木立の緑が揺れている
私は冷たい虚を飼って
鉛の監獄から眺めている
気だるく憂鬱な昼下がり
空は一面の灰色模様、
熱風はもう絶えず吹き
荒れ果てた街並みが
ぱたんぱたんと倒れていく
...
海のいきものになる
瑠璃色のひかりでいきると
遠くの錆びたレールから
らいせ、らいせ、と響く合の間
間違っていた事なり
理由の答えられない境界線
無ではない君の宇宙
...
林床にはブナ林特有の雑木が生え
そこを刈り払い機で刈っていく
すさまじいヒグラシの鳴き声の海が森を埋め尽くし
私たちの耳に、錐もみ状に刺さっていく
急な斜面を足場を作りながら雑木を刈る
...
この精神ひとつ
この身体ひとつあれば
必ず這い上がれる
やってゆける
形のない精神で
有限なこの身体で
今日を生きる
精神はあの天球と繋がり
身体はこの地球と繋がる
この私の意志の振 ...
朝の陽の果ての君を想うこと。わらわれても泣かれてもきみはきみの真実を世界につき刺してやろうといつも健闘していた。たのしいね、とか、よかったね、とか、そんな貝がらを耳にあてればひびいてくるような漣のこと ...
きみが笑っているときの雨音の場所をわからないまま
忘れるように暮らしているのはいつまでもきれいな夜
ぼくが知ることのない記憶でできた夢のなかで
この身体に時間が舞って過去へ変わるまでの心
...
私にきれいな時など一度もなかったと思ってた。
しかし白髪が増えた今、きれいな時がやってきた。
若さがきれいとは限らないということだ。
いよいよ300の
大台に乗ったということで
マンションのベランダに
「祝!300人達成!」
という横断幕を掲げようかと思う
そして
イチローの安打数みたいに
毎日感染者数を更新する
...
今や今、夜目の夢であり、心淵に沈む浅き眠りを、一瞬で見に容れた、おもしろくでもない瞬間があり。
優しいだけの時に癒され私は怠惰に落ちていくのだ。
眠りに落ちるかどうかのズレを何度も弄び死んで ...
ここはサファリ―パーク
鉄格子のバスがゆっくり走る
ライオンたちが
しなやかな動きで
毛並みを揺るがせながら
あちらからもこちらからも現れる
猛々しい唸り声
嘗ては
サバ ...
「結婚指輪はお互いへの贈り物
だから費用は折半するのです」
だけど結婚指輪は
いつまでも君のもの
いや君そのもの
だから僕が指輪をはめていても
指輪は決して僕のものにならない
結婚指輪は ...
病床の旧友よ、それでもなお、夏への憧れを失わずにいておくれ。
学び舎は今でも坂の上に、サイダーは学食の自販機で冷えているよ。
もういらん カタカナ言葉 無味乾燥
恐がるな 先取り不安 甘えだよ
この世は 色んな人いて 面白い
出したもの 好きにしていいよ あなた任せ
怠け者 呼吸だけは してるみたい
来る日も来る日も
この苦しみから一日も早く解放されたい
という人の切ない想い
心が体が
ボロボロになって修復が難しくなっても
命の焔をか細く揺らす人は
多々いるに違いない
この社 ...
けっきょく
弱い人 なんだ
つっく づく
弱い人 なんだ
最後はやっぱり
弱い人 が
すごイんだ
そうなんだ
愛 なんだ
{引用=V6『愛なんだ』か ...
「家が裕福で顔立ちも優れた青年が《街》におり、」とその物語は語り出される。
思い掛けない一角から起こる破裂音が年々音量と頻度を増しているこの街の中で、世代を越えて変わらない物はこの上演会だけだった ...
湿った空気
肺に入れても息苦しくなるだけ
外へ出ようか
月や星でも探しに
そう思った矢先、降り出す雨
曇天は街の灯りを喰らって
雷雲のように
絵の具をこぼしたキャンバスのように
...
{引用=くたびれはてたやつらが
ざくざくとわきだしてきて
としとったたいようとあくしゅをする
わたくしは
くるい
すべてをだめにしたあとで
えりをただして
あしたにあいさつへいこう}
...
机に置かれた一杯の水に
天井のランプは、反射して
小さな虹が架かる
今日も何処かで
人の間に
虹の橋はあらわれる
ちんぽこの皮が剥けたら
きっと世界は
違って見えるはずだ
クソつまらない
自称詩なんか
ダラダラ垂れ流すことなく
自信満々で
夜の街へ繰り出すだろう
だけど僕のちんぽこは
皮 ...
グラーツに行ってみたい。
マッハがいたころの。
時間の自由でも語り合いたい。
ムーア川の流れを眺めながら。
おいおい、
私のTwitterも聞けよ、
だから嫌なんだよ、
リアルもネットも大勢だとそんなに変わらない。
だから君だけがいいんだけど。
リアルもネットも君だけがいいんだけど。
言 ...
