探しものは
なんですか?
もしかしたら
「あの時追っていた夢」
ですか?
あ〜〜〜
残念っ
それならばもう
消費期限が過ぎて
腐ってるみたいです
もし・・
あきらめる事が ...
すう…、と
夏が引いてゆくにつれ
風に乾いた砂が
自ら風になる
砂に埋められていた
右の素足と左の素足が
柔らかに打ち明けられるのは一瞬
直ちに、衣服へ、衣服へと仕舞われ
...
お盆だった
お線香のにおいがする部屋
きゅうりとなすが殺された
殺したのは母親
いつものテエブルにまっ白い布
遺影の祖父母はほほえんでいる
台所の母親 息 ...
青い目の太っちょネコは、ちいさくまあるい眠りからさめると、
弓をひくような格好で伸びをしたまま三日月になって、
別れをつげることなく真夜中の空へのぼった。
ぼくは満足 ...
夜になると森の奥から
ピュー ピュー ピュー
と音が響いてくる
僕は竜のいびきの音だと思うんだ
大人達は森の奥の谷を抜ける風の音だと言う
でも僕は信じていた
森の奥には竜がいるって
...
金属が激しく鳴り響くような盲目の世界で
sufferの影の歩みに合わせ荒い呼吸を繰り返す大地
風すら消えた暗闇の空間には星すら瞬くことがなく
――夜の螺旋階段を登っていく音がする――
幾千 ...
祈りを土に捧げましょう
記憶は
ひと知れず育ってゆきますから
たくさんの道で迷えるように
そのぶんしっかり
戻れるように
空を翔ける翼のない者たちは
すべての責任を
空に負 ...
曇が曇に臥せ
金いろは
やわらかなひとりでいる
沼には醜い魚がいて
釣られては放され
土になる
石は
緑の向こうの水に気づかず
石ばかりを見つめてきた
...
木、その大きな直立
階段でいっしょになって笑い
二段抜かしをした九歳のように
セミの声だけが
音でよかった
根元に座って
レンガらしいレンガばかりを
レンガと呼び
それ以外のものは ...
雨が降っている
破れた蝙蝠傘をさした賢治さんが
しゃがみこんでいる
100年経っても
芽はまだ出ないらしい
僕らはときどき
種は蒔かれなかったんじゃないかと ...
その者はすべてを悲しくひきよせるという
そして誰も味わえない果実を実らせている
たったひとり)
わたしは{ルビ縁=ふち}の無い波紋であり
行くあてのない
昨日が
おいでおいで
と手招 ...
曖昧な森の中の雑居ビルに共生している相違。愛していたとしても、僕の顔は君の爪先にもなれない。愛していたとしても、君は僕の心臓の鼓動を舐めることは出来ない。喜びは隙間に恋をする。
人が創る地獄絵は
恐怖と醜さが鮮明で
人が想う天国は
幸福と美しさが不透明
人の批判は瞬時に知れ渡り
功績はすぐに消えてゆく
否定することはたやすい
ひとたび否定の沼に溺れれば
...
まだここにあなたはいた
片足だけ残って、小石を崩していた
篠突く雨に耐えかねて、隻脚は交わるように
ユグドラの樹の上に、交差した根に添えた
あなたの隣に倒れこんで、首に見えた ...
まだここに少女はいた
片足だけ残って、小石を崩していた
篠突く雨に耐えかねて、隻脚は交わるように
ユグドラの樹の上に、交差した根に添えた
終わりきった戦争だ
突き ...
漂う 粒子
温度差で 現わし
白き 霞
視界 狭まり
伸ばした 手の先
じんわりと 湿る
{ルビ春秋=はるあき}の体感温度
水 それにしても水
姿変え 移り変わる
形変え 巡 ...
先生。
あなたの顔を 今頃になって心底懐かしく思う
先生。
あの頃、絶対死んでもなりたくなかったあなたの肩書きを
僕も今、背負ってるんだ。それも自分から望んで。
先生。
そのことを ...
鍋を洗うのと
お風呂のふたを洗うのが
あんまり好きじゃないです。
正常な者は立ち去れ 死の言葉を目撃してはならない 幸福を求めるものは立ち去れ
二十二時二十二分二十二秒二十二二十二二二イコールイコール類コール胃胃袋増増殖食食
ああ、気持ちええ。きもちいい。 ...
