ともした線香の香りが連れて行く
どこかへ行ってた盆の夜
鏡を見れば どことも言えず
いとしい人の面影がよみがえる
今生の人よりも はるかに多い
過去の死者と 未来に生まれてくる者 ...
勇気を振り絞って
油は多めに
小さ過ぎないフライパン
見えてるものはひとつ残らず
もう褒めた
おそらく脊髄の早とちり
目覚めの悪さで駆け出した
羊をたくさん空に上げて
口移しのペリ ...
どうして、こうも
人生って、うまくいかないのかな
、とAが言う
うまくいかない、ということが
人生なんだよ、とBがこたえる
AとB
宇宙的な
激論が
続いている
空が笑っ ...
赤紙
万歳
涙
訃報
手紙が届く
心からお礼を言うのって
難しい
顔はなんとでもつくれるからさ
心は一礼もできないなんて
普通にあるから
儀礼に近い
お礼なら
しても
されても
何の意味もないかな
依存の前に手を引きたかった
火をつけて逆だと初めて気づく
誘惑にも負けない貧乏具合
しくじって次どうするか迷う
乗り遅れ狼狽えて草履脱ぐ
くしゃくしゃの紙を握りしめた一匹の動物が
紙のような顔をして虚ろを睨む
空では甲高い哄笑
響き渡る大いなる破裂
破裂の名残は小さな破裂へ反響して
増幅する傷跡になる
動物の慟哭は鋭く
切 ...
一行で暴言にならないように言えることってあんまりないの
父親のことを書こうかと思う
優しい男だ
優しさを通り越して
気弱であった
かなり痩せ型で
ひょろひょろしていた
まあこうして
兄も私も
それなりの社会人に仕立てたのだから
立派な大人 ...
八月十五日、登山道の除草を開始した。四カ所の登山道コースを一人で受け持っている。トータル十日以上はかかるだろう。
人は「大変ですね」と言う。しかし、大変なことなど何一つない。思い悩むことはないし ...
いずれも夢のような日々を生活した
よい夢も、わるい夢も、正夢も
芳しい花も、熱い風も、つめたい雨も
さまざまな深さの傷も
重たくなり軽くなりする身体も
やって来ては去っていく
...
○「終活」
「失ったもの」を
数えて生きるよりも
「まだあるもの」を
数えて生きていこう
○「殺し文句」
(女)「あたし、初めてなの」
(男)「俺はマジだぜ!」
○「天気予報」 ...
壁に掛けた絵が傾いて
棚から雑誌が滑って落ちた
花瓶が床で砕けて散った
みんな急いで外に出た
電線が揺れていた
千切れるほどに揺れていた
笑ってる人もいた
隣の建物で大きな音がし ...
コロナウイルスの騒ぎで
ウイルスというものに興味がわいて
いろいろ調べてみたが
調べれば調べるほど
ウイルスの奥深い謎の
底なし沼が見えてくる
その謎のなかで
最も面白いのは ...
砂浜であたたかな光を浴びながら
私たちは貝殻に閉じ込めたことばを砕いている
細かい粒子がキラキラしては手のひらで
掴み切れないものをかろうじて掻き集めて拾っている
足の裏に微かな熱を感 ...
卵
ヒヨコ
鶏
チキン
血肉
ウンコ
私の場合は創作文を書くことで詩的体験を楽しみ波長の合う対象には憑依して連詩を書いてきた根無草。伝えたいこととかなんも無いフラットだから解るのかもしれないけど、悪文と駄文は別なんだよね。自称ネット詩人を ...
雜文
オレはただ寢ていた
朝、何度かドアチャイムが鳴ったと思う 無視した
もう午後だったと思う
そのうち
うるさいサイレンが聞こえた
...
踏んではいけない物を踏む
満月見て左足だけ踊る
足止めて表札見る
寄せ集まりでも鮮やかな色成す
石畳の道に迷う異国の異教徒
眠りはひきちぎられた
まだべとつく膜をまとった渇きは脈打ち、指々を起こす
酔いどれた眼球に絡みつく、裂きたがりの指々
乞い、這い、掻き壊す指々
私は、したたかに心臓をうつ
故郷の焼ける臭気
...
「私」というまとまりはほらかき氷のように崩れやすいけど、在る
夜になってしまった
森で野宿だ
きっと、綠色の夢を視るだろう
すると
焔のような瞳の狼がフラッと現れ
「あの、橫で寢ても良いですか」と云う
「良いけど」
...
