なにをしていても時は過ぎてゆく
その道を
歩き続けてゆく
やわらかな蝶が舞う
あかるい春も
逃げられない太陽に
照らされる過酷な夏も
月をみあげて愁う
静かな秋も
希望もみえ ...
さびりかげでもなんじょもなんね
残暑の道端で西瓜切る
眼鏡曇って道踏み外す
たゞならぬ光景も三日で見慣れる
夕暮れ時包丁をしまう
行ってほしくない
カプセルを割って記号を盗む
調合の腕もないのに試した
頼りは他になかった
免罪符にもならない
実りは業にくべた
治療痕を掻く
なにかいる気がして
ある朝、 ...
Ⅰ
卒塔婆を飾る花は何を思う
墓石の影に折り重なり寄り添う人々
7年前の貴方13年前の貴男だろうか
歳月は姿なく容赦なく降り積もる
人々はもうすっかり汚れてしまって
絢爛に咲き誇る花々は一 ...
それはすごく運のいいこと 生きたいと思わないまま生きられるのは
君は燃える泣き声
僕を探しているよ
どこで聞いたのか
僕の部屋の周りをうろついてる
誰が考えるのか
どこにもいないものを
探し続けて老いていくなんて
変で愉快なアイデア
”火を ...
一秒一秒
時は真っすぐ進んでいると
信じている毎日
現実にある今は
つねに更新されていると
疑わない毎日
初めて見る場面なのに
使い古されたシーンが
またもいつのまにか ...
白く光る田舎の道を
カンカン鳴り響く踏切越え
海に向かって歩いていた
薫る潮騒、うねる波
空き缶一つ、浜辺に落ちて
わたし独りのたましいが
水平線を覗き込む
遠く船が落ちていき ...
おぼろ
あさをむかえるぎしき
ひとりの
そして
ふたりの
さんにんの
わたしのしまいかた
うつむかないで
と
だれにともなく
たぶんいきた
いきた
わた ...
静電気さえとどかないみなそこにデモクラシーとその日暮らしはこない
泥と石のくにのくるわの
火のないねむりの
起源と痕跡
ふと 火山に生まれ 地震で育ち 桃をくわえたカラスはしら ...
夏
開放感
急く
破瓜
大人
私が私である証明
私が私でない証明
私がもし一枚のクレジットカードだったとしても
私が私である証明にはならない
私がもし一枚の保険証であったら
私が私でない証明になるかも知れない
...
軌道と言うより線路
青い鳥に逃げられる夢ばかり
空き地に群れるカラスの数かぞえ
通り過ぎる電車どこへ行くか気にかゝる
ずぶぬれのまゝ海へ行く
私は
ぱっくりとひらいた、むきだしの
乾きと血と脂の湿りと
ほぐされることない鋭敏な
線のからまりからなる
肉
触れれば刺し
眼差せば響く
悠久の吐き気
締めつける雨を
食いしばる ...
ぼくは
もう
だめ、
なのです
ほとんど
機能していません
なにもかも、がです
終わっているのです。
なにもかも。
みとめたくなくて
こんな
どうしようもないことを
まいに ...
どうせあと百年も生きないわけで、そんなに急いで殺さなくても
夜に
道行く人の顔、白く浮き上がり
満月
孤独な魂が、彷徨する
道に沿ってぽつぽつと点灯する黄色い灯り
追いかけて、追いかけて
刹那開かれる永遠に
そっと息継ぐ精霊を みる
...
知らなかった
何も知らなかった
貴女は知らなかった
貴男は知らなかった
知らなかった
彼は知らなかった
知らなかった
彼女は何も知らなかった
私は知らなかった
私も知らなかっ ...
失われつつある夏の日差しをむさぼるように
虫はうるさく徘徊し最後の狂いに没頭する
夏の影は次第にゆがみながら背骨を伸ばし
次の季節の形を決めてゆく
夏、それは誰もが少年であり、少女であった ...
おばさんから愛が溢れて
アがこぼれ出たのが
おばアさん
おじさんに愛が沁み込んで
イがにじみ出たのが
おじイさん
日々に少しの余白を
どうか忘れないでいてね
なんにもしない日とか
空ばかり眺めていたりとか
そういう
一見すると無駄のような
切って捨ててしまいそうな
だ ...
