ジャンヌ・ダルクが火刑に処せられ絶命した時には
近くにいた鳥が一斉に羽ばたいたという
僕が死ぬ時もそんな風になるだろうか
と、ごみ捨てに行った際に
電線に止まっている鳥を見て考える
...
一富士二鷹三茄子
一富士二鷹三茄子
親の意見と茄子の花は
千に一つの仇もない
春新月
花爛漫と
曇天の夜
昔フランスの小さなドミトリーに泊まったあの日。朝、そこで食べたパン。街並みはイギリスとよく似ているけれど、少しだけ違うのは、人々だった。ちょっとだけ、愛嬌はあったのかもしれない。まだ、あの頃は若かった ...
赤いリンゴよりも
サクサクしていると感じるから
解ってもらえない
丸い顔が好きで
なんでも許してくれそうで
解ってくれない
そんな風に思いたいだけ ...
深淵はもう飽きました
表層に憧れてます
うらぶれた地質学に小さな納屋を建て
夕陽のことを考えて、戒名と共に暮らす
昨日の事を今日のように話す家畜と
生活の匂いのしない長さと
大小の容れ物に ...
音楽がなっている、君は目蓋を閉じる
音楽がなっている、君は口元を緩める
音楽がなっている、君は手足を動かす
音楽がなっている、君は汗をかく
音楽がなっている、君は涙を流す
...
さびしい場所はきっとお互い似合わないよ
端っこに腰掛けたふたりは口を開けない
不幸せに倒れ込んだ先
マッチを擦る音がして振り向いた
傷をかばってできた傷がここにはあるんだぜ
いやしい光が ...
朝
起きたらコーヒーを飲み 死ぬ
昼
頬を撫でる風を感じ 世を憂う
夜
星空に自分を映しながら ビルの屋上から
身を投げてどうした
憂いたのはこの言葉の評価
死 ...
こころはなんて無様なんだろう
夕方になってようやく一息つけるなんて
ぼくはとんでもないろくでなしだ
みんなが活動してるときになんにもしてやしない
たしかに詩というものを以前よりはちゃんと考 ...
今宵、
白い部屋に
在るもの在るもの
自らの輪郭を鮮明にして浮き立ち
回流する澄み切った夜の空気に
すっかり馴染んで留まっている
横たわっている私もまた寛ぎ
在るものたちと繋がり合う、
...
本日のお品書き~マグロのづけ丼~
ピカソの鮃のごと中落ちの骨残る
逗子の駅前にスズキヤという食品スーパーがあり、ものがいい。実にいい。その分高い。特に魚は群を抜いて鮮度がよく ...
{引用=冬。
暦には雪の結晶、六角形の季節。
生まれくる雲には水色の涙袋。かなしい。
常緑のもの、それだけが空にたくましい。
石炭紀の繁茂の俤、梢にチラつく褶曲地層のまぼろし。
空気 ...
(歌という文字から可と欠を引くと可なので)不可欠な歌は、可だ。
何かへとお支払いしてるみたいな動作の入るお祓いだった
両片思いって現実で起こる可能性のある現象なのか?
...
薄暗い
漠然と広がった
空間のなか
台形の
ノッペリとした
大人の背丈半分程の
鉛色の工作機械が
等間隔で何台も
一列に並べられている
大きな金属音があちこちから
互いに呼応す ...
赤ちゃんを引っ張りだすように大根を抜いていくかあちゃん
タオルを風に飛ばされても大根の泥をはらいしなやかに太陽にかざすかあちゃん
袋売りの切り干し大根にしか興味のないあたしは中立を気取る麦 ...
いつまでも忘れられない恋がある何年経っても年を取っても
叶わない想いだからすがりつく幸せなんかに用はないから
どうしたら伝わるかしらこの想い言葉にしても届かないのに
恋よりも愛よりも ...
ふたありは互いのカムパネルラでした
過去を封じた絆創膏が{ルビ愛=かな}しくていまも剥がせない
太陽が煮崩れてゆくよ
刻一刻と、取り返しがつかない程に
肉じゃがには男爵ではなくメークインだと
そう母は教えてくれたのに
きっと僕が買い間違えてしまったせいだ
だから ...
個人の貧困は妄想なのだろうでも
あるいはこの国が貧困なのだろうか
いずれにせよもう描かないだろう
ベランダで洗濯物を干すwifeみたいな詩
僕的にだけれどね
アンチテーゼがつきるころ ...
恋心
ハンドメイド
チョコレート
カバンの中
自食
涙味
カーブを投げすぎて
すこし肩をこわしたこともある
直球を投げる時にはスピンを心がけた
ひつようを感じないものは
持たなかった
根っこはそうだから
じぶんの分際がときどきこうやって
...
