『2.夢想家ソーダ』



モザイク細工のボトルの中で立ち上がる、
ぼろ切れのようなクヌギを愛と仮定して、
3つの果物を吊るしておきます。
オレンジと、バナナと、巨峰です。

悪い少 ...
女の子と知り合いたいばかりに
ついなんか上っ面ぽい詩を書きたくなる誘惑


いやそれでもいいんだけど、ね
賑やかな喧噪を
そのまま宵の戸口へと引きずり込む
夕暮れの街角
モスクが近いのか
コーランが時間を教えてくれた

赤すぎる空は
日本のそれとは
明らかに違うように思え
シクロの行き過 ...
すなおに「ごめんなさい」と、いえないことが悔しくて
泣きながら歩く学校の帰り道

今日のみずほ台は雨
明日、もしも晴れたなら
たまには東口を出て、散歩でもしてみようか
まだ何も知 ...
「私大変なの。」
「だけど、あなたも大変ね。」と
言うことにします

「お前も大変なんだね。」
「俺もだよ。」と
必ず後につける

なんだかそういうの嫌だから
こうしてぼくの旅は終わった。
始まる前に終わったんだ。
パンツのなかゆくぼくの旅。
ぼくのパンツの中にゃ
広くて深い河が流れてる。
空をみあげりゃ
熱帯性低気圧。
でもね。
始まる前に ...
したり水が
どく、どく
身体の裾を
這い上がる

奥まった
したり水

重力が
ふっと後ろにぶれ
膝から下を
嘲笑う

したり水が
背骨に
咲き誇り
ぼくは詩を書きたい

人は生きる中で悩み
生き方を迷い
時には誤り
生きていることに疲れ
苦しく病み
生きていくことに
背負いつつも傷つき歩む

そうだとしても
無垢な人生よりか ...
奪い合いなんだよ、
熱の

教えられたやり方
決められたルール
そんな
生温さに安住してると寝首を掻かれるよ

世の中っていうのは
恐ろしいところだよね
毎日生きているだけで肝試し ...
車載時計は21時半を過ぎて
人気などあるはずもなく
風が木々に囁く声さえ聞こえない

料金所を越え
長いトンネルに入り
アクセルを踏みしめ

車間距離を示す標識が
歪んで千切れるのが ...
横っ面を殴ってくれ
失望に安堵したい
その優しさを
嘘だよと言ってくれ
全てが覆された失望に
ああそうかと安堵したい
加減しないで殴ってくれ
夢は見たくない
失望に安堵したい
水底に置かれて
屈折した空を見上げては
ただの黒い点となって
あぶくを吐きつづける私は

その蒼に抱かれながら
浄化という名のもとに
この躰を満たしながら
還りましょう 雨に

...
気付きを渇望していて
それは同時に恐怖でした

目を閉じれば蛙の鳴き声が
聞こえます
顔を覆う手に雨が降ります

砂漠の真中に 街灯の隅に
泥まみれのまつげが
ひとり世界を睨むとき
...
今日死んだ太陽の
お仕着せな光を反転させて
月が夜を奪う偽物の夜
太陽を復活させる呪文
水晶を微電流で虐めて
僕たちも一緒に
ふるえる

  言葉が聞きたかった
  なのに
  誰 ...
見える水音
見えぬ水音
草を伝い
草を描く


影を避けて
水を歩む
雨のあとの
浮き沈む道


おぼえられ
わすれられ
名前は鳥のようにすぎる
地は蒼い
...
泣いたよ
思い出したら
あっさり出てきたよ
あの時は
全然泣けなかったのに
そしたら一緒に
あの歌も思い出して
思わず歌って
歌詞わかんなくて
結局ラララ
かしゃり と
とる

ひとたび記録し
絵を覗き込み
 なにを撮り落としたのか確かめる

ぱしゃり と うつしている

そらをうつしては そらいがいをもとめ

うみをうつしては う ...
猫の舌のザラついた感触を思い出してニヤリとする。

猫を触ったことが無い人は、ああ猫舌かと考えただろう。

そう思ってまたニヤリとする。
 タラの芽を採りに

 山に入ったら

 先にあさるものがいた

 トリ

 野のトリ




 トリにはかなわない

 トリの歯型のついた

 きずものを手に ...
仮にぼくは明日を生きていないとして
今のぼくが生きるメリットはあるかい
仮にぼくは死ねない人間だとして
ぼくが生き続ける理由はあるかい

理由など何にもないんだって教えてよ
そしたら諦める ...
真夜中にはかなく舞い飛ぶ

黒アゲハは暗闇にとけ込んでいなくなった

夢の見過ぎで狂った世界の

中で僕はまた孤独のままで

君が泣いた涙がはじけて

世界に響き渡った

一つ ...
深夜
車にひかれた
猫と目があった

虚ろ
何も映さないはずの
その瞳に車のライトが映った

一瞬
ありえないことだが
猫の声が聞こえた気がした
梅雨の晴れ間を狙って
そっけなく届いた封筒が愛しい

きみが指を強く押し付けたはずの
テープをもどかしく剥がす、剥がす
剥がすと

草色の便箋に並んだ文字が
少し潤んだ懐かしい声に変わ ...
ヒトラーの「わが闘争」を
いつもポケットに入れていた
まるでサリンジャーの小説の
脇役のようなH君から
十二年ぶりに電話がきたのは
二年まえのことだった

十二年前H君は中国人の留学生に ...
無名がいい
有名だと
逆上せる
ハングリー精神を欠く

コツコツ努力して
飯をかき込んで
トレーニングして
ジョギングして

人の評価ばかりを
気にすると何もできない
絶対なる ...
朝、目覚めて、海を、見に行く。

ねぼけ、まなこに、潮風、しみる。

寝巻に、残る、熱、冷めてゆく。

寝汗が、冷えて、少し、目覚める。


海辺の、ディスコは、閉店、時刻。
...
世界の中心で愛を叫んでも大切な人に届きはしないので

埼玉の端っこで僕は君に愛を囁くのだ
森の貝をとり
水にひたし
透きとおるのを待つ
巨大な草の{ルビ族=やから}の
息つぎを待つ


湿った土
霧が告げる鳥
岩をしめす手


声 匂い 熱
姿以外の緑 ...
例えばある人を愛しく思う。

その人は自分の世界の中では一番美しい人。
自分が劣等感を感じずに付き合える異性の中で一番美しい人。
あるいは自分が落とせる異性の中では一番美しい人。

ある日 ...
どろどろと、もがいている
ここから逃げたくて
どこかに行きたくて
どうにか生きたくて
けれどどうしていいかわからない
そんな状態は蛹に似ているのだと気付いた

いつか蝶になれる

世 ...
日付順文書リスト
タイトル投稿者カテゴリPoint日付
剥製術 (○●○○○○○○○○○○○)人間自由詩006/5/30 2:56
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本当の愛って?腰抜け若鶏散文(批評...106/5/29 18:21
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加筆訂正:
遺灰/前田ふむふむ[06/5/29 21:48]
若干の修正
5.53sec.