僕達はまた 戻れない過去に涙する
出会うとき 僕達は出会うべくして出会ったのだと
無意識に確信した。
僕達は逆らえぬ運命に しっかりと手を掴まれているから
決して離れ離れにはならないと ...
何年か前、東京に遊びに行った時、靖国神社に行った。
友達と、てくてく歩いて、神社の敷地内に入った。
年配の方が目立った。
敷地内には、たくさんの記念碑があった。
教育勅語の立て看板があった ...
押し寄せる人波を
私は独り、逆流する。
東京駅の地下に蒸す夏。
目の前の{ルビ陽炎=かげろう}を掻き分けて。
日常の流れに{ルビ弾=はじ}かれて、立ち止まる。
重い{ルビ荷物=ト ...
*
うどんを袂にしのばせてみる
ねちょりとした響き
**
よちよちと
メーの歩く ...
にびいろのうまにまた
がりしがみついてたて
髪をほどく風になるふたり、昔より
さしだされつづけた無量数
のひとの手に、刻まれた誦誦をきき草花の
波のうえに踊りひかり
照らされた ...
最近咲いたこの花は
いつか寂れてしまうだろうか
哀しいあまり枯れるなら
いっそ千切れてしまえばいい
洗い流して顔から汚れを
落とせるように俺の背中も
砕け散ってしまうまえに ...
ボク達は、記号というヤツに囚われてると思う。
それが悪い方向に転ぶか、いい方向に転ぶかは
人によって違うとして。
パターン化された思考、パターン化された日常。
まるで誰かにプログラ ...
鳥が くわえたたましいを
離すたびに緑は深く
深く 深く
枝は水紋
土に落ちた花が集まり
さかしまに笑む紫陽花もいて
水は灯る
水に 灯る
鏡に映る鏡の奥で ...
月ではまだ
冬の初めで季節が
止まっているようだった
浅い眠りの合間に
この頃よく、夢を見る
凍えたままの月面で
あなたをこの腕で抱き ...
そんなに意地になって
突付かなくても、いいんじゃないですかね?
軽く、ちょっと力を加えるだけで
簡単に割れるんですよ
そんなに何度も何度も
先割れスプーンで叩いたって
腐っちゃうか ...
省かれる泉
稜線を寸断して
すぎる罫線の群れ
砂を踏、むたびに
...
意識が
眠りに向かう中
蝉の声が
ぐるぐるまわっていた
夏の匂いと
消毒液の匂い
まざりあう瞬間を
壊してしまうかのように
ぐるぐると
蝉の声は
わたしの上に
おりてきた
...
あばらが広がる音木星を抑えきれず
雉逃がして頸動脈を光らせる
きれいな布の折り目からつがいの妻
さながれて時々の口笛で育つ
あと一滴を水筒は滝の如く欲し
リバーシに赤混ぜ ...
おおきなとりが
そらからおちて
わたしにあかい
きばを、みせる
あいたくちのは
きいろのしたが
わたしのかおを
したからなでる
おおきなとりの
なまえはしらない
わた ...
繰返してはいけないと思っていても
繰返してしまう
それはちょうど悪戯っ子が
すぐにばれてしまう悪戯を繰返すのに
似ているのかも知れない
かまって欲しいわけでもないし
誰かに判って欲しいわけ ...
きらきらをかんじるものは
たくさんあって
様々なものが
息をひそめているのだけれど
それらの共通点を
ひとつあげるならば
生命のうつくしさに
あふれているということ
光りかがや ...
眼の前にひろがる
ゆびさきに触れて
ひとつ ひとつ
つながる
つながってゆく
流れるように
さまざまなじかんが
紡がれて
さまざまな感情が
...
君の不慣れな指が
ここは
触れてもいい場所だろうかと
ぎこちなく髪を撫でるたび
私の躰をなぞるたび
電流のように
私に幸せを運び込んでくれる
見るすべのない
その果ては
限りない過去で
追い付けない未来
この{ルビ一文字=ひともじ}
この{ルビ一刹那=いっせつな}にも
病的な単位
重なって 読めなくなる距離
辿る道の ...
哀れ
彼女の吐いた息の白さに何人の男が感嘆の息をついただろうか
少女から女に変わるその間に
いくつもの帯をまとって帯の隙間からこちらを眺めていた
彼女
波を超え、山を掘り、花を ...
何処かへ行きたい衝動が
どうしようもなく高まって
東京タワー
エレベーターに運ばれた展望室
見下ろす景色
何処かへ行きたい衝動が
どうしようもなく高まって
東京タワー
此処から先へゆくことも ...
生きるものにとって
その生の躍動が大きく羽ばたく頃
森の中にそっと足を踏み入れる
静かな朝
光が遮られた場所には
シダの葉が青々と続き
時よりの木漏れ日は
地面の土を黒々と照らす
...
真夜中にそうめんを茹でます
今日の君は優しかった
明日の君はわからない
焼酎を飲みながら 君のことを考えていたら
お腹がすいてきたので
真夜中だけどそうめんを茹でます
こんな夏の夜に
他 ...
