夕涼みに飽きて

地平線へ君を沈めた

ぬくもりと共に沈めた

幾つもの日々を沈めた


夕涼みに飽きて

突き抜けた夜の先を想った

ぬくもりを求めて

冷えた心に息を ...
 パイロットサングラスを頭にのせた、
巫女たちが夢に見る黙示録―
 蜘蛛の巣一つない大広間。シャンデリアの上、
タキシード姿でシルクの手袋を咥えた燕が
フィアンセの現れる柱時計の 時が打たれる ...
ゅぽ。
ぽぎぎほぎぎ、
はぎぎぃいげげぽここ、
ぉぱぱちゃぱぱぱ、
ほぎゅ。
ぅゆゆゆゆんゆんゆん。
んゆぅんゆぅうちゅーぅゆ。
んちゅうちゅうーゅ。
...
百花繚乱に煙る 夏の夜空をバックに
綿菓子や林檎飴を手に手に
すぎてゆく人々の自由気儘な横暴さ

俄かに沸いた川べりの雑踏

何処となく、ふてぶてしい輩の座る
露店のならぶ賑わいと傍らの ...
夜のてっぺんに貼りついた
白く滲んだ月が
匂い立つような美しい夜

今夜もまたあたりまえのように
誰もが
それぞれの生を生き
それぞれの死を死んでいく

いま
ここでおれが生きてい ...
真夜中の風呂場で
魔法が解けて
僕は泣く

いつかの涙が帰ってくる

骨ばった身体を
折りたたんで
声を漏らさず
溶けてしまう

曖昧な夜に
曖昧な君の存在に

僕は君の少 ...
うすぐもり ぎんいろの
ひかりたたえた

くぼんだかがみのなかの
ちいさな
しあわせ
そんなに喧嘩がしたいんですかね
みんな
いつも
ムカムカトゲトゲ
わたし驚きます

大人だから
わたし
思慮深いんです
不思議です

喫茶店で
お茶しません?
スカート
履 ...
まだここにあなたはいた
片足だけ残って、小石を崩していた
篠突く雨に耐えかねて、隻脚は交わるように
ユグドラの樹の上に、交差した根に添えた


あなたの隣に倒れこんで、首に見 ...
たとえば
地下鉄のホームにゆらめく陽炎を見ることができたり
たとえば
街中の吸い殻捨ての汚れが気になったり
そういう人だけが
私と出会えるのよ
そういう人だけが
私といても大丈夫で
そ ...
見上げた空に 月
朗々と歌は聞こえ
足元に 花
虞美人草は 濡れてなお美しく

空は堕ち
心を 見失った
裏切り そして背後に
大いなる 意志

是非もない
この天は
誰の物で ...
冷蔵庫から ほろ苦い
コーヒーゼリーを取り出した
冷風吹きすさぶ 一番上の段
甘いフレッシュの上で
体育座りしている
君を見つけたのは
午後3時

 ああ、寂しかったんだね
 今日は ...
虚ろの巨人が のしのし と後をつけてくる。

ふりかえれば、ふりかえる 仮面のひとびと。
あの下は、きっと 笑顔。きっと、笑顔。

このまちは、あなたではない人ばかりがいて、
とてもいやだ ...
 白い鳩
 {ルビ貴女=あなた}の首のしなやかさ

 円柱を飾る髪の毛が 池のほとりで、
 緑の{ルビ水面=みなも}に 映えては、揺れる

 くろぐろと
 おまえの胸を 見せびらかせる
...
突然に「さよなら」を告げれたら人は悲しむだろうか?

絵画は遠くで見るから美しいのであって
近くで見たら筆の走った跡だけだ
その中で一つだけ跡が嫌いだからって
その絵画の美しさは型崩 ...
ゆらり金魚
ふわふわ踊る朱色の帯
髪結い上げた女の子の
すくい網から
グルリと
あわてて
飛び出していく

金魚
しなやかに
泳いで
見えないゴールを
いくつも越えて

金 ...
強欲と言う実体の残酷さに 涙を流した

強さの裏の 頼りなさに 地面が揺れた

才能と言う言葉に 胡散臭さを見出しすぎた

かたくなに 肩を張って 

小さな宝石のような 言葉を 聞き ...
はじめては、アニメだった。
サザエさんのお父さん、波平さんの趣味が、たしか盆栽だった。
おじさんやおじいさんの趣味なのか、と思った。

しばらくして、嫌いになった。
入れ物の中、人間の手で、 ...
 若い乙女に恋すれば
 男のタイは 綻びる
 爪は綺麗に磨かれて
 白いやえばを覘かせる
 声は奇妙に低くなり、
 重なる嘘の言葉から
 ときどきは
 「本当」の文字がほの見える。

...
なぜもぐらは
たたかれたのか
ただいちどきり
空を見てみたかっただけなのかもしれないのに

あんなになんども
なんども
たたかれつづけなければ
いけなかったのだろうか
親のかたきのよ ...
お金持ちになって
お金はぼくにとってたいした意味はない
とか言いたい

