知らない街であたった陽に 眩しくないと虚勢を張って
目の悪い人になったと力なくわらっている
失うことしかできないわたしたちが 必死で掻き抱いた街灯の弱い蛍光色、災害みたいにわたしたちは肩を寄せ合っ ...
ワナ

苦心


ニヤリ
夏が来る
懐かしい夏が来る
一度として同じ夏はなかったのに
懐かしい夏が来る
そうなんです
夏が好きで泣きたくなる
涙を流すのは
恥ずかしいことだと
思っていた少年時
伸び放題の雑草 ...
散歩の帰り道
「ピーコ!ピーコ!┅┅」
救急車の音が聴こえてくる
「ピーコ!ピーコ!┅」の音が聴こえてくると
地域に緊張が走る
「だれだろう?だれだろう?┅」
どんどんこっちの方へ近づいて ...
故障してしまう前に
点検や修繕を行う予防保全は
無用なコストを抑えて快適な
家庭を継続するために
非常に大切な作業です
そしてそれを地味で平凡だと
思わないことが大切です

故障してか ...
火力発電の電気で
暖房をつける

時間いくらで働いて
時間を買う

遊ばずに勉強して
遊べる立場になる

ブツブツ言いながらも
社会は交換に応じている
二〇一六年四月一日 「愛のある生」


愛のある生

それが、ぼくのテーマだ。

「生」とは
いのちの輝きのことだ。

しかし、嘘は、すばらしい。
人生を生き生きとしたもの ...
静けさでいっぱいの部屋
その中心は何処かと
へその尾や砂時計
そんなくびれで繋がって
むやみに染み出して来る
圧力 その張力
部屋は膨らみ丸みを帯びて
閃輝暗点 歪んだステンドグラス 
...
夫が「コロナ感染者濃厚接触者」になって帰宅した

お相手とお互いマスクはしていたけれど
数時間対面で事情を聞いていたので
後からわかったのだけれど
「コロナ感染者」との濃厚接触者と認定された ...
ついこの前まで
白い花を咲かせていた木が
早くも新緑へと移り変わり
午後の日差しに照らされて
青々と輝き揺れている

その木の根元を
春の青大将の群れが
唸りを上げて進んでいく

...
"who",
{引用=「誰」、}

"who" is "there".
{引用=「誰」とは「そこに」である。}

"w ...
毎日後ろの家の犬が午後3時頃になると
鳴き始める
うちのワイフが散歩に連れていくまで
鳴いている
一方
横隣の家の山羊が
僕の顔を見ると鳴き始める
飼い主が出かけて淋しいのだろう
また ...
ちりちりと
夜風が弾ける
肌の面
肉から解離し
タマシイの
涼やか響く
原音が
辺りに木霊し
光っている

脳髄はとろり
蕩けるよう
夜風にうっとり
流れ出す
彼方此方を巡 ...
紅葉は一瞬で去り白い時期長くて地味な白いトンネル

二次会に参加はせずに帰途に着く酒に飲まれてみたくはなくて

忘年会数日続き体重い飽き飽きしても酒は美味しい

人参の詰め放題に参加するビ ...
光線は不規則にそこかしこで歪み、まるで意識的になにかを照らすまいと決めているみたいに見えた、ガラス窓の抜け落ちた巨大な長方形の穴の外は無数の騎士たちが剣を翳しているかのような鋭角な木々の枝で遮られてい ... 人のいる場所を歩いて来なかった
だから怪我ひとつしないで
守った心が大きく育ち過ぎた

重なることもなく
はみ出していくから
ひっくり返せるはずもなく

わがままなフライパンを
目に ...
 何でも科学にすると意気込めた時代

 ご尤もな言葉で道をさぐる

 ひらがなでも漢字でも六文字の人

 他人の退屈は自分の退屈に非ず

 教授と友達になる
 どこにでもいる野豚
 愛されているようだ
 とてもまるまるとした体
 分厚くて堅牢な肉の張り
 つややかな桃色の毛並み
 支える四肢の尖るつま先
 飛び出た大砲の黒い鼻先
 与えら ...
一秒ごとに散っていく桜たち


雨粒のひとつひとつに町がある


絶滅した場所に手紙を書いている


ワカメたち一秒ごとに増えていく


数年の呼吸 だれかとともにいた
我が息子スカンダよ
今によみがえるオリンピアの地を
駆けるがよい
かつてかの地では
聖なる競技会が行われていた
すべての競技は神々を讃えるため
そして神々に捧げるため
人々はそのために走 ...
 プラネタリウムでブラックホールを探す

