浴室に腰掛けて身体を洗っていると
虫の声が
地面を敷き詰めるように湧きあがって
ワッショイワッショイ
ジーンリージーンリー
私を神輿にかついでいるつもりらしいのだ
それならこちらも ...
その爺が傘を持っている時は
必ず雨が降るので
わたしは爺が通る
朝7:42の窓を
「天気予報」と密かに呼ぶことにしている

爺の背筋は驚くほど真直ぐで
たぶんあれは針金で出来ているね、と ...
ビイ玉のまるみには
ひろい海があった
王珠水の波にたゆたう
憧れがあった
退屈なリゾートは
檸檬かぜの詩を
憔悴の日だまりに届け


無声にて泣いていました
すこしふくざつ ...
満員電車を疑え
毎朝毎夕当たり前になっている満員電車を疑え
変わりようのない日常でもこれぐらいは疑え
おしくらまんじゅうとよく言うが
俺たちはまんじゅうじゃない、人間だ
人間はいつも箱詰めに ...
コスモスや順光よりも逆光の めざめては指に生まれし水かきで午後の終わりを泳ぎゆくひと



ゆきずりの他人の家の軒下に丸く在るもの季を唱うもの



届かない遠い川原に届かない指の軌跡の光あおいで
...
怖いほどの輝きを纏った
一日遅れの待ち人が来る

懐かしさに言葉をなくす…

私はすでに空っぽで
あなたの全てを受け入れられる

一年の穢れ
妬み
悪意の数々が

その光に浄化 ...
今日、あなたのことがわかるかもしれない。

あなたを通して、私を通して

乱反射の果て
生まれたころを過ぎても
生まれなかった子は
やっぱり
私が殺したんだろうか

私の生まれた日に
すでに死んでいた子は
生まれなくてよかった子なの

ねえ
あなた


黄色い自 ...
詩の中に
僕もいなければ君もいない
いるのは僕と君


僕の前には
大きな壁が立ちはだかる
それは僕が必ず
乗り越えていかなければならない


君の前には
大きな壁が立ちは ...
りんごは優しく指を濡らし
珈琲は
のどぼとけを笑わせながら
そっとすべりこんでくる

隣のうちのベランダに
タオルケットが干してある
いつから干してあるのだろう
もうずっ ...
 

街の猛犬が
路地猫を追ひかける
猫の尻尾に
口が届くばかりに接近した
その時
目の前を
轟然と特急電車がやつてきた
あはや犬は立止り
猫はそのまま行つた

犬の前を
唸 ...
夕方。

昼過ぎから降り続いた雨は思い出したように止み
濡れたアスファルトに朝日のような夕日が射すと、
ちょっとくたびれた世界は
透きとおった群青色と鮮やかなオレンジ色の輝きで覆われる。
...
恋さえしなければ
わたしは幸せだったのよ
恋なんかすると
必ず泣いちゃうから

哀しくて?
ううん、苦しかったの

恋さえしなければ
わたしは健やかでいられたのよ
恋なんかすると
...
それで
どこまでいけるのか
なにがうしなわれて
なにをこのてにして
いつわらえて
いつくやむのか

ふらふら
いつまでもまわりみち
ゆらゆら
そういうときこえはいいけど
きにいる ...
城を見るのも 悪くはないけど                                                                  たまには、空がみたい にせ薔薇のにせのしずくのまことめきつど眺むれどふるることなくて 抱いて抱いて このまま君と
  快楽の海に身をゆだねよう

 愛し愛され 
   君のためなら この身さえ悪魔にだって差し出そう


君と共につづってゆく 真実の物語


  どこ ...
露草がぽつんと畦道に咲いておりました
宇宙まで大きく口を開けていそうな
高く澄み切った空に負けない
素敵な蒼い色
雨にも負けず
風にも負けず
道行く人を
ほっと和ませる可憐なけな ...
ひとりきりで終りはないと真空で泡立つの
そんな風に青く生らないで
わたくしのけじめ


まるい樹木で虚実は木霊している
朝日のもとを{ルビ死霊=しれい}が
破邪をささやき帰還してゆく
...
コップの中
流れを止めた水源

下りの道の続きにある
渇いた喉へ

飛ぶのは 鳥
咲くのは 花

記憶ならないもののほうが多い
逆らえるのか
蕾でしかない このカオスは

海 ...
静かに夜が明けるまで
隣にいてね そっと 触れたまま

この世のしがらみなど
全て消えてしまったかのような
美しい寝顔を
もう少しだけ見ていさせて

朝が来たら甘い口づけで
そっと  ...
大都会
夜を歩くよ
根無し草
ふわりふわふわ
漂うように
煙草の煙は真っ青で
空の彼方に消えてった

大都会
川辺を歩くよ
根無し草
ゆるりゆるゆる
漂うように
街の明かりは ...
うそつきが夜を歩くよ
煙草の煙とても白くて
思わず笑った
思わず泣いた
それは嘘
泣いてなんかない
泣いてなんかない