雨の一滴が右手の甲に 落ちた
ズシリと 重たかった
ミシリと 胸の空洞が鳴った
私は慌てて滴を振るい落とした
軋む胸が一瞬、
張り裂けそうになって
みさめがふりつづけばつちはながされて
わたしがうまれた
由来から植物は埋もれ酵素も分解されて
腐食の生きものたちがはみ出してくる ...
20代後半の頃、ボランティアをしていた事があった。
それは人生で唯一、サンタクロースの恰好をしてジングルベルを歌うのを自分に許せた季節であり、一銭にもならない仕事の代わりに、食べきれない量のお菓 ...
牛の歩いた跡が、
「段々畑」のように見える、
そんな肥後のひとつの牧草地。
地上波でなんども再放送されています。
車いす生活者の自分にとっては、
旅行は室内で十分なのです ...
君の吐息はちいさな部屋の空気を揺らし
君の想念はだれかのベッドにしのびこみ
不思議な夢を紡ぐだろうか
ヴィトゲンシュタインにも小さな教え子に
猫の骸骨を組み立てさせたり
社会実習を経験さ ...
くらい頰を引きつらせて
うつむく麦わら帽子、
伸びた首すじに圧しかかる
逃げられない、罪の意識。
戦場に投げ捨てられた
100を超える銀縁眼鏡たち、
鋭く回転する、音を立て ...
いつも知らないように振る舞う
知ってることは狂う春
いつも新しいことばかり白点
ざんばら髪だ知ってよ知って
ムズがずいよ壊れたもんは
誰かのかわりになおす
独りでに鳴るオルゴールは ...
そつと触ったものは身を凍らせ すんと小さくなる いたみだけがソコにのこります。これが感情というやつなのでしょう。
冷たくも燦然と仄めく、棘の酔うな粘りを、羽根と零した唯の魂が取り憑いてしまっただ ...
日付順文書リスト
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
佇立
ひだかたけし
自由詩
5
20/7/24 14:39
ウルトラマリン
AB(なかほ...
自由詩
5*
20/7/24 12:03
ブナ林にて
山人
自由詩
16*
20/7/24 10:59
きれいな水の中で感じたこと
ジム・プリマ...
自由詩
9*
20/7/24 0:42
沈まぬこころ
万願寺
自由詩
1
20/7/23 23:19
それまでの心に
水宮うみ
自由詩
0*
20/7/23 20:23
白髪と美
杏っ子
自由詩
2
20/7/23 20:13
300人突破記念
花形新次
自由詩
0
20/7/23 19:54
夢日記。
あらい
自由詩
1
20/7/23 17:22
ライオン
もちはる
自由詩
0*
20/7/23 16:23
分身
葉leaf
自由詩
0
20/7/23 15:30
サイダー
クーヘン
自由詩
15*
20/7/23 12:02
狂句⑰
あい うえお
川柳
1
20/7/23 9:07
悲しみと嘆き
こたきひろし
自由詩
3
20/7/23 6:47
だめだよ BABY
道草次郎
自由詩
0
20/7/23 2:16
第六七二夜の街
阪井マチ
散文(批評...
3*
20/7/23 1:57
明るい夜空
たいら
自由詩
0
20/7/23 1:47
混沌ー予備校のことなど
道草次郎
散文(批評...
4
20/7/23 1:24
虹
服部 剛
自由詩
3
20/7/22 23:58
25歳のウエノマン
花形新次
自由詩
1
20/7/22 21:13
グラーツ
ナンモナイデ...
自由詩
3*
20/7/22 20:55
これっぽちも君は悪くない。
ねこ(ki)
自由詩
0
20/7/22 20:35
哀しみ一滴
ひだかたけし
自由詩
10
20/7/22 19:45
もの語るの虚と真実
アラガイs
自由詩
12*
20/7/22 15:55
ワタナベさん
道草次郎
散文(批評...
2*
20/7/22 15:26
室内旅行
ナンモナイデ...
自由詩
5*
20/7/22 14:03
君の宇宙
梅昆布茶
自由詩
7
20/7/22 11:43
陽炎の歌
秋葉竹
自由詩
4
20/7/22 2:31
ナマズ
竜門勇気
自由詩
0
20/7/22 2:03
内界の廟
あらい
自由詩
1
20/7/21 22:03
702
703
704
705
706
707
708
709
710
711
712
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715
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717
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724
725
726
727
728
729
730
731
732
733
734
735
736
737
738
739
740
741
742
加筆訂正:
もの語るの虚と真実
/
アラガイs
[20/7/23 15:57]
少し修正しました。真実~未明
花を買う
/
道草次郎
[20/7/22 7:28]
一部少しだけ修正しました
3.27sec.