座席のゆがみに手を乗せて、背に残る強張りをじっと見張りながら止まった駅に降りていく。階段の手摺の汚れを照らす灯りには、あの真円の月は混じっていない。夜ばかりの駅に薄く削れた空をぐずぐずと舐めながら、 ... 空に想いは寄せる
いつの日もいつの日もみつめた
あの青さだけが私の願いなのだ

{ルビ天鵞絨=ビロード}のような雲の浮かぶ
平和で満ちあふれたあの空へ私の心は向かうけれど
我が蒼穹よ 私は ...
どうやら
あの絵の具たちに
とりあえずでは
あるものの
蓋をすることが
ようやく
できたのか

足りない色
新たな色
質朴に
買い足せばいい
純朴に
もらえばいい
さらなる ...
腐った水槽の中、濁った汚水の内、枯れた深海の底。
いつもと変わらないと嘆くのはいつものことです。相
も変わらず進歩のないことで、飽きもせず不平不満を
漏らすことに終止執着。
そこに変わるための ...
 難しいことは考えない
 人は考えたくないから本を読む
 僕は本を読まない
 思春期に読んだ本は数知れないが
 相手を攻撃するだけ
 自分を守るためだけに本を読んでた

 言葉だけは覚え ...
春の風に、ココロ揺らされて。

夏のココロ、激しく燃えて。

秋の夜長に、落ち着かされて。

冬の寒さに、ぽとりと落ちた。
そういつも野にいれば

季節の移り変わりが さぞよく分かろう

などと申されるかもしれない

 

けれど秋は

一時の眩暈のようなもの

縷々たる乙女の絹髪の ほつれた枝毛の ...
目を閉じれば何もかも 見えなくなるはずなのに
目を閉じても瞼の奥に映っている

見たくないから 目を閉じたのに
いつまでも 変わらずそこにいる

フラッシュを見てしまった時の様に
瞬けば ...
花畑泥棒ひそみて折りし茎緑かぐわし一日の終わり

街道に数まき散らす標識に道から道へと他人の静寂

渋谷にて白糸垂れる横断歩道踊る傘々武士おしのける

電灯にけぶる煙草に目を細めけむりを足 ...
秋風に山騒ぎ立つ昼間かな「フリー」なる身の「ゆる」き光の いい匂いの おねーさん
風にゆれる 若木のような
ほほえみを ふりこぼして
うつろいよりも はやく
少年を 朱に染める 
親父・母ちゃん婆ちゃんは 
姉・婿・孫娘のいる富山に行き 
一週間は帰らないので
家はがらんと広くなった 

仕事を終えた帰り道 
夜空を見上げ 
雲から顔を出す十五夜お月さんと話し 
...
瓶ジュースが主流だった頃
こんな所にも
お店屋があったのかっていう田舎みち

ケースの中で
空びん
カタカタ

ケースごと返しに行く
冷やしてくれてて
ありがとう

あの頃のお ...
私の痛みが君に沁み込んでいく

涙を一粒 こぼすたび
瞼をつよく こするたび
肩を震わすたび 声に涙が混じるたび

君の車からティッシュをひったくって
泣きじゃくる

涙が出始めると ...
歩きながら空を見上げて
星が見えねば ふてくされるのさ

こねくるように うまく言ったやつらが
もてはやされるらしいなら

僕も言おうか?
希望だけは持っていたいな 

なんてそんな ...
反復法だけに、許してね 未完成な僕らは
窓の向こうの世界に
迷い込んだ


紅茶を一口
飲んだ君が 微笑む

「ねぇ」



僕は彼女の
唇が好きだった

優しい音楽を奏でるような
儚い甘 ...
風呂に入って
牛乳飲んで
クーラーで涼む
室温28℃、外気19℃

一日の疲れを
床に置き
束の間の
休息だ。フー!

又明日から戦いだ
昨日のことは忘れ
懸命に生きる
生存 ...
おはようございます。
(みつとみ)は晴れた日が続かないと元気がなくなるようです。
そこで。

道ばたで(みつとみ)を見かけたら、
鉢にいれて、水をあげて、
晴れの日はテラスやベランダに置い ...
白びかり記憶の母胎に孵り
廃絶したお前の空が瞳を覗き込む

空襲に焼け落ちたような是空
一呼吸遅れた廃艦のパヴァーヌは
憂愁を吐き出し
幾つもの波風を舌に絡めた

凍りつい ...
―万引き犯をつかまえたら
 それは母さんだった
 ジャスコの事務室で
 母さんの盗んだ乾電池二個を
 なんに使うのだろうと思ったら
 かなしくて
 かなしくて
 かなしくて
 もうじゅ ...
にわかに薫る甘やかな風。
彼は私から目を逸らし、
今秋最初の嘘をついた。
この宇宙は
矛盾によって成り立っている
成り立っているばかりでなくて
矛盾そのものである
と、聞くと
君はどう思うだろうね
とても理不尽な何かをその胸に
突っ込まれたような気持ちにでもな ...
十月 旅人はあるく 十月の道を
森の中 暗がりに残る九月の音に
震える足を抱えながら 旅人は歩く

