そうやって嗤ってくださゐな
そうやって叫んでくださゐな
私が此處から動かぬやうに
白ゐ光に捕らわれ
赤ゐ血を流せばよゐのでせう
でも殘念
私を切り裂ゐたとて
黒ゐ黏液が一粒零 ...
そこかしこと 答えよう
こんど
愛が どこにあるかを 聞かれたら
そこかしこ そこかしこ
痛みの背中をさすりながら
そこかしこ
トイレを掃除しながら
そこかしこ
入道雲
道祖 ...
あなたを 膝の上に乗せると 少し重い
でも その重みと同時に ぬくもりを感じる
其処に貴方が居るという存在感
目の前には あたたかく 小さな背中
その 優しい背中に 甘えていい ...
一冊の本を見つけた
夕日の中で時を止めた部屋の中
汗の臭いを体中から漂わせて
表紙には題名がなくて
中身は幾何学的…というより
シュルレアリズム的で
一切の意味を捨て去った文章で
裏 ...
国道を挟んだ向こう側
その彼女はすれ違いざま
デジカメで私の方を
撮った気がした
私がそちらに顔を向けると
カメラを構えたまま
意味深に微笑んだ
そのときは
『何だ?この女は』 ...
田舎まちに転居して別々の日だが 初めてわたしは見た
大通りのど真ん中で 車のいけにえとなった
殿様蛙の煎餅と
野鳩のむごた ...
殺風景な待合室で順番待ちをしている
席を二つ離して神経質のチヨさんが座っている
ある一定な距離を取る事は何回か通う様になれば自然と目に入る
どんなに混んでいてもチヨさんの両隣は二つは空いている
...
息を張り詰めて高まる鼓動を押さえ付けて刃先で少しだけ小指を切る感触。
頭上には遙かな空と星とそれ以外の色々な何か。
心臓の音が聞こえるのは耳を澄ますから、ねえ
時が止まらないのは ...
なにもない。なにもないということは、なにかとなにかの間であり続けること、間を巡り続けること、遊行すること。
そこではなにかであることは雪の如く舞ってゆく。雪の中のように何処が境目なのかはっきりし ...
部屋の片隅で
ぼくらを見回して
夏を切り刻んでいくマシン
どこまでも薄くスライスして
やがて八月は
欠片さえもなくなっていく
その副産物として生まれた風を
うまい具合に利用してい ...
――Sに
すべての結果に原因があり
物事は (心の中の事象でさえも)
そのまっすぐな道を歩いているだけであった
だが
垂直に落ちる滝のようにひとつの感情が
...
はたらけど
はたらけどと言う
ほど働いてないし
僕が天文学者だったら
と
その星帯の向こうの
カロンを指差しながら
あたしを見た
あたしは
冥王星のあなたの側で
足をぶらぶらして
そんなに遠いんか
と
笑 ...
朝から風鈴が鳴るも
どこか寂しげなその音は
いつもよりも小さく
張りがなく聞こえる
昼にはセミも鳴くも
何か物足りないその声は
いつもよりも遠く
弱ったように感じる
夕方のテレ ...
空を眺めてると
涙が出そう
って君は嘘をつく
ときどき
そういう意味のない嘘が
心地よくてしかたがない
今日も
暑い一日
蜩は
まだ鳴かない
相変わらず僕は間が悪く
グラウンド ...
金色のマテリアと乳白色の幼体群を格納した、
寓話の種「蜂」の巣を模したかのようなジュンク堂書店で
旧世紀 父の遺したネクタイを緩めながら
新訳されたアダム・スミスの、課税に纏わる明察に舌を打ち ...
蛾に生まれたかったものが紙に生まれて
灯りのそばにじっとしている
葉の波が
聞こえては消える
嵐は水の鳥のあつまり
道の先にいる空は
蒼にむらさき
森と同じ背 ...
夜になると風が出て
{ルビ毬栗=いがぐり}は落ちてゐた
次々と
加速されて
硬く冷たい実が
ぱらぱらといふよりは
すぽすぽと黒土にはまりこむやうに
降つてゐた
流 ...
昆布の匂いがする、と
おんなの言うままに
おとこはそっと確かめてみる
漁師町で育ったおんなは
季節ごとの海の匂いを
知っている
おとこは
ただなんとなく海がすき、とい ...
今日の夕日は
今にも落ちそうな
線香花火のよう
ポッテリふくふく
ジラジラ燃えて
せみしぐれ
ピタリと止まる
どこかで指揮者が合図した
庭の緑がそっと揺れ
ああ暑さも少し楽に ...
瞬間に
こみあげて
にじんでく
つぎつぎと
(ドキドキと)
君が好き。
空いっぱいに
こっそりと
幼い記憶の空色は、濁りの水色になり
広がる青の頭上は、電柱を伝う線と線に狭められ
僕らの居た場所は、黒いコンクリで埋まって
窓から臨む景色は、灰色の建造物のジャングル
背伸びし、手を伸ばし ...
