書棚の肥やしになっていた15年前の文庫の小説を
読み返して
僕は変わってしまったのか
正確に言うならば
僕は老いてしまった、これからも失くしてしまっていくのか
そうやって氷の気分になって
...
音程のない記憶
短い温度を重ねて、夜は
こんなにも深く、洗われた


斜度の、



おぼろげな周期の指は害意だと思う
なにもかも透明な世界のことだった
AとBの色のない ...
自称詩人の管に
空気を送り込んで
殺害しようとしたが
空気を送り込み過ぎて
血管が
風船のように膨れ上がり
そのまま風船おじさんになって
飛んでいってしまいました

年忘れとはよく言 ...
○○はデリヘル界の黒船だ
騙してなんぼ、が常識だった業界で、
逆張りで殴り込んできたのである
僕の最後の(ってなんども言ってるような、でもいいんだ)炎は燃え上がる
あんな子や
こんな子
あ ...
洗面所で顔を洗って
何度も
口を嗽いでた児玉が

「オレ、梅毒になんかなりたくねぇよ。
まだ女も知らない童貞なのに。」

トロミを付けたおつゆも
刻んだオカズも
お粥に混ぜ混ぜにして ...
 まぼろし


まるい
地球の影におおわれ
冬を
むかえた空から
宇宙がよく見えた
黒い雲のすき間から
着陸灯をかかえた旅客機が
旋回しながら
渡り鳥を
一羽
また一 ...
雪の降る
私鉄のホームで
自称詩人の死に方について
考えている
自称詩人だけが苦しんで
苦しんで、苦しんで
苦しみ抜いて
他の一切の人が
誰も嫌な思いをしない
死に方────
ビー ...
今日は後払い通販で買ったコーラがあるので
砂糖入りのインスタントコーヒーと
氷入りのコーラを交互に飲んでいる
昨日、買った紙巻タバコのシケモクに
火をつけて紫の煙を吸い込む
荒れ果てた部屋は ...
ちいさくひかる無数の燐、
むねいっぱいの芳春と川を獲る

疎開地へ

朝餉のほど縊る、
人目ごまかし、
あちこち故郷に散る、

おしなべて

物の凹凸、
広い野原の中央に、静か ...
少しの埃が気になって拭き取ると
さらに向こうの埃も気になって
通路の埃も
隣の部屋の埃も
普段開けることのない襖を開けては
その奥の埃も気になって
普段は目を瞑ってしまう窓の桟や
箪笥の ...
年が変わる、と云うことに怖れだってあって

気が急ぐ年の瀬はよく御茶を飲む

急いでしかたない日向歩いてゆく

ひとり年をこすことになり咳きこんだ

妻の化粧品の埃ぬぐっている

...
嘘が本当を含んでいた

感情論に任せた自らを責めても
雪は降り積もる

白い世界に
雑言ぽつり

(この雪が根雪になればいいのに)

嘘に蓋をして
忘れた頃に芽吹く
泥にまみれ ...
みみずは、土と野菜をつくる
みみずがいなけりゃ、人類はいなかった
みみずはなんでも食べて
なんでも、楽しむ

夏になっても、僕は干からびないだろう
ほほ笑み
合うために
私は生きる
にこり
ありがとうさま




{引用=※五行歌とは、「五行で書く」ことだけがルールの、新しい詩歌です。}
波が追いかける
そして逃げていく

一泊二日の温泉旅行

ひな鳥みたいにくっついて
足あとは私たちだけ

誰もいないね
雪でよかったね

今終われたら幸せなのにね


...
 日本のデフレ不況について書いてみようと思う。今、日本ではピンハネのごとき消費税増税で国民の所得を過度に国が奪ってしまい、国民の手元に現金が無いために、個人消費が落ち込み、市場にも金がまわらなくなって ... 陽があたたか孤心を照らす

