「隊長、彼の処分は?」
「ウルトラだ」
「解りました」

「諸星くん、キミの処分が決まった」
「そうですか」
「ウルトラだ、地球に行ってくれ」
「そんな!」
「体力勝負のところだ、しか ...
一生使いきれないくらい
お金を持ったら
値段のあるものすべてが
無料に見えるんだろうな

一生使いきれないくらい
お金を持ったら
値段のないものすべてが
有料に見えるんだろうな

...
夜中に大声張り上げて
叫びそうになる
それこそまさに人の遠吠え

ブンブン回したくなるような
俺の雄叫び
何処までも飛んでいけ

男は
男って生き物は
始末が悪いぜ

股間に重 ...
ぶっこわれたたなごころ
ぶっこわれたたなごころ

荒くれ者の堕天使と
ふにくをくらうバクの群れ

ぶっこわれたいちじくの
ぶっこわれたがための
処女懐胎

赤く爛れたぐじゅぐじゅの ...
水たまりだらけのいちにちを
病院のベッドから眺めている

何冊めかの本をてにとり
2日めも暮れなずんでゆく

痙攣していたてあしが痛みから解放され
滞っていたからだの中の運河がなが ...
{引用=首}
なだらかな午後
ただそれ自体の円みと感性で
転がって
吸血する問いとなり
落下する 分裂の暗い谷へ

隠匿されていた
真っ赤な夜が溢れても
目交いすらなく
過る夜鷹に ...
一日にふたつ詩をスマホに打ち込んでネットに投稿しても

何も変わらない
何も起こらない
何もスタートしない

この寂しさ
この空しさ
このやりきれなさ

嵩ましをするばかりだ
...
答えにたどり着く気がして
川沿いをひたすら歩く

午後九時
一瞬雲の切れ間に輝いた二等星
願うことから始まる絶望が
いつでもおいでと笑っている

仲間は裏切者だった
でもそれでいいじ ...
テレワークをやりながら
30年前働き始めた頃のことを思う

そう言えば
パソコンが一人一台はおろか
部署に数台しかなくて
報告書も図面も
鉛筆ナメナメ(嘘、シャーペン)
手書きでやって ...
あいのうたをうたおうだなんて、馬鹿なヤツら
真っ白なカミを見て 目を閉じてから、カッコウでも鳴いてくれ
定型文、
指で摘んでさ、ほっぺた 抓っちまいな
夢であれば 居たく 無いだろう
砂漠の ...
現実的になれば
絶望がまた
首をもたげてくるけど
時には
享楽に耽る自分を
許したり
時には
娯楽に興じて自分を
宥めたりしながら
ここまでやってきた
頼りないとか
いい加減だと ...
夢の中の家から
神田神保町への通路があったなら もちろんあるわけもないけれど
毎日サブカル系の書店にゆくだろうな 1970年代のSFマガジンが1冊200円だった

渋谷道玄坂百軒店のSAV ...
何だか辺りの空気に魚の腐敗した匂いがする。
私の気のせいかもしれないが、身体中の毛穴から茸が生えて来そうな気分だ。

じめついている
全ては雨のせいだ

この国の雨季を象徴している雨だ
...
ふたたび
夏への自由が
窓辺で翼をひろげはじめた

  欲しいのは何
  疾走感
  浮遊感

誘われ
委ねゆこう
痛みの暗い罅を
抱いたままでも

夏への自由が
窓辺で白 ...
何もかも全然なっていないなと思う
みんな自分よりずっと立派にやっているよ
ぼくが彼らの何を知っているというのか
彼らの生活と考えと家庭事情の何を知っているというのか
ぼくは本当にこのま ...
 憧れは遥か遠く、朝霞の中、船はゆくよ。
 島国のはずれ、それともよその国。

 いろはに数えた八つの島。
 沖のかもめは歌うだろ。
 あの島目指せと歌うだろ。
 なんでそんなに悲しげ ...
 祭りの日の夜、賑わいの中で浴衣が揺れている。
 蒸し風呂の中での会話のように言葉はくぐもり、
 汗は流れ、肉体は肉体の中で直立している。
 虚しさは寂しさを無限に超越してゆく。

