僕は老人だ
一人のみすぼらしい格好をした
だけど、その手には
可愛い孫がつながっている
僕は海へ向かう
孫の手は小さくて、あったかい
それ以外に知っていることはもうない
僕は老人だ
...
溺れるのと 沈むの、どっちが先なのかしら?
君の影を 今も 僕はおいかけてる
もうどれだけ たつのかな?
僕の中の君は あの日のまま 止まってるけど
でも
君は 今、この瞬間も めまぐるしくかわる世界を
旅してるんだろうね
...
季節をぜんぶ
秋にしたい
生まれ変わってもおれは男でいたい
女になるのは嫌だ
おれは次ぎに生まれるときもぜったいに男でありたい
...
空がとても高かったので
秋の風が流れる方角に身を委ね
森の中
喧騒の街を忘れさせるその森は
時間が止まっていた
まるで今日のこの日のためにしか
その森は存在しないのではないかと
秋が ...
あなたのもとに
つながっているだろうかと
また海に来てしまった
彼方の水平に
上昇気流の痕跡が偏西風に流れて
波間に姿も映さず高く飛ぶ
渡る鳥、それよりもずっと星のそばで
焼かれる今 ...
私たちは屋台を見て回りました
「紅香これやろーぜっ」
夢月が指差したのは
オモチャの景品が当たる輪投げです
「OK!」
私は三つ輪を飛ばして
三つとも入りませんでした
結果は残念賞の
...
今朝
澄んだ風が吹くようなので
ぶらりと散歩に出た
用水沿いにも彼岸花
延期になっていた運動会の
開催を知らせる音が響くと
そういえば
と ついつい
よく晴れた空を見上げてしまった
...
眠れない夜に羊を数えてみても
ウール100%のheavenly dreamが訪れる事もなく
二万一千頭位まで行った所で
東の方角に朝焼けの予感が貼り付きはじめる
一日中数えても十万頭にも満 ...
サンタさん サンタさん。
1年間いい人のフリをしていたご褒美に
サンタさん 私にサンタさんをください。
こき使ってあげますから
私にサンタさんをください。
サンタさん お部屋掃除しといて ...
良いウタを
書きたいと思う時
ウタが
どうしても
書けなくなったり
ウタが
浮かばないと思った時は
...
誰かの夢が これを創った
「星空を届けよう」
そう 彼の眼はきっと
どの星よりも 輝いていた
暗い天井が 星空になり
小さな部屋は 宇宙を閉じ込める
天の川も 手のひらの上
創ら ...
毒の海を歩こう
貴方への想いを振り切るため
赤い海
青い海
白い海
黒い海
その全てが僕を殺す猛毒だけど
その全てが心を壊す劇薬だから
処方箋は恨み言
キチガイの医者が喜んで発行する ...
何もない
何もない
何もない
これをいつまで続ければいいのだろう
...
ウロボロス、
光のなか、虚の時間、
あなたたちは2匹ずつ笑って
互いの尾を噛み
楕円となって回り続ける
生成と消滅がくりかえされるそこで
それは生まれた
衣を破って
なにもないとこ ...
いいか?
本当に勝つってことは
一旦どん底に落ちてそこからまた這い上がるってことだ
だからVの字だ
初めっから勝ちっぱなしの奴には
勝つことの喜びもありがたみも安っぽい
初めっから勝ちっぱ ...
ぎらつく夕日を受けて
入江の港を出ていく船がある
あの火玉のごとく直進するものは
いつたい
いづこへ
いづこの国へ
いや そんな単純明快なものではな ...
ある日
夜、歩いていたら
街灯がやたらと
光って見えた。
何度目をこすっても
光って見えて
どうしても
吸いつけられてしまった。
だから、
もう
帰れないと思った。
やさしくしてあげたいの
なんて思っているときは
自分にやさしくしたいとき
そんなことは知ってるよ
でもねみんなうれしそうだから
やさしくしてあげてしまうの
お気に入りの人が
さびしいとき ...
秋の中にも秋があり
気がつく時がうれしくて
秋を問わず
季節を愛させる
暦でわかる秋よりも
手に触れる
目に見える
やわらかい秋があることを
自分の中にも自分がいて
気がつく ...
おいどの大きな者が
持てはやされた遠い昔の
おんなは血を繋いだ。
夜毎
亭主とまぐわって
子を産み
子を育てた。
おいどの小さな者が
持てはやされる今どきの
おんなは血を乱す。
し ...
熟柿が落下して
地面をうろついてゐたカブト虫を
直撃した
貪欲に果実を食ひ破つて侵入してゐた
カブト虫が
果実の方から見舞はれて
すつぽり中に吸ひ取られたのは初めてだ
...
傾斜/午後の光
射す灰色の空は
立ち並ぶビルの
すぐ上に落ちて
夕焼けが始まる
前の憂鬱を伴った眩しい公園で
少女はぶら下がっていた/傾斜
「久しぶりに土の匂いをかいで
あの ...
