と、老僧は語った。
多足類が涙を流しつつ
這い入る大きな三角屋根の工場
そこでは葬儀が行われている
背後の静かな台地へと登り
鬱蒼とした墳丘へ矢を射掛ける
観自在菩薩は忽ち化身して
今は ...
道路に燃やした黄色い花が夏を点灯して
遠方の優しい風は透明であった
そこに震動して遠くに人々の足音が停止したときに
枯れ始めたという即座の真実
汗に濡れた頬の上で見られたどんな意味も ...
苦しみと悲しみふたつ慣れすぎて触れるときまであなたを知らず




骨と骨あたらぬようにかたち変え心と肉の汗ばむ出会い




苦しみとよろこび混じるあなた ...
丸い生きもの
閉じかけた
小さく細いまなざし
右よりも左が大きい
風で傷んだ
艶の無い肉体
自分のための四肢を失い
うるおいだけがあふれんばかりの
何も感じず
何も見 ...
私はカフェオレが飲みたかった
いつもなら簡単に飲めるのに
なぜこうも少し事情が変化するだけで
シンプルではなくなるだろう

ある時突然、目覚めるかのように
人の思惑が人の数だけ違ってる事に ...
見栄は ある
だけど

そろそろ勘弁してもらえませんか
質の善し悪しの問題じゃ
 ないんですよ

牛乳が飲めない私は
不良ですか

{引用=
「先生も
昔は牛乳 飲めなかった ...
仕種まで亡母に似てきし踊りの手 夏山や心中魚泳ぎけり 毎日が命綱なしの綱渡り
いつも極度の緊張の中にいた
何度となく足を滑らせ
地面に叩きつけられる
心も体も疲弊してゆく

翼を捥ぎ取られ自由を奪われ
綱を渡ることだけを強要さ ...
蚊取り線香の匂いは嫌じゃない
赤い先からあがる白っぽい糸
もうここには無い白髪頭を思い出させる

分厚い本はなんでも友達だった
謎解きを私にさせて
ご褒美のアイスはいつも私のためにあった
...
透明になった空気に
触れる、菓子パン。

潤いの足りない唇に
触れる、あじさい。

頭に浮かぶオーパーツを
平らげて

電動マッサージチェアに
体を預ける。

軋むように
揉 ...
アリゾナの砂漠は
きっと月面に繋がっている

グランドキャニオンのどこかに
秘密の抜け穴があって
そこを通ると

ほら
一瞬で月面に

だから
インディアンの羽飾りは
月に似合 ...
鱗無き大蛇(をろち)は
盲(めしひ)の蒼馬(あを)に絡み付きたり

月いづくにかあらむ
月すでに落ちぬ

花は蕾のままに立ち枯る
はや花は咲かざり

蒼馬は臥して息絶え
大蛇は泥中 ...
白くなった。山なりのダイヤモンド。
湧き上がる歓声には喜びと悲しみと、
振り抜く。追い縋る。
背負ったナンバー。回る打順。
へい、ヒーロー!
今君の目には何が見えるかい?
ペットボトルの中の液体が
あなたの喉に落ちてゆく様子を眺めながら
みんないつか死ぬのだ
ということをあらためて確認する

悲しみよりも大切なのは
明日の朝食べるパンで

切なさよりも大 ...
ぱちんっ

私は目を覚ましました
一瞬お店に戻ったと思いました
でも周りに兵隊はおらず
穴の開いた石や
緑色の草が
代わりに沢山いました

私は地面に座ると
浴衣を着なおし
涙を ...
青空が、気持ち良くて。

飛び出したんだ。


さぁ、掴まえにいこうか。
誰かが歩いたその道は
とても綺麗で心地よく
一つ一つが細やかな
心を配る安らぎに
できればじっと止まりたい

誰かが歩いたその道が
通行止めと閉じられる
一人一人が大切な
心の中の入 ...
しばしば吐き気に襲われるようになり
それが続くので病院に行った
医者は つわりですな と言った
しかし、おれは男ですがと言うと
医者は しかし、妊娠してますな と言った
最近、腹が出てきたの ...
透明な空にそっとストローを差し込んで
ちうっと吸ってみたらば
なんとも言えず暖かな味がして
僕は悲しくなった

空よお前はそんなにも
人恋しいのか
なんて思って

優しくなんてしてみ ...
雨が降ると複数の穴から
水が漏れて
まるで
滝のように降ってくる

温度変化の激しい夜は
風邪を引きやすいから
ご自愛下さい
三寒四温の季節には
そんなことも書簡に認める

複数 ...
生活という枠組みをいつも
穏やかさと野蛮さでもって
埋めてしまいたいと思っている

ただ一人の人を想う事さえ
億劫になるほどの
気持ちのよい自分のテンポで

強かに踊れるって
素敵で ...
僕僕は家々の道々を
行き行きて
街街を車車で
朝々の光々斜め
斜めを過ぎ過ぎて


黄色黄色の帯び帯びた
部屋部屋の片方に
帰り辿り着いて
蝶々の夢々でも
見たい ...
滔々と光の溢れる朝に
絶望を絡げて目覚めても
枯れた肉をしがんで生きてきた

