絵心なんて欠片も感じられない
相応に絵の素質なんて持ってないだろう

公衆便所の個室の壁に書かれていた
下手くそな絵の落書きは
下品で卑猥だった

作者は用をたす前に書いたのか
用をし ...
 
尼寺のあじさい笑ふほとけさま
 
 
 足踏みミシンと云うものは、老齢になれば大概、希む夢を視る術を体得しているので、壮年の頃の華やかな布たちとの遍歴を写真帖の頁をめくるように幾度も夢の劇場で反芻しながら陽の差し込む納戸の奥でうつら ...
 例のアレ Hなことしか 浮かばない
 会社で 毎日走ってる 不思議ちゃん
 信号機 自在に操る リモコンちょ
 鏡見る いつも綺麗と 腰抜かす
 アホの身で 老老介護 身に沁みる
 おみく ...
言葉にすることで道が生まれる。誰かへの道。自分自身への道。予想だにしない世界への道。
その道を心が歩く。
心は言葉の上で旅を続ける。
わたしはもっと、あなたの言葉を聴きたい。あなたの言葉はあなた ...
目を瞑り、瞼の裏の夜空を眺める。
この夜空をみれるのはわたしだけ。わたしひとりを観客に、星々は静かに瞬いている。
けれど、そんな夜空を持っているのはわたしだけじゃない。
誰もが瞼に夜空を飼ってい ...
あなたから
教わったのは
こころの殺しかた
海に染み込んでいった夕陽は
逆さまの血のしずく
波にたゆたう血の油

何度も殺しました
あなたに気に入られようと
あなたに見つけてもらえ ...
「がんばってるがんばってるって、それは知ってるよ」


君はぼくに何度そう言っただろう

ぼくも
君も

お互いいっぱいいっぱいだった


けれど生きていくには

相手に甘え ...
七夕の晩、みそ汁の具は短冊に切った人参と大根なのです。
根菜の短冊に恋の願い事をする男、僕はそういう男なのです。
 人格破綻者達との出会いで、随分、精神を傷つけられた。
 看護師から嫌がらせを受けた時も、Kちゃんと顔を合わせる度に、屈辱的な気分を味あわされた時も、なんで自分がこんな目に合わなくてはならないのか、 ...
‥‥とは
まるで忘れられた安置所のようではないか
、重い気圧の層に押しつぶされそうだ。
外はなまぬるい雨が降り続く、暗渠の下
服を脱ぎ捨て飛び出してやろうかと思う、ひとり、
  、わたし ...
夕飯の後の食器洗いは
いつもぼくの役目だったね

陽気なリズムの音楽に合わせてササッと、そうだな…例えばアメリカのホームビデオでお調子者のパパがウケ狙いでやるような感じが理想だったけど

け ...
屋根を強く叩く雨音を
頬杖で迎えた午後
足元に灰はどんどん落ちていって
いつの間にか火の消えた煙草を根本だけ一度吸う

積み上がる吸い殻の横に
読めなかった本が重なって
湧き上がる湿気が ...
水が引いたあとは、
ほるもんばかり。

「ホルモン」屋の店前には、
泥だらえの家具だらけ。

手動式、「レジスター」だけは
以前の水害でも泥だらけになったらしい。

洗って乾 ...
廃屋だと思ったのに誰かが住んでいる
破れた障子が引かれて
その奥の暗がりがあらわになると
豪勢な雛飾りが設えられている
古い古い人形たち
とてもきれいに手入れされて
唇に薄紅さえ塗られてい ...
あじさいの花房は梅雨の色
差し出した白手を青く染め
この七月の静かな一時
あなたは寂寥と戯れる
うっとりとした顔で戯れる

時は輪切りにされ垂直に立ち
私は今日も相変わらず
わかりやすい罠にはまって
人がいいと思われている

湿度に混入された優しさを
享受できない自分は
永遠の独りぼっち

苔むした墓石の
インフレーション

雨 ...
吹き上げられた蜻蛉の、
羽に浮かぶ無数の生命線をなぞる

うつくしい、夜の前の空は脈々と
埃のように舞わせ 焦がしてゆく


 背中に彫った 哀しみの中に

 心臓をひとつ、 ...
このベランダにはほとんど雨が吹き込んでこない。建物が林立しているために風が入り込んでこないのだ。降っていても裸足で出る、湿ったタイルの心地、むすめが背中にぴたりと張り付いてくる。
咲いた蘭、いく ...
ひぐらし、七回くりかえして
また暑くなる
日・月・火・水・木・金・土
最後のホタルがひかるのを止めるころ
かわりみたいに星くずが一陣
暗い夜空に線を引く

