暗い通路 藍の窓 部屋の番号は変わらない
何度も何度も 同じ電気メーターの横を通り過ぎた その回数分 すれ違った街
見慣れた漢字を掲げる看板はわずか 送りがなや繁体字は ながくて こみいっていた
...
暗闇に蒼白い河原の
小石夥しく静まり返り
流れ澄む川は無音
黒く光る水面の異様
恐るべき氾濫を孕み
奥まった沈黙を保つ
決して終わらない不安は
この沈黙という深い謎に
剥き出し曝さ ...
今日もふらふら
音のない家へ帰る男の背中は
言葉にならない寂しさを{ルビ醸=かも}し出す
〈人生はひまつぶし〉と嘆く男の一日は
二十四時間ではなく
長さの計れぬ夜なのだ
こ ...
*
《気づくと、おれは腹を押さえながら傘を差して、元町は、裏通りのガード下まで歩いてた。雨が激しかった。血はそれほどでてない。いまならまだ助かるというのにそこらで酒を呑み、最期に残っ ...
あなたが深く絶望するとき
世界は絶望するけれど
その世界はぼくの世界とは違うのだけれど
そのことでごめんなさいと思うのは
あなたの絶望の世界のなんだろう
ぼくは
まあこんな人間でやってきた ...
うきうき
ワクワク
ドカッ
潰れたケーキ
{引用=運転免許証を取得した
身分証の代わりにだった
二十六年目と二ヶ月
振り切って進んでは
前方に注意を払いながら
左右を何度も確認する
ハンドルを握り
アクセルを踏み込み ...
はなしだし僕らはみんな悪くない
たとえるなら
男は種子
女はその種子を蒔かれる畑
だけどそれを言葉にしたら今の時代おおいに批判されてしまう
だろう
でも いったい何で男女の体が結ばれるとき
性の快楽に火がついて燃 ...
自分はもともと
オリンピックに興味がない
しょせん人間の体力がいかに
劣っているか
それだけのこと
イルカに勝てるかい
チーターに
ゴリラに勝てるかい
ウイルスにだって
勝てやし ...
冬の地下室へ下りていく軟らかい階段を
見つけられない影たちが
窓枠に囲まれた薄闇の奥にたむろするので
もうないはずの衝動に駆られ
割れて逆さま ...
*
新年の夜が深まり
姿を持たぬ思考たち
五感の縛りから解き放たれ
星空の下で踊り出す
遠い過去へと遡行する
魂の営みの始まりだ
透明な窓辺で落ち合って
僕ら、それぞれの旅に出 ...
そのキャッチコピーをナイスキャッチした
名前より前からお前さんがいる
アニメオリジナルの髪色と口癖
たとえ忘れても亡くならない心
あの人の小説みたいに降った ...
なくしたことさえ忘れてた
時計が引き出しの奥で
止まらずにずっと動いていたんだ
なんで
なんで
止まって
しまって
いなかったんだろう
ずっと
ずっと
動いていたんだろう
...
Stop
Safe
Go
Ah-
思い出すから
記憶なんだろう
過去の記録がヒトの脳内に蓄積される
その大半は埋もれたまま埃を被るに違いない
過去の痛い記録を
忘れる事によって人は安らぎすくわれるのだろう
...
街変わる季節変われば雰囲気が四つの季節四つの魅力
古い町古い建物続く道現代風の風は吹かない
スーパーでつい買いすぎてしまう癖買わそうとする雰囲気がある
ラジオから古い音楽流れ出す流行 ...
時々何かを考えている。何かを、時々、見ていることもなく、きっとそうであろうこととして。僕は昨日、バスから、流れていく冬の公園を眺めていた。そして、見ていた目を特に何かを見るということもなく閉じていた。 ...
耳朶の下に隠れていた子鬼がふいに現れPCをシャットダウンさせてしまう。ふり向くと堆く積まれた原稿用紙がある。どこからか蝿が飛んできて、用紙のマスの中に不器用に死んでいく。促されるようにCDの記録層に ...
目を瞑ると
さっと広がる
闇のなか
光の気の熱の子が
くらげのように
浮遊する
泡立つ
暗い意識のなか
触手を伸ばしたり
縮めたり
反発したり
共鳴したり
それは忙しい
流動 ...
ワイワイ微笑むんじゃないよ
在りし日のレストランで
見せてたような笑顔
全部がそれなりになってゆく
そんな風におもえた頃
今の自分には
両手で受けても
こぼしてしまいそう
あふれす ...
