憂淫雨
独酔憂淫雨
雨中幽鳥吟
詩魂何処有
寂寂石榴陰
淫雨を憂ふ
独酔 淫雨を憂ふ
雨中 幽鳥吟ず
詩魂 何処にか有る
寂寂 石榴の陰
長雨を嘆く
...
しなやかに 手折る指先 見とれつつ 翼をもがれ 君に堕ちゆく
漆黒の 壁紙に映ゆ 君の色 時を忘れて なぞる指先
浴室の 戸を開きかけ 頬滑る こぼれ髪の香 君の胸にも
絡ま ...
ぼくの 守護天使が 堕ちて いった
それに さよならを 言えなくて
それを たどって いった
花咲いていた {ルビ時世=ときよ}には 終わりの 結び目が ...
は、真空の一点で凝縮し続ける無言する{ルビ性=さが}である。
仄暗い
道を歩いていると
星雲を繁茂する
一角で
ぽっかりとあいた
湿っている暗闇が
{ルビ濃紫=こむらさき} ...
草合歓の葉陰から
かすかにもえる月を見た
藍青の波間にひかるものは
あれは はるかな昔
指から落ちた曹長石のかけら
青みをおびた涙の石の粒
もしも
月の淵から水音がしても
蠍が ...
ことばが好きだ。
ことばは、自己顕示欲のかたまり。
わたしのこと、わたしが見たこと、
わたしが感じたことを、
わかってほしくて。伝えたくて。
ことばが好きだ。
ことばは、君に近づく手段 ...
あめあめねむねむ、
ねむりんこ。
すやすやぴーひゃら、
ねむねむぴー。
はるらうるりら、
はるりらら。
りらははらりら、
りりはらら。
ゆめは ...
あした、海へ往く日、
その日、白く凪ぐ日、
それは前に進む、
足の下に水、上に水、
昼とともに夜は来る、
そのような明け、
見えるものすべてに眩む、日、
波は還らずに、往く、
...
雑音から 聞える
あの 道は
どこか
案山子と 6月の
微風の 元
雑音は 膿んでいる
あの 道を
越えれば
花畑
だが その時 私は 聞いた
雑音から 呼び止める声を
...
キリンが疾走する
大都会 夜の東京
一頭の巨大なキリンが
闇雲に
走る
走る
第一京浜 渋滞中
銀座和光の時計を見上げ
レインボーブリッヂ 観覧車を横目に
紅い車列を
蹴散らし ...
ぼくは詩を書きたい
一日が詩で始まり詩で終えるのなら
その一日は詩の題材の中にいる
今日もまた
朝の散歩をしていると
詩を作りたい欲求に出会いました
晴れという名にふさわし ...
前を歩く君に声が掛けられない
あと半歩踏み出したなら
君に並んで歩く事も
出来るだろうに
そんな想いを続けて
君の少し後ろを追いかける
届かない想い
届かない声
少しうつむきな ...
ある日小さな箱が
僕の家に届いた
中には小さな
記憶が入っていた
再生する記憶
笑った君の顔
泣いてる君の顔
怒っている君の顔
君の顔
君の 顔
いつの間にか
僕は眠りに ...
父が僕を
食べる夢を見た
いやらしい目で
汚らしい指で
僕を食べる
なんて美しくない
なんて汚らしい
なんていやらしい
僕はどうやら
まだ幼すぎて
手も足も出ない
出 ...
わたし疑われています
あのひとがとても大切にしている
ミニカーがどうしても一台足らないと
夜毎わたしを問い詰めては
狂ったように折檻を繰返すのです
わたし紅薔薇婦人じゃないのに
緋色のロー ...
僕はキミの海で溺れる魚
どれだけ嫌われても
嘘の愛情でも
与えられると嬉しくて
悲しい程に切なくなって
瞼の裏の真実を裏切る勇気もないまま
偽物でもいい
キミの傍で呼吸をしていたい
...
右手で肘をついているには勿体無い
カツカツと爪をリズミカルに鳴らすにはまだ早い
ニコチン摂取量が増えるにあたって虚しさが募るのは仕方がない
あぁ空は
いつまでも
しろい雲と
てらす太陽 ...
見渡す風景は透明な水色
水の中より君を見る
舞う蝶よ
ここでしばしお休みなさい
厚いガラスに気付かぬふりで
我らはしばし寄り添おう
夜になれば
きっと境も忘れよう ...
私達は知らない
戦時中にかけがえの無い妻子や友を残して
死んで行った兵士の
爆撃で全身が焼け焦げてしまった少女の
青空を引き裂く悲鳴を
( 昔話の地獄絵巻は深い地底に葬られ
...
「天井に穴が開いてね。いつまでも眺めていたら、
なんだか塞ぐのが、勿体無く思えてきたんだ。
ほら、そこから突き抜けていけそうだろう?」
一割ほどの ...
ある日満たされるかもしれないという懸念を抱く大西洋
船は蛇行した
巨大な河
中流にさしかかるほどスプーンは増えていった
やむを得ず
一行はガイドを流木にくくり付ける
その一本の紐はど ...
