湖面に広がる波紋の数をそっとなぞると朝が来る。
 ぼんやりした空模様に湖岸の紫陽花は沈黙を守る。
 ほんのり青味がかった空気を吸うとまた一つ思い出が増えた。
 野鳥の声の鳴り止まない切ない ...
小市民である人々が規律を破るのは致し方ないことである。全体に及ぼす規律の影響よりも、あくまでも個人の利得を優先させたいのである。そのような過ちを繰り返すことによって処罰もまた厳格化されるのであろう ... 「きょうのあなた」





昨日は 自動販売機
今日は ミルクせんべい


毎日変わる お気に入りを
クリームパンのような手で
かかえながら


まんまるくなっ ...
ぼくは頭がわるい

悪いなりきにむかし本を少し読んだ

宮沢賢治の永訣の朝という詩が

好きで何度も読んだ

それから

長い小説を読む根気がないから

短編をいくつか読んだ
...
仮面を外し 新しい一歩を踏み出す為には
涙を流す必要がある
人からは強いと言われる僕だけど
肝心なところをいつも誰にも見せていないだけ

尊敬という言葉を口実に
誰かの言葉を真似し
誰か ...
細かな砂利と一緒に寄せ
滑り落ちてゆく
向こう側へ
くるぶしまで濡らしては
かえすゆらぎ

見上げれば
三角形の
それぞれの頂点が
数万年の誤差で
瞬いている
(・ウ・)




(ーパー)




(゜ル゜)




(ーパー)
テレワークを続けたら
人間はダメになる

確かに通勤は面倒だ
鬱陶しい上司の目もない
こんなに楽なことはない

が、しかし
日がな1日
パソコンに向かって
カチャカチャやるだけで
...
土塊を捏ねる
指先に気を集め
煮え立つ熱を流し込み
ゆっくりしっかり力入れ
未定形の粘る分厚い土塊を
思い思いのまま捏ねくり回す

捏ねくるうちに不思議なこと
土塊と指先は拮抗しながら ...
 四面楚歌 反面教師の 味がする
 ひまわりや 今日は暑いと 熱中症
 通貨ちゃん 通過速いよ シャイかな
 一貫性 たまにはずす 面白さ
 野花の色 摘んでしまったら 死んだ色
 手伝うよ ...
 海鳥の鳴く午後、羽を広げた大海はその背に輝く日差しを浴びている。
 やがて訪れる闇から逃れようと必死でもがく人々が街路樹の影に潜む。
 闇を好む人々が公園通りに群れをなす時、
 しもべのカ ...
梅雨入りと聞いてはいるが晴れ続き降りすぎも降らないのも困る

何もない今日を過ごす全身を休ませる日だと思えばいい

バスの事故ここ最近は多い気が長距離移動眠気を誘う

古い店いつの間にか消 ...
セブンイレブンに置いてある森の戦士ボノロン6月号読まれた方おりますか。私は隔月刊のこのシリーズが好きで必ず読んでいます。今回は、千年カヤの願いの巻でした。続いている豪雨のせいで、岐阜の御神木が倒れまし ... ‥今日は久しぶりにオーディナリー*な気分よ。 それにしては一丁まえにオメカシして‥彼女は軽く微笑みながら真向かいに腰を掛けた。1メートルと少しくらいかな。ズレかけたマスクを鼻先まで戻して僕が言うと ... 星屑のそれこそ屑だらけの海を泳いで
ようやく海から這い出たような
じんわり、と、重い。
私を裏返してでてきたものを
両手でかき集めて
ひとつひとつ灯の光に透かして見てみると
とてもきれいで ...
つま先から
ふくらはぎ、ふとももの
静脈をとおり

心臓にかえってゆく血を
凍らせ
解凍して
通わせたい

最後に触れた頬


書いたとき
ペンをもつ人差し指の
指先の冷 ...
いつか街を出ていく
それはいつかわからない


いつか街を出ていく
この街を出ていく

遠いむかし
産まれ
育った
故郷を離れた日みたいに

いつか部屋を出ていく
この部屋を ...
 
          掌編

 夜、蚊取り線香の匂いがする路地を歩き、近所のスーパーマーケットまで焼酎を買いに出かけた。
 店内の豆腐売り場で、五年前死んだ友人のコバヤシが身を屈め、神妙な横 ...
生きる希望
なんて簡単に手に入らない

惰性に転がされて生きているんだからさ
転がりながら生きているんだからさ

生きる希望なんて何処に有るんだよ

生きる希望よりも
絶望に励まされ ...
波の切れ間に見える景色を

逃げ水に浮かぶ風景を

夕涼みに流れる静寂と虫の音を



けれど

青空がこわいから


(臆病は治らない)




夏の気配に

...
 
