蝉時雨耳をふさぎて見合いけり
朝顔の 浴衣着せられ すましても
{ルビ囃子=はやし}の誘いに 鳥のはばたき
色具合 綺麗じゃないかと なだめても
姉のお古に チョーさん唇
何故わかる 金魚の匂い ぐいぐいと
群れ ...
桃たべよ
じゅるじゅるであまあまの桃たべよ?
桃をたべるのは服がべったりと張り付いて、顔もむくんだ寝起きのころ
ちゃいろい床をぺとぺとと歩く午後
しゃらしゃらのうぶ毛
ちゅるちゅるの ...
緩やかに影を退く。
垂直に流れ落ちる彼は、
嫉妬深く、
それを許さない。
磔にする。
彼は強く抱き締め、
絶え間なく貫き、
すべてを磔にする。
...
今日という日があるのだから
今日という日を描いてみれば
それは言葉にもなり絵にもでき
一日という日が輝かしい
今日という日があるのだから
今日という日を信じてみれば
それは願いにもなり ...
競うように加速してゆく
コットンキャンディーの群れ
夜の芝のうえを 不穏に
湖につづく川面をすべって
あなたの髪のさきに ぼんやりと灯る光を貫いて走る
モンスターのうしろ姿
扁平の ...
おれたちは
美しいとさえ言えるほどの偶然の果てに出会って
互いが失ってきたものを取り戻そうとしている
時には痛みをおぼえるほどの激しさで
おれたちは震えていた
互いの眼を覗きこみなが ...
外れたままの受話器で
それからの答えを待っていると
見知らぬ誰かと話が通じてしまう
こちらは、遥か国です
隣で寝ている父の横顔
最後の声はいつだったろう
僕から父へ真似てみせれば
こんな ...
桜が咲いて
春が来て
夏が来て
秋が来る
冬が来ればお仕舞いと
舞妓さんは踊ります
ねこの小判を
質屋に入れて
花見のお酒に
酔いしれる
彼の乗る機体は何でも赤い
赤服を着れば三倍速で動けて「
その素早さは肩書きに負けない
ジオンの赤い彗星
僕らが赤服を着ても普通で
僕らの為の赤い機体は
ガンキャノンが良い所さ
僕らは ...
ある朝きみは命を拾う
実際には夜かもしれない
でも
それに気付くのは朝だ
夢で獄死してからだ
答以外を聞かせてほしい
色の名前を教えてほしい
集めた感情をまとめてほしい
楽器の供養 ...
人ひとりとどめてありぬ夏の山
夢を見た
明らかな落日が訪れたあとに
神は再生する
悪徳が栄え
魔がはびこる
この世界は終わり
言霊は神の息吹により
その真の命を取り戻す
嘘やまやかしは
もう今までのように
通用 ...
階段を登っているうちに
背中から裂けてしまわないように
いつも注意を払い
吊革に掴まっては
ゆらゆらと
ボウフラは夏血を吸いに
人の群れから
うっすらと伸びていく一本の
茎が
...
何もない風景を
何もない席に座って眺めている
テーブルの上には
冷たい緑茶と氷
それに煙草と灰皿と携帯
ここはファーストフードの店
何の事件も物語りも始まらない場所
ここでは詩な ...
少し空の色が変わった
青を縫うように散った雲から
柔らかな雫が降りていて
やがて窓から見える景色を
雨が包んでいくのを知った
そういえばずっと前に
君に話した事があったよね
...
駄菓子屋で買った苺味のキャンディー指輪
ルビーねと
くるくると踊るようにスカートがゆれる
まるで白い蝶ちょのようなきみの左手をとって
色とりどりの光が射しこむステンドグラスの前で
厳かに指輪 ...
私は倒れている
私の左手は破壊されている
私の薬指は錆付いて動かない
先ほど玄関の扉から入ってきた男が呟いた
「お前は存在の無意味だ」
私は倒れている
私の部屋にはかつて私の写真が ...
俺は抗う事をしなかった。
踏み外す事をしなかった。
アウトローとして生きなかった。
親父に何がなんでも反抗しようと思わなかった。
それより親父が恐かった。
最終的に俺が頼るのは親父であっ ...
6歳の頃
初めてりんご飴を買ってもらった
食べるまで
りんご飴は
ケン玉の赤玉でできている と思ってたので
甘くて柔らかいから吃驚した
7歳の頃
初めて金魚すくいに成功した
ふ ...
青空が偏平足
今日もいい天気だ
渇ききった目
なみだが必要だ
細めた眼と忘れない言葉
ばれた嘘と本当の気持ち
もう 触れないよ
それで
君が笑ってくれるなら
それだけでい ...
