くねる影まで あたたかい空気にもたれるので
削りきれない岩のとがりも 無力だと思うことはある
天井に浮いた油を拭かせて欲しそうな
羽ばたきがもりあがる部屋から
窓際で息をついて あの雲の襞を梳 ...
こいをしらないかたつむりのおんなは
あいすることをしっていたかのじょを
ただひとつわからないとおもう

おまえのすべてをしっていると
だからおまえはわたしをあいすのだと
おんなはかのじょの ...
日常の規則正しい生活や
心が乱れて疲れてしまった時
詩の泉を求めて
旅に出る

詩の泉は
混沌と湧き出てくる詩の言葉を
両手ですくって心に流せば
心の渇きを潤わせ
明日への希望となる ...
駅前で兄を探していたら
母と会った
隣に父がいた
移動の最中だった
兄の居場所を尋ねると
二人ともよく笑った
私もいっしょになって
昔のように笑った
父が小さな扉を指差したので ...
 世代の昂奮は去った。ランベルト正積方位図法のなかでわたしは感覚する。


とうとう『楽章』まで来たね。前半のクライマックスだ。ぼくはいつも、この冒頭の一文に殺されてしまう。読むたびに、何度も、 ...
自己満足の
偽善に過ぎず
自分の喜びの為に
人を利用する

夜を泣き明かし
誰もいないことを
自覚する。
満足を知らない。

誰も助けてくれない
ただ音楽が僕の体を
伝って流れ ...
カメオ細工の月

地平に凍てつく時

追って

捜して

ススキの陰に

今宵月光を見る

心と身体を射し貫く


秋の夜に

照らし出される白く長い道

命の儚 ...
とても広い湖の
至るところにブイが浮かび
竹を編んだ丸いものが
そっと押されて岸を離れる
竹を編んだ丸いものから
一つのブイが遠のいていき
またそれ以外のあらゆるブイが
どれも等しく遠の ...
街の灯りよりも
明るい月の夜

かぐや姫さえ、驚くほどに光る月
私は泣き言はいわない。
私は、泣き言のかわりに、食べる。眠る。働く。
それで、満足してしまう私のところに
泣き言ばかりのあなたがいつまでもいることが
そもそもの問題だった。

あなたの身体 ...
淡い彗星到来
さわりぞら
沖網に掛かる
幾千の廃絶が決心を垂らす

鉱石の連鎖
明滅の香澄
二重のIラインが
悲しく咽び濡れ

散ったのはいつだ
散るのはいまだ

微 ...
 波動 生命をふりまいたのさ
 閃光 闇崩し輝いたのさ
 泥棒 罪と罰を与えたのさ
 瞬間 永遠を持っていたのさ
 世界 手の中に入ってるのさ
 彼方 果てまで創っているのさ
 忘我 己な ...
とめどなく流れる涙

痛む手首

私は混乱していた

何も分からない



いや何処かに冷静な私がいた

こんなことしてなんになるの?

そう想っている自分が


...
やわらかな枝を手折る途中で
雨雲をみた

止まり木をなくしてしまえば
よけいなうたを
聴かずに済むから
こころは
しずまる筈だったのに
しのびよる冷たさのなかで
雨雲のたくら ...
 温度 もう冷たくはならないよ
 情熱 ずっと愛していたんだよ
 水色 あの日の海を思ったよ
 恋人 ファーストキスは融けたよ
 青空 晴れたならどこか行こうよ
 午後 風が吹いて笑うんだよ ...
ようやく咲いた雲も
やけににぎやかな空に
こころもち
埋まってしまって
夏の面子からは
すっかり
雲の白さが
追い出されてしまっていた
蝉の羽音も
わめく声も
湿り気の中に
熱気 ...
僕は
あの木のてっぺんに上りたい、と
あこがれてみただけだよ
幹にふれて
枝をみあげて
ただそれだけで

服を破いたわけでもなく
すり傷を負ったわけでもなく

あこがれてみただ ...
そしてオレは
其処から脱け出すために
時間をかけて 翼を造ったのだ
羽毛のかわりに 小さなナイフをたくさん繋ぎ合わせ
銀色に鋭く{ルビ煌=きらめ}く翼を造ったのだ

それを造っ ...
ベットの端と端に座って背を向け合う、
そんな10月の朝もある。

裸のままで、頭にバカでかいヘッドホン。
曲名がわかるほどの音漏れは、
当てつけのようなハードコア。

あいつの周囲には、 ...
少し深い森を抜けると小屋が一つある
表札は流れた月日を感じさせる
窓枠から屋根に向かい草木の蔓が伸びて
何年も掃除をしていないのだろう

