きりきりと張られた
暗い夜道
向かう音のない雨
片側だけで 聴く耳
もうひとつの行方
舗道を流れる
外灯の明りに
寄りすがり
つぶてに 落とされた 蛾
パタパタと 動か ...
祖父が亡くなってからずいぶんの時が経つ
お骨になった祖父は白く そしてもろかった
まだ暖かい祖父の骨を私たちは火ばしでついばむ
生きている者を火ばしで持ち上げたりしないすなわち
祖父は名実 ...
いつしか子どもたちは
走り方を忘れていった
いつしか大人たちも
走らせ方を忘れていった
走ることの大切さよりも
走ることの危険さが
叫ばれるようになった
走ることによって
強くなっ ...
(1)
外では血の雨が降っている。誰が死んだわけでもなくて、ただ空が血の雨を降らせている。ねばねばと。あたしはなにがしたいのだろう、あのひとはなにがほしいのだろう、なぜここはこんなにも寒いのだろ ...
大きな輪があった
くぐってみた
何も無かった
大きな輪があった
くぐってみた
何も無かった
大きな輪があった
くぐってみた
何も
無かった
様々な 色ちらばめて やってきた 春の日差しと 三月八日
三ヶ月 サクラ咲くころ 私は 何を見るのか 木漏れ日の中
過ぎていく日々が
儚く思えてしまうのは
ヒトのエゴのせいでしょう
現実(とき)は誰にでも平等に
無常にもすぎていく
生まれたときから
歩き出した路(みち)は
本当は路なんてなくて ...
君と居た
不思議な日々と思い出は
思い出すたび
遠いようで
近いようで
まだ思い出にはならない
きっと見た
たくさんのものと景色が
今も色濃く
響いている
近くて
...
{引用=あかちゃんとわたし
フライパンでやかれた
フライパンはすばらしくあつかった}
ちっちゃいころおぼえたはなうた なんかどこかまちがってるかもだけど でも きもちよくはなうた唄いながら ...
今年はじめてみたススキの穂を庭先に飾り
半欠けの月を団子を頬張りながら
縁側で眺めていますれば
突如として思いもかけぬ激痛が走る
みるとあなたがトンカチをもって
わたしのくるぶしを叩 ...
心地良い風が吹く
深夜零時の屋根の上
ぽつり
ぽつり
数えられる程の灯りしかない
後、一時間もすれば全てが消える
月明かりと星明り
僕を照らすには眩しすぎる
僕はまだ浴びる ...
船舶ぶち抜いた後のしめやかな横断歩道
どの春も列挙したくて生き長らえる
熱波による死者そのまま海を渡る
高射砲以外はロンドンで靴を買いました
血の繋がりも連絡先もないパーティー ...
秋に装飾され始めた街角に立つ君は
凛々しく軽やかでその髪を風にまかせてる
ルージュもつけない唇は
すれ違う人々の視線から逃れられない
風が舞うとき
君まで舞いあがりそう ...
プレハブ造りの小屋
緑色の大きな『究極そば』の看板
客が来たとたんに電気をつけた。
私はいったいどこが究極なんだという気持ちを抑えて店に入った。
店内は予想以上に広かった。おばあさんが一人でや ...
絶える昨夜が静かに終わって
それでも、紡ぐ言葉が見つからない
明日の羽音がまだ見えるのは
踏み込む足が力強い、から
ほら、世界はこんなふうに明るい
ドアが開くと、大勢の人が流れていく
...
いつのまにやら
とても小さな物語が降って来ていた
たまには、傘を差さずに帰ろう。
懐かしい風の吹くこの丘で
過ぎ去った時間に思いを馳せている
変わってしまったのは自分か
それともこの景色だろうか
冷たい風に吹き飛ばされて
僕は消えてしまいそうだ
...
気がつけば雨は冷たく
手は
冷たさを感じて
少しだけ傘を強く握る
気がつけば空は暗くて
陽は
光をしまい
月へとその日を譲る
虫たちが音を奏でて
...
地球の誕生日は
お月様の誕生日は 何月何日なんだろう
約46億年前とか その一億年後とか
そういうのじゃなく
365日 誰かの誕生日
誰もがきっと楽しんでるけど
彼らはそんなの まるで ...
夢をみる
夢をみる
朧月夜の元 夢を見る
逃れて
逃れたくて瞼を閉じる
月よ 照らしておくれ
この罪を この涙を
夢を見させて
悪夢を照らして 見せてよ
照らし続けて ...
泣いてくれてる 雨がわたしのかわりに
立ち尽くす さよならを雨に消されて
突然の抱擁に雨をも忘れた あの日
虚空からしたたる涙を 口に含んでみる
...