目の前の小さなペットボトルに
赤茶色の液体が詰まっていて
くじで当たっただけだから
捨ててしまうのも選択肢
半世紀少しの人生で
一度も口にした事が無い
今目の前にしてみると
微かな好 ...
木が二つないと
涙を流して君を想っても
「淋しい」にはならないから
声に出しても言えず
たった一人
君を想う僕は
悲しみを沐す
恋しい恋しいと降る雨に
根腐れしそうになりながら ...
欠けていく
月のもとで
君と愛し合う
風に呼ばれ
二匹の猫と戯れて
君を味わう
曼珠沙華の色と
虫の音が
君を満たしている
少し
湿った空気が
君と共にある
こ ...
真夜中の街
儚い灯りを縫い合わせて
君はいくつも
星座を作ってみせ
物語がわからなくても
知ったかぶりで綺麗だねと
僕は何度も
言うのだろう
地上の流れ星はいつも
赤 ...
釈明はもうたくさん
閉じこもり
かたつむり
夏の身体になれないまま
靴下を履いてねむる
囲いのない
実家の庭の花はどれも美しく
囲わなければならない
わたし達の家は
自己満足
...
真っ黒い茂みの向こうの秘境
兄弟しかしらない魔窟
向こうに見える小高い丘
遙か彼方に見える山脈
頂上の家
ラブホテルのクーラーに吹かれて
ばら撒くばら撒くコンドーム
舞い散る舞い散るコンドーム
穴空き穴空きコンドーム
ラーメンの味を思い出せ
梅干しの味を思い出せ
線香の匂いを思い出せ
女の匂いを思い出せ
...
火と踊る 少女
薄い幕の向こう側で
遊ぶシルエット
僕は触れることができない
この薄い幕さえ引き剥がすことはできないのだ
音もなく
熱もなく
おそろしく暗いゆめで
見ている
火と ...
二〇時二四分
摂氏二二度
じき戻る家族のために野菜を切る手を ふと
止める
来ているのが分かる 壁を隔てて
すぐ後ろに
ずっと向こうに
(月も ...
日付順文書リスト
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
憂淫雨
三州生桑
伝統定型各...
3
06/7/24 18:22
ひとつのピリオド
椎名乃逢
短歌
2*
06/7/24 17:21
えんぷてぃ・はあと
モーヌ。
自由詩
9*
06/7/24 16:57
無声
こしごえ
自由詩
18*
06/7/24 16:00
緑の月
石瀬琳々
自由詩
17*
06/7/24 15:31
ことばが好きだ。
アキラ
自由詩
1*
06/7/24 12:12
「 ねむりん。 」
PULL.
自由詩
8*
06/7/24 11:45
海へ往く日
がらんどう
自由詩
3
06/7/24 11:30
花畑
奥津 強
自由詩
1
06/7/24 11:13
キリン
岡村明子
自由詩
6
06/7/24 10:51
ぽえむ君−欲求−
ぽえむ君
自由詩
2*
06/7/24 7:22
遠くの空は明るい
プル式
自由詩
5*
06/7/24 7:15
箱
〃
自由詩
2*
06/7/24 7:13
蜘蛛ん子
〃
未詩・独白
3*
06/7/24 7:12
奇譚 番町ミニカー屋敷
恋月 ぴの
自由詩
17*
06/7/24 6:22
溺れる魚
AKiHiC...
自由詩
4
06/7/24 5:42
a sunny days
無知アコ
自由詩
0
06/7/24 2:57
水槽の魚と夜の蝶
麒麟
自由詩
5*
06/7/24 2:36
名前の無い街
服部 剛
自由詩
10*
06/7/24 2:00
ひとがた
霜天
自由詩
7
06/7/24 1:43
漲る
黒川排除 (...
自由詩
4
06/7/24 1:40
野菜ジュース
松本 卓也
自由詩
1*
06/7/24 1:06
沐雨
アマル・シャ...
自由詩
9
06/7/24 0:29
夜 晩夏
武富諒太
自由詩
2*
06/7/24 0:27
夜景、そして
たりぽん(大...
自由詩
17*
06/7/24 0:19
ラベンダー
蒼木りん
未詩・独白
3
06/7/24 0:15
ロブスター
虹村 凌
自由詩
0*
06/7/24 0:10
東京タワーのテッペンから
〃
自由詩
2*
06/7/24 0:02
火と 少女は踊る その影を
今唯ケンタロ...
未詩・独白
7*
06/7/23 23:59
道漂
スリーピィ・...
自由詩
10*
06/7/23 23:40
6106
6107
6108
6109
6110
6111
6112
6113
6114
6115
6116
6117
6118
6119
6120
6121
6122
6123
6124
6125
6126
6127
6128
6129
6130
6131
6132
6133
6134
6135
6136
6137
6138
6139
6140
6141
6142
6143
6144
6145
6146
加筆訂正:
無声
/
こしごえ
[06/7/24 17:03]
一行、削除しました。
6.54sec.