彼がいる。
此処彼処に彼がいるので、
落ち着いて眠れない。
彼は日暮れになると満ち満ちてくる。
丑の刻を迎える頃には、
遙か彼方まで彼で満たされる。
此 ...
群れてはいけない
支倉常長は
伊達政宗の命を受け
ガレオン船に乗り込んで
はるばるスペインに渡り
ヨーロッパを通商の旅して
ローマでは貴族に列せられ
帰国して
キリシタン禁 ...
うちはたった一つも守れないんだろうか
鳴らない携帯をどんな思いで見つめればいいのか
仕方ないことだってわかってる
どっちもすぐにはどうにもならないから
でもうちからしたら
私だけを ...
夢の国 幸せの国
触れてはいけないものだった気がする
さまざまな形があるけど
うちは 声が聞けるだけでいい
話ができるだけでいい
凄く欲を言えば 会えたらいい
それだけが たったそれだけ ...
二人の自分
静と動の自分
冷と熱の自分
ほんとはね、
もっといいたいこといっぱいある。
どうすれば一番いいかもわかってる。
素直に正直になれたらいいのにな。
ちゃんと貴 ...
上手くいくはずないものが沢山ある
知らなければいい
見えなければいい
朝焼けに浮かぶ記憶が
夕闇に消える叫びが
求めてはならないものがありすぎて
聞こえなければいい
触 ...
自由とはなんだ
何でもある、何でも出来るこの世の中で
何にも出来ない人がいる
笑いながらお酒を飲む人たちがいる中で
泣きながら銃を構える人たちがいる
こんな閉鎖的な世の中で
自 ...
見た目が
醜いからといって
避けていたら
切りがない
修身の教科書に
書き込んだ
宿題をみてやるから
飯を食ってこい
そんなことを言って
自転車ごと ...
おのれの呼吸が
一つの音であるということ
それは
あまりにも気づき難くて
ともすれば
日々の暮らしの意味さえも忘れてしまう
月の満ち欠けは
暦の通りに
全く正しく空に映るの ...
ある朝ぼくは
独りであると気が付いた
ある朝ぼくは
泣いていたのかもしれない
ある朝ぼくは
君に逢いたいと思った
ある朝ぼくは
月を見つけた
ある朝ぼく ...
けれども
遠い場所へと離れていった
あの人はいつも笑っていたはずなので
それだけを支えとして立ち並ぶこの街は
寄り添うには頼りない爪先でしょうか
高い高い都会の空は見えますか
私を繰り ...
この島で一番大きなカブトムシを捕まえる、
が男の子の最近の口癖です。
何がカブトムシ捕りへの情熱をかきたてるのか
よくは分かりませんが
男の子にとってカブトムシを捕まえるということは、
...
どんどんと
仲間が殺されて
一匹の子豚は恐怖心を抱く
だから
食べて
食べて
気を紛らわす
食べれば食べるほど
「おいしい豚」になることを知らずに
私もなんだか最近は
どんなに ...
夢は
この歩道橋から
飛んで
シラサギにでもなれたらいいな
ってこと
いま思いついた
私の部品が軋んで
いらないもの削らなければ
重たくて滑りも悪くて
いまはとても飛べないか ...
夏の空 入道雲
あなたの名前 あなたの名前 あなたの名前
あおぞらを やきつくすほどの あおいろの
あふれるおもい きみがだいすき
舌先で氷溶かすたび輝いて
去りゆく八月群青 ...
小さな体に大きな生命力
まだ話すことも歩くこともできないのね
起きてる間は常に泣いてるか体のどこかを動かしてる
人は弱いもの
母の父の愛がなければ生きていけない
...
落選の知らせに
落ち込んだ
やっぱりねぇーと
落ち込んだ瞬間
うーむ腹が立つ
なぜ落としたのだ
抽選なのか
実績なのか
見当が付かない
腹が立つ
この怒りを誰にぶつければよいのか
...
あたしの居場所はどこなんやろ?
学校にいるのわな
虐められてるわけちゃうねんけど
ちょっとな
居にくいねん
あたしの居場所はどこなんやろ?
外におってもな
いつだって独りやから
虚 ...
ぬるり とした
裏切りの手触りが
みぞおちのあたりをえぐるので
夕方に食べた くりぃむパンを
仕方なしに
吐く
かつえて にべもなく 求めつづけられる程には
もう ...
ああ旅はわれと列車の脈拍をクレシェンドして空へみちびく
山走る車窓をよぎる飛魚のキラリ跳ねるような木漏れ日
つり革のとなりでうかぶたんぽぽの綿毛もうみをめざしているの?
...
傲慢で欲張りな男がいた
金貸しをしているその男は
期限を延ばすことは絶対にしなかった
金が返って来なければ
代わりの品を取り上げた
女、子供の時もあった
男の借金の為に首を括った者もあった ...