霖々と世界を流す雨に
激情を預けてしまっても
慈愛を秘めて抜けてきた


後に気高い花となる
野生の血 ...
やぁやぁ、
きみのかわいい トッティーだよ
おはよう、
じつに いいよるだ
おべんきょ、がんばってる?
やっぱアレだよね
ほらほら、
はなび なんて
やるもんじゃないってはなし
かぎ ...
蝉時雨も止んだというのに
真昼の喧騒が
じりりと
耳に焼き付いたのを
両手で塞いだ

鳥の群れが西をめざし
灯火色した空に
消えていくのを
門口に焚いた火とともに
静かに見ている
...
僕が放った22口径の銃弾が君を捉えた時
君の悲鳴に僕は足がすくんだ
流れる鮮血に僕は自分を呪った

なぜ逃げない
なぜ帰って来た
僕の手に銃があるのは知っているだろうに
僕の射程がどれほ ...
 遥か
  ことばを超えて
   想いが
 唇を ふるわせる、

 //好きだったひと

 夢は 
  とうに死んで、
 幾度も
眠れない夜に
   寝返りを打った

 記憶 ...
つぼみのままだった花が
開いて
背伸びした

鈴として
花びらは
柔らかく

風とお話

限りなく命論ずる人々
もう誰が最初か分からない争い
たった一人の
たった一瞬の
心 ...
夏祭りの音の屋根
迫り出した空のかけらは
まだ遠い、午後の私へと溶けていった
古い夢の神社の石段を
ひとつ飛ばしで駆け上がれば
頼りない心音のままで
私はきっと、そこにいる

夏の夕暮 ...
日付順文書リスト
タイトル投稿者カテゴリPoint日付
失敗panda自由詩006/8/16 21:35
点在する花結城 森士自由詩3*06/8/16 21:00
あなたであるもの あなた 息の源木立 悟短歌806/8/16 20:43
なにものでもないもの あなた 息の果て自由詩6*06/8/16 20:38
カフェオレが飲みたかった・・・Philia自由詩206/8/16 20:35
濃いミルク吉岡孝次自由詩206/8/16 20:27
踊り加護坊俳句106/8/16 19:25
夏山A-29俳句006/8/16 18:29
心の檻ajisai自由詩0*06/8/16 18:07
細い煙は白髪のようでKeico自由詩3*06/8/16 17:52
綺羅星タピール、純情派。仲本いすら自由詩106/8/16 17:46
月とアリゾナ大覚アキラ自由詩106/8/16 16:28
望み絶ゆるうた三州生桑自由詩306/8/16 16:20
白球時代むくげ自由詩106/8/16 15:18
Mさん大覚アキラ自由詩506/8/16 11:52
金魚の初恋愛心自由詩406/8/16 11:49
青空ジャンプ。狠志携帯写真+...15+06/8/16 11:43
誰かが歩いたその道はぽえむ君自由詩7*06/8/16 9:02
誕生日ゼッケン自由詩606/8/16 7:45
思い出タンゴプル式自由詩7*06/8/16 5:07
複数の穴あおば未詩・独白8*06/8/16 3:05
ランドスケープ藤原有絵自由詩3*06/8/16 2:50
帰々省ヨルノテガム自由詩1*06/8/16 2:36
ルピナスの眷属藤原有絵自由詩5*06/8/16 2:33
喋ったら多分、こんな感じ。士狼(銀)携帯写真+...6+*06/8/16 2:29
灯火LEO自由詩19*06/8/16 2:20
雌狼へA-29自由詩006/8/16 2:16
赤い傘atsuch...自由詩6*06/8/16 2:09
無題の日記帳ANN自由詩3*06/8/16 1:35
スローモーション霜天自由詩1006/8/16 1:34

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加筆訂正:
望み絶ゆるうた/三州生桑[06/8/16 18:37]
文法の誤りを訂正 孤蓬さん有り難うござります!
 恐竜/「ま」の字[06/8/16 15:01]
8.16改
 恐竜/「ま」の字[06/8/16 15:00]
8.16改
 恐竜/「ま」の字[06/8/16 15:00]
8.16改
 恐竜/「ま」の字[06/8/16 15:00]
8.16改
 恐竜/「ま」の字[06/8/16 14:59]
8.16改
7.14sec.