二〇一九年十一月一日 「断片」


彼の顔に答えをさがしていたが、いっこうに見つからなかった。


二〇一九年十一月二日 「断片」


彼は自分の考えのなかで方向を失い、迷子になって ...
〈争いによって
 生 を望む者もいれば
 死 を望む者がいてもおかしくない
 この杣道は 通った人にしか
 わからない〉

岡本太郎の遺伝子
命かけてうたう
artの革命家よ
宇宙に ...
蒼く震える手が伸びて来る夜
僕は夢の中にいた、夢の中をさ迷っていた
境を隔てる壁は何処にもなかった
でも神さまは見当たらなかった
しめやかな雨が街路樹を濡らしていき
昼間荒れ狂った海は信じら ...
晴れた朝
新しい洗顔フォーム
香りが

苦手

何なのさ
鼻を突き刺すような
これと半年付き合うのか
はたまた
ゴミ箱へさよなら800円

800円は惜しい
ガマンして使う
...
 あおばさんが「車輪人間」というお題を即興ゴルコンダに出した時、もじもじしてるうちに詩集掲載に乗り遅れましたが、下記のようなものを書いてました。

 船橋の小さな店で、憧れの方がリーディングの ...
{引用=カラスのギャロップ}
北国の春は犬連れでやって来る
ぬかるんだ地の上を
着物の裾を汚しながら遅れてやって来る
太陽は雌鶏
ぬかるみが半分乾いたころ目覚ましが鳴って
あとは忙しく吹い ...
日曜の朝、街中で声をかけられた
 
今、何時ですか
声の主は黒ずくめの小学生の男の子
私は左腕をたくし上げて腕時計を見せた
 
今日は、晴れて良かったですね
人なつっこく話しかけてくる
...
久々に訪れた病院の園庭は、
十数本の桜の木が
無数の赤い蕾を膨らませていた。 

その生命力は、
春の大気に漲り震え
園庭という枠を獰猛に
突き破っていく不穏さを孕んでいた。

膨ら ...
欲する
私の欲望にキリは無いことが分かった
え、こんなことはとっくの昔に分かっていたでしょ
私は欲望の権化なのだと
とうとう認めたね
「いのちは原初から欠けている」
と繰り返し言う私の魂と ...
六月の水で世界が浸される頃
どろどろに泥濘んだ地面から
ごんごちーが現れて
悪い子どもを地の底へ引くんだって

「ばあちゃんがゆってたもん!」

赤い顔をしながら稲村さんは言う
今日は ...
ひろい町の
狭い世界で暮らしています
今は
今も、ずっと・・・


山々は霞み
あとは人工物しか目に映らず
この
木造アパートメントは
森林で
あった頃の夢をみている
みつ ...
ひとりで
生きること
絶望が胸板を刺し
聴こえるのは
闇の中の静かなつぶやきごえ
だれ?
どこで
生きてるの?


パソコンに向かう深夜
気づくと
黎明
ひとりを ...
 傷口に触れないこと、これは治癒するためには大切なことなのかもしれない。会話を発することで、何かが変わるとは思えず、私と妻は口を開くこともなかった。
 土曜の早朝、私は五時前に県境の無人駅に出向き、 ...
どうですか、調子は
はい、特に変わらず
変わらないはず
あるかいや
いいの

変わらない
といえば変わらない
薬で平らに
なった心に
悲しいって言う

先生も僕より若く
修羅 ...
コロナでコロリ
と逝くわけにはいかない
見送りがないのは寂しすぎる
手を洗い
マスクをつけて
不要不急の外出は控えよう

コロナでコロリ
と逝くわけにはいかない
香典がないのは寂しす ...
多量に分離する、ひとつ。あのその、満月は昨日でしたか

恐ろしく冷ややかな素肌で寄り添ってはいたい
ガイドブックに神を置く だらしがない 恰好だとワタシが灰になる
その肌の色 抜けるよう白く土 ...
生きていることだけが感覚を埋めていくような気がする音楽のように、今は聞こえていた。そして、電車の過ぎていく光景と、駐車場から姿を消した車の形態のそこに存在していたシルエットを目を凝らすことで、見て ... 学ぶため、引き渡すため
風に吹かれて何処までも行く
一人になり二人になり三人になり
そして独りになり
泥水を浴び光を浴び
異邦の土地
遠い地平を目指し
進み行く

生まれ落ちた瞬間か ...
歩いてきた道を憎むな
歩いてゆく道を憎むな




道に物を捨てるな
道に物を落とすな


再び戻って拾える保証など無いのだから


...
「真っ白なきれいな心でいようね」
と親や先生に何回もいわれたのに
年とともに汚れてきた
うそ、まちがい、失敗、無知、競争、対立、敵意、怒り、憎しみ、不信、コンプレックス、差別、欲望┅などで
真 ...
冴え返りにして雨の春は冷えるな