綺麗は穢い
、
穢いは綺麗
赤ちゃんのうんこ、
穢いけど綺麗
。
お尻を拭く、
ママの手も
穢いけど綺麗
。
お化粧したお姉さん、
とっても綺麗だけど
、
塵ひとつない
...
嬌声
乱痴気騒ぎ
夢
独り
足音潜ませ希望の明日逃げてゆく
銃口と言論が今日も人を踊らせ
夜中のゴミ捨てにも概念を分析する
ネギ切って朝が来る
三遍回って自由と叫ぶ
デルタ株のケタ違いの感染力で
ワクチン接種による
集団免疫の獲得は
大変難しいものとなった------
などという
研究者たちの意見が
最近多くなった
集団免疫といえば昨 ...
胸のなかに石がある
いつ呑んだのか知らない
ゴロゴロ、ゴロゴロと
このごろそいつの座りが悪い
胸のなかだからとりだして見ることもできない
いったいぜんたいどうしたっていうんだ
濁ったり ...
たまさかにあひ見しきみが声づかひことなしぶるや見初めしがごと
風たえて葉のおとづれもしづまりぬ待つまきの戸にむせぶひぐらし
ちぎりしもあき立つ風にうつせみのよしなしごとと変はり果つらむ
...
罪は一括払いで、オバケが好む精算方法、ナントカが還元される、罰とか、白も黒も永久機関だから食べ尽くせない、と溺れたヤギがむくんだ目で言う、めいめいの酩酊で祀った天使は不在、なぜならラリッて路端で野垂れ ...
寄生者が宿主に死なれると困るという意味で長生きしたいです
暗闇で無音に鳴った星の影
暗闇の時間 目と言葉の間
音と音 その間にいた暗闇
時間の暗闇 永遠の夜の底
くらやみにいつも見ていた星の背中
日付順文書リスト
タイトル
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日付
夜を生きてゆく
秋葉竹
自由詩
3
21/8/27 2:16
自由律俳句「食べられる退屈」(88)
遊羽
俳句
1
21/8/27 1:58
留守番
凪目
自由詩
2
21/8/27 0:29
お彼岸
宣井龍人
自由詩
6*
21/8/26 23:41
_
いる
短歌
2
21/8/26 23:23
美しいけむり、あたらしい死刑
竜門勇気
自由詩
1*
21/8/26 22:57
この世界の秘密について
シホ.N
自由詩
1
21/8/26 20:32
海に向かって歩いていた
ひだかたけし
自由詩
10
21/8/26 20:17
おぼろ R
AB(なかほ...
自由詩
2
21/8/26 18:39
アンペア
末下りょう
自由詩
3*
21/8/26 13:35
ひとなつ
ヨロシク
自由詩
0
21/8/26 8:09
私が私である証明
こたきひろし
自由詩
3
21/8/26 7:03
自由律俳句「食べられる退屈」(87)
遊羽
俳句
1
21/8/26 4:15
咒
凪目
自由詩
1
21/8/26 0:05
あなたに
草野大悟2
自由詩
3
21/8/25 23:01
_
いる
短歌
1
21/8/25 22:56
精霊の夜
ひだかたけし
自由詩
5*
21/8/25 22:49
知らなかった
こたきひろし
自由詩
4
21/8/25 21:54
晩夏
山人
自由詩
10*
21/8/25 20:28
老いるオイル
イオン
自由詩
2*
21/8/25 18:15
糊代
クーヘン
自由詩
5*
21/8/25 14:51
綺麗&穢い
atsuch...
自由詩
4*
21/8/25 9:34
宴
ヨロシク
自由詩
0
21/8/25 8:08
自由律俳句「食べられる退屈」(86)
遊羽
俳句
0
21/8/25 3:45
インドの自然感染による集団免疫とは
st
自由詩
2
21/8/25 3:18
肋骨のあいだの石
凍湖(とおこ...
自由詩
2
21/8/25 2:33
夏歌とて
藤原絵理子
短歌
1*
21/8/25 0:49
裸婦氏
凪目
自由詩
0
21/8/25 0:12
_
いる
短歌
0
21/8/24 23:28
明日の音の明るい暗さ
水宮うみ
川柳
1*
21/8/24 21:54
588
589
590
591
592
593
594
595
596
597
598
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600
601
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625
626
627
628
加筆訂正:
化生の夏
/
ただのみきや
[21/8/25 9:03]
修正
4.12sec.