もう、誰も住んでいないだろう
とボロボロのドアノブ ...
ディープ・グリーンの森の木々が、葉むらが、
初秋の風にさざめいて、
柔らかな波形の流れに乗って
湿った土と深い森の木々とその生き物たちの息と
私たちも いっしょになるよ

ほぅ・・・・・
...
嵐の去ったその森は
かろうじて残った者たちが起き上がり
皆で互いを確認しあい
それぞれがその生をいそしむ

弱きものは流される
自然の厳しい法則は
世界の大小に関わりなく
適用されてゆ ...
 増大する人の世の悪徳に疲弊している私の
 両翼は とうに抜け落ち
 背中は
 巨大な浮腫により
 佝僂のように曲がっている

エミです
こちら はじめてかしら 今日よかったら また指名 ...
さみしいと
寄り添うくせがあるので
いつも
ポケットにウサギ

鼻先を
ちょこんと出して
ふさふさの
耳をたたんで

私があまりにも
にこにこしてるので
人は誰でも不思議そうに ...
ポツポツと 屋根に落つるる 雨の音 癒しの旋律 奏でたりける

雨音に 恋のメロディー 乗せてみた 甘く切ない ラプソディ
心の中で呟いてみる
それは音にならない
透明な言葉

だのに君は振り向いて
どうしたのと聞いた

僕は嬉しくってさ
何でもないって言いながら
笑っちゃったんだよ

どうしたの

何でもない
たったそれ ...
何も見えない闇の中 
  手さぐりで 愛のカケラ探す

 もう 形取ることのない  破片

粉々に砕け散って
     風に運ばれてゆく

  ただ一掴みの愛さえも
       風 ...
職場の先輩が 
強気な部下のOLに牙を向かれ 
いじけてた 

この日、日誌の僕は 
書類をコピーしたら 
紙が詰まった 

事務所に行って 
先輩呼んで 
「 頼りにしてます、助 ...
笹薮の中の

一輪の百合よ 

かぐはしくも

夢幻のやうにともつてゐる

白い灯よ



潤ひのない荒野に 

花弁をひらく

おまへのその

ひそやかな立ち姿は ...
あの娘は苺
毒苺

あの娘の母も
毒苺

あの娘の娘も
毒苺

毒はどんどん強くなる
濃縮還元
毒苺

解毒剤なら棄てました
とうの昔に消しました

あそこの女は
毒 ...
日付順文書リスト
タイトル投稿者カテゴリPoint日付
満月佩慈の工人自由詩506/10/7 22:39
かたつむりミゼット自由詩1*06/10/7 22:39
詩の泉ぽえむ君自由詩9*06/10/7 22:03
旅立ちたもつ自由詩1506/10/7 21:47
荒川洋治を読んでみる(七) 『楽章』角田寿星散文(批評...1*06/10/7 20:56
ペポパンプ自由詩3*06/10/7 20:10
秋の夜の個体深月アヤ自由詩3*06/10/7 19:16
魔法砧 和日自由詩12*06/10/7 18:58
月夜神音携帯写真+...306/10/7 18:12
泣き言ワンダー自由詩106/10/7 18:08
恋人キメラ自由詩606/10/7 17:33
神だったのさロカニクス自由詩106/10/7 17:16
闇に落ちるajisai自由詩6*06/10/7 17:08
さえずりの日に千波 一也自由詩12*06/10/7 16:43
人だったよロカニクス自由詩106/10/7 16:33
夏の未来なまねこ自由詩106/10/7 14:41
静と動の子守歌千波 一也自由詩14+*06/10/7 13:24
Monologue in the Shadow塔野夏子自由詩4*06/10/7 13:15
Music isイグチユウイ...自由詩006/10/7 13:00
歯車海月自由詩1*06/10/7 11:58
唯心論は高く高く、ガソリン代も高く高くついた麻生瑞乃未詩・独白0*06/10/7 11:49
嵐の去ったその森はぽえむ君自由詩8*06/10/7 10:51
天使祝詞 ラファエルThe Bo...自由詩5*06/10/7 10:50
いつもポケットにウサギuminek...自由詩20*06/10/7 10:34
雨音緋新短歌4+*06/10/7 10:34
雪がとければ春が来るプル式携帯写真+...7*06/10/7 10:02
希望 そして 愛明香璃自由詩106/10/7 9:40
「ピース」 服部 剛自由詩6*06/10/7 9:31
白百合杉菜 晃自由詩13*06/10/7 9:23
毒苺由香自由詩106/10/7 9:14

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