 緑色の衣を羽織り人が死んでいる。
 うっすらと開かれた瞳に映る永遠。
 絶望や幸福を超越する組まれた手。
 愛に包まれた人生。

 音もなく忍び寄る悲しみは
 目の前に広がる大海を ...
虚無は底を打つ。殴りつけ罵倒しながらわたしはこの地を去って行く。蒐集家、乱暴な男。銭は底をつき廃墟に見送られ一人見知らぬ場所で客死するのだ。   etc.by 胡蝶(多児真晴)

使われない物 ...
『これはそんじょそこらの百貨店には売ってない。』と、
いかにも百円な感じのスコップを持って断言する
大きなサングラスをかけた男の人が立っていて、
変わった人だなあと感想を抱いた。
この人ど ...
この宇宙に
何かが流れ出て
わたしが生まれ

太古のヒカリ
夜の底から
力を貰い

未来のヒカリ
わたしから流れ出る

捧げられ 捧げる 全ては一途な捧げもの




...
誰かに取り残されたみたいな
町に住んでいる
夏が透けると思うのは
隣人の会話が
窓の枠を伝って来るから
生活の音に混ざる方便が
静寂という石灰を溶かして
水が流れるのを聞いている
背景 ...
数十年に一度の豪雨って
よく聞くけどよ
ここんところ
毎年おんなじこと
言ってねえか
どこが数十年に一度なんだよ!

そのうち
毎年恒例の豪雨ですって
言い出すんじゃねえのか

...
 世の中には色々な見識があり、立場の違いによっても見えてくる現実は違ってくるものだ。Kちゃんのことについても、かなりきつくこき下ろしはしたので、彼女に対して同情的な見かたをする人も、中にはいる ... 学校帰りのアルバイト
コンビニエンスストアで
最近話題のいい男
噂のビニ弁レガシィ君

いつもあたしが暖める
彼の夕食五百円
コンビニ弁当ぶら下げて
乗り込むクルマは
ニューレガシィ ...
 名前彫る 金の延べ棒 もういらん
 あさってと 指切りしたよ サンタさん
 かび臭い おいらの言葉 さもあらん
 神様 お化けよりも 弱いんだ~
 エロ詐欺師 言葉狩りされ 廃業だ
 
青年ではなく青魚として、この夏をするりと越えてみせる。
一人ではなく一匹として、父の川を泳いでいた頃の身軽さで。
日付順文書リスト
タイトル投稿者カテゴリPoint日付
波紋メープルコー...自由詩1*20/7/15 8:30
「美道具」醜い器アラガイs自由詩5*20/7/15 1:21
あさゆるこ自由詩11*20/7/15 0:54
自己紹介のうた道草次郎自由詩320/7/14 23:45
日陰者に美男美女なんて居るわけない、だからNeutra...自由詩220/7/14 23:36
wc自由詩1920/7/14 23:33
ウーパールーパー水宮うみ自由詩020/7/14 22:01
ダメになる花形新次自由詩120/7/14 20:07
造形未知ひだかたけし自由詩4*20/7/14 19:55
狂句⑮あい うえお川柳020/7/14 19:25
夕暮れどきメープルコー...自由詩3*20/7/14 9:54
眠気夏川ゆう短歌120/7/14 4:46
絵本と私とあなた足立らどみ散文(批評...020/7/14 4:45
除湿礼賛アラガイs散文(批評...2*20/7/14 1:49
遠泳ねこ(ki)自由詩12+20/7/13 23:49
人差し指wc自由詩520/7/13 22:19
いつかこの街をこたきひろし自由詩220/7/13 21:41
湯豆腐墨晶散文(批評...3*20/7/13 21:24
生きる希望がこたきひろし自由詩220/7/13 20:42
めもかば自由詩120/7/13 20:36
アダージョメープルコー...自由詩020/7/13 4:01
夢の断捨離アラガイs自由詩3*20/7/13 2:44
冒険タオル自由詩4*20/7/12 22:17
捧げもの(改訂)ひだかたけし自由詩6*20/7/12 21:17
静寂ミナト 螢自由詩2*20/7/12 19:14
数十年に一度花形新次自由詩1+20/7/12 18:01
KちゃんⅡジム・プリマ...散文(批評...1*20/7/12 15:38
ビニ弁レガシィイオン自由詩2*20/7/12 15:18
狂句⑭あい うえお川柳020/7/12 14:55
青魚クーヘン自由詩5*20/7/12 12:11

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加筆訂正:
夢の断捨離/アラガイs[20/7/13 10:52]
修正しました。
4.18sec.