それは肢体のまわりから立ち昇って、存在したと確かに(それはパトス)、
薄暗に陰が頭をもたげるから、ながくひきのばされた刻、刻、刻、
は消息を知らせてくるけれど、
不在の中で微弱に生動す ...
悪い夢を見ていた
丸い地球の果て
今までの平穏と
居心地の良かった日々が
足下から崩れていき
気味の悪い静けさと
自分独りになる
さっきから世界の人
気分が良くないみたい
ひしひ ...
もっと遠くへ行っていいんだ
誰も私を止めたりしない
こんなことを言ったら、
あなたは私から遠くへ行ってしまうかもしれないわ。
こんなことへ行ったら
あなたは私が遠くへ行ったと言うかもしれ ...
”アオイちゃんのパパですか?”
はい?
いえいえ、違います。
違いますよ。
周りに子供いないのに、
パパだって。
そんなふうに見えたかな?
何か恥ずかしいね。
おっさんに見 ...
かもめが死にながら飛んでいる
死にながら
飛びながら
かもめたちが
群れを 作りながら 壊しながら
ほどきながら
飛んでいる
…
狐のゴンタくん
見た ...
ハレーションしそうな圧倒的光量が
雲隠れを始めると
夏はブラックなジョークそのもの
太平洋高気圧は昨日の前線に押し切られて
雨のノイズで水浸しの状態
日本列島はホワイトアウトして
沈没 ...
ぼくは詩を書きたい
一方が輝いていなければ
他方は素直に輝けない
今日もまた
朝の散歩をしていると
自分の空に出会いました
遠く見える山の空の下に
幸せが見えたとしても
...
1.
もわもわ
と、ふくれあがる嫉妬心
あなたが遠くをみつめるその先に
見えるはずのない影を見ては
心に広がる黒い雲
2.
クルクル
と、まわる私の猜疑心
ゆう ...
今週の日曜日に公園でと聞いた時から
何となくは解っていた
僕は知っている
自分の心の奥底に歪む
暗い物を知っている
部活の帰りに友達と歩きながら
何か買ってこう
なんてコンビニに ...
そう、
ふうわりとした{ルビ水面=みなも}
かたい記憶がほろほろと夜
一つの言葉でほろほろと夜
そう、
冷めやかな{ルビ水面=みなも}
古い氷は色が見 ...
大理石の階段にひびく
軽い上品な靴音、
歴史の終焉に迫る
クライマックスの指揮と演奏
人物を物語る影はながく、
溶けだした気の迷いが 時の針を枉げる。
主役はみごとに不在、 ...
一枚の空の色の
濃度の移り行くにつれ
波は静かに寄せ
そして音もなく引いていく
童話の中の
プリオシン海岸
千羽鶴が空の赤い部分へと消え
鉱石ラジオの声は
波の音のように大きく小さ ...
僕の性格なんて
まるで付け替え自由の
仮面のようだ
今日はこの○○○
明日はあの×××
変幻自在で
一体どれが自分なんだか
それを知られるのは恐いし
自分で気付くのも恐いって
...
霧は清潔なからだ軟骨もある
暗い方が地下、もっと地下は米洗う場所
湯とまぐわう男カーテン開けたまま
染め返す胸もなくただ夕焼け見る
双子明確に分かれる五十歳の日記
王家の ...
こんにちは
なめくじ
イカの塩辛じゃないんだね
きみがもし
飛んだら
恐怖
生ものだから
でんでんむしじゃないから
はだいろだから
なめくじら
なめくじり
なめくじる ...
冴える。
こめかみから鋭くなる。
加速していく思考の連打、逸脱する前進。
眉間を貫く鈍い痛みが
異常と知らせるけれど、
スピードは止まらない。
私はどうなるのだ?
どこへ向かうのだ? ...
星空の階段を駆け上がり
一番大好きな君に会いに行こう
僕のトキメキ届くかな
雲の誘惑に負けないで
君の元へ聞こえるかな
月の光に照らされて
はにかんだ笑顔が輝いている
星 ...
ある日喉に針が刺さり私は歌を歌えなくなった
青空を見上げて風に乗せて自由に空を飛び
あの青々とした木々のどれかで羽を休め
あなたのためだけに歌を歌うのが好きだった
私の声はあなたをくす ...
そう 私たちは
日常のドアを開けながら生きる
何事もなき
それでいて それなりに満足な
{ルビ同=おんな}じ時間の
{ルビ同=おんな}じ場所で
毎日毎日 繰り返し
人々は皆 すでに{ ...
僕は灰色の影を彷徨い
遂にトンネルの前で躊躇した
目前の空洞に絡む蔦が懐かしく
黒い世界に
鼻先から痛みの涙が迸る
ゆっくりと進行する光の無い世界で
僕は音も立てずに
いつまでも歩いた
...
詩って詩って詩って
言葉のダンス
初めて出会った恋人たちが
ささやくように
歌いかける
はじめのステップはぎこちなくても
言葉のリズム 胸の鼓動
詩って詩って詩って
恋のダンス ...
何にも問題が起こらず日々は過ぎて行く
唐突に自分自身に何が起こることはない
そんな風に感じている
ベランダに住み着いた
鴉に夕食の残りをあげる
有無を言わずに皿を突付く
その姿が何処か ...