『此の河は絶えず流れゆき
一つでも浮かべてはならない花などが在るだろうか
無い筈だ
僕を認めてよ』
上は椎名林檎さんの月に負け犬という曲の一部分だ。
この曲を聞くと私はいつも涙が溢 ...
いつもいつもいつも自分に非があると思って生きてきて
悪くなんかないよ、って不意に頭撫でられたら泣いてしまうでしょう?
どうして君はそんなにも優しいのだろう。
綺麗になりたいと思うよ。
はや ...
「中々、来ませんね」
「そうですね」
「…?お二方、何を待っているので?」
「シですよ」
「シ?」
「死を、待っているのです」
「もう五 ...
机の上に三冊の本を並べる。
一冊目を開くとそこは、
林の中の結核療養所。
若いふたりは窓辺に佇み、
夜闇に舞う粉雪をみつめていた。
二冊目の本を開くとそこは、
森の中のらい ...
ほしぞらを すぎて
かえってくる
すてて いったものを
ひろい あるいて
くらしに もどる
※BGM→http://momo-mid.com/mu_title/i_riders_i ...
電車の中で、野菜ジュースを飲み終えて
空になったペットボトルを、足元に置いた。
駅に着いて、立ち上がると
すっかり忘れていたペットボトルを蹴飛ばして、
灰色の床をからから転がった。
...
同僚の刑事が撃たれ
必死で犯人を追いかける
署内の刑事たち
寝る間も惜しみ
老いた身体をものともせず
みんなで協力して
ついに犯人を追い詰めた
ぼくはそこでテレビを消した
...
荷台に歌い娘を乗せて
進む先にカーニヴァル
陽に焼けた顔をヴェールで隠し
うつむいて旅の疲れを見せるジプシー
誰の顔にも笑みはない
荷台に歌い娘を乗せて
進む街にカーニヴァル
薄くぼ ...
その{ルビ女=ひと}とは、ついに重なることはなかった。
どんなに重なっても、何かが{ルビ逸=はぐ}れていた。
( 左手の薬指に、指輪が光っていた
求めるものは、柔らかきぬくもりであ ...
日付順文書リスト
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
「 彼。 」
PULL.
自由詩
13*
06/8/30 7:10
4000億の星の群れ
あおば
未詩・独白
3*
06/8/30 5:28
迷い
桐野晴
未詩・独白
0
06/8/30 4:56
夢の国
〃
未詩・独白
0
06/8/30 4:56
二つ
〃
自由詩
0
06/8/30 4:54
道
〃
自由詩
1
06/8/30 4:53
自由
エンジニア猿
自由詩
0
06/8/30 4:39
美しき謎
あおば
自由詩
3*
06/8/30 3:37
ノクターンには逆らえない
千波 一也
自由詩
19*
06/8/30 3:05
月虹
れるむ
自由詩
6
06/8/30 2:57
空路
霜天
自由詩
2
06/8/30 2:14
カブトムシを捕りに
ブルース瀬戸...
自由詩
3
06/8/30 1:34
おいしくない豚
壺内モモ子
自由詩
3*
06/8/30 1:29
理由はないの
蒼木りん
未詩・独白
5
06/8/30 0:37
ひぐらし
青色銀河団
短歌
5
06/8/30 0:11
姪っこの笑顔
山崎 風雅
自由詩
4
06/8/29 23:39
落選通知
あおば
未詩・独白
4*
06/8/29 23:28
どこなんやろ?
愛心
自由詩
2
06/8/29 23:20
鎖
月音
未詩・独白
3
06/8/29 23:15
Like a rolling stone…Go! Go!
まほし
短歌
14*
06/8/29 22:50
地獄行きの男
ajisai
自由詩
3*
06/8/29 22:37
月に負け犬
粕身鳥
散文(批評...
0*
06/8/29 22:20
赤い雨メスシリンダー
朽木 裕
自由詩
5*
06/8/29 22:10
プラットフォームあるいは死待合室
〃
自由詩
2*
06/8/29 22:07
「閉じられた本の中」
服部 剛
自由詩
11*
06/8/29 21:55
そろもん(山男の話)
みつべえ
自由詩
3
06/8/29 21:33
無言の背中
服部 剛
自由詩
6*
06/8/29 21:17
千三百円の刑事ドラマ
ぽえむ君
自由詩
5*
06/8/29 21:17
カーニヴァル
maumi
自由詩
2*
06/8/29 21:15
逸れた夜
服部 剛
未詩・独白
8*
06/8/29 21:01
6056
6057
6058
6059
6060
6061
6062
6063
6064
6065
6066
6067
6068
6069
6070
6071
6072
6073
6074
6075
6076
6077
6078
6079
6080
6081
6082
6083
6084
6085
6086
6087
6088
6089
6090
6091
6092
6093
6094
6095
6096
7.54sec.