 男 ...
たよりは
いちまいの
いかだ

もじがながれていく

いちまいの
はがながれて
いく

ことばのかわ
りはなく

ながされて
よりそうは
かのように

いかだのうえ
...
梅雨は終わり
夏がやってきた

海開きの日
夏本番がきたことを表して
陽射しを強く感じる

静かだった砂浜
賑やかになり楽しそう
この日を待っていた

海の家は
夏にしかない
...
夢の中で、
歌うことも笑うことも靴を履くことも忘れる。

夢の後で、
体の中に風が吹いているのを感じる。

窓の外、
静かな空に煙をくゆらす。

振り返ると、
空っぽの住処。

...
心奪われる詩、とりわけ自由詩のそれにかんしてはだいたい数行読んだだけでピンと来て、後頭部から頭のてっぺんにかけてスッコーンと何かが抜けるものだ。

しかし、なかには例外もあり、これが不思議なところ ...
フォー・ビートが沈み込んでいく
目録のない夜の隙間
非常階段の泣声
男か女か分からない

カルヴァンクラインの残骸
浴室に注射針
充血した瞳が
最期の瞬間に見たものは

あなた ...
水槽の中で息をする
与えられた酸素
生かされている

拙い言葉
継ぎ接ぎに繋ぐ
笑われている

意志を持つ
故に苦しむ

水槽の中のシーマン大海を知らず
されど空の青さも知らず ...
アメリカのミシシッピ川周辺を
起源とする
黒人の
ブルースミュージック

或いは日本の競走馬

或いは賀茂川の三角州





バーのカウンターで ...
いつものノラネコ監視員

説明したがり、言いたがり

それらすべてを学び取り

何かを忘れて後戻り。

消える人たち列並び

自分の番まで居眠りタイム

何度も会話を重ねた挙句 ...
見えないものが膝の上に居て
明けてゆく空をみつめている
むらさきの径 つじつまあわせ
陽を呼ぶ声 目をふせる声


指のすぐ上を廻りつづける輪
まばたきすると赤くにじむ輪 ...
芸能人の
自殺に関する
ニュースの最後に
アナウンサーが
「死にたくなったら
周囲に相談しましょう」的な
コメントを
付け加えているのを見ると
「命を守る行動を取りましょう」
と同じ ...
「イラハポ」は、「イラストレーション+ことのは=ポエム」の略(イラ は ポ)です。
ポエケットで販売しようと思って詩画集みたいなよくわからない冊子を作ったのですが、コロナ自粛で参加できなかったので、 ...
木々は水を滴らせ
草はより一層繁っていく
水草に似た緑の葉に
合歓の花は金魚のように泳ぐ

微妙にカーブを描く幹
意図しない芽吹き
計算外の美しさ
貴方と繋いだ手はどこまでも柔らかで
...
夜はいい

家人がめくる新聞紙の音
県道を走るオートバイ
二件むこうの玄関ベル
ナツメ電球のだいだい色

夜はいい

電気の下のアイロン台
扇風機の弱
並んだい草のスリッパ
蚊 ...
日付順文書リスト
タイトル投稿者カテゴリPoint日付
ウルトラショブンイオン自由詩2*20/7/25 23:55
豊かな貧乏自由詩2*20/7/25 23:54
そうさおいらもセックスレスこたきひろし自由詩120/7/25 23:47
清冽な声道草次郎自由詩220/7/25 23:11
レインダンスのまち梅昆布茶自由詩1820/7/25 21:04
早贄ただのみきや自由詩4*20/7/25 20:45
一日にふたつ詩をスマホに打ち込んでネットに投稿してもこたきひろし自由詩420/7/25 20:12
川沿いTwoRiv...自由詩9*20/7/25 19:18
テレワーク所感花形新次自由詩020/7/25 19:01
かいにはなれない、私はあらい自由詩120/7/25 18:49
君がいたからジム・プリマ...自由詩4*20/7/25 18:37
表①梅昆布茶自由詩320/7/25 18:08
鬱が鬱が鬱が鬱がこたきひろし自由詩120/7/25 12:28
夏への自由塔野夏子自由詩1*20/7/25 11:33
そんなこと言ってないで、さっさとやんなよ道草次郎自由詩8*20/7/25 11:06
霞歌メープルコー...自由詩0*20/7/25 10:25
祭りの夜自由詩3*20/7/25 9:51
便箋帆場蔵人自由詩520/7/25 9:23
海開き夏川ゆう自由詩420/7/25 5:30
夢の中、夢の後福原冠自由詩620/7/25 2:07
ドジョウの話道草次郎散文(批評...5*20/7/25 0:24
世界中のさよならの鐘をふたりでホロウ・シカ...自由詩3*20/7/25 0:23
シーマンたいら自由詩020/7/24 22:57
デルタブルースTAT自由詩3*20/7/24 22:43
ただの間違い犯し合いコウ アキラ自由詩020/7/24 22:00
しずく指す先木立 悟自由詩220/7/24 19:32
生き続けなければならないとは思わない花形新次自由詩1+20/7/24 19:28
詩画集みたいな変な冊子「イラハポ」についてのご説明ふるる散文(批評...4*20/7/24 19:12
梅雨ミツバチ自由詩1*20/7/24 18:01
夜はいい道草次郎自由詩220/7/24 17:36

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