雨が上がると
空気が透明を増して
夏の名残と夢とが冷まされ
水の中を歩くように九月
夏服の明るさが
どこか不似合いになり
息を潜めていた淋しさだとか
熱に乾いていた涙が
堰を切 ...
「お前は泣き方を忘れたね。」
幼い私が言う。
「いらっしゃいませ」
笑う私。
「こちらへお願いします」
客に背を向ける。
途端、
ガラスの中に目が映る。
「悲しい理由は見つ ...
君が好き。
ただそれだけが、
素直にいえなくて、もどかしくて。
僕を見てよ。
素直じゃない僕は、
ずっと君だけを見てるんだよ。
君が好き。
君が望むのであれば、
何 ...
スパーンは何度も訪れる
スパーン!!
昨日、私は小泉首相になった
角ばった頬と細い目
三角定規の鼻
確かに、あのときは首相だったから
スパーン!!
鉄線好きなんだな
気 ...
どこからともなく湧き出でる
今日を生き抜く志
引いてはならぬと奮い立ち
それこそが我が道の誓い
わけもわからず突き進む
明日を貫く鉄則
振り向かず前を向き
これこそがわが道の精神
...
なにかを そこなうのを
おそれずに いうなら
ことばは わたしから
あふれて わたしでない
もののために かがやく
耳という耳を串刺しにして歩く避雷針。
レコードの針。世界を夕暮れにするための音楽。
夕闇の中で僕は、蝙蝠と一緒に飛び回る
真っ白な一羽のニワトリだった。梁から梁へ
飛びうつる大工のよ ...
冷房がきいた部屋での昼寝はさいこー
ダラダラが好き
ゴロゴロベットに転がって
時々をさますとテレビでやってたお笑いが
いつのまにかアニメに変わってる
カーテンを閉め切っても漏れる光がまぶしく ...
昔私は2つ下の弟に
私は本当は他の星から来たんだと嘘をついた
それはちょうど私が小学校に上がる頃で
家には新品のランドセルがあった
どうしてそんな嘘をついたのかは分からないけど
弟は ...
笑えというのなら
笑いますけど
泣けといわれても
泣けません
笑うのなら簡単なんです
いつも辛いとき
私は鏡に向かって
よく笑いかけました
「ほらね、笑える。だから大丈夫」 ...
「傷つく瞳の奥」
傷つき、静かに流れる君の涙
僕には何も出来なかった
流れる涙、瞳の中には何が見えるの?
怖くてとてもじゃないけど聞けない
けど、今はただ、君の ...
傍にいた人が消えるのはこんなにも悲しいことだろうか?
当たり前の様に触れ合うことも出来なく
朝起きれば 君が傍にいない
おはようと言っても返ってくる 言葉もなく
君がいないから少し ...
八月 二週 また 入院暮らし...
ガラスの塔のなかで、優しいひとらに、接しながら、病と添い寝して。
夏は、晩夏を迎えて、( もう、立ちつくし、亡くなっているのかも、しれない。 )
...
夜の傾斜をくだってゆく
くだるたびに傾きがちがうような
いつもおなじような気がする
夜だから傾斜は暗い
ところどころに湿った火がともっている
そのそばにその火を嘗める獣が
いたり
い ...
ねこになったきみとぼく
木漏れ日ゆれる
ねむの木の下で
二匹ころんと横になる
長い尻尾が自慢の
きみはしましまトラ猫で
大きな耳が自慢の
ぼくは三色三毛猫で
仲良く顔を並べて
昼 ...
{引用=秘密と呟けば
何か呪文のようで心地良い
おんなのこ
ないしょと声に出せば
かわいらしいのに
秘密
お月様が昨日より欠けてく
ずいぶんと
欠片が順々に宿る秘密
昼間花柄が ...
ある新月の夜
死神の少年は広場で踊る天使の少女の姿を見つけた
死神は天使のいる広場に静かに舞い下りた
「やあ、こんばんは。ミニエル」
死神が声をかけると天使は足を止めて
死神の方に向き直った ...
詩は
数学に似ています
うまく説明出来ないけど
数学に似ています
異論反論あるかとは
存じますが
詩は
...
この坂道の途中に
大きな金木犀の木があります
毎年秋になれば
そのやさしい香りに足を止め
この木を植えた人を思います
開け放された窓からは
ピアノの悲しげな音が響きます
赤茶けた壁に ...
小さな窓に流れ来る
微かな風の匂う秋
去りゆく時の寂しさか
訪れ{ルビ来=きた}るうれしさか
僅かばかりの部屋の中
大きな空に染まりゆく
彩る色の魅せる秋
どこから{ルビ来=きた}る ...
おふろあがりのひとときは
足のゆびまでいつくしむ
ひるまは こころの ひとさしゆびが
いろんな人を指差してしまうけど
おふろあがりのひとときだけは
あしのゆびまで ...
