弱酸性のあなたは
ちょうど中学で習った化学の実験みたいに
たとえば夏の終わりの夕暮れが
ほんのり赤く色づくのを
美しく感じたりする
弱酸性のあなたは
ときどき褒めてあ ...
秋が訪れれば またひとつ
目じりに刻まれる年輪のようなもの
早いもので開け放した窓の外では
秋の虫たちが鳴き始めている
この様に季節が巡るのであれば
歳を重ねてしまうのも致し方無い事
抗っ ...
かわいいリズム
とんとんとん
ひびくよひびく
とんとんとん
小さな小さな たからもの
おなかのなかの たからもの
とんとん
とんとん
とんとんとん
みんな よろ ...
後悔しないことなんてない
何をやってもどれを選んでも
もう一人の自分を羨んでしまう
もっと幸せになれたんじゃないか
どうしてこっちに来ちゃったんだろう
そんなこと考えるうちに
行き場の無い ...
地下組織で会おう
幾つもの目が 最後の挨拶のため絡んだ
今だ
男達は いっせいに 監視に襲い掛かった
採掘現場の数人の見張りは 銃で応戦する
あたりは すぐに血まみれの死体の山になったが ...
ぼくたちは生きている。
これまでもこれからも、
そして今もぼくたちは生きている。
世界にはぼくたちがいる。
たくさんのぼくたちがいる。
たくさんの ...
一面菜の花
白い蝶
饒舌な暦に
紋黄蝶
ひらひらと青い空を飛んで行くよ
戦闘機の青い影
いつのまにやら日が暮れて
饒舌な街の囀り舌平目
マグロ列車のテールの光り
チラチラ ...
U字型磁石を持ち出して
道ばたの茶色の石を検査した
少しでも吸い付けば
磁鉄鉱のはずだから
沢山拾い集め
溶かせば鉄になるのだと
幼い経験と想像力が生み出した
手の中の黒い鉄の塊は小 ...
スランプと呟くとちょろり水が出た
雨季だというのに今日も断水している
給水施設が老朽化して能力半減しているのだ
明日には復旧するという噂を聞くが
当てにならないから今日も
...
左の掌から
零れる落ちる砂の さらさらと さらさらは
右の掌へ
落ちる さらさらと さらさらを
左の掌は
待っている淋しさの
あとかた
女の指先に乗せられたヤジロベエは
ゆらゆらと揺れながら
いずれどちらかに傾く
選ばれなかった私は
女への愛よりも、
相手より何が
足りなかったのか
少なかった ...
あなたが書いた詩を読みたい
あなたは
詩を書いたことがなければ
詩を読んだことさえもないのかもしれない
だけど
あなたが一生懸命書いた詩を読んで
誰が笑うものか
あなたが書いた詩を読ませ ...
金平糖の故郷はどこにある
ご主人様の命令で
落とした飾り羽根を探し
少年と少女が町を爆撃した
美しい焼け野原を眺め
満足そうに微笑んでいる私
(大きなお釜の中で)
グルグルと ...
棘魚が住むという
小川のほとりに
住んでいた
メダカのような
ちっぽけな
雑魚が
水草の横から首だして
神経質な目を向ける
こいつ、反体制だな
作 0 ...
もうひとつの太陽が
もうひとつの月が
何処かに隠してあるのだろうか
もう疲れたと言って
勤勉な太陽が
沖の向こうに沈む頃には
新しい曲に乗って
新しい太陽が
夕焼け雲に乗っかっ ...
想像して
君はよくそう言うけれど
実際のところ僕は、何も思い出せずにいる
海沿いの寂しい国道を夕暮れに倣って左に折れると
何もない町があるのか
君の住む町があるのか
もう、どこにも行けない ...
生暖かい風に
数々の想いを馳せていた
初めて自転車に乗れたときのことだとか
ひとり泣いた夜だとか
もう陽は沈みかけていた
紅い空がやけに僕を孤独にさせた
...
映し出した スクリーン
描き出した 或る色彩
見えている人と
それを動かす 見えない人
その世界は 時に美しく
時に悲しく また壮大で華やかで謎に満ち
最近は 嫌悪すべき怠惰とステレオ ...
かわいくない。
全然かわいくない。
キミがかわいいって言ってたあの子
全然かわいくない。
どういうことなの?
ああいうのがいいの?
女は顔じゃない、そりゃごもっともだけど
そ ...
誰かの突き刺した
その雨傘は
ぱっと見
生き埋めの猫が
しっぽだけはみ出してる様に
似ていなくもなかった
だからというわけでは
ないだろうけど
初老の夫婦が仲良く手 ...