150億円の借金を抱えて
華厳の滝に飛び込んだら
借金が重すぎて
華厳の滝の
滝壺の
水が溢れて
日干しになった
カワガラス
クイナ
セントロニクスのプリンター
関係ないじゃんとい ...
白紙の紙の上には神は宿っている
どんな色にも
どんな言葉も
その白い世界は受けとってくれるんだ
時には失恋の詩を
時には季節風情を
時には魂の知恵を
書き手を紙と ...
夕暮れていく空の
侵略される白と
紫が混ざり合うように
中途半端なまま心は
形を変え続けて年を重ねる
不意に感じる虚無へのやり場のない焦燥感
孤独への抵抗の微熱が
私の中ではあの ...
洗い立てのかるい
ネルのシャツにでも着替えて
家を出て行けばいい
そして袖口を泥で汚したなら
帰ってくればいい
風に洗われながら
道端の小石とおしゃべりしながら
...
「一件のメールを受信しました」
薄い透明な膜
電源を入れれば一瞬真っ白になる
僕のパソコンは液晶ではなくて
少しだけ奥行きを感じる画面
ラーメンが茹で上がるくらい
立ち上げる時 ...
現代詩はT.E.ヒューム(1883-1917)から始まった、とよく言われます。
ヒュームは二十世紀最初の詩の前衛運動である「イマジズム」の理論面での中心でした。
彼は詩におけるイメージの大切さ ...
カレンダーを一枚めくる度に
当たり前に季節は深くなってゆく
ビルとビルの谷間の廃屋にひとり住む老婆は
知らぬうちに彼方からの者を迎え入れる
表通りでは今日も賑やかな工事が進み
誰も気づかぬう ...
まぶたのかたち なぞるたび
まなこのかたち なぞるたび
くちびるはすこし かるくなる
くちびるはすこし おもくなる
くちびるはすこし ひらきゆく
...
日付順文書リスト
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
背中の背中に潤う寝息
砂木
自由詩
13*
06/9/17 8:36
白の質量
uminek...
自由詩
13*
06/9/17 7:27
走り方を忘れた子どもたち
ぽえむ君
自由詩
12*
06/9/17 7:18
これは詩ではない。
佐々宝砂
自由詩
5*
06/9/17 4:58
輪
民
自由詩
1*
06/9/17 4:53
色
桐野晴
短歌
0*
06/9/17 4:47
光
〃
短歌
0*
06/9/17 4:45
fately
〃
自由詩
0*
06/9/17 4:44
日々
〃
自由詩
0
06/9/17 4:42
あかちゃんとわたし
佐々宝砂
自由詩
5*
06/9/17 4:40
踝 (くるぶし)
shu
自由詩
3
06/9/17 3:22
ぽつり ぽつり
海月
自由詩
2*
06/9/17 2:18
ジェネシー
黒川排除 (...
川柳
1
06/9/17 2:04
秋のステキな時間
山崎 風雅
自由詩
4*
06/9/17 1:46
究極のそば屋
二条 敬
未詩・独白
3
06/9/17 1:45
言時雨
霜天
自由詩
3
06/9/17 1:36
DRIZZLE
くしゃみ
自由詩
2*
06/9/17 1:27
風よ
れるむ
自由詩
2
06/9/17 1:24
early autumn
ささやま ひ...
自由詩
2*
06/9/17 1:01
バースデー
しでん
自由詩
2*
06/9/17 0:47
罪
月
未詩・独白
2
06/9/17 0:37
雨
松嶋慶子
川柳
3*
06/9/17 0:37
無量大数
あおば
自由詩
7*
06/9/17 0:36
神と紙
山崎 風雅
自由詩
3
06/9/17 0:31
リトルプレイ
マッドビース...
自由詩
7+*
06/9/16 23:40
「秋分」
プテラノドン
自由詩
4*
06/9/16 23:31
一件のメールを受信しました
ベンジャミン
自由詩
4*
06/9/16 23:22
ヒューム「ベルグソンの芸術論」(1)
藤原 実
散文(批評...
9
06/9/16 22:47
秋の暦
岡部淳太郎
自由詩
7*
06/9/16 22:45
ノート(まなすい Ⅱ)
木立 悟
未詩・独白
1
06/9/16 22:03
6088
6089
6090
6091
6092
6093
6094
6095
6096
6097
6098
6099
6100
6101
6102
6103
6104
6105
6106
6107
6108
6109
6110
6111
6112
6113
6114
6115
6116
6117
6118
6119
6120
6121
6122
6123
6124
6125
6126
6127
6128
8.03sec.