僕は生きているのだという、実感もなく。公園の木が懐かしい。年賀状の入っていた子供の頃の家のポストが。僕は、ときどき部屋でCDをかけていたけれど、今年もぼんやりしているうちに終わってしまいそうだった。時 ...
身体よ今日も生かしてやったのだたまには礼の一つでも言え
それは彼方へ消える幼い日の記憶だろうか、それは燃えながら散りゆくひとつの詩篇だろうか、それは最後の歌をうたう老婆の掠れた声だろうか、長雨の後、窓に残った雨粒が滑り落ちる時のシンクロニシティーは、も ...
嘘
空が裂ける
とか、せまる雲の中に
とか。すごく冬らしくて
老爺から放たれ展かれる網に
やすやす攫われたりしない
ネオンで消せない月虹
なんて嘘
こころの内で散る火と火
と ...
生臭い未来と生乾きの過去。失っていく、生きていく牛。
この{ルビ詩=うた}が永遠に続けばいいと思ったこともあった気がする。
イリュージョンのようなイマジネーションが、イルカ ...
あまりにも抽象的な像だった
根も葉もない花 詩のように咲いている
ぱくぱくとパクったパンを食った犬
印象が印度象的な象だった
温かい光の深く眠る骨
花 ...
青い空が何処までも
広がっていて
僕は泣く
青く在ること
それだけが
ただ哀しくて
僕は泣く
この無限の下に
曝され歩み生きる人
〈何処から来て何処へ去る?〉
永遠の問い掛け、 ...
紅葉を見に行こうようなんて
陽気に君が言うから
ウキウキしながらマスクして
身支度整え
晴れた日曜日
行く、公園に
陽光は穏やか
葉脈色づく木々に
ようやく一息ついた
...
{引用=*}
イメージの蕾の中にわたしはいた
わたしはわたしの真実をゆっくりと展開させていった
孔雀の眼差しを持つ蝶があなたの目蓋から飛び去った
わたしはなおもあなたのイメージの中にいたことだ ...
がじゅまるの
青々とした
葉の光
あらゆることが
こころの糧だ
{引用=※五行歌とは、「五行で書く」ことだけがルールの、新しい詩歌です。}
夏だなあ
うちわあおいで
麦茶飲む
四十九日も
静かに過ごす
{引用l=※五行歌とは、「五行で書く」ことだけがルールの、新しい詩歌です。}
透明人間の腐る音がした。
ベティ・ブルーの、えぐりとった眼球が、
巨大化して生まれた新しい惑星。
句読点を、心臓に付けられたような恋。
2000年ぶりに復活した、
アダムとイブが、
素 ...
跳びはねる
君のちいさな掌のくぼんだ池から
跳びはねる
その透明な小魚たちのまだ汚れていないが
跳びはねる
雲間からひろがってゆく青空と太陽にむかって
跳びはねる
...
きみがとつぜん
海がみたいと言ったから
きっと寒いよ?と言ったのに
小さく あったかいよと言い返されたから
ひとのいない砂浜が
どこまでも続いている
どこまで行くの?と聞 ...
包帯の隙間からこぼれ落ちる蛆 のように生まれ来る歌もある
やけに磨かれたぼつぼつの廊下は濡れ光る。障りをも流出する、と私は 途方に暮れる 渡り鳥も そこで尽きようかと、なら先が見えないのだと 嘲笑う、くたびれた草履がぺたぺたと云う。
黙殺されたメト ...
底冷えする
夜に横たわり
祈っている
迫る闇が咆哮し
幾つもの夢が朽ちるとき
心の奥処の祭壇に
火を絶やすことなく
灯して、灯して
(不眠の夜を透過する
純白の雪を待ちながら ...
宝満のすそに立つ昇降口や
安い学食とおばちゃんの高低差を
万花でうずめる桜木があり
雨にやわく溶かされる列を
内庭の喚声たちが
焼却炉にほうり込んではたち去る
ねぇ先輩と呼んだり呼ばれ ...
布団に入る時に充電開始
スマートホンで充電する分
私は充電されたのだろうか
スマートホンを使った分
私は放電されたのだろうか
使いこなせたなら充電
使われていたなら放電
今日は充電、 ...
またも
命の終わりを
確かめないまま
次元を移り
確かでないまま
始まっているその生
大きな樹木の
枝分かれの先
枝先どうしは
互いを知らない
ある枝が死んでも
...
長い黒髪が
濡れたビロードのように
艶やかに光って
ソックスの白さとは
対称的だ
黒く大きな瞳と
長い睫毛と
薄いピンクの唇
どこか影のある顔立ちは
知性から来るものか
三 ...
