桃花の薫る社日に識った酒の味そして兄の聲 家を出て 当てもなしに歩いた
道を渡り 林を抜けただ独りで

ふるさとを 遠く離れて来てしまった
戻ろうにも 路半ばを過ぎてしまった

柔らかな陽光は悴んだ掌を宥めた
のどかな南風は凍っ ...
運動靴のかかとを踏む癖がなおらない
だらしのないかっこうして街を歩くのが性にあってる

そう言えばキスをした事ほとんどなくて
それでも女の体には夢中になれた

本当は根っから寂しがり屋
...
彼女はたぶんセーラームーンなんだと思う
僕の知らないところで世界をまもって
友だちに、おはよう、って笑う
遠目で見る彼女はかわいい女の子
僕には不思議なよくわからない
まつ毛の長さもよく測れ ...
それでも人生だった。
それでも、人生なのだった。

熱帯園のある都市の蔭に隠れるように
その涼し気な夜気に仄かに立ち
パンダの赤ちゃんを返せ、

つぶやいてみる。
荒れ狂う海を見た
 防波堤は決壊し
穏やかな海に遊んだ
 日がな一日泳いでは
甘やかな海を味わった
 夕げに貝をほじくり食べ
律動絶えない海を聴いた
 夜の浜辺に蟹を追い
太陽を溶かす ...
ぐしゃぐしゃに





働いて後




六時半












...
そこからの道は霞んで未知だった



牛を伴った仙人についての件



具体的な名前で何かを呼んでいる



涙こぼれ水平に戻ってくこころ
{引用=破産}
意識の定点とその円周上を
時の天幕が覆っている
誕生のS極から
来るべき死のN極へ
時間の一方通行は意識の一方通行だ
後悔のE
憧れのW
キョロキョロくるくる回転し
...
口笛を吹きながら でも いくつ 数えたやら。
ただ、らくにいきたい

足元の泥を掻き、道標を示して、僕と飼い犬は何処までも反転する。
星と海が緩やかに準える視野ばかりが満天に開けている。
麗 ...
春が来たから、なんだ。

多少寒かったのが、
多少暖かくなるだけ。


春が来たから、なんだってんだ。

庭の雑草が、生えなくていいのに生えてくるだけ。
わけのわからない変態がわいて ...
神は
越えられる壁しか与えない
そして
つまづく段差しか与えない

神はボクらに
つまづきながら
噛みしめて進んで欲しいのだ
-孤独な誤読-

あんたが死んでも世界はなんも変わらん。──
わたしが死んでも世界はなんも変わらんよ。だからあんたが死んだら世界は変わるんよ──


わたしの呼び掛けたあなたトワ 主語 ...
僕はホルマリン漬けの少年だった

理科備品室の奥底の、埃の積もった標本瓶の

その深海に、いつまでも眠っていたよ



そのせいか、大人になった今でも寝坊助で

肌はというと、 ...
あなたが皐月に通えてたら、わたしたちきっと友だちでいられた。あのAの置き手紙、なに今更?気付いたふりして、今そうやって笑ってみせて。

これは夢、そう夢の会食で、わたしたちは久しぶりに偶然居合わせ ...
毎日夕方
嫁さんとスーパーマーケットに食材買いに行ってる
十五年落ちの軽自動車で
私のクルマ人生三十年越えたのに
その間に一度も新車買えてなかった
買えたのは他人の手垢がさんざんついたものば ...
ぼくは好きな人がいるのか
嫌いな人がいるのかわからない
まだそんな人に出会ったことがないから
何歳になったら人を好きか嫌いか
決めていいんだろう?
小さいころ親に子供が好き嫌いするなと
怒 ...
青空がだんだんと夜になって
五色の旗
はためく空に満月
まんまるな白杯に濁酒を満たして
ただひたすらに月を呑む
土曜日の午後はいつも満室
会うのは今日で最後
ベッドに並んで
チャットアプリを削除する
さようなら。元気でね

