{引用=古いパソコンのハードディスクを整理していたらおよそ9年前のこんな文章が出て来た。当時ぼくはホームヘルパー2級の資格を取るため、地元にある「やすらぎの園」という特別養護老人ホームで実習に行って ... 僕たちはどこまでもすれ違い憎みあう存在さ。



秋桜があんなに純粋なのは、きみのせいかい?



難しい学問やあらゆる教養が退屈を紛らわせるもの似すぎないのはしってる。



...
薄暗い
漠然と広がった
空間のなか
台形の
ノッペリとした
大人の背丈半分程の
鉛色の工作機械が
等間隔で何台も
一列に並べられている

大きな金属音があちこちから
互いに呼応す ...
今の私はネガティブで
未来のことなど描けない
ポケットにナイフを忍ばせて
自分の喉をかき切る覚悟
骨を拾って欲しいとも思わない
この世にさよならしたいだけ

命あるもの生きようとする
...
怒鳴られるくらいなら
死んだ方がマシだと
余裕のない思考が支配する
恐ろしくて足がすくむほど
彼のことが怖い

死んでしまえば
もう怒鳴られない
もう怒られない
極端な思考が支配する ...
長い旅路を運転するとき
車内でハードロックを鳴らす
音楽が傷を負うその瞬間に
ハンドルの中心がわずかにぶれる
音楽が上昇を始めるその速度で
車輪は倦むことなく道路を蹴り続ける
ハードロック ...
電話の音がしている
誰にも取られない電話の音が
留守電にもならないで
コードも抜かれないで
ただ伝播するものを拾っては鳴いて
何処かのくじらのように

きっと君はいつだって化石になれたん ...
「地面にぽっかりと」

地面にぽっかり穴が空く
空がおちてきて穴に吸い込まれてしまう
緑色のなだらかな傾斜を目で歩く
すると 山麓は蒸発してしまう

自由と自分と詩魂と
それは
...
互いに響き合う言霊が
空洞に満ち
虚空へ光を放つ
生きていることで
続いていくのだ
終わらないループ
終わらない物語たち
こころが言葉を昇華する
そして言葉がこころへ昇華する
そのな ...
長い夢を見ていたようだ

白い陽が
ハイウェイの彼方へ落ちてゆく
言葉がひとつ ふたつ
淡く発されては消えてゆく

別離の色彩が
こんなにも静かでやさしいことに
少しとまどいながら
...
言葉は溶けて風の中
吹き荒れる嵐にかき消され
誰の元にも届かない
溶けた言葉を拾い集めて
意味ある言葉にしようとしても
それは、無駄な努力というもので
時間だけが無慈悲に過ぎる
何も伝わ ...
私には
過去の記録と記憶を自由に塗り変えて
新たなストリーを嵌め込み
捏造してしまう癖がある

私は1955年2月17日に生年月日が設定されていた
これについて私は納得していない
なぜな ...
スナックねね。
その店名から彼は豊臣秀吉の正妻の名前を連想した。それは特別な歴史認識じゃなくて普通だった。
千葉に近くて東京のはずれにあった街。だったが地方出身で山間の土地から上京し就職して一年余 ...
今度、年金が入ったら

自転車を買うつもりだ

レイチェルというメーカの

26インチのマウンテンバイクが

ずっと前から欲しかった

今、働いていないので

運動不足だから
...
「かけない手紙を」

かけない手紙を
くもにしたためたい
くもはながれながれてあの街へ

読めない本で
眠りたい
夢見の国はほろんで咲いて

さみしい人と
さかなになりたい
海 ...
働かなくてもいい
そう思うと
安堵する自分がいる
人に迷惑をかけない為には
完全に仕事を休まないようにするしかない
でも今の自分にはそれが出来ない
人間の集合想念に背中を突かれて
膝を折 ...
生きながらえた最新の俺はとてもやさしい
包まずに捨てたはずのガムが
靴の裏で俺と一体になった
グリーンデイを聴き流すように青春は
十代の特権ではないと
プラスチックケースに入った亡霊
明日 ...
落ちる白壁、この真夜中
沈黙の充満、物という物
剥き出しに在り
全てが均一に在るという
無機の死の奈落
無言の虚無の生々しい告知

そうして俺はこの胸に広がりゆく空洞を抱え

物質と ...
ウツクシク
カナシク
アヲク
ツツガナク
ナガレルカワヨ
ユルシノカワヨ
東の空に陽が昇り
小鳥が鳴き騒ぐという
小さな物語を知ったとき
「鳥の朝」という意味が生まれ……

中天に陽があって
猫が居眠りをするいう
呑気な物語を知ったとき
「眠る猫」という意味 ...
今宵も煩い、阿呆の集団は
炭酸で誤魔化すゴミ箱です。
飲めない砂糖、嗅いだんだ?