完全無欠に死んでいく
鮮血の輪舞
自傷行為をしているの
誰かを傷つけないように
絶対零度に溶けて行く
青冷めた世界の恐怖
現実逃避をしているの
自分を傷つけないように
白い天井 ...
体内に血が流れている
認識はない
だが複数の血が流れている
認識はある
血を採られ
計りにかけられる
複数の血が計られる
痛みは
ない
{引用=
岬の外れの
少しはなれた樹の陰から
長い髪に揺れながら
無防備な天使の仕草で
怪訝そうに私を見つめ返す
透き通る瞳の 青空
不安から覗き込んでも
君の背中に羽はない
...
空間が歪んでいる
時間が熔けて耳から流れ出る
血と肉片の雨に刻印された地に生えた
悲願の樹の歌を聞く者がいない
欲望の風が吹きすさび翼は折れそうだ
叡智 ...
いつの間にか聞こえなくなってた
あなたの歌声
いつの間にか見えなくなってた
あなたの笑顔
愛してるって伝えても
愛してるって伝わらない
どんな場所でも
あなたがいないこと
感じ ...
陽炎の立つアスファルト
あなたの飲みかけのコーラ
受け取りためらい無く口をつけるペットボトル
ためらいから柔らかな安堵へと染められる眼差し
僕の微笑を受け止めるはにかんだ笑顔
...
夜中、それは終電直前のことでした。
彼女は
電話しました
彼氏に
「さみしいから、いますぐきて。」
そして
彼氏は
きま ...
涙を流した分
人はそれだけ大きくなれるから
泣きたい時は素直に
泣けばいい
でも
涙をこらえる方が
もっと大きくなれるから
泣きたいこそ
笑顔を見せれるほど
強くなってほしい
...
日付順文書リスト
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
箱の中
七生
自由詩
1
06/8/22 1:00
そこかしこ
るるりら
自由詩
10
06/8/22 0:41
ぬくもり
蒼
自由詩
1*
06/8/22 0:31
謎本
freaks...
自由詩
1
06/8/22 0:25
ねむい
蒼木りん
未詩・独白
2
06/8/21 23:19
黒い軋み(十六)
信天翁
自由詩
1
06/8/21 22:54
妄想患者
海月
自由詩
0
06/8/21 22:17
真 空
有邑空玖
自由詩
1
06/8/21 22:12
SLITWARD HO
panda
自由詩
1
06/8/21 21:46
八月の記憶
230
自由詩
0
06/8/21 21:18
ポエティック・メランコリー・シンドローム
岡部淳太郎
未詩・独白
8*
06/8/21 21:15
手を見るのか
ふくだわらま...
俳句
7
06/8/21 21:02
4000億の星の群れ
AB(なかほ...
未詩・独白
4
06/8/21 20:49
次の季節へ
ぽえむ君
自由詩
14*
06/8/21 20:41
ときどき
AB(なかほ...
自由詩
7
06/8/21 20:40
冷灰の巷
吉岡孝次
自由詩
0*
06/8/21 20:38
晴れた灰の日
木立 悟
自由詩
4
06/8/21 19:50
毬栗の毬ばかりなる里を出る
杉菜 晃
自由詩
5*
06/8/21 18:00
海の匂い
千波 一也
自由詩
18*
06/8/21 17:15
なつななごうめ
さくらほ
自由詩
12*
06/8/21 17:07
花火
日朗歩野
携帯写真+...
3
06/8/21 15:09
世界という名の三文芝居
完食
自由詩
2
06/8/21 14:56
help myself.
〃
自由詩
1
06/8/21 14:39
ti
藤井和
自由詩
0
06/8/21 14:00
青空に恋して
まどろむ海月
自由詩
6*
06/8/21 13:55
逆光の巨人
〃
自由詩
5*
06/8/21 13:53
Autumn wind...
Lily o...
自由詩
3*
06/8/21 12:51
夏の日の一コマ
広川 孝治
自由詩
1
06/8/21 11:58
ある恋人の話
コトリ
自由詩
1*
06/8/21 8:43
悲しみも喜びも
ぽえむ君
自由詩
5*
06/8/21 7:12
6069
6070
6071
6072
6073
6074
6075
6076
6077
6078
6079
6080
6081
6082
6083
6084
6085
6086
6087
6088
6089
6090
6091
6092
6093
6094
6095
6096
6097
6098
6099
6100
6101
6102
6103
6104
6105
6106
6107
6108
6109
加筆訂正:
なつななごうめ
/
さくらほ
[06/8/21 22:38]
いろいろ語尾などを変えました
6.06sec.