そんな自分を
眠る前にちょっと笑いながら
反省したい

父親になったら
実はお風呂でおしっこしてるのを
子供 ...
先日、たまたまテレビでNHKを見ていた。
中世に西欧諸国から入ってきた技術や文化を紹介していた。

   伊能忠敬の日本地図も、西洋からの測量技術で作られた

という趣旨の説明がされた。
...
すべての事実を見たとしても
見ているようで何も見ていない

それは単なる感覚器官の一つが
脳に伝達したという事実に過ぎない

すべてのことを理解したとしても
理解しているようで何も理解し ...
こぼれないように差し出す手を
すり抜けてはこぼれ落ちる
掴めそうで落ちるその砂を
握ってみてもそれはマボロシ

銀のアスファルトに咲いた花は
いずれ散りゆくようにその線の細さ
陽に当てる ...
よーい どん

合図のピストルを撃てば
電柱が走りはじめる

電線にとまっていた
鳩の群が一斉に
バカボンの口のような
夏の空に
飛び立ってゆく
これで いいの か

ざわわ
...
お花畑のようなものでできた駅に
列車が到着して
たくさんの乗客が降りてくる
小さなホームはやがて人で溢れかえり
それでも乗客は降り続ける
もう車内に
人っ子一人残っていないというのに
も ...
http://www.nao.ac.jp/

エキサイティング!

の一言。

今話題の『惑星』の定義の問題や『冥王星』のどっちつかずのオロオロ感など、問題の本質を的確にしかもコンパクトに ...
みんなも知ってる昔話『鶴の恩返し』なんだけれども。なんと、この話に異説が唱えられたそうなんだ!

この話、東北地方の民話がもとになっていて、実はモチーフとなった商家が今も存在するんだけれども、この ...
水が割れるのです

いま
指先の銀の引き潮に
水が
割れるのです


うなじを笑い去るものには
薄氷の影の匂い
たちこめてゆきます
たちこめてゆくの
です


紫色の ...
窓を開けると庭でねこじゃらしが揺れて
通り過ぎてきた時間を優しく撫でていく風
いつの間に同じ高さから空を見れなくなったか
なんて もう思い出せないほど遠くに流されて

昨日思い出に留まってい ...
日付順文書リスト
タイトル投稿者カテゴリPoint日付
『夕涼み』しろいぬ自由詩506/8/25 4:49
逃れられないプテラノドン自由詩1*06/8/25 4:15
「 壊私音。 」PULL.自由詩4*06/8/25 3:47
野郎どもの夏atsuch...自由詩3*06/8/25 1:48
美しい夜に大覚アキラ自由詩206/8/25 1:37
真夜中の僕の少女藤原有絵未詩・独白4*06/8/25 1:01
スプーン壱木自由詩206/8/25 0:06
ムカデトカゲ蒼木りん未詩・独白006/8/25 0:05
エンドロール木賊ゾク自由詩206/8/24 23:52
castawayいとう自由詩14*06/8/24 23:50
22、四面楚歌 【しめんそか】雨宮 之人自由詩1*06/8/24 23:48
寂しかったんだね千月 話子自由詩12*06/8/24 23:27
むかえにきてよイグチユウイ...自由詩006/8/24 23:10
夢のあなた白雨自由詩406/8/24 22:56
さよなら、夏の日よ。海月自由詩006/8/24 22:27
金魚すくいさくらほ自由詩15*06/8/24 21:49
私と強欲mamei未詩・独白3*06/8/24 21:49
盆栽がきらいだった逢坂桜未詩・独白3*06/8/24 21:48
七月白雨自由詩006/8/24 21:47
もぐらたたきしゃしゃり自由詩206/8/24 21:39
ジンギスカン藤井和自由詩006/8/24 21:34
NHKの誤報で考えたこと逢坂桜散文(批評...1*06/8/24 21:23
見ているようで見ていないぽえむ君自由詩6*06/8/24 20:58
夏夢幻maumi未詩・独白006/8/24 20:41
電柱tonpek...自由詩8*06/8/24 20:10
発声たもつ自由詩806/8/24 16:55
国立天文台CUおすすめリ...106/8/24 16:34
異説『鶴の恩返し』散文(批評...3+06/8/24 15:54
十六夜千波 一也自由詩19*06/8/24 15:23
同じ高さで反転する昼下がり夕凪ここあ自由詩10*06/8/24 15:10

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加筆訂正:
22、四面楚歌 【しめんそか】/雨宮 之人[06/8/24 23:48]
2006.05.04初出。こちらは推敲版。
エンドロール/木賊ゾク[06/8/24 23:47]
この気持ちが永遠になるようにエンドロールの後もふたりでいることにした。
春の雨/A-29[06/8/24 23:02]
文法上の誤りをご指摘いただき「ほどよきて」を「ほどよくて」と訂正いたします。
6.82sec.