そう、繰り返す君は細々と階段下り。
それはブドウ糖の味しかしないだろう?
と噛んでるそれは薬ではないかね ...
 本を見ていたら、ふと夕焼けの気配が気になった。勝手口から外に身を圧し出してみる。すると、その音に驚いた鳶が畑の近くの草地から、ぶわっと飛び立つ。
 気象現象については詳しくないが、台風が日本 ...
ラジオの音は好きな音楽よりも投げやりでよくて
だからラジオの中で眠ることにしてる
住んだことのない場所の局がいい
まるで想像出来ない道の交通情報を聞いて
馬鹿じゃねえかとひとりで笑ってる
ね ...
一筆書きのように
書いてみようポエム

入力し始めてすぐに
行きつ戻りつポエム

削除・修正・改行
勢いで書いてみても
落ち着かないな
上手い完成を願う心は
できるだけ完璧を祈 ...
{引用=ネズミ}
ネズミが死んでいる
毛並みもきれいなまま
麻酔が効いたかのように横たわり
玄関先のコンクリートの上
雨に濡れて隠すものもない
死んだネズミは可愛らしく
人に害など決して ...
「課長、ここはもう」
「いや、スジを通せ
 ここで曲げたら
 お前の口元は
 ずっと曲がったままだぞ」

「でも、リスクが高いと思います」
「明日に架けるスジだ
 明日に向かってスジれ ...
濡れたアスファルト、
黒光りしながら
ゆらゆら揺れ
今日は雨、
胸奥が
酷く切なく軋み
遠い記憶の余韻が響きます

 *

あれは小学二年のこと
休み時間の騎馬戦で
後頭部を切 ...
怒りより大きな声で否定され
なすすべもなく下を向く

地面に穴がひらくのを
夢みるように待っている

罪が同じだと歓びも同じなのかな

酔っ払ってもひとり月見上げ
翼の折れたカラ ...
充溢していた時とは
自分が消えてなくっているとき
思えば大体そんなものだった

そんな風に出来上がった世界に
生まれて生きていつか死んでいく
そのことに絶対的な反感を持ってもいいですか
...
黄色く禍々しい風が吹き荒び
声も歌も奪っていった
蜜も繋がりも消え失せた
外を歩くときは全ての感覚器を布で覆わねばならなかった

そんな中、ある者達は動画や写真をネットに晒し
いいねを ...
日付順文書リスト
タイトル投稿者カテゴリPoint日付
9年前の嫉妬道草次郎散文(批評...120/10/11 23:16
悲しき秋viraj自由詩120/10/11 22:48
〈根源悪〉の原体験(改訂4)ひだかたけし自由詩320/10/11 20:37
ネガティブ無限上昇のカ...自由詩320/10/11 20:36
詰み自由詩120/10/11 18:44
ハードロック葉leaf自由詩220/10/11 17:11
だれもいない鳴神夭花自由詩320/10/11 16:01
地面にぽっかりと/お菓子のポリ袋 他道草次郎自由詩120/10/11 12:27
言葉とこころはいつも繋がっているにつき自由詩1*20/10/11 12:11
長い夢塔野夏子自由詩2*20/10/11 11:49
言葉が私を苦しめる無限上昇のカ...自由詩120/10/11 11:17
鉄棒と希望と絶望を振り分けるこたきひろし自由詩120/10/11 10:05
不完全に燃焼する罠散文(批評...220/10/11 8:56
自転車を買うつもりだジム・プリマ...自由詩2*20/10/11 7:59
かけない手紙を 他道草次郎自由詩4*20/10/11 1:33
働かなくてもいいジム・プリマ...自由詩2*20/10/11 1:11
生きながらえた最新の俺奥畑 梨奈枝自由詩220/10/11 0:18
真夜中の侵入ひだかたけし自由詩420/10/11 0:15
赦しの河TAT短歌120/10/11 0:07
日々の連続性は物語の形をとって意味となる(おさなごへの答え)につき自由詩8*20/10/10 23:34
くだり炭酸降れ階段月夜乃海花自由詩020/10/10 22:12
残照の中のつまらない対話道草次郎散文(批評...3*20/10/10 22:09
ラジオの気楽さのままでよろしくホロウ・シカ...自由詩1*20/10/10 21:22
一筆入力 一篇上がりkomase...自由詩020/10/10 19:53
人体実験ただのみきや自由詩2*20/10/10 16:26
明日に架けるスジイオン自由詩0*20/10/10 15:54
雨降りの記憶ひだかたけし自由詩520/10/10 15:36
一過秋葉竹自由詩620/10/10 13:10
週末の反感道草次郎自由詩8*20/10/10 12:10
ソーシャル・ディスタンス六九郎自由詩020/10/10 11:20

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加筆訂正:
人体実験/ただのみきや[20/10/11 16:15]
誤字修正
人体実験/ただのみきや[20/10/11 16:13]
二文字削除
4.06sec.