 懐かしい歌から逃げおゝせる

 過去の退屈は今の郷愁

 体育館の声に耳そばだてゝ

 夕立とあの雲の行方を誰が知ろう
 白夜はいつも寝不足になる。

 夜になっても沈まない太陽のせいだ。こんなあたしでも人類の、はしくれ。太陽の光に含まれる活動エネルギーが、自律神経を乱れさせてしまうのだろう。
「おはよう、リン ...
真夜中の真ん中に
透明な樹がある
繊細にひろがるその根は
夜の宙に満ちている星々の気を
吸収する
その気は幹をとおり
繊細にひろがる枝葉から
放散される

樹の中をとおるあいだに
...
ともかく私たちは辿りつき列にならんだ
色水みたいなコーヒー 配られるチケット(権利と義務が 印刷されている)
視線は 端末に通知される
皮膚は薄くなる 誰にも触れなくなる そのことも忘れられ ...
物語
夢語
台詞

馬鹿
阿呆

ロマン
水しぶきをやり過ごせよ
   虹の架け橋
背負わない傷跡を見せたくないから下着も脱がないわ
お尻の大きい外国人のお姉さん
牛さん牛さん、ダッシュダッシュ! ああ腕が回らないお年寄りな実態把 ...
僕は何も見てはいなかった
そして ここにはない 
海の景色を見つめていた 潮の香りのする
感覚ではない光を 感じとっていた  
昔誰かが
口にしたような台詞を聞くと
胸がざわついて
ナイフでそいつを
刺す衝動にかられる
やらないのは
生活のためだ

俺に生活さえなければ
俺はもっと傍若無人に振る舞って
堂々 ...
半ば幻だとしてももうこれは眼を閉じるくらいでは消せない  不器用な影絵を施された土気色の節くれが、すべてのまえで
育ち尽くし、底に意味を与える。今際のときおもいきり。
寝転がって徘徊する蛾蟲であろうと、構わぬ礫にあとくされる、
いつか たましいは自由 ...
日付順文書リスト
タイトル投稿者カテゴリPoint日付
無題 2021/3/30星染自由詩121/5/11 12:34
もくろみヨロシク自由詩021/5/11 7:57
夏が来る入間しゅか自由詩221/5/11 7:51
救急車zenyam...自由詩1*21/5/11 7:16
予防保全イオン自由詩1*21/5/11 6:13
ブツブツ交換自由詩2*21/5/11 6:05
詩の日めくり 二〇一六年四月一日─三十一日田中宏輔自由詩15*21/5/10 22:20
鈴の舞踏ただのみきや自由詩2*21/5/10 19:58
「コロナ感染者濃厚接触者」ですって鵜飼千代子自由詩21*21/5/10 19:46
春の青大将ひだかたけし自由詩921/5/10 19:43
Clear墨晶自由詩3*21/5/10 19:15
声かけzenyam...自由詩3*21/5/10 19:01
帰郷ひだかたけし自由詩6*21/5/10 18:56
トンネル夏川ゆう短歌221/5/10 18:52
ただ、風に揺らぐようにホロウ・シカ...自由詩2*21/5/10 18:27
フレームアウトミナト 螢自由詩4*21/5/10 17:48
自由律俳句「食べられる退屈」(8)遊羽俳句121/5/10 17:17
ももこ津煙保存自由詩5*21/5/10 13:38
自然数水宮うみ川柳1*21/4/28 13:02
オリンピア紀ノ川つかさ自由詩121/4/27 21:51
自由律俳句「食べられる退屈」(7)遊羽俳句121/4/27 20:04
明日、世界が終わるそらの珊瑚散文(批評...421/4/27 12:53
真夜中の樹塔野夏子自由詩1*21/4/27 12:00
参列はるな自由詩221/4/27 9:36
厨二ヨロシク自由詩021/4/27 7:53
下げちゃいなさいよアラガイs自由詩8*21/4/27 2:36
あの日の湘南番田 自由詩221/4/27 1:22
暮しの手帖4月号花形新次自由詩021/4/27 1:16
_いる短歌221/4/26 23:44
イイクルメロウあらい自由詩021/4/26 21:43

Home 戻る 最新へ 次へ
658 659 660 661 662 663 664 665 666 667 668 669 670 671 672 673 674 675 676 677 678 679 680 681 682 683 684 685 686 687 688 689 690 691 692 693 694 695 696 697 698 
3.92sec.