夜になってしまった

 森で野宿だ

 きっと、綠色の夢を視るだろう

 すると

 焔のような瞳の狼がフラッと現れ

「あの、橫で寢ても良いですか」と云う

「良いけど」
...
眼下の川では子供たちが裸ではしゃぎ
遠く茶褐色の岩峰が冷たい灰色の空を背景に連なっている

僕はゆらゆら揺れる色褪せた肌色の廃棄バスの屋根の上
何とかバランスを取りながら何度も落ちかけ
終に ...
  

眠る私と眠らない私
半球睡眠の見る夢

日々の
狩る私と狩られる私と

生きているうちに
おはようと、おやすみと

まだ生きているうちに
ごめんなさいと、ありがと ...
田畑より家ばかり増え様変わり公園すらも半分になり

見上げれば太陽だけが元気いい無人の駅に足りない活気

蜜柑だけではなく他の柑橘類山の上まで連なる黄色

ジャズを聴き大人の世界巡る旅高校 ...
つい最近まで
私の住む地域は
「利用出来る店舗はありません」
と表示されていた
東京から1時間圏内なのに
な、なんで?
とショックのあまり
スマホを叩き壊して
ベランダから
「ウーバ ...
二〇一七年五月一日 「もろもろのこと。」


 だいぶ本を処分したんだけど、またぼちぼち本を買い出したので、本棚にかざる本をクリアファイルで四角く囲んでカヴァーにして立ててかざれるようにしてるん ...
当面することが無い俺達は
頭の包帯を真新しいものに替え

ベンチを探しながら、公園の中を首輪の無い犬の様に歩く。

親父が一切の記憶を失った事と
俺がいざこざから退学した事は、互いに関係が ...
ディオニソスに魅入られ
葡萄の蔓の絡まる酒杯を享けた
昏い眼光を滾らせ
無形の岩漿を地に撒いた

ピンセットで標本台に載せる
一分の狂いなき手つきでつがえた
アポロンの銀の矢が
杯を貫 ...
シンプルにストレートに質問を投げかけるだけ投げかけてみて私は去りますが、大いに啓蒙されたり、錬冶されてみたいという、気持ち悪い甘えに忠実になり、ここを解説した次第ですが…如何なものでしょうか… 弟の家には

尻尾がある生物が居るらしい

網戶を半開きにしていた處、

勝手に入ってきて、そのまま定住したのだそうだ


洗面臺や便器にうずくまったりしないし

胡瓜を見て氣絕 ...



雷雨

悪態
遺伝子工学の世界からやってきた
遺伝子を操作するワクチンを接種して

mRNAという遺伝子を
体の中に打ち込んだ人は

遺伝子を組み換えされた食品などを
もういやだと拒否できなくなった
...
つがいになったんだって
そんなの考えたことなかった
考えたことなかったけど
なんかいつの間にか
つがいになってたんだってさ

昨日と明日
ネジとドライバー
太陽と海
シナモンとウ ...
その秋、ユレは泣かなかった
毎日、悔しさに、哀しみに、怒りに、高揚に、ユレの心は動いた
夜だった
寝室に忍び込んだ、はやるユレにうながされ
私たちは
真っ暗なコスモス畑を走った
林の奥に
...
人により人と呼ばれて人となる循環定義の蒸し暑い朝  紅い薔薇神経質そうに咲く

 暗闇でイガを踏む

 一歩踏み入れ異臭

 何かゞ起こる前二つ三つとくしゃみ

 素手で持てない物を持たされ
優柔不断をバランス感覚だと誤魔化しているだろう?
綱渡りに憧れてはいるが
綱の張り方を知らないだろう?
綱さえうまく張れればそう落ちることはないんだよ

500ワットの電子レンジがキッチンで ...
擦れ合うふたつの金属のような
疫病の女の叫び声が
複雑に入り組んだ路地で反響を繰り返し
縺れ合っては消えていく雨交じりの夜明け前
悪夢から滑落した俺は
自分がまだ生きているのか確かめてい ...
今まで見たことのない世界って
今まで誰も見たことない筈なのに
さもありなんと言う世界を演出して
テレビや映画や本に
よく出て来るよね