嘘吐きが夜を歩くよ
街の明かりが
河に優しく突き刺さる
ゆ ...
手の平に握った

マッチ箱と

東京ドームの広さの違いを

理解できない、アイツは



親に叱られ
...
夜半過ぎ

虫取り網を振り回す男から

「とうとう星を捕まえた」

との打電がありました

目下確認作業中ですが

国民の皆様は慌てずに

配給札と戸籍表を準備して

...
あなたの涙が溢れたら

サラサラ、サラサラ流れたら

それは小川となって流れます

サラサラ、サラサラ流れます




あ ...
どこかで気づいてくれたら
そんな思いで綴る

こちら側の僕は
決して
誰にも
姿を見せない

でも
罠は四方八方にめぐらせてある

君が
どこかで気づいてくれることを望んでいる ...
淡いグレイの海を静かに泳ぐ
誰かの寝息をかき混ぜないように
息継ぎには特に、気を使って

暖かい雨の日に、虹の継ぎ目を待ち侘びている
もう一度の再開、名残惜しい名前を
呼ぶ声を迎えにいける ...
 果てしなく続く道
 果てることなき夢の断片
 遠ざかる夏の声
 訪れるのは冬の足音
 
 泣き叫ぼうが
 大笑いしようが
 詩を書こうが
 書くまいが
 明日は無神経に玄関のド ...
日付順文書リスト
タイトル投稿者カテゴリPoint日付
裸の大将杉菜 晃自由詩10*06/10/12 19:25
わたしの中のリアリティ小松 Ann...自由詩3*06/10/12 19:18
夜の行列キメラ自由詩306/10/12 19:16
満員電車を疑え新守山ダダマ自由詩506/10/12 18:02
逆光A-29俳句006/10/12 18:02
夜  こがね木立 悟短歌706/10/12 16:04
十六夜の。深月アヤ自由詩3*06/10/12 15:13
中でも外でもない世界麻生瑞乃自由詩106/10/12 15:00
命日蒼木りん未詩・独白206/10/12 14:49
詩の中に僕も君もいないぽえむ君自由詩7*06/10/12 14:07
単純な留守番吉田ぐんじょ...自由詩906/10/12 13:05
路地猫杉菜 晃自由詩6*06/10/12 12:55
表面張力大覚アキラ自由詩706/10/12 11:27
恋をしなければ良かった小松 Ann...自由詩3*06/10/12 10:55
一人、缶蹴り春日響自由詩006/10/12 10:11
呟くsmorza...携帯写真+...206/10/12 9:55
しずくA-29短歌006/10/12 9:08
R・P・G明香璃自由詩106/10/12 8:50
*水面を知らない*かおる自由詩12*06/10/12 7:46
こんにちは、望郷こしごえ自由詩14*06/10/12 7:18
砂木自由詩11*06/10/12 7:10
信じるこころ佐和未詩・独白406/10/12 6:12
創書日和「流」虹村 凌自由詩4*06/10/12 6:08
ビルの谷間に置いてきた自由詩2*06/10/12 4:37
【 拳 】豊嶋祐匠未詩・独白1*06/10/12 2:47
*真夜中のニュース*知風自由詩006/10/12 2:09
【 なみだのおがわ 】豊嶋祐匠自由詩2*06/10/12 2:08
いつかの君へ李伍 翔未詩・独白006/10/12 1:54
命日霜天自由詩706/10/12 1:26
なるようになる山崎 風雅自由詩406/10/12 1:03

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加筆訂正:
こんにちは、望郷/こしごえ[06/10/12 15:08]
最終行、「〜しることが〜」を「〜しることは〜」にしました。
海の藻屑/atsuchan69[06/10/12 5:32]
夥しい数の「ざわめき。/姿なき乳濁色の「ざわめき。
海の藻屑/atsuchan69[06/10/12 4:02]
夥しい数の「ラングたち。/夥しい数の「ざわめき。
無題(自分のために書く詩)/yuma[06/10/12 2:34]
ふり→そぶり
5.94sec.