やせっぽっちの山をひきつれて
小銭ほどの野ばらをこえます
つないでいる手というのは
ひとにぎりに残った樫の木でしょうか
ばらばら、と山の根もとをこぼし
ぼたぼた、とやまびこが線路にも ...
絵は完成したと言えば
美しかっただけの悪意にも
たましいと宣言しますか
食事が用意できたと言えば
温めなおした事実にも
思い出せない祈りを判別しますか
花の気を知らずにいるお前の
覚 ...
田んぼからは主食の米が
畑からは野菜 そして米以外の穀物
片田舎の農地
猫の額程の土地って表現しか浮かばない
山際に沿ってへばりつくように農家は点在し
それぞれが貧相な佇まいだった
...
子宮
女が女が所以であり、これがあるばかりに女は貶められ、誘惑の原因となる。
女についているにもかかわらず、女自身が避ける、女からもっともとおい器官である。
自然にとって、個性は無意 ...
{引用=散歩道}
彼女は二つの嘘を連れ歩く
いつも同じコースで
一つの嘘は人懐っこく誰にでも尾を振った
一つの嘘はところ構わず吠えたてる
どちらも夜のように瞳を広げ
油膜で世界を包んでいた ...
反射したい
反射でありたい
思考という
関所はいらない
星間物質という
まどろこしさはいらない
隣合う惑星系と惑星系
へリオポーズすら無用
即でありたい
相即不離
なか ...
「花」を聞きながら
ふと
詩を書く事もいいもんだと
そんな事をおもう
親しみを覚えるのはノリに乗った文章ではない。
ところどころ覚束無い感じの消しゴムで消した跡が今にも見えてきそうな文章がいい。
ためらいがちで、口下手で、それでいて丹念な性格が見て取れるよう ...
丸く黄白い
月が
宙に浮かんでいる
この夜は
脈動静か
気は鮮明
揺れる
草葉の陰に居て
絶えざる街のザワメキを
浴びて浴びる
わたくしが
視界に飛び込む
孤独の実を
むしゃ ...
オルガンを弾くその滑らかな指の動き
室内は少し暗く
表情までは分らない
窓の外は遠くまで向日葵の畑だ
種子の周りを囲む舌状の花びら
黄色の群れ咲く中に
遠く稲妻が走る
銀塩のネガの上で反 ...
あなたのスカートの中で暮している
というのは比喩だが
すべてはメタファーである
だが何の?
わたしの放った鳩があなたの胸まで飛んでゆき
白い花を咲かせる
理解するのではなく到達する試み ...
上に乗ってくれるなら
頑張ってみます
廃道の縁石の上に腰かけて週末のブルース、三連符のリズムで歩道を啄む鳩ども、フライパンの上の季節、なにもかもまるで白昼夢のようさ(夢じゃいけない理由ってなにかある?)寝転がりたいくらい草臥れてるけど ...
流れてきたものを
流れていくままに
コンビニのfreeWiFiに仮登録して
電波具合の良い右から2番目の駐車スペースで
病んだ獣のように
無料アダルト動画をダウンロードしまくる
...
いかがですか
自主出版するなら今ですよ
五百冊がこんな値段と言われましたが
何もしなければ詩人にはなれません
いや、納得できない気持ちは解りますよ
でも、趣味にこれぐらいは出すでしょう
...
詩人になるには
自主出版という納税を
しなくてはいけませんが
詩を書く人は
不幸だから詩を書くので
不幸だから資金に乏しくて
納税できない人がほとんどです
いやいや
納税できた人も ...
これから病院です
おかしいところを治す病院です
暗いスマホの画面に映ったわたしの顔その後ろの車窓その向こうの電線と青空が、とても綺麗で
6.4インチ、好きな分だけ好きな景色を切り分けたような ...
こんな真夏日には、恋心も焦げちゃって、もっと恋焦がれちゃった。
焦げは体に毒だと言うけど、こんな幸福な毒になら喜んで犯されたい。
学校のノートや教科書の余白に
落書きみたいに書いていた文章
それをいつか誰かに
読んで貰いたいなんて思わなかった
それらは
俺の未熟な心の隙間から落ちこぼれた言葉
だからさ
...
つま先にあたった石ころが
ころころ
ゆるく転がって川に落ちる
何の音もしない
七年前
職場のわたしの歓迎会は
小ぎれいな洋風レストランに皆集まった
こ ...
ようこそ 52億年の誕生を迎える今日という日の門出を祝します。
パスをお待ちのあなた宛にここから先はシアノバクテリアがお供いたします。
緑藻一面晴れ渡る空 海岸線は紫色の塗 ...