小さなコスモ。
宇宙。
キミ。
わたし。
ハロー、星は見えますか
空気はきれいですか
天使のようなソレはありますか
ハロー、空は狭い
暗くて何も見えない
ここには僕以外誰もい ...
水鉄砲を空に放つ
夏
リアス式海岸を
走る
気動車
機関車
各駅停車の
車両達
それぞれが
異なる
ジョイントの音を立てて
走る
水鉄砲を携えて
...
人生はめぐりあわせ
かたちあるものは必ずいつかはこわれてゆき
同時に精神の壁も崩落してしまわぬように
ぼくたちは両手首をコンクリートの中にぬりこめる
押し戻そうとしてもできっこないのに
...
技術
技術外れの季節に
議会を解散したかったのだが
主権者の端くれとしては
クレマチスが良かったわ
と言ってくれるまで
くるり棒を振り回す
麦秋の徒に
陰口
影女
悪巧み
古狸 ...
音階の一部が透明な小石
古代から引いてきた糸ついに張る
網の庭の下に住む 髪の毛は木の根
バター溶け出し箱に終わりゆく徘徊
ある標高の白い雲から白い服
殺意が液体になり家 ...
あなたの気持ちだけぽろんととれちゃって
彷徨うけど許してね
拾ってあげて小さく
ひとくちだけね
見つけてほしくてくっつけたこの鍵は
醜くいからここに捨てておくよ
あなたの気持ち ...
打て
打て
撃ち殺せ
死人の 群れが 大海を わたる時
隠避な 音色が
打て
打て
砂漠の 平穏
深海の 戯言
愚者たる およそ 全てに いたる
寂しさを 求めよ
...
日付順文書リスト
タイトル
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カテゴリ
Point
日付
知っていること
大小島
自由詩
0
06/9/24 23:33
メルティン
むくげ
携帯写真+...
6
06/9/24 23:24
鬼ごっこ
ウデラコウ
自由詩
3*
06/9/24 23:19
秋空
捨て彦
自由詩
4
06/9/24 23:13
高い空は秋だった
ぽえむ君
自由詩
6*
06/9/24 22:46
相聞、漕ぎ出せば海
たりぽん(大...
自由詩
13*
06/9/24 20:50
金魚の時間(三日目)指輪
愛心
自由詩
4
06/9/24 19:40
なかったはずの
AB(なかほ...
自由詩
4
06/9/24 18:51
*無量大数*
かおる
自由詩
16*
06/9/24 17:29
奴隷商人のクリスマス
くろねこ
自由詩
2
06/9/24 17:23
【 ホントウノウタ 】
豊嶋祐匠
未詩・独白
1*
06/9/24 17:20
36、プラネタリウム 【ぷらねたりうむ】
雨宮 之人
自由詩
5*
06/9/24 16:55
泡沫への傾倒
whippo...
自由詩
1
06/9/24 15:23
秋日和
初代ドリンク...
自由詩
3*
06/9/24 15:19
ウロボロス
下門鮎子
自由詩
8*
06/9/24 14:44
V字回復
新守山ダダマ
自由詩
4
06/9/24 14:17
一つの決心
杉菜 晃
未詩・独白
6*
06/9/24 12:57
夜の街灯
チアーヌ
自由詩
9
06/9/24 11:49
やさしくしたいとき
〃
自由詩
3
06/9/24 11:21
秋の中にも秋がある
ぽえむ君
自由詩
10*
06/9/24 11:17
おいど
恋月 ぴの
自由詩
15*
06/9/24 9:50
豊饒 豊饒
杉菜 晃
自由詩
4*
06/9/24 9:45
ミルクコーヒー
結城 森士
自由詩
4*
06/9/24 4:07
溺れるコスモ
dew
自由詩
0
06/9/24 3:50
海岸線
あおば
自由詩
8*
06/9/24 3:38
ちょっと一服しよう
七尾きよし
自由詩
8*
06/9/24 3:31
外周人
あおば
自由詩
5*
06/9/24 2:22
ジプシー(ルー)
黒川排除 (...
川柳
10
06/9/24 2:07
ハザードランプ
アサリナ
自由詩
5*
06/9/24 1:30
混迷
奥津 強
自由詩
2
06/9/24 1:22
6078
6079
6080
6081
6082
6083
6084
6085
6086
6087
6088
6089
6090
6091
6092
6093
6094
6095
6096
6097
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6108
6109
6110
6111
6112
6113
6114
6115
6116
6117
6118
加筆訂正:
いろだけになる
/
たりぽん(大理 奔)
[06/9/24 22:12]
ちょこっとだけ推敲
36、プラネタリウム 【ぷらねたりうむ】
/
雨宮 之人
[06/9/24 16:56]
2006.07.03初出。少し改変。
7.87sec.