ビンが 薄いレモン色に 枯れていく
花というものを 残せない
屈折の返る 生真面目な黙殺は
水辺リに 傾けられて寄り添った
青雲への 憧れに空域をなくす
満たされぬ受け口の 外に ...
死ぬほどの激情が相手を突き放し
狂おしいほどのうずきが相手を刺す
流れ出しそうな肉が食い込み合い
はらわたをえぐる
風が木の葉をもてあそぶように
激情と不安が心を翻弄する
愛と ...
君待つ 夜守りに
世話好き やもり
いのちもつきよと
宵待ちばな 咲き
あらこんばんは
あらおひさしう
あちら こちらと
たがいに行き交い
あくべきあらねの
...
答案用紙に名前を書き
試験官の合図とともに
問題用紙をめくる
そこには詩の問題があった
この日のために自分は
努力してきたのか
がんばってきたのか
我慢してきたのか
もう ...
ひとつの星が庭におちて
それは晩ごはんのおかずになった
こうばしく甘いかおりが
ゆげにのって狭い家をつつんだ
ちょうどいい感じに焦げ目がついて
皿の上に盛りつけられて
それでも ...
千葉県佐倉市鍋山町の無職、土子智之さん(52)宅で2日早朝、住宅が全焼して、焼け跡から土子さんが焼死体で見つかる火災があり、県警は3日、同県市川市内に住む飲食店員の長女(19)を現住建造物等放火 ...
海沿いの盆地にみちた
湿気と体温と上昇気流の
かたち、あの夏の雲
想いだけが熱いから
激しくゆらめくように
それでも
倒れるわけにはいかないから
ひとしきりの雨を
足跡にするのでしょう ...
昨日は開襟シャツの男が死んだ
今日はスプーンをくわえた女の死体を見ながら
明日もきっと生きているものは逝くのだろう
死は簡単に転がっていて
気づかないふりをして過ごす毎日は
とても息苦しい
...
「ばかやろう!!」
そう言って 駆け出した君。
わかっているよ。
本当は ずっとそばにいて欲しかったんだよね?
ごめんね。
私が君を 悲しませたんだよ ...
日付順文書リスト
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
蝉時雨
A-29
俳句
1
06/8/7 11:36
祭囃子に誘われて
佐野権太
短歌
16*
06/8/7 9:51
桃たべよ
かなりや
自由詩
3
06/8/7 9:25
「 亡命。 」
PULL.
自由詩
13*
06/8/7 7:33
今日という日があるのだから
ぽえむ君
自由詩
4*
06/8/7 6:56
プラネタリウムの底
少女的
自由詩
7*
06/8/7 5:36
my beautiful
安部行人
自由詩
7
06/8/7 2:28
風鈴
霜天
自由詩
4
06/8/7 1:05
花見酒
あおば
未詩・独白
5*
06/8/7 0:44
僕らはシャアではない
海月
自由詩
1*
06/8/7 0:18
感受性応答セヨ
若原光彦
未詩・独白
5*
06/8/7 0:08
夏の山
A-29
俳句
3
06/8/7 0:00
2013
ジム・プリマ...
自由詩
1
06/8/6 23:28
夏
佐藤伊織
自由詩
1*
06/8/6 23:09
何もない店
けんご
自由詩
4
06/8/6 23:00
晴れ雨
松本 卓也
自由詩
3*
06/8/6 22:58
指輪
暗闇れもん
自由詩
4*
06/8/6 22:47
感受性応答セヨ(お題)
結城 森士
自由詩
1*
06/8/6 22:09
続・親父
虹村 凌
散文(批評...
1*
06/8/6 22:09
夜店談話
蒸発王
自由詩
9*
06/8/6 22:08
耳に残るは君の歌声
hash
自由詩
0
06/8/6 22:06
冷たい カーテンコールの下
砂木
自由詩
12*
06/8/6 22:02
愛の果てにー激情の深み
Sanmig...
自由詩
1
06/8/6 21:09
* 君待つ夜、祭り *
知風
自由詩
2
06/8/6 19:56
この日のために
ぽえむ君
自由詩
5*
06/8/6 19:08
皿
かとり
自由詩
7
06/8/6 18:55
源(みなもと)
※
自由詩
1
06/8/6 17:37
足跡、夏の
たりぽん(大...
自由詩
15*
06/8/6 17:30
名探偵コナン
たもつ
自由詩
8*
06/8/6 17:15
夏のある日
天使
自由詩
1
06/8/6 17:08
6086
6087
6088
6089
6090
6091
6092
6093
6094
6095
6096
6097
6098
6099
6100
6101
6102
6103
6104
6105
6106
6107
6108
6109
6110
6111
6112
6113
6114
6115
6116
6117
6118
6119
6120
6121
6122
6123
6124
6125
6126
6.24sec.