眼下の川では子供たちが裸ではしゃぎ
遠く茶褐色の岩峰が冷たい灰色の空を背景に連なっている
僕はゆらゆら揺れる色褪せた肌色の廃棄バスの屋根の上
何とかバランスを取りながら何度も落ちかけ
終に ...
眠る私と眠らない私
半球睡眠の見る夢
日々の
狩る私と狩られる私と
生きているうちに
おはようと、おやすみと
まだ生きているうちに
ごめんなさいと、ありがと ...
田畑より家ばかり増え様変わり公園すらも半分になり
見上げれば太陽だけが元気いい無人の駅に足りない活気
蜜柑だけではなく他の柑橘類山の上まで連なる黄色
ジャズを聴き大人の世界巡る旅高校 ...
つい最近まで
私の住む地域は
「利用出来る店舗はありません」
と表示されていた
東京から1時間圏内なのに
な、なんで?
とショックのあまり
スマホを叩き壊して
ベランダから
「ウーバ ...
二〇一七年五月一日 「もろもろのこと。」
だいぶ本を処分したんだけど、またぼちぼち本を買い出したので、本棚にかざる本をクリアファイルで四角く囲んでカヴァーにして立ててかざれるようにしてるん ...
当面することが無い俺達は
頭の包帯を真新しいものに替え
ベンチを探しながら、公園の中を首輪の無い犬の様に歩く。
親父が一切の記憶を失った事と
俺がいざこざから退学した事は、互いに関係が ...
ディオニソスに魅入られ
葡萄の蔓の絡まる酒杯を享けた
昏い眼光を滾らせ
無形の岩漿を地に撒いた
ピンセットで標本台に載せる
一分の狂いなき手つきでつがえた
アポロンの銀の矢が
杯を貫 ...
シンプルにストレートに質問を投げかけるだけ投げかけてみて私は去りますが、大いに啓蒙されたり、錬冶されてみたいという、気持ち悪い甘えに忠実になり、ここを解説した次第ですが…如何なものでしょうか…
日付順文書リスト
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
送り火
藤原絵理子
自由詩
6*
21/8/18 23:45
太陽風
妻咲邦香
自由詩
0
21/8/18 23:23
激論不滅の刃
草野大悟2
自由詩
2
21/8/18 21:12
殉
ヨロシク
自由詩
0
21/8/18 8:07
心からお礼を
こたきひろし
自由詩
2
21/8/18 7:16
自由律俳句「食べられる退屈」(80)
遊羽
俳句
2
21/8/18 2:59
表白者
凪目
自由詩
0
21/8/18 0:10
_
いる
短歌
0
21/8/17 23:27
愛のかたち
uminek...
自由詩
6*
21/8/17 22:12
山の中の孤独
山人
散文(批評...
5*
21/8/17 21:27
日々
はるな
自由詩
3
21/8/17 20:16
独り言8 . 17
zenyam...
自由詩
1*
21/8/17 14:34
数日遅れで花は咲いた
妻咲邦香
自由詩
2*
21/8/17 13:23
謎だらけのウイルスと免疫システム
st
自由詩
5
21/8/17 11:51
砂浜でことばを砕く
かんな
自由詩
3
21/8/17 9:26
巡
ヨロシク
自由詩
0
21/8/17 8:03
自称ネット詩人を突き抜けて欲しいのかな?
足立らどみ
自由詩
2
21/8/17 7:43
顛末
墨晶
散文(批評...
3*
21/8/17 6:16
自由律俳句「食べられる退屈」(79)
遊羽
俳句
2
21/8/17 3:07
延命
凪目
自由詩
0
21/8/17 0:24
_
いる
短歌
1
21/8/16 23:16
Hunter
墨晶
自由詩
2*
21/8/16 22:40
無垢と大地(改訂)
ひだかたけし
自由詩
11
21/8/16 20:41
mRNA
AB(なかほ...
自由詩
1
21/8/16 20:14
妄想
夏川ゆう
短歌
3
21/8/16 19:15
Uber Eats
花形新次
自由詩
1
21/8/16 19:13
詩の日めくり 二〇一七年五月一日─三十一日
田中宏輔
自由詩
11*
21/8/16 17:55
舌をだらりと下げ
三明治
自由詩
0
21/8/16 17:43
アポロンの眼
天寧
自由詩
1
21/8/16 17:35
現代詩って何?
過去ログ倉庫
21/8/16 16:28
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4.07sec.