それ絶対おかしいだろ

誰も見たことないんだった ...
大雨が滝のように降り続いている
人間の世界に自然があるのではない
自然の中に人間の世界があるのだ
人間も自然の一部に過ぎないのだ
勘違いしてはいけない
人間がどんなに科学を発達させても
自 ...
もの忘れならまだいいが
認知症になれば大変だ!
もの忘れの自覚のあるのうちは
加齢などによるもの忘れだが
認知症になるとその自覚がなくなる
また、探し物を自分で見つけようと努力するうちは
...
暗い風が吹いた
濃くあかるい夏空の下を
暗い風が吹いた

暗い風が吹いてもなお
夏空は濃くあかるく
白くかがやく雲を湧き立たせた
蝉たちは鳴き 鳴きやめ また鳴き
鬼百合 向日葵 百日 ...
このコロナ禍の中で
現実からは目を反らし
こんな風に作品投稿していることに
疑問に思わない
感覚のズレ
って何なんだろう

詩人特有の症状なのかな

アハ
アハ
アハハハハ
笑 ...
頭から夜をかぶる
花の枯れる匂いと音、種の割れる、うっとうしげな身じろぎ、あくび
のびては千切れる翅
近づいては崩れる影
もう食べてしまった
それからまた食べる
際限なく伸びる、縮む
音 ...
この身体しか知らないし引っ越しもできないという不自由がある 尻が
がくがく
叫んでいる
一本のボールペンがあれば
「愛してる」と書ける
一本のボールペンがあれば
「ありがとう」と書ける
一本のボールペンがあれば
「あたし幸せ」と書ける
一本のボールペンがあれば
「あたし苦し ...
あの時確かに
私の生きる理由は
あなただった

あなたがいること
あなたの横顔を見ること
それだけが
生き甲斐だった

あなたが
どこでどうしているか
分からない今でも
あなた ...
{引用=夕涼み}
薄暗がりがそっと首を絞め
あなたは鬼灯を見た
決して強くはない抱擁で
皮膚一枚を越えられず
互いの頬に帰依するように
自分の愛と思える部位を自分で弄って
記憶に補正され ...
夜明けに立つけだものが
空を掴んでは離している
虹の足音
虹の足音


月は森に居て
径は光に流され
まぶたは眠り
さらに 昇る


何もない昼の空
...
日付順文書リスト
タイトル投稿者カテゴリPoint日付
Hunter墨晶自由詩2*21/8/16 22:40
無垢と大地(改訂)ひだかたけし自由詩1121/8/16 20:41
mRNAAB(なかほ...自由詩121/8/16 20:14
妄想夏川ゆう短歌321/8/16 19:15
Uber Eats花形新次自由詩121/8/16 19:13
詩の日めくり 二〇一七年五月一日─三十一日田中宏輔自由詩11*21/8/16 17:55
舌をだらりと下げ三明治自由詩021/8/16 17:43
アポロンの眼天寧自由詩121/8/16 17:35
現代詩って何?過去ログ倉庫21/8/16 16:28
Hug墨晶自由詩3*21/8/16 15:27
ヨロシク自由詩021/8/16 8:01
もう拒否できない遺伝子操作st自由詩221/8/16 3:06
君とはしゃべれない竜門勇気自由詩1*21/8/16 2:45
凪目自由詩121/8/16 0:09
_いる短歌021/8/15 23:48
自由律俳句「食べられる退屈」(78)遊羽俳句121/8/15 23:25
潮の満ちる波打ち際でゼッケン自由詩121/8/15 23:21
火炙りの朝ホロウ・シカ...自由詩3*21/8/15 21:36
今まで見たことのない世界こたきひろし自由詩221/8/15 19:16
自然災害zenyam...自由詩1*21/8/15 12:04
もの忘れと認知症自由詩021/8/15 11:52
暗い風塔野夏子自由詩7*21/8/15 11:09
コロナ禍の中でこたきひろし自由詩321/8/15 10:25
からさわぐ煙凪目自由詩621/8/15 1:06
_いる短歌121/8/14 23:50
I, m caming...!!草野大悟2自由詩121/8/14 21:38
一本のボールペンがあればzenyam...自由詩021/8/14 20:41
美しい横顔花形新次自由詩221/8/14 19:10
跋扈ちゃんただのみきや自由詩5*21/8/14 15:51
左目 この世の果て木立 悟自由詩921/8/14 10:27

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加筆訂正:
跋扈ちゃん/ただのみきや[21/8/14 18:12]
誤字脱字他修正
4.39sec.