おもくながい 風は
淀んだ空気を気だるくふるわせながら
駆ける一輌の列車の脇で寛いでいるように思える


浮ついて上気した 私は
正気に戻ろうと
よろめく身体を夜の灯に預け
轍 ...
我が家独特。

テレビでゴン中山が「テレビのリモコンをチャンチェと言う」
と言ったのを見てから、我が家でも言うようになった。
ちなみに我が家では炭酸飲料を「しゅわっぷす」と言う。

ウチは ...
誰に向かって
異を唱えるか
お上から
カミナリの声がして
叱られて
項垂れて
ぶつぶつ文句も飲み込んで
とぼとぼと帰途につく

お上を謀る不届き者と
言われたばかりの
納税者には ...
膨らむ桃色の空を背に
途切れる走査線

建てこんだ古い家屋のすき間を
心地よい轟音にまかせて
走り抜ける列車が
壊れた映写機のように
飛びだす光の窓

焼き魚のにおいに
回転しなが ...
あの暗闇に落ちていく脱皮を思いながら、
亡くし物を探すふりをしていたら、
ついに目的を見失って、
自分自身を忘れた、というよりボヤケタ。

脱皮がどんどこ消えていくマンホールの上を跨いでいく ...
路地
曲がり角や
塀の隙間

溢れて、揺れて
透明な線を残す

そんな隙間に隠れて
今日をやりすごしている

等しいものを
等しいとして

アスファルトに
等間隔に並べられ ...
みかさをください
クロレヨの上から
こっそり手わたしで
安らかな生活ができますように

みかさは
いつかつかさになってもよい
二人のものにしましょう
ひそやかに

大きなまちに
...
窓から広がる緑の海
この風に揺れる海を身近に
鏡のむこうのわたしは歳を重ねてきた
年を経るごとに何かを失って
その度に必ず新しい何かをもって
次の年に向かっていった
緑の海はさざ波のように ...
木かげに つむじ風の
セーブポイントが ひらいている
冒険のつづきを おもいだしたが
もうしばらく 汗にまみれて
働いてからにしよう と思う
親父に関するエッセイを書こうと思ってやめた
だってお前の声が聞きたいから

何時まで繰り返せばいい?
脈の無いコミュニケーション
脈の無いカンヴァセーション
赤剥けるまで繰り返すマスタベー ...
今はその坂の上はレンガ造りの外壁が少し在るだけで
伸び放題の草木が絡まり合い
今はその場所には何にも無かった様な雰囲気を出しているが
其処に遊園地が在ったことを証明する様に白馬が倒れている ...
君の才能は
君が生まれもったものではなく
君が習得してきたものでもない

君の才能は
君の心の中にある

なんの努力もないまま
好きなことをするのは
本当の楽しみとは言えない

...
虫を焼き殺すあの青い光のアレは
なんて名前だったか

誘うとかそういう漢字だったと思う

誘虫灯とかそんな名前だったかと思う

「ライトセイバーみたいやな」

なんとかレンジャーのお ...
波風に吹かれて
走り出したくなったり
急に海に叫びたくなったり
そんな青い春です

あれからの僕は
毎日が修業の日々で
心のジム通い
少しずつ変われたらいいと
儚い望みですが

...
チーカマ食って
ビールが美味い
あコンタクト外れた
すぐつける

一人酒
手酌酒
演歌を聞きながら
燻し銀に浸る

暑さにも寒さにも
負けない体を持ち
昼寝をする
夜も知らぬ ...
鳴きわめく油蝉を捕まへて
羽根をむしり取り
脚をもぎり取り
口の中に放り込む

食感は花林糖
この味は何かに似てゐる
この味は・・・
さうだ、鷄皮の唐揚げ!

胃の中で
ジュッと ...
どれだけの言葉を飲み込んで
君は生まれていくのだろう
統制のとれた四角い部屋に
白い壁、のような服
悲観的な視線たちが
埋め尽くしてしまいがちな世の中に
「ほら、窓の外はこんなに明るいよ」 ...
アシカの着ぐるみは、
足から着なさい。
と、
園長先生がいいます。

だけど、
そういう園長先生の、
背中のチャックは半開きで、
中からクマの毛がはみ出 ...
暑いですね
温暖化の夏だそうですが
どこまで暑くなるんでしょうね
頭を使うと脳も発熱するそうですから
なるべくぼんやり過ごすことにしています
もはや詩を読む体力も失せました
と ...
また夏がめぐり来て
空も緑も色深まり
光と影が幻のようにあざやかに世界を象っています