枯れてゆく紫陽花なんて
見たくない
溶けてゆく蝸牛なんて
誰も見たくない
今日も降ると
思ったのに
...
辞世の句
ば
あ
さ
願 ん
う や
は
来
世
つ も
...
流れ続ける物語に
終りの刻はない
エクリプスの血をひく
ザ・バロンは
ストックウェルの父となり
ストックウェルは
ドンカスターの父となり
ドンカスターは
ベンド ...
ゼロになりたい
無ではなく
確かに存在し
しかも
姿はなく
誰も傷つけない
影響もされない
ただ
存在する
消え去る必要もない
見えないから
たとえば抱き合っても ...
花に救われ
風に救われ
友に救われ
笑顔に救われる
自分を好きになれたなら
半分は幸せになれるだろうか
{引用=
羽ばたくものと咲くものの別れの日
そのそこに さらさらと
さらさらと ながれている
輝くものと沈むものの分かれのは ...
助けてくれ
頼む
俺は 幸せなんだ
幸せなんだ
助けてくれ
非常口から
突き落とす
真似だけしてくれ
・・・天使達は
皆 早朝に 羽をひろげ
俺は
死んでいた
首を くく ...
写真を撮り始めたのは
去年の二月のことだ
私の仕事は
月の表面を映し
氷があるかどうか確かめること
私は
しがない月探査機だ
『優秀の湖に眠る』
物心がつい ...
夕映えに長く伸びた影の
手足のしなやかに動くのを
美しいと見惚れた
サッカーボールが弾むたびに
視線が鋭く光るのも
伸びかけの髪をかきあげて
おどけて笑う口元も
...
ここ最近夕方になると
白い雲は赤シャツを着て
どこかへと出かけてゆく
トンボが追いかけてみたけれど
地平線までが限界だった
彼はどこへ行くのだろう
お洒落な自分を
誰かに見せ ...
日付順文書リスト
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
「弱酸性のあなたへ」
ベンジャミン
自由詩
12*
06/9/3 8:57
こころの力
恋月 ぴの
自由詩
34*
06/9/3 8:25
かわいい音色
小鳥遊儚
自由詩
2
06/9/3 8:19
フライ
イヴ
自由詩
1
06/9/3 8:13
乗り間違えた小熊
砂木
自由詩
6*
06/9/3 7:30
「 ぼくたちは日曜日。 」
PULL.
自由詩
14*
06/9/3 7:12
マグロ列車の車窓から
あおば
自由詩
5*
06/9/3 5:29
雑木林
〃
未詩・独白
2*
06/9/3 5:27
ビール券
〃
未詩・独白
1*
06/9/3 5:13
サジョウノロウカク(残跡)
ひより
自由詩
2*
06/9/3 4:04
三角関係
hiro
自由詩
2
06/9/3 3:30
詩を書いてみないか
壺内モモ子
自由詩
5*
06/9/3 3:16
製造過程
あおば
自由詩
2*
06/9/3 3:03
雑魚
〃
未詩・独白
3*
06/9/3 2:58
褐色
〃
自由詩
7*
06/9/3 2:52
名付け
霜天
自由詩
11
06/9/3 2:45
冬の終わり
れるむ
自由詩
3
06/9/3 2:25
28、映画 【えいが】
雨宮 之人
自由詩
1*
06/9/3 1:57
かわいくない
玉虫色エミ子
自由詩
0
06/9/3 0:59
『夏の墓碑名』
橘のの
自由詩
1*
06/9/3 0:42
『梅雨の弔い』
〃
未詩・独白
2*
06/9/3 0:36
すばらしき哉、人生
〃
俳句
3*
06/9/3 0:33
父系2006
tanu
自由詩
1
06/9/3 0:18
ゼロ
uminek...
自由詩
12*
06/9/2 23:57
空の下にて 想うこと
シュガー・ソ...
自由詩
2*
06/9/2 23:27
ながるる
まどろむ海月
自由詩
7*
06/9/2 23:21
幸福
奥津 強
自由詩
2
06/9/2 23:05
優秀の湖に眠る
蒸発王
自由詩
7*
06/9/2 23:04
放課後
落合朱美
自由詩
29
06/9/2 22:48
赤シャツを着た白い雲
ぽえむ君
自由詩
12*
06/9/2 22:35
6050
6051
6052
6053
6054
6055
6056
6057
6058
6059
6060
6061
6062
6063
6064
6065
6066
6067
6068
6069
6070
6071
6072
6073
6074
6075
6076
6077
6078
6079
6080
6081
6082
6083
6084
6085
6086
6087
6088
6089
6090
加筆訂正:
28、映画 【えいが】
/
雨宮 之人
[06/9/3 1:57]
2006.06.07初出。改変なし。
5.61sec.