飛び越えることができないだろうか
飛び越えたい、プロセスを
僕を縛るその制約を
飛び越えることができぬものか
その手段がわからない
否、手段を必要とせず
僕はそれを飛び越えたい
ジャンプ ...
夜間歩行 夜間歩行
昔ほどの新鮮さを無くし
ただ暗い夜道を歩くだけの行為に成り下がった
愛が全てだと信じていたあの頃は
夜道の全てが新鮮だった
金が全てだと思う人間に成り下がった
最早煙草 ...
長い陽も沈むよう
医院の外灯が付いて
傘の影が三つにひらく
バス停にひとり
何も捉えぬ目で
車道の先に見た夢も
呆気なく流れて
ちっぽけで哀れな足を
ざぶざぶと濡らす
雨粒は ...
画家ルオーの缶詰を賢人ピタゴラスに贈ったら
開け方が分からないから
サンダルで踏みつけて
ブリキの角で足の裏を痛めて
顔を顰めて
なんだこいつと
敵のような顔をして
踵で蹴られて
...
キミはいつもそんな顔をする
窓辺に咲いた硝子の花を
こともなげに砕いたキミは
心の傷を空に撒く
キミはいつも損な顔をする
砂漠のアスファルトを走る車を
横目で睨み続けるキミは
笑 ...
なまぬるい部屋で己の性をかんがみる
生命力に乏しい僕は生きることが修羅の門
遠くに行けば会えるかもしれない運命の人
今ここにいること
それはなまぬるい風呂に入り続けているようなも ...
まどろんだまま
深く吸った息で
体中に雨が透る
窓辺においた手紙が
濡れているのは雨のせい
滲んだ青いインクの
消えかけた名前を呼んで
雨の一粒一粒が
体の中で弾ける
ソ ...
日付順文書リスト
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
後悔
ウデラコウ
自由詩
1*
06/8/13 21:57
靖国神社、その眼で確かめて
逢坂桜
散文(批評...
4*
06/8/13 21:22
東京駅
服部 剛
自由詩
11*
06/8/13 21:15
メーとの夏
バーバ子
自由詩
0
06/8/13 20:24
にびいろのゆめ
〃
自由詩
2
06/8/13 20:09
六月のはな
hiroto
自由詩
0
06/8/13 20:04
記号の人
仲本いすら
散文(批評...
3
06/8/13 19:59
ノート(ひとり ひびき)
木立 悟
自由詩
6
06/8/13 19:54
月面観測
嘉野千尋
自由詩
16*
06/8/13 19:50
たまたまなきもち
仲本いすら
自由詩
2
06/8/13 19:47
砂/丘
静山和生
自由詩
3
06/8/13 19:44
ぐるりとまわる
七条 優
自由詩
2
06/8/13 19:04
キャトルミュー
黒川排除 (...
川柳
4
06/8/13 17:12
天啓
ミゼット
自由詩
3*
06/8/13 17:08
それぞれの夏
恋月 ぴの
自由詩
28*
06/8/13 16:10
いとおしむ
七条 優
自由詩
1
06/8/13 16:02
吐息
〃
自由詩
1
06/8/13 15:53
不慣れな指
スプートニク
自由詩
3*
06/8/13 15:08
17、宇宙 【うちゅう】
雨宮 之人
自由詩
0
06/8/13 14:31
転換
mamei
自由詩
3*
06/8/13 11:39
東京タワーで叫んでみる
ベンジャミン
自由詩
2*
06/8/13 11:35
過ぎゆく時の中で
ぽえむ君
自由詩
8*
06/8/13 11:05
真夜中そうめん
haniwa
自由詩
6*
06/8/13 3:30
tada
〃
自由詩
1
06/8/13 3:19
微笑みハンター
虹村 凌
自由詩
3*
06/8/13 2:22
待つ
かや
自由詩
6*
06/8/13 0:33
流れる星のサーカス 13
あおば
自由詩
7*
06/8/13 0:27
ブラスト
maumi
未詩・独白
1*
06/8/13 0:15
凸凹道
山崎 風雅
自由詩
2
06/8/13 0:08
雨に目覚める
LEO
自由詩
15*
06/8/12 23:52
6079
6080
6081
6082
6083
6084
6085
6086
6087
6088
6089
6090
6091
6092
6093
6094
6095
6096
6097
6098
6099
6100
6101
6102
6103
6104
6105
6106
6107
6108
6109
6110
6111
6112
6113
6114
6115
6116
6117
6118
6119
加筆訂正:
記号の人
/
仲本いすら
[06/8/13 20:04]
ミスって縦書きにしたため。
雨に目覚める
/
LEO
[06/8/13 0:41]
最終連、手直し入れました。
流れる星のサーカス 13
/
あおば
[06/8/13 0:31]
昔日の追憶の描く作品は→昔日の追憶の描く作品が、に修正。
5.92sec.