君と初めて出会ったとき
ひとすじの命の流れが
恥じらいながら軽やかに跳躍した
君と一緒に旅行に行くたび
ひとすじの命の流れが
その深い色を一層深めていった
君と結婚したとき ...
中華街で食う
春節の肉団子は旨い
肉をこねて
揚げて
煮込んで
茶色の大きなかたまりに
春の息吹が押し込まれてる
たっぷりとした汁の中で
白菜やら
...
掌編
ハーマンさんのお店に野菜をに買いに行ったら、遠くからわたしを呼ぶ声を聞いた。うるさい音を立てる自転車を漕いで埃っぽい道を、兄の友人(だった)、オーガストが近づいてきた ...
夜の街に女性を買いにいった
それは悪じゃなくて
必要な悪
もちろん真っ当に恋愛して
両性の合意に基づいてお互いの性を共有できるなら
何の問題も発生しない
かも知れない
だけど現実 ...
時々思う
いつか故郷に帰ることを
ホームの 静かな駅の 電車に乗って
かつてと同じホームに立つことを
僕は時々思っている
聞いていいんだよ
私は寂しかったよ
先の平たいアイス用のスプーン
最後まで綺麗に掬えるからって
あの頃のあなたって
そんなだったね
そんなだったよ
懐かしい路地裏のカフェ
ティース ...
透き通る鎖骨のような校庭に夢散りつつもサクラ満開
図書室から盗んだ『モモ』を脇差に 時間密度が高いきみだね
「祝日の明日は晴れとなるようです」予報士さんの旋毛二つだ
線影が砂場にく ...
酔醒めて軒端に匂ふ春の風
訪れる
時はじんわり
湧き出づる
そうして私は橙の
脳裡の懐かしい光に包まれ
生きている、生きている
くっきり浮き立つ輪郭と
物という物が発散する
確かな響きに包まれて
活きている、 ...
日付順文書リスト
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
地獄飲みの際に
りゅうさん
自由詩
1
21/2/13 4:33
富士山(新年詩2021)
黒田康之
自由詩
2
21/2/13 2:20
過ぎた日の空
番田
自由詩
1
21/2/13 1:56
白いリンゴが好きで
佐白光
自由詩
0
21/2/13 1:48
CROW
妻咲邦香
自由詩
2
21/2/12 23:40
音楽がなっている
福原冠
自由詩
1
21/2/12 23:21
防波堤にて
カマキリ
自由詩
3
21/2/12 20:53
詩を書くための生活と偽造
えこ
自由詩
1
21/2/12 20:47
だいたい俺は卑怯で醜い人間だ
道草次郎
自由詩
2*
21/2/12 20:39
在るものの開け
ひだかたけし
自由詩
7
21/2/12 18:23
料理で俳句④鮪のづけ丼
SDGs
俳句
3
21/2/12 15:20
プレアデス星団
道草次郎
自由詩
4*
21/2/12 14:30
不可欠な歌
水宮うみ
短歌
2*
21/2/12 13:41
〈根源悪〉の原体験(改訂5)
ひだかたけし
自由詩
4
21/2/12 13:19
大根狩り
末下りょう
自由詩
3*
21/2/12 13:06
恋する気持ちⅡ ~forget me not~
未有花
短歌
6*
21/2/12 13:02
カムパネルラ
福岡朔
自由詩
2
21/2/12 12:30
太陽が煮崩れてゆくよ
クーヘン
自由詩
6*
21/2/12 12:26
逃走
梅昆布茶
自由詩
7
21/2/12 11:08
バレンタイン
ヨロシク
自由詩
1
21/2/12 8:02
時のメイルストロム
道草次郎
自由詩
2
21/2/12 7:03
ひとすじ
葉leaf
自由詩
1
21/2/12 4:54
肉団子
黒田康之
自由詩
3
21/2/12 3:08
一家
墨晶
散文(批評...
2*
21/2/12 2:21
血反吐吐いた事はなくて
こたきひろし
自由詩
4
21/2/12 1:12
午後の部屋で
番田
自由詩
3
21/2/12 1:08
ティースプーン
妻咲邦香
自由詩
3*
21/2/12 0:20
鎖骨の庭
道草次郎
短歌
3*
21/2/11 23:00
酔醒めて軒端に匂ふ春の風
酔横
俳句
0
21/2/11 20:29
イキテイル
ひだかたけし
自由詩
8
21/2/11 19:09
695
696
697
698
699
700
701
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735
3.85sec.