皿洗い終えてひとり音楽聞く夜

ジャズ・ギター熱くつめたく弾かれている

問題ないとじぶんに語る炬燵のなか

神と罪とぜんぶじぶんで持ってゆく
僕たちの、心は壊れたギターのように、ポロポロと、



悪い恋愛から生じた雨のような涙を流す。



悪い恋愛の後って、未練でいっぱいだよね。



いい恋愛って、別れる時も、 ...
白髪を染めたら
黒髪に戻る
私が生まれた日

まだ何も信じていない
偽りの色で
描いた未来が
美しく見えた

それは黒い魔法の中で
髪を揺らして進むこと

あの頃のように
夜 ...
晴れた日だった。

私はセフレの車に乗ってラーメン屋に向かっていた。

彼女は、ラーメン定食を選び、私は野菜ラーメンを選んだ。

食事代は、いつも私持ちだ。

たわいもない話をしながら ...
春が近づくと、厳しかった苦しみの冬が懐かしく思えるものだ。

私も、昔の淡い思い出を回想していた。

彼女の湿った声が今でも、心に残ってる。

「Tさん。いつまでも一緒にいてね。」

...
光と共に
踊る子どもたち
雨のなか
霧のなか
晴れ間を見つけ
あなたがそばに駆けて来るまで

希望の欠片を見つけたよ
絶望の欠片を見つけたよ
ほら、ね
なんとも脆く儚い
永遠は
...
お互いに仕事が早く終わった

デートもいいけれど
ゆっくり散歩するのもいい

住み慣れた街だからこそわかる
近道を使いあなたと砂浜を目指す

散歩に来ている人が数人
波音しか聞こえな ...
    串刺しに染める百舌鳥、盆に設定する のちに残飯と飾る
      使った割り箸 いっぱいの『存在価値』レゾンデートルよ。

          キミ次第の船倉から 裏通りに面する、
こ ...
○「動きながら考えよう」
ただ考えているだけでは
物事は進展しない
一歩動いてみよう
動いてから考えてみよう
動きながら考えてみよう

○「プーチンショック」
「核のボタン」を押せる独 ...
 昨日朝、山に向かおうとしていたが、気は進まなかった。空は曇り、山岳は霧に覆われていた。つまり一定の高度以上は悪天ということは予想できた。
 家人に準備してもらっていた握り飯はすでにできていた。私は ...
日付順文書リスト
タイトル投稿者カテゴリPoint日付
詩の日めくり 二〇一九年十一月一日─三十一日田中宏輔自由詩12*22/3/21 0:01
生の杣道天寧自由詩222/3/20 23:44
夢の境界ひだかたけし自由詩322/3/20 23:30
そうして落ち着きました木葉 揺自由詩122/3/20 21:15
オート三輪に乗り遅れました。AB(なかほ...散文(批評...122/3/20 18:35
言葉の煽情的ボディラインただのみきや自由詩8*22/3/20 15:34
またね足立らどみ自由詩2*22/3/20 13:28
見えるもの/見えないもの(改訂)ひだかたけし自由詩5*22/3/20 12:58
欲する私こしごえ自由詩2*22/3/20 11:42
ごんごちーちぇりこ。自由詩422/3/20 10:53
自由詩「アパートのみる夢」2022.03.20(日)田中恭平自由詩7*22/3/20 8:06
春を抱きたいんだよ秋葉竹自由詩122/3/20 7:44
雨の日の憂鬱山人散文(批評...2*22/3/20 7:40
薬眠りゅうさん自由詩322/3/20 6:02
コロナとともにzenyam...自由詩0*22/3/20 5:35
燭 焚きつけて罅ぜるあらい自由詩022/3/20 0:34
季節の中のシルエット番田 散文(批評...322/3/19 20:59
ひだかたけし自由詩622/3/19 20:05
ワンダーフォーゲルTAT自由詩822/3/19 14:40
真っ白なきれいな心zenyam...自由詩0*22/3/19 10:29
自由律俳句 2022.03.18(金) 夕べ田中恭平俳句222/3/18 22:06
ズレた音程viraj自由詩022/3/18 21:40
今日の色ミナト 螢自由詩122/3/18 21:22
一緒に食べたラーメンviraj自由詩222/3/18 20:35
官能の思い出自由詩022/3/18 20:31
Fogひだかたけし自由詩622/3/18 18:53
あなたと散歩夏川ゆう自由詩322/3/18 18:28
彼方という天稟あらい自由詩022/3/18 16:48
独り言3.18zenyam...自由詩2*22/3/18 10:12
昨日、私は山に向かった山人散文(批評...3*22/3/18 9:21

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