い出が膨らんで
誰にも止められない
心臓は忙しく
歯車 ...
朽ちた葉を踏むと
乾いた音がする

傍らに歩くむすこが
聞いて、と
教えてくれる

朽ちた葉を踏むと
風の音がする

今まで気にしなかっただけの
あまりに満ちあふれた
音がする ...
{引用=善光寺の庭を散策した折に浮かんだ句}



救われず{ルビ兜虫=かぶとむし}獲る午前二時


「害虫を捕獲してます」さよかいな


つんのめる先に大蟻おっとっと


...
胃散のむ 考えすぎの 油蝉


滑稽な おとことなって 蝉のこえ


蝉時雨 ひたいは汗の 遊水池
たくさん詩を書いて
たくさん詩を消した
推敲などろくにせず
縋るように投稿した
作品と呼べるものなどなく
とても人様にお届けできるものではなかった
それでも悪くないねと誰かが言ってくれると ...
朝の空気に
ほのかに香る
ひときわ白い花

その淵に佇んでいると
葉の茂み深くから
あの 蜘蛛の糸 の話
耳をすましていると

一本の竿が近づき
上からお釈迦様のことば
「悪いこ ...
ノイズキャンセリングで外耳が荒れる

別に文句は言わないけど 僕は規格に合わない劣等民

そこまで自虐はしないけど

うるさいものもないのに 外音を消したがる

音質などしらないけど  ...
その月三度目の土曜、部屋の南側にある薄っぺらい窓の下の壁に、血で書かれた詩があるのを見つけた、そんなものを書いた記憶はなかった、けれどそれは、自分自身が書いたとしか思えないものだった、袖をまくり、 ... 恋が又

出会い頭に


獰猛な


化け物じみた




毒牙をさらす
{引用=コオロギ

ぼくという
幼子がいなくなっても
コオロギたち
しばらくは まだ
地球に
いるのですか



音たち

しずかと思われても
時計 ...
121
で、あなたはどうして 
あなたの存在を否定しているのですか
私は信じています


122
あの人の心の隙間に繋がりたがって
ゆうなんぎいのいとの
そよとばかりに
...
足の裏がほてる
太股のやんわりしたあたり
それを ぴたりとくっつけてみる
気持ちがいい
熱が からだのなかで
つたわるように
青空を
うつってゆく

キッチンから ...
あなたの町にもきっとスーパーマーケットやショッピングモールがあるだろう



今では信じられない事だがそれらの中にあるエスカレーターの階段下の部分は ...
淋しい金魚は
ひらひら、きれい
冷たい水の
いちばん冷たいところを
その身に負った
見事な絵の具で
ぬくめて渡る

淋しい金魚は
なんにも言わない
わたしにわかる言葉など
ひとつ ...
日付順文書リスト
タイトル投稿者カテゴリPoint日付
タイガーマスク花形新次自由詩220/8/18 23:11
悲しみ風の化身自由詩020/8/18 21:43
繋縛ひだかたけし自由詩420/8/18 21:26
マイペース自由詩120/8/18 14:34
sonnet朧月夜自由詩2*20/8/18 8:19
自由詩2*20/8/18 8:18
小さい猫の本ガト自由詩1*20/8/18 5:22
街灯自由詩3*20/8/18 5:17
サンダル自由詩2*20/8/18 5:14
夏川ゆう短歌220/8/18 4:55
夜景桜蜜自由詩120/8/18 4:45
歴史梅昆布茶自由詩520/8/18 3:35
そらとぶ骸骨秋葉竹俳句320/8/18 2:51
記憶から道草次郎散文(批評...2*20/8/18 1:26
メモはるな散文(批評...320/8/18 0:17
ある夏の光景ひだかたけし自由詩6*20/8/17 20:57
GOALミナト 螢自由詩020/8/17 20:27
風のおと千波 一也自由詩620/8/17 19:58
虫のイキ道草次郎川柳2*20/8/17 18:37
川柳020/8/17 18:16
独白自由詩4*20/8/17 9:45
蓮の池もちはる自由詩0*20/8/17 8:34
ノイズキャンセリング 短角牛自由詩120/8/17 2:41
Terminal Frostホロウ・シカ...自由詩1*20/8/16 22:29
TAT短歌020/8/16 22:24
抽斗の中のメモのきれはし道草次郎自由詩2*20/8/16 18:35
フラグメンツ No.121~150AB(なかほ...自由詩220/8/16 18:02
空の観想道草次郎自由詩1*20/8/16 16:50
JPSTAT自由詩120/8/16 14:30
淋しい金魚千波 一也自由詩420/8/16 12:58

Home 戻る 最新へ 次へ
687 688 689 690 691 692 693 694 695 696 697 698 699 700 701 702 703 704 705 706 707 708 709 710 711 712 713 714 715 716 717 718 719 720 721 722 723 724 725 726 727 
3.66sec.