頭から夜をかぶる
花の枯れる匂いと音、種の割れる、うっとうしげな身じろぎ、あくび
のびては千切れる翅
近づいては崩れる影
もう食べてしまった
それからまた食べる
際限なく伸びる、縮む
音 ...
この身体しか知らないし引っ越しもできないという不自由がある
尻が
がくがく
叫んでいる
一本のボールペンがあれば
「愛してる」と書ける
一本のボールペンがあれば
「ありがとう」と書ける
一本のボールペンがあれば
「あたし幸せ」と書ける
一本のボールペンがあれば
「あたし苦し ...
あの時確かに
私の生きる理由は
あなただった
あなたがいること
あなたの横顔を見ること
それだけが
生き甲斐だった
あなたが
どこでどうしているか
分からない今でも
あなた ...
{引用=夕涼み}
薄暗がりがそっと首を絞め
あなたは鬼灯を見た
決して強くはない抱擁で
皮膚一枚を越えられず
互いの頬に帰依するように
自分の愛と思える部位を自分で弄って
記憶に補正され ...
夜明けに立つけだものが
空を掴んでは離している
虹の足音
虹の足音
月は森に居て
径は光に流され
まぶたは眠り
さらに 昇る
何もない昼の空
...
鶴見川に沿った道を
ゲリラ豪雨の中
自称詩人が「わーっ!」と
叫びながら駆け抜けて行く
八月の狂詩曲の婆さんのように
しかし追いかけて来る家族はいない
家族それぞれは
自称詩人が溢れ ...
近所のアパートの前の路肩に
路上駐車する軽自動車
アニメのキャラクターが
ラッピングされており
「働いたら負け」と
セリフが添えられていた
そうか
今は「働らいたら負け」なのか
昔 ...
みんな、みんな
あつまぁれ
こころの、なかに
あつまぁれ
こころ、ころころ
わすれたかい
それは、こなたの
むねのなか
いつも、ちき ...
深い意味もなく
女性に既婚か未婚か尋ねてはいけません
深い意味もなく
女性に年齢尋ねるのも問題ですね
深い意味もなく
女性の容姿や着ているものについて
感想や意見述べてはいけません ...
未成年だった頃はよく絶望したものだ
絶望も何度も繰り返すと飽きてくる
希望の光が欲しくなるものだ
そこで書店で夢と希望に充ちた本を買ってみた
買ったけれど
ふたたび絶望が襲って来たの ...
なんとさびしいのだろう
どこまでも青く透き通る
夏の空を見上げ
忘却の罪を知ったのは
いつ ...
薄暗い
漠然と広がった
空間のなか
台形の
ノッペリとした
大人の背丈半分程の
鉛色の工作機械が
等間隔で何台も
一列に並べられている
大きな金属音があちこちから
互いに呼応す ...
身体があって性とかいうものがまだある世界と知ってはいるが
城の広場の片隅で
なすすべもなくヴァイオリンを弾いている
餌をくれるんじゃないかと
鳩だけが集まってくる
老人は長年勤めた役所から自由になった
巨大な甲虫は目立たぬよう息を潜めて
...
かえらぬ人々の
かつてかえっていった道を
あるく
うらぶれた街のシャッターには
等高線のかげがかかる
どこよりも遠い落日にてらされて
石室めいて閉ざされた家々の
木立のな ...
水源と柔らかなことばにめぐりあう
船の舵取りは水辺の花を想いながら
いくつになってもできないものはできない
今更のようにはぐらかして過ごそうか
永くゆっくりと関わってゆく事は大切だし
...
水の夢を観た
水を呑む夢でなく、
水にまつわる夢でなく
水、そのものの夢
個体が液体になったのか
自我が消失したものか
ぼくにはわからない
その夢のなかでは
光 ...
打ち上げ花火を
少し離れた場所から見る
人混みの中にいるより
気にせず落ち着いて
一瞬の輝きに意識を向けられる
大きな音を鳴らして
隠れていた魅力が花開く
一瞬の輝きのために ...
通学の電車から見る空の青み 妥協世界のSKOOL DAYS
他ならぬAはZに憧れて春の夕方の風に吹かれる
吃り気味の少年が授業中夢に見る専制君主的シニフィアン
少年が二次関数を学んで ...
大雨が降り続いている
また裏の崖が崩れないか心配だ
川の氾濫に山崩れ
どこで起きてもおかしくない
今年のお盆は
どういう因果が
コロナ感染爆発と大雨に
苦しめられている
二つとも制御不 ...