感触は 千切れていて
触れていたころを 思い出し
思い出していたころに 触れていて
またはらはらと舞い上がる
途切れなかった重さに
しーそぅを繰り返し
匂いはてんでばらばらに ...
放電されたものを追いかけてゆきましょう
まずは海岸でわたしは一人で立ちその後を追って車が一台曇り空の下を走る金
色のメダルが転がってちゃりんちゃりんと音をたて自由自在なトンネルの闇が
人知れず ...
君が僕の名前を
忘れる前に
僕は大きな風を
呼ばなくちゃ
たとえば君がその風に
気がつかないとしてもさ
弱酸性のあなたは
ちょうど中学で習った化学の実験みたいに
たとえば夏の終わりの夕暮れが
ほんのり赤く色づくのを
美しく感じたりする
弱酸性のあなたは
ときどき褒めてあ ...
秋が訪れれば またひとつ
目じりに刻まれる年輪のようなもの
早いもので開け放した窓の外では
秋の虫たちが鳴き始めている
この様に季節が巡るのであれば
歳を重ねてしまうのも致し方無い事
抗っ ...
かわいいリズム
とんとんとん
ひびくよひびく
とんとんとん
小さな小さな たからもの
おなかのなかの たからもの
とんとん
とんとん
とんとんとん
みんな よろ ...
後悔しないことなんてない
何をやってもどれを選んでも
もう一人の自分を羨んでしまう
もっと幸せになれたんじゃないか
どうしてこっちに来ちゃったんだろう
そんなこと考えるうちに
行き場の無い ...
地下組織で会おう
幾つもの目が 最後の挨拶のため絡んだ
今だ
男達は いっせいに 監視に襲い掛かった
採掘現場の数人の見張りは 銃で応戦する
あたりは すぐに血まみれの死体の山になったが ...
ぼくたちは生きている。
これまでもこれからも、
そして今もぼくたちは生きている。
世界にはぼくたちがいる。
たくさんのぼくたちがいる。
たくさんの ...
日付順文書リスト
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
輪舞(ロンド)
銀猫
自由詩
19+*
06/9/3 22:34
悲しみ
ミゼット
自由詩
3*
06/9/3 22:30
君が好き。
神音
自由詩
2
06/9/3 22:21
スパーン
木葉 揺
自由詩
6
06/9/3 22:10
変わらなければ変わらない
ぽえむ君
自由詩
3*
06/9/3 22:02
そろもん(矜持の話)
みつべえ
自由詩
2
06/9/3 21:18
羽
プテラノドン
自由詩
3*
06/9/3 21:03
昼寝
月
未詩・独白
0
06/9/3 20:49
ランドセル
松本 涼
自由詩
6
06/9/3 20:39
笑えというのなら
ANN
自由詩
1*
06/9/3 19:02
「傷つく瞳の奥」
Taka★H...
自由詩
1
06/9/3 17:34
さよならの唄
海月
自由詩
0*
06/9/3 17:28
晩夏への手紙
モーヌ。
自由詩
14*
06/9/3 16:39
夜の傾斜
塔野夏子
自由詩
14*
06/9/3 16:17
ねむの木の下で
LEO
携帯写真+...
20*
06/9/3 15:26
流星群がつれてくる
夕凪ここあ
自由詩
5*
06/9/3 14:30
命の大切さ
ajisai
自由詩
2*
06/9/3 13:49
『詩点・論点』
橘のの
散文(批評...
5*
06/9/3 13:14
金木犀
未有花
自由詩
25*
06/9/3 12:59
小さな部屋の秋の風
ぽえむ君
自由詩
11*
06/9/3 12:58
ひとささんゆびたちへ
るるりら
自由詩
12
06/9/3 12:22
ひくことの四度というせかい
かぜきり
自由詩
1*
06/9/3 11:30
子育て
ガララ
自由詩
0
06/9/3 11:17
バランスの悪い恋において
松本 涼
自由詩
2
06/9/3 10:24
「弱酸性のあなたへ」
ベンジャミン
自由詩
12*
06/9/3 8:57
こころの力
恋月 ぴの
自由詩
34*
06/9/3 8:25
かわいい音色
小鳥遊儚
自由詩
2
06/9/3 8:19
フライ
イヴ
自由詩
1
06/9/3 8:13
乗り間違えた小熊
砂木
自由詩
6*
06/9/3 7:30
「 ぼくたちは日曜日。 」
PULL.
自由詩
14*
06/9/3 7:12
6049
6050
6051
6052
6053
6054
6055
6056
6057
6058
6059
6060
6061
6062
6063
6064
6065
6066
6067
6068
6069
6070
6071
6072
6073
6074
6075
6076
6077
6078
6079
6080
6081
6082
6083
6084
6085
6086
6087
6088
6089
6.81sec.