部屋に閉じ込められて
いつからの「君」との文字遊び
浮かぶフォント
踊る僕の指
大好きな演奏曲はスピーカーの闇から
昼間の蛍光灯はチカチカと死にかけてる
そんな日々の中
僕の打つ言葉 ...
ぼくは詩人
人は逆境に立ち向かうからこそ
人である
今日もまた
夜の散歩をしていると
激風に出会いました
大地の血液が激しく流れる
その静脈の中で溺れあがき
液体に溶か ...
木々の葉から
ゆっくりと、また、ゆっくりと
雨雫が地へ落下する
ヒグラシが鳴き続け
今宵も孤独な夜へ誘う
頬を伝う涙も枯れる
私の恋は
...
風鈴の音
金魚の赤
縁側で夕涼み
ビールの泡
ダイニングの
トライアングル地帯
何があるか分らない
眠くなった。
作り笑いが下手な
君
駄ジャレが下手な
僕
さまざまな事件は消化されないまま
僕達の懐を通り抜け
あざ笑いする者の思う壺になって
心の温度は今何度?
僕はすっかり冷めきってしまったよ
遊び場が工場に
休憩所がス ...
砂糖にたかっていたアリを
靴で踏みつけた
おまえは家の子ではない
アリの巣から拾ってきたのだ
前の夜、酔った父は言った
群れは乱れ右往左往し
数十匹は難を逃れ
数十匹は幸せな表情 ...
ある日 {ルビ夥=おびただ}しい数の
数字が殻を包む
それはウイルスでパスワード
僕の鍵を侵すの
地球を掻き混ぜて
手を離さないで
僕の独壇場の舞台に
ご招待します
その為にはこの ...
憂淫雨
独酔憂淫雨
雨中幽鳥吟
詩魂何処有
寂寂石榴陰
淫雨を憂ふ
独酔 淫雨を憂ふ
雨中 幽鳥吟ず
詩魂 何処にか有る
寂寂 石榴の陰
長雨を嘆く
...
日付順文書リスト
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
A blue butterfly
古河 セリ
自由詩
4*
06/7/25 13:14
絶望という名の希望
宙空 心
自由詩
0*
06/7/25 13:11
密月
由香
未詩・独白
0
06/7/25 13:10
アオイちゃんのパパ?
あふみ
自由詩
0
06/7/25 11:32
夕暮れの黒い女たち
中村猫彦
自由詩
3*
06/7/25 9:17
*ブラックジョーク/ホワイトノイズ*
かおる
自由詩
7*
06/7/25 8:40
ぽえむ君−自空−
ぽえむ君
自由詩
4*
06/7/25 7:13
もわもわ クルクル ぷっちん コロン
落合朱美
自由詩
32+*
06/7/25 5:41
日曜日の公園で
ねなぎ
自由詩
0
06/7/25 1:56
一つの
ふく
未詩・独白
1*
06/7/25 1:56
舞踏
atsuch...
自由詩
5*
06/7/25 1:25
プリオシン海岸
遊羽
自由詩
2
06/7/25 1:24
masquerade
宙空 心
自由詩
0*
06/7/25 1:24
絵
黒川排除 (...
川柳
3
06/7/25 0:59
くじら
蒼木りん
未詩・独白
2
06/7/25 0:49
異常回路
伊藤透雪
自由詩
7*
06/7/25 0:46
君のところまで
nats
自由詩
0
06/7/25 0:23
剥製
暗闇れもん
自由詩
1*
06/7/24 23:59
4、鍵 【かぎ】
雨宮 之人
自由詩
1*
06/7/24 23:22
空洞
結城 森士
自由詩
0*
06/7/24 23:19
詩のダンス(仮)
武富諒太
未詩・独白
1*
06/7/24 23:01
嘔吐
海月
自由詩
2*
06/7/24 23:01
思い出しました
ススメ
自由詩
2
06/7/24 22:29
ぽえむ君−激風−
ぽえむ君
自由詩
2*
06/7/24 20:53
蝉しぐれ
手嶋純
自由詩
0
06/7/24 20:17
夕涼み
ペポパンプ
自由詩
4*
06/7/24 20:00
ヘルプス
山崎 風雅
自由詩
1*
06/7/24 19:33
ブラックジョーク/ホワイトノイズ
たもつ
自由詩
20*
06/7/24 18:33
computer security
宙空 心
自由詩
0*
06/7/24 18:32
憂淫雨
三州生桑
伝統定型各...
3
06/7/24 18:22
6105
6106
6107
6108
6109
6110
6111
6112
6113
6114
6115
6116
6117
6118
6119
6120
6121
6122
6123
6124
6125
6126
6127
6128
6129
6130
6131
6132
6133
6134
6135
6136
6137
6138
6139
6140
6141
6142
6143
6144
6145
加筆訂正:
ジューン・ブライド
/
大村 浩一
[06/7/25 12:52]
第2連、第3連に訂正および加筆。
空洞
/
結城 森士
[06/7/25 8:44]
第三外科号を取っ払いました。
4、鍵 【かぎ】
/
雨宮 之人
[06/7/24 23:24]
2006.02.21初出。こちらは推敲版です。
潮騒の夜
/
服部 剛
[06/7/24 20:19]
最初の行と7連目を推敲。
8.52sec.