氷を口に入れて陽にとかされる私

再出発こころ得てじっと手をみる

再出発の手ぶらでいく

お年玉用意してしずか座っている

煤逃げ、草の刈りさられた公 ...
恋が終わった
同時に木々の揺らぐ音を
駆け上がった階段から落ちた

もう外へ向けて
放つ言葉はいらない

唇を閉じて
翼を畳んで

制服のスカートだけが
おしゃべりをする

...
「自殺したい!」
「人を殺したい!」
と強く思った時に
「110」や「119」などで
すぐに駆けつけて対応してくれる仕組みが
必要ではないだろうか

死にたくなったら「000」番へ
人 ...
婚姻関係を結んでから
生殖行動をするものだと
固く信じていた王子が
足萎えの人魚と恋に落ちた

王子はすぐさま王妃に
美しい歌声を持つ人魚を
紹介したが
王妃はその姿を見て

あれ ...
                        空瓶の呟き
                      ひかりのかけら
                    くさりかけの罅と膿
        ...
白梅のたましひ活くや数奇のいへ
雅も俗も{ルビ粋=すい}に交ふや春の夜
春雨や傘傾けて道二間
松が枝に小雪ちらちら降りにけり
山茶花や天地を紅く染め抜きぬ
盃に白雪ひとつ降りにけり
思ほへ ...
今日はなんだかまだ眠りたくないんだ
決して気が高ぶっている訳ではないけれど
哀しみに打ちひしがれてもいないし
ぶちまけようのない怒りにまみれてもいない
抑えきれないほどの喜びを抱えてもいないし ...
行き止まりを前にして
希望に意味がないけれど
別に変わらず日が昇る


味気ない空白な毎日


今日も罵詈雑言が空から降っている

昼間だから見えない

皆僕に死んでほしいのだ ...
「素顔の59才」
作詞作曲:花形新次
唄:松田聖子

胸元の淋しさは
昔から変わらないけれど
顔だけは
いつまでも
新鮮でいたいから

先生の特徴が
表れてしまうのは
一枚の絵 ...
凪の果ての
遠浅のアデンに垂れていた
ことばの鈎をゆわえた
誰かの想いの糸
深海の流れはつめたく速い
願望がのびきって
次つぎ崩れる
砂浜にうち上がることばたち
鮫の群れがねむるまで
...
 慌ただしくも慌ただしく
 やることが多すぎると
 なにから手をつけてよいやら
 まったくわからなくなります
 {ルビ=よんそう}四層フライヤーの前の
 ボクってば

 とりあえず竜田揚 ...
僕達は此処にいる
この川に隔てられ
君と僕、大空の下
絶え間なく落ち続ける

洋上で過ごすように日がな一日
此処で待ち続け絶えず思い出し損ねる
なぜ僕達はやって来たのか
なぜ僕達は此処 ...
壁を叩いて何でも喋れ
と耳を当ててみたが

押入の二段目に上がって
寝そべってみたが

時計を裏返しにして
息を吹きかけてみたが

鍵括弧の付いている
ここだけの話だらけが

...
けさは食事を摂らず青空ばかり

よい匂いの洗濯物ができました

妻とよく語り合いテレビが要らない

けさは小説を読む、言葉ながれてゆく

妻が動けば、朝が動く

わたしが家を発 ...
日付順文書リスト
タイトル投稿者カテゴリPoint日付
ルコに宛てて茶殻自由詩021/12/31 23:01
swayねことら自由詩121/12/31 22:01
円広志花形新次自由詩221/12/31 21:03
年の瀬2021はだいろ自由詩121/12/31 20:55
「看護は母性です。」板谷みきょう自由詩1*21/12/31 19:48
まぼろしsoft_m...自由詩3*21/12/31 15:34
自称詩書く暇があったら首括れ花形新次自由詩121/12/31 13:46
「騙されてはいけない、真実を見ろ。」ジム・プリマ...自由詩3*21/12/31 13:20
解体品あらい自由詩021/12/31 12:06
坂本瞳子自由詩1*21/12/31 11:00
自由律俳句 2021.12.31(金)田中恭平俳句121/12/31 10:04
根雪TwoRiv...自由詩8*21/12/30 23:46
みみず服部 剛自由詩321/12/30 23:26
※五行歌こしごえ自由詩021/12/30 19:52
endmizuno...自由詩421/12/30 17:34
日本のデフレ不況について書いてみようと思うジム・プリマ...散文(批評...1*21/12/30 13:11
自由律俳句 2021.12.30(木)田中恭平俳句521/12/30 12:49
沈黙ミナト 螢自由詩221/12/30 10:50
心の危機への対応zenyam...自由詩0*21/12/30 8:06
王子と人魚の話板谷みきょう自由詩3*21/12/30 3:30
私たちはセイレーンあらい自由詩121/12/30 3:09
透き通る寒さに寄せて酔横俳句221/12/30 0:56
スリープレス坂本瞳子自由詩1*21/12/30 0:46
りんごジュース◇レキ自由詩2*21/12/30 0:24
2021年の松田聖子花形新次自由詩121/12/29 20:26
遠浅soft_m...自由詩6*21/12/29 19:58
火傷の腕で平瀬たかのり自由詩5*21/12/29 19:51
この川のほとりでひだかたけし自由詩921/12/29 18:54
ここだけの話宣井龍人自由詩10*21/12/29 18:01
自由律俳句 2021.12.29田中恭平俳句421/12/29 17:23

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