あたしの頭が狂ってしまったとき
それを愛と思っていた
「この愛こそが、あたしのすべて」
そんな真実の声をもらして
そんな恥ずかしい心を吐露して
「愛は、あたしを、愛してく ...
なにも考えることがなく
時の流れの中で眠りに就ける
幸せなことです
昼間の出来事を引きずっている
体に巻き付いたおもりはお
時の経過と共に重くなり
...
眠ったり食ったりしてやらないと死ぬひとりの人の中で生きてる
件の集合体の記憶が 藻が映えた時間軸に 絡まるは
水母たちの引き算の都市。天の川を密かに
その箱に透いたから 残照が酷く歯がゆく囁く
言伝の檸檬紅茶が 暈を増やす痕を滲ませている ...
わたしは ただ待つだけの時を
星に探し 森に尋ねた
ことばにも 求めたけれど
たましいが 足りない
精白された なぐさめとは違う
鈴玉や絵筆 ひと粒の宝石
形ある願いや 祈りとも違う
...
誰にも言わない
イタズラな寂しさは
痣にして
空が隠すもの
静かだけど
無口だけど
心と共に
歩いてくれる
いつか前を向いて
言葉が生まれる時
どんな日でも
きっと裸 ...
いつしか始まった
近所のライトアップ
年々パワーアップして
年々凝ったものになり
見応えのあるライトアップ
近所のライトアップが
今では地区全体に広がった
ローカルニュースで ...
さみしい思いをしていたら
母親がゾウを買ってきた
我が家は1DKだけど
ゾウ一頭くらい
生活する余地はある
問題はどうやって
ゾウを部屋の中に入れるかだが
販売業者はお手のもの
手際よ ...
ようやく畑にたどり着いた
遠くを見て佇む案山子ひとり
腕はだらりと垂れている
そばへ歩いてゆくと
帽子を取ってお辞儀をしてくれた
私もお辞儀をする
顔を上げると案山子は
帽子を持って ...
日付順文書リスト
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
つかの間の出来事
番田
散文(批評...
1
21/12/6 1:08
_
いる
短歌
1
21/12/5 23:52
書き換えられ続ける譜面の擦れた紙面が鳴くような音を立てる
ホロウ・シカ...
自由詩
1*
21/12/5 22:43
嘘
soft_m...
自由詩
0
21/12/5 21:59
影響く
水宮うみ
短歌
2*
21/12/5 21:52
根も葉もない羽
〃
川柳
2*
21/12/5 21:03
青空(改訂)
ひだかたけし
自由詩
4
21/12/5 18:39
紅葉
りゅうさん
自由詩
0
21/12/5 15:17
都度流失するものたち
ただのみきや
自由詩
0*
21/12/5 13:39
※これは五行歌です。
こしごえ
自由詩
3*
21/12/5 13:22
〃
〃
自由詩
2*
21/12/5 13:18
news caster smile
ツチヤタカユ...
自由詩
1
21/12/5 5:33
あまだれ
本田憲嵩
自由詩
5
21/12/5 2:41
「海に行こうと思ったのは」
ベンジャミン
自由詩
11*
21/12/5 0:03
_
いる
短歌
0
21/12/4 23:29
姿見.
あらい
自由詩
0
21/12/4 22:53
冷夜
ひだかたけし
自由詩
3
21/12/4 21:11
先輩
soft_m...
自由詩
0
21/12/4 19:16
充電開始
イオン
自由詩
0*
21/12/4 17:40
大樹の枝先
シホ.N
自由詩
2
21/12/4 15:14
横須賀少女
花形新次
自由詩
0
21/12/4 13:32
愛が無きゃ、ダメだろ?
秋葉竹
自由詩
0
21/12/4 10:00
入眠の神様
佐白光
自由詩
1*
21/12/4 9:24
_
いる
短歌
0
21/12/3 23:50
パンドラの筆跡
あらい
自由詩
1
21/12/3 22:16
レクイエム
soft_m...
自由詩
3
21/12/3 21:01
何故、空は青いのか
ミナト 螢
自由詩
1*
21/12/3 20:11
近所のライトアップ
夏川ゆう
自由詩
0
21/12/3 18:46
カシマシ娘
やまうちあつ...
自由詩
3*
21/12/3 16:33
スケアクロウ
木葉 揺
自由詩
13*
21/12/3 15:52
658
659
660
661
662
663
664
665
666
667
668
669
670
671
672
673
674
675
676
677
678
679
680
681
682
683
684
685
686
687
688
689
690
691
692
693
694
695
696
697
698
7.41sec.