風がふいた
ふうわり さあ さあ
草がゆれた
君をみつけた
「なにしてるの?」って聞かれたらなんて言おう
風はまだ ふいていて
さあ さあ さあ
僕 ...
あなた方の先祖は
地図も持たずにこの地にやってきた
古老は語る
女王に出会った古老の声は
氷に響き
すべてのものを永久に循環させる
無限を与えられたものは
氷に封じ込められる
なべを火 ...
透明な筆箱につめた夢は
いつも僕のポケットに入っていた
どこへでも持って行ったし
どこででも開く事が出来た
だのにいつの間に
筆箱を使わない年齢になったんだろう
気が付くと筆箱はどこに ...
カラスが三羽
七羽でなくて三羽
散歩するでなくて
散歩するふりをする
古くさい表現
古くさい机
古くさい服装のままに
カラスは
目をきょろきょろさせて
大通りを散歩するでなく
散歩 ...
愛されたいなら
愛して欲しいと言う前に
愛されるに値する人になりなさい
孤独が嫌なら
寂しいと言う前に
手をつなぐ方法を考えなさい
認められたいなら
愚痴をこぼす前に
きちんと ...
夏のおわりが近づいたのだよと雷鳴が耳元で囁いた夜
わたしは小さなわたしの左の乳房にもっと小さな小さなひとつの石を見つけました
まるで岩陰に潜んででもいるかのようなこどもの石です
いつのまにこんな ...
花が口々に言う
さざめくはわたしの耳
波のよう揺れ広がる青
かがみ込んで
口付ける
いとしいお前は半ば骨
花が言うのはわたしの秘密
手折ってやろうよ
煩くしたら
...
渦巻いている
頭の上で
あれもこれも
信じていいのか
世渡りのうまい人々
正直者はバカをみる世の中
いずれは報われるのか
僕の進む一本道
時計の針 ...
失われた街が視界のなかを流れる。
忘れられた廃屋に寄り添う墓標の上で、
目覚めた透明な空が、
真昼の星座をたずさえて、
立ち上がる高踏な鳥瞰図に、赤い海辺をうち揚げる。
繰り返し、磨きあ ...
うたたねをして目覚めると
一瞬 {ルビ黄金色=こがねいろ}のかぶと虫が
木目の卓上を這っていった
数日前
夕食を共にした友と
かぶと虫の話をしていた
「 かぶと虫を探さなく ...
ピアニカでは曲が作れないよ
僕の息が続かない
頭の中に視覚化されたイメェジは
音と言葉の間を行き来して
そのまま音にも言葉にもならずに
君に告げられる
額には銃口でなく ...
日付順文書リスト
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
探偵 S の今日の日記
さくらほ
自由詩
11*
06/8/23 17:06
夏だった
A道化
自由詩
10
06/8/23 16:36
しきたり
さとる
自由詩
1
06/8/23 16:12
よる。
〃
自由詩
5
06/8/23 15:22
竜の眠る森
ajisai
自由詩
9*
06/8/23 14:13
黒い大地
結城 森士
自由詩
1*
06/8/23 13:22
祈りを土に
千波 一也
自由詩
13*
06/8/23 13:11
みどり いし みどり
木立 悟
自由詩
4
06/8/23 13:06
旧友
たもつ
自由詩
17
06/8/23 12:27
黒い大地
AB(なかほ...
未詩・独白
3
06/8/23 10:27
静止する声
こしごえ
未詩・独白
10*
06/8/23 10:04
「隙間3」
鷲田 岳
自由詩
0
06/8/23 9:27
否定の沼
ぽえむ君
自由詩
13*
06/8/23 7:39
エンドロール
木賊ゾク
自由詩
1
06/8/23 4:15
「東京アヴァロン」
〃
未詩・独白
2
06/8/23 4:14
21、霧 【きり】
雨宮 之人
自由詩
2*
06/8/23 3:55
先生
ウデラコウ
自由詩
3*
06/8/23 2:26
独白
日朗歩野
未詩・独白
7
06/8/23 2:03
死ぬ間際だよネーチャンこの言語動作は
狩心