夏の花々も色が強く
私には似合わないのです
降りそそぐ{ルビ眩=まばゆ}さと熱にも
ただただ圧倒さ ...
とべない君の
飛び箱になりたい
夏のあいだの
君の上履きになりたい

君のすくうプリンの
一口目になりたい
君のぬるリップクリームの
真ん中らへんになりたい

君のさくらんぼの種に ...
高くそびえる木の下に
新たな生が登り出し
土を見下ろす暗がりが
長い時間を物語る

低く広がる根の上に
新たな生が動き出し
空を見上げるまぶしさが
広い世界を物語る

この日のため ...
パンダの毛皮のコートが欲しいの
と、彼女は言い、おれは上野動物園を襲撃した

帰りは
おれと弟のふたりで
パンダが抱きついたままのタイヤを物干し竿にぶら下げ、
それぞれの端を肩に担いで走 ...
お帰りですか、と
聞くとその{ルビ女=ひと}は
ええ、と
小さく頷いて
穏やかな微笑をうかべた

鬱蒼と茂る緑葉の下で
木洩れ日が描くまだら模様が
白い肌をよけいに引き立たせ
蝉しぐ ...
残ったものは
空洞の痛み
何もないことの
罪悪感


罪悪感は
免罪符にもならないね


いつか
帰ってきてね

祈りつづけている
ずっと


かわいいベイビー ...
鬼の葬列とは、
かくも美しいものか。


日の沈む、
餓えた幻野。
果てへと続く、
燐光の列。

櫻草の上、
風に撫ぜられ、
虚ろ漂うは、
鬼の魂 ...
あなたのなかの 百とんで八つ

ぜんぶ愛してます


だけれども ときおりぼくは

あなたのなかに 百とんで九つめを見つけてしまいます



いったいぼくは 

どこまであな ...
雨上がりの匂いを含む
週末のような感情で
そっと手を伏せて
包んでいて下さい

頬を紅色に染めながら
君の中途半端なやさしさと
とんちんかんな恋愛感情で
育んでください


自分 ...
いちめんに 苔のはえた石の門のなかへ
うたたねが さそうように駆けていって
わたしをふりかえる

ひだまりにぺたりとすわりこんで
ふくらはぎににじむ汗を スカートに吸わせながら わた ...
「言える嘘と、言えない嘘があります」
「とっくに知っています」
「愛してはないです」
「ええ、だって楽しいもん」
「それでも勝っていいですか」
「わかってる」
感じすぎて無言
「むかつく ...
日付順文書リスト
タイトル投稿者カテゴリPoint日付
帰路古河 セリ自由詩7*06/8/6 0:24
親父虹村 凌散文(批評...7*06/8/6 0:00
現代詩あおば未詩・独白1*06/8/5 23:54
沈没する夕暮れiloha自由詩9+*06/8/5 23:06
ボヤケテへばりたけ いたけ自由詩0*06/8/5 22:47
路地佐藤伊織自由詩4*06/8/5 22:46
紡がれた言葉けんご自由詩306/8/5 22:22
さざ波暗闇れもん自由詩1*06/8/5 22:07
そろもん(炎天下の話)みつべえ自由詩206/8/5 21:38
キスはお前の方が下手なんだぜ虹村 凌自由詩4*06/8/5 21:35
其処には遊園地が在った海月自由詩4*06/8/5 21:27
君の才能はぽえむ君自由詩3*06/8/5 21:17
お祭りよーかん自由詩4*06/8/5 20:28
Pierrot〜 Real Hero〜宙空 心自由詩0*06/8/5 20:03
体力ペポパンプ自由詩6*06/8/5 20:00
油蝉三州生桑自由詩306/8/5 18:36
儚い部屋、言葉の部屋霜天自由詩406/8/5 18:20
「 みんなぐるみん。 」PULL.自由詩11*06/8/5 17:36
暑中お見舞い申しあげますyo-yo自由詩306/8/5 14:35
夏に還る塔野夏子自由詩14*06/8/5 13:34
蚊取り線香になりたいしゃしゃり自由詩906/8/5 8:58
新しい世界へぽえむ君自由詩7*06/8/5 7:17
パンダvs兄弟ゼッケン自由詩506/8/5 7:11
盂蘭盆落合朱美自由詩3006/8/5 6:02
いとおしいきみ七条 優自由詩206/8/5 5:50
「 鬼火。 」PULL.自由詩12*06/8/5 4:59
そう ぜったいなんだよ水青未詩・独白006/8/5 4:32
中途半端なやさしさでhash自由詩7*06/8/5 3:25
みどりいろのゆめのあと少女的自由詩10*06/8/5 3:18
言葉受け秋也未詩・独白006/8/5 2:45

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