「落雷」
本当はなにもいえない
脳梗塞の後遺症が残った人の
下の世話をしたとき
涙ポロポロ流して
その人俺の事怒ったっけ
俺はあの時立ち竦んで
10秒間
職務放棄した
それが俺だ ...
水色の盥にすっぽり尻を入れた
部屋の真ん中でじっと
踏ん張り
捻り出す
すっぽんぽんのうんち
きみは二十歳を越えた若き主
ぼくはキッチンより
半開きの扉)背中)を見た
汚れ ...
誰も聴かなくてもいい
そんな気分さ
俺の客は上等だから
メッセージソングを歌う
ふりをして
上質なジャイアンリサイタル
ポエトリーそんなもんだ!
客イコール朗読者なんて
まあ
世間的 ...
マフィンが
きょうは
すごくかたい
あした世界がおわるからかな
熱いポット
たべようよ
声がする
わたしは今
靴下の編み目にいる
何一つ思い通りになりません
たすけて下さい
私だってシアワセになりたい
でも変わりに
差し上げられる物は何もありません
そんな都合のいい願い事を
叶えてくれるやさしい神様は
どこ ...
新型感染症が蔓延している
らしい
昨夜遅く
父親と母親が交互にあらわれた
何で一緒じゃないんだと怪訝に思ったが
何も聞かなかった
二人は入れ代わり立ち代わりあらわれたが
言葉は ...
グザヴィエドランの映画みたく
君に贈ったプレゼントと
君からもらったプレゼントが
最後には
ぜんぶ空から降ってくる
ひとりきりの
水曜の
...
他の誰の声もしない午後、僕は出かけた。電車に乗っているということ自体が久しぶりで、そして、僕は空をぼんやりと見つめていた。ただ僕は、メルカリで売れたものを発送するということを忘れていたのだということに ...
鏡は水製がいい
こどものあしおとで
目を覚まし
こまやかにブレては
すっかり世界を
ちがった風にもできるだろう
海はポジティブでいい
波のフーガに
くじらの歌に
鮫の鰭やら珊 ...
日付順文書リスト
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
想不开(ゴル投稿修正版)
高橋良幸
自由詩
2*
21/1/20 19:32
月下
ひだかたけし
自由詩
7
21/1/20 19:18
夜の信号
服部 剛
自由詩
3
21/1/20 18:49
カスタマーサービス
中田満帆
散文(批評...
4
21/1/20 17:53
水は流れるところへ流れる
道草次郎
自由詩
7*
21/1/20 10:28
パーティー
ヨロシク
自由詩
0
21/1/20 8:03
運転免許
津煙保存
自由詩
2*
21/1/20 7:48
あやつらはほっておけ
足立らどみ
川柳
2
21/1/20 7:45
軽薄なつぶやき
こたきひろし
自由詩
2
21/1/20 6:47
勝てやしない
ナンモナイデ...
自由詩
3*
21/1/19 21:21
地下室へ下りる階段を
Lucy
自由詩
7*
21/1/19 21:06
詩的認識ロンのために
ひだかたけし
自由詩
5
21/1/19 18:57
オリジナル
水宮うみ
川柳
4*
21/1/19 18:48
勿忘草
トビラ
自由詩
3*
21/1/19 13:40
淵
ヨロシク
自由詩
1
21/1/19 8:00
不安な演奏
こたきひろし
自由詩
3+
21/1/19 7:08
ラジオ
夏川ゆう
短歌
2
21/1/19 5:30
時々、思うこと
番田
散文(批評...
3
21/1/19 1:16
残響
道草次郎
自由詩
4*
21/1/18 22:59
幻視くらげ
ひだかたけし
自由詩
7*
21/1/18 22:35
レストランもないのに
木葉 揺
自由詩
3*
21/1/18 21:41
落穂
道草次郎
自由詩
3*
21/1/18 20:38
きみと朝食
津煙保存
自由詩
1*
21/1/18 19:03
おかしな話
死紺亭柳竹
自由詩
3*
21/1/18 17:19
マフィン
はるな
自由詩
3
21/1/18 16:16
願い事は叶えられなくて
こたきひろし
自由詩
3
21/1/18 12:42
ふやけた心では
〃
自由詩
3
21/1/18 6:49
かけらになる
flygan...
自由詩
7
21/1/18 3:02
電車の窓で
番田
散文(批評...
2
21/1/18 1:43
創世
道草次郎
自由詩
6*
21/1/17 22:59
671
672
673
674
675
676
677
678
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680
681
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683
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4.11sec.