父の命日
墓石の花立に梅の枝を挿す
ねえ、元気にしてる?
遅くなっ ...
おおくのゆびさきがきりとられたまま、迎えようとした、ゆきどけの水を捨てようとして花は、ぎょっとしたようにさきはじめた、あたたかいものがながれついて、世界をかえるつもりはなかったとしても、おおくのゆ ... 私から一番遠くにあるものは、私を導く灯火。
私の一番近くにあるものは、私を惑わす迷い。
だから私の心の奥にある方位磁石はいつもブルブル震えて道が定まらない。
おまけに小さくて壊れやすい上に、文字 ...
ネルは名前のようにそこにあってくたびれて やさしかった
ひんやりしてあたたかかったし やわらかで 強かった

夜が来て朝が来る
自分が行けるところまで水を追いかけてみたかったのだ
な ...
塩気の足りないマリネ、お酢を足してみたけど
しょっぱくなったかしら?
背中越しのOKサイン、その向こう側の景色を見ている
話し方を変えてみても他人にはなれない
私の匂いは私に同化してるから
...
春だ
かなり些細なことで
怒りを抑えられない自分が
凄く心配で
時々箍が外れる

春だ
少しでも複雑な計算が
きわめて苦手
黙っているから
誰も知らないけれど

春だ
月に一 ...
辛丑(かのとうし) 牛も辛いが 自粛する

泣きぼくろ 愛した君の 三番目

真っ白な スケジュール帳 もう二月

ペンギンは 鳴かず飛ばずの にんきもの

帰れない パンダの気持ち  ...
田田田田と早歩きして足跡は深い印しの春のぬかるみ 情報の過剰摂取により
消化不良となった価値観

両立しない信念は
一方を徹底的に否定して
安定を保つ

戦う相手は
まだ眠っているとも知らずに

過渡期を過渡期と知らない世界
あ ...
思い出させてください
砂漠に咲いた一輪の
ランタンに写るひとひらの
影のような彼方の記憶


何もないではなく、喪失を
わたしはもらった
その場所では救われない
だから、どうか

...
飛行機の窓から
じっと眺めていた
もやりもやりとした雲のうえには
綺麗な青空が広がっていました
まるで空の海に飛び込んだように
飛行機は加速、加速

下を見ると海が
エメラルドの透明感 ...
眩しくて片目を閉じた
世界は半分になったのに 
見えない方へ
君が行ってしまうなら
僕の心臓を
側に置きたい

風が止んだら
自転車を乗り捨てて
もっと深い場所で
繋がっていたいか ...
日付順文書リスト
タイトル投稿者カテゴリPoint日付
治聾酒[都々逸]46U伝統定型各...221/2/28 23:16
春に賦すGiovan...自由詩821/2/28 23:02
ブラックホールこたきひろし自由詩621/2/28 22:17
モブにもなれないトビラ自由詩1*21/2/28 22:11
それでも人生だった。道草次郎自由詩3*21/2/28 21:32
海よひだかたけし自由詩621/2/28 21:13
人生には笑っちゃうくらいメタクソに働くしかないだけのターンが ...TAT短歌021/2/28 20:43
みずからの霞み水宮うみ川柳2*21/2/28 15:51
あとは 念力でただのみきや自由詩4*21/2/28 15:42
空気管デッサン あらい自由詩121/2/28 14:17
春が来たから浮蜘蛛自由詩021/2/28 14:03
神はつまづく段差しか与えないイオン自由詩1+*21/2/28 12:18
4Χ0 2末下りょう自由詩021/2/28 12:09
体育座りクーヘン自由詩3*21/2/28 10:36
眠りの谷へ道草次郎自由詩2*21/2/28 8:29
時間が足らないこたきひろし自由詩321/2/28 7:51
無考リィ自由詩1*21/2/28 5:50
月とはためく黒田康之自由詩121/2/28 4:39
rainbow covenantmizuno...自由詩621/2/28 3:00
でたらめよんじゅう自由詩1*21/2/28 2:27
方位磁石文字綴り屋 ...自由詩021/2/28 0:57
ネルはるな自由詩121/2/28 0:16
虹とソラリス妻咲邦香自由詩121/2/27 20:56
春だ道草次郎自由詩2*21/2/27 20:22
白と黒TwoRiv...川柳8*21/2/27 20:02
早春足立らどみ短歌2*21/2/27 18:59
過渡期TwoRiv...自由詩2*21/2/27 18:29
re-callkawa自由詩221/2/27 17:39
空の上の海青月夜乃海花自由詩321/2/27 15:58
陽だまりミナト 螢自由詩2*21/2/27 15:30

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