ヒトもヒト以外も
体があって生命が維持されている
生命は生命だけでは存在し得ない訳です
当たり前と言ってしまえば
当たり前
不思議と思う人はほぼほぼいないだろう
生命維持する装置だ ...
娘の国民年金免除申請
今月 却下を知らせる郵便物届いた
これまでは通って来たのに
納付書後日送ると記述されてた
慌てて翌日役所に電話いれた
私は父親
説明聞いたら
世帯主様の収入 ...
さて、読者のあなた。私は筆者です。これから主人公が遠い眠りから目を覚まします。そこで私は扉を開けておきました。そうでもしなければ主人公の彼は、素晴らしい外に出ることはないでしょうから。彼は引きこもりで ...
名曲の作曲家名前も思い出せず
整髪料いらなくなった春
気づかれず霧の声に耳塞ぐ
店見つけても欲しいもの見つからず
行列の先頭が気にかゝる
何なのかわからないままとりあえず壊してそれきりになったもの
痛みはなくならない
そう痛みはなくならないし
減りもしない
そういうもんなんだ
そうなんだって
嫌なほど思い知らされてきた
でもね
ため息息切れ失望しながらでも
生きてきた
そう ...
きれいだね、
ほんと
きれいだね
ひさしぶりの
ふるさとの浜辺で
花火を
とおく
みつめながら
やわらかな笑みをうかべていたきみを
うちわと、浴衣と、えくぼと
海のにおいと ...
光に貫かれ
すべてが踊り出す
この八月、
白い波しぶきを浴びながら
旅人は麗らかな海辺の街をいく
静かに客人を待つ庭先には
石と薔薇、石と薔薇
石に刻み込まれた眼は
鬱屈を宿しなが ...
日付順文書リスト
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
からさわぐ煙
凪目
自由詩
6
21/8/15 1:06
_
いる
短歌
1
21/8/14 23:50
I, m caming...!!
草野大悟2
自由詩
1
21/8/14 21:38
一本のボールペンがあれば
zenyam...
自由詩
0
21/8/14 20:41
美しい横顔
花形新次
自由詩
2
21/8/14 19:10
跋扈ちゃん
ただのみきや
自由詩
5*
21/8/14 15:51
左目 この世の果て
木立 悟
自由詩
9
21/8/14 10:27
夏の自称詩人
花形新次
自由詩
2
21/8/14 10:07
働いたら負け
イオン
自由詩
2*
21/8/14 10:04
あつまぁれ!
令和9年
自由詩
0
21/8/14 10:02
深い意味もなく
こたきひろし
自由詩
2
21/8/14 7:32
ミステリーとサスペンション
〃
自由詩
2
21/8/14 7:10
忘却の永遠
石田とわ
自由詩
3*
21/8/14 3:08
〈根源悪〉の原体験(改訂6)
ひだかたけし
自由詩
4
21/8/14 1:36
_
いる
短歌
0
21/8/13 23:11
プラハ
藤原絵理子
自由詩
4*
21/8/13 21:28
楕円のエッチング
新染因循
自由詩
9*
21/8/13 20:46
柔らかな疎外
梅昆布茶
自由詩
18+
21/8/13 19:49
水
中田満帆
自由詩
5
21/8/13 18:56
一瞬の輝き
夏川ゆう
自由詩
4
21/8/13 18:01
SKOOL DAYS
山犬切
短歌
1
21/8/13 11:54
コロナ下
zenyam...
自由詩
1*
21/8/13 10:56
生命維持する装置
こたきひろし
自由詩
2
21/8/13 7:09
リアルな現実
〃
自由詩
2
21/8/13 6:32
灰燼から這い出る
幽霊
散文(批評...
1*
21/8/13 4:36
自由律俳句「食べられる退屈」(77)
遊羽
俳句
1
21/8/13 2:41
_
いる
短歌
0
21/8/12 23:55
泣き笑い
文字綴り屋 ...
自由詩
1*
21/8/12 23:30
遠花火
草野大悟2
自由詩
4
21/8/12 20:06
八月の光
ひだかたけし
自由詩
8
21/8/12 18:53
677
678
679
680
681
682
683
684
685
686
687
688
689
690
691
692
693
694
695
696
697
698
699
700
701
702
703
704
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706
707
708
709
710
711
712
713
714
715
716
717
加筆訂正:
跋扈ちゃん
/
ただのみきや
[21/8/14 18:12]
誤字脱字他修正
3.8sec.