あ・ま・の・が・わ

たな ...
梅雨
紙がうねる
髪もうねる

本作りでいい紙に文章を印刷して
折々、束ねては紐閉じしていく
古風な感じが気に入っている
大量生産はできない

父が私の論文も本にしてくれるかと
言 ...
 久々に二時半に尿意で目覚めた。最近、あまり良質の眠りがとれていないのにと心でぼやきながらトイレに立った。寝床に入りもう少し眠りをと願ったが、最近また体重が増えた妻のいびきがうるさく、結局寝れずにその ... 青褪めて膿んだ昨日はクローゼットの右奥の隅で見事なまでに腐食した、捨てた言葉が弾帯のように連なってそのそばに転がっている、俺は聖書を読んでいた、大型電化店のセールのチラシを眺めるみたいに…激しい雨 ... 新人の歌手次々とデビューするそのまま消えていく歌手多い

朝起きてベランダに出て深呼吸朝を吸い込み身体は元気

毎朝は同じ時間に目が覚める決まったリズム覚える身体

紫陽花の種類多くて覚え ...
          短編

 ♰

「何喰おうかなあ、先輩は何にしますか」
「俺か、俺は、チャーハンだ・・念のために云うが、『俺の名はチャーハン』と云ってるんじゃないぞ」
「・・わかってま ...
図書館で君は少し死んでいる
少し死んだ体で雑誌を読み本を選ぶ
本は死んでいるから
本を欲する君も少しだけ死ぬ
僕も図書館では少し死ぬ
少し死んだ体で本を借りるとき
僕たちこんな死んだ部分で ...
 タラッタッター 和製英語 訛りあう
 太鼓持ち 俳句・川柳 お得意様
 場を削る 空気を削る 人を削る
 ハッシュタグ 迷子相談 あふれてる
 朝ご飯 食べたらすぐに 朝寝だよ
 誘惑だ  ...
 
{ルビ終曲=Coda}

あの樣な アミノ酸

内科醫の樣な {ルビ猫=Katze} 

やあ、スキタイの菌絲類


鱈腹


彼女(たち)は 


  だった
...
巨人になって
谷を飛び越すことがある
足裏に地上の凸凹を感じながら
足首に絡む電線や
田んぼのぬかるみを楽しんだり
街を念入りに踏み潰す
そんな時、人は
わずかな寒気を感じて振り返り
...
折り重なっていく哀しみが
心の記憶の麻痺を誘う
夜な夜な闇の奥で呻いては
心の涙を溢れさせ

いったい、何があったのだろう?
実感は薄れ
過去の断片が浮かんで沈んで

時は個別的な死 ...
日付順文書リスト
タイトル投稿者カテゴリPoint日付
卑猥な落書きこたきひろし自由詩420/7/8 23:20
あじさい足立らどみ俳句220/7/8 23:18
墨晶自由詩11*20/7/8 20:07
狂句⑫あい うえお川柳020/7/8 19:37
言葉から生まれる水宮うみ自由詩4*20/7/8 17:54
内部のひかり自由詩4*20/7/8 17:53
夏の思い出Lucy自由詩10+*20/7/8 17:06
無題道草次郎自由詩0*20/7/8 13:01
根菜クーヘン自由詩3*20/7/8 12:34
人格破綻者Ⅱ ジム・プリマ...散文(批評...1*20/7/8 12:28
即興詩「独白」アラガイs自由詩4*20/7/8 3:27
あの日道草次郎自由詩420/7/8 0:37
魔女とリコリスカマキリ自由詩220/7/8 0:31
ほるもんナンモナイデ...自由詩2*20/7/7 21:05
古雛春日線香自由詩120/7/7 20:13
戯れの一時ひだかたけし自由詩320/7/7 19:38
梅雨明けTwoRiv...自由詩4*20/7/7 18:49
邯鄲(かんたん)の枕の側でゆるこ自由詩8*20/7/7 12:21
メモ(いくつもの呪い)はるな散文(批評...1120/7/7 10:10
たなばたにゃんしー自由詩020/7/7 8:36
職人手仕事りゅうさん自由詩120/7/7 6:45
毎日雨が降っている山人散文(批評...5*20/7/7 6:08
たったひとりのためだけのものぐさな神を引きずり出すホロウ・シカ...自由詩3*20/7/7 5:40
紫陽花夏川ゆう短歌320/7/7 4:47
黄金挽肉炒飯殺人事件墨晶散文(批評...1*20/7/7 3:42
図書館葉leaf自由詩820/7/7 3:31
狂句⑪あい うえお川柳120/7/6 21:34
qDEg墨晶自由詩020/7/6 21:03
巨人春日線香自由詩620/7/6 19:29
刻印ひだかたけし自由詩320/7/6 19:23

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加筆訂正:
即興詩「独白」/アラガイs[20/7/8 8:38]
少し修正しました。
紅蓮に染まる白い雨/アラガイs[20/7/7 10:59]
少し修正しました。
盲目/アラガイs[20/7/7 10:46]
少し修正しました。
3.79sec.