無造作に置かれている靴
気に留めることもない
朝の出勤の時
靴ベラを用意
行ってきます
繰り返される日々
奥さんが友人と温泉旅行
次の朝私 ...
「けれどね。」
君はひたすら早熟の無花果を皿に並べているだけで、こちらには目もくれやしない。無論食べる気も無いのだ。
同罪なのだ、なら悪い子だ、ねえ。私達の思いは重なることもなく、ただ庇オオわれて ...
冷蔵庫から子供の頭部とおくるみを
毎日切り刻みながら
君だけに盛り上がった
低学年男子の勃起を器に擦りつけて
テーブルに並べる
(コウノトリはキャベツ畑で卵を温めている)、
という事に ...
今夜
この惑星の何処かで
誰かの精神が囁く
その言葉は声にならないから
誰にも聴きとれない
だけど確かに
「愛はどこにあるの」
と精神に伝わってくるんだ
だったら僕の話を聞いて ...
八月が
アスファルトを割り
自らの骨を
苗床に咲く
一輪のうつくしさを
知ることはない
はてない野を
踏み出した一歩
素足に残る感触
燃え、骨になり
芽吹く
秘密基地の
...
近所に打ち放しコンクリのばかでかい博物館がある。
館内はなぜだかいっつも薄ら寒くて
無機質なあいつの心ん中みたいなんだ。
奴はそれこそ、のっぺりした四角四面の「ぬりかべ」だね。
ちょい ...
どうして、
楽しいままではいられないんだろう
窓の外、騒がしい
過去、からの復讐に
さいなまれる
現在
破り取られた辞書の1ページが
小さく幻肢する、午後
いくら「今」を積み上げても
...
立てかけたギターが倒れかける夏
しずかな映画のしずけさを引き摺る
いつしか終わっていた曲と雨ふる
きつい煙草をあげた夏の畔
死にぞこないの春だ
ちぎれた雲がふいとさみしい
こんな小さな破片 ...
飯食うの 噛むの面倒 飽きちった
壊れてる 頭と感情 楽しいよ
おいらから アホ出汁取れば 聖人だ
ダイヤモンド 漬物石の方が 役に立つ
4K8K 老眼なので 32K48だ
日付順文書リスト
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
humming over
星 ゆり
自由詩
4
20/8/2 2:42
不等式
〃
自由詩
2
20/8/2 0:55
恵みと恵まれない日々
こたきひろし
自由詩
4
20/8/2 0:19
子宮と知
viraj
自由詩
1
20/8/1 22:36
なしごころ
ただのみきや
自由詩
4*
20/8/1 21:28
反射したい
道草次郎
自由詩
2
20/8/1 21:23
めも
かば
自由詩
0
20/8/1 20:39
文章
道草次郎
散文(批評...
2
20/8/1 20:34
光の場所
ひだかたけし
自由詩
5
20/8/1 20:17
色彩・印象
滝本政博
自由詩
3*
20/8/1 19:31
わからないことばかりなので
〃
自由詩
5*
20/8/1 19:11
ほのぼの感2
花形新次
自由詩
0
20/8/1 19:10
歩くことひとつにしたって語り尽くせるようなものではない
ホロウ・シカ...
自由詩
1*
20/8/1 18:37
流れてきたものを
道草次郎
自由詩
4*
20/8/1 17:56
詩人買いませんか?
イオン
自由詩
2*
20/8/1 13:18
詩人税
〃
自由詩
0*
20/8/1 13:17
コミカライズ
印あかり
自由詩
6
20/8/1 13:14
焦げ
クーヘン
自由詩
1*
20/8/1 12:46
題名が思い浮かばない
こたきひろし
自由詩
2
20/8/1 8:15
重い紙袋
七
自由詩
12*
20/8/1 4:33
葉緑体宣言
アラガイs
自由詩
4*
20/8/1 3:51
玄関の靴
佐白光
自由詩
2*
20/8/1 1:56
朔夜
あらい
自由詩
1
20/8/1 1:11
日課
為平 澪
自由詩
2
20/8/1 1:07
今夜、僕が言いたかったこと
ジム・プリマ...
自由詩
2*
20/8/1 0:38
八月
wc
自由詩
2
20/8/1 0:27
うだる博物館の妙
自由美学
散文(批評...
1
20/7/31 22:59
蝉
めー
自由詩
1
20/7/31 22:52
罪状(自由律俳句)
直治
俳句
2
20/7/31 21:53
狂句⑳
あい うえお
川柳
0
20/7/31 20:47
695
696
697
698
699
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730
731
732
733
734
735
加筆訂正:
「burning,Banksy」
/
アラガイs
[20/8/1 4:31]
少し修正しました。
4.34sec.