凍える月は蛇の背に 虫が奏でるのは独房の歌
背を打つ風は亡者の息吹 流すべき血もす ...
久しぶりに会った
  あなたの その声 その仕草

 私に触れるたび 1つ1つの細胞が

   炎のように燃え上がる

 懐かしいニオイ 私の大好きなニオイ


離れていた距離が永 ...
自分というものに
気がつき始めたこの頃は
どこか落ち着かなくて
みんなと同じことをしていても
同じではなさそうで
みんなと違うと思われたくなくて
同じことをしている自分が
自分ではない気 ...
光が流されて行く
風にあおられて
時間が溶けて行く
あなたの瞳の中に

風が太鼓をたたく
よく晴れた青い空
こんな日は何か
素敵なことが起こりそうだわ

坂道を駆け上り
海が見え ...
あのう
ちょっと聞くんですけども

拾ったお金がいくらだったら
あなたは
警察に届けますか

10円
まさか
小学生でもしませんて

100円
それじゃ
ジュースも買えない
...
居酒屋で酔っ払ったあの娘が寄り掛かってくる。

やわらかい肢体、
貴女の温もりを感じました。

顔と顔が触れ合いそうな距離から感じる甘いかおり。
抱きたい気持ちに火が付きます。

今宵 ...
   失くしながら覚えた言葉。足りな
   いものを補いながら繋いだ寂しさ
   だから、朧、月夜には下る舟の切
   なさがあって、どうしようもなく
   なる。あなたの夜は越えますか。
...
日付順文書リスト
タイトル投稿者カテゴリPoint日付
光の道佩慈の工人自由詩306/10/11 11:48
蒼穹未有花自由詩10*06/10/11 11:18
色付けFUBAR自由詩4*06/10/11 5:36
告発文書(廃棄済)whippo...自由詩106/10/11 2:03
駅までの道山崎 風雅自由詩706/10/11 1:52
線香花火。狠志携帯写真+...206/10/11 1:52
*夏乃夢・ゲノム<無修正版>*知風自由詩306/10/11 1:35
幻影ひとみん自由詩006/10/11 1:05
くずし飾りふもと 鈴短歌206/10/11 1:04
「フリー」なる身のA-29短歌006/10/11 0:42
そろもん(あこがれの話)みつべえ自由詩406/10/10 23:40
もらいもの 服部 剛自由詩12*06/10/10 23:38
瓶ジュースが1本飲めるのは贅沢だったのさ蒼木りん未詩・独白306/10/10 23:37
ティッシュの箱は抱えたまま朽木 裕自由詩2*06/10/10 23:24
ハニーhiroto自由詩006/10/10 22:58
4コマポエム(No.2)ぽえむ君携帯写真+...11*06/10/10 22:30
羽を休めていいんだよユメミ リル自由詩2*06/10/10 22:14
ロンリーマンペポパンプ自由詩2*06/10/10 20:47
草花(みつとみ)の育て方光冨郁也自由詩11*06/10/10 20:41
メモリーズキメラ自由詩406/10/10 19:38
万引きしゃしゃり自由詩506/10/10 19:26
秋の恋むくげ携帯写真+...306/10/10 17:03
矛盾ふくだわらま...自由詩206/10/10 16:38
十月、旅人はあるくがらんどう自由詩106/10/10 15:14
体温(ぬくもり)明香璃自由詩106/10/10 14:48
教室の窓から見える雲はぽえむ君自由詩10*06/10/10 13:50
海が見えたその一瞬未有花自由詩8*06/10/10 9:44
金の斧 銀の斧(拾ったお金編)uminek...未詩・独白3*06/10/10 7:40
昔から好きでした。そして今、抱きたい。カネコ□イ未詩・独白0*06/10/10 6:47
自戒霜天自由詩406/10/10 2:01

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加筆訂正:
瓶ジュースが1本飲めるのは贅沢だったのさ/蒼木りん[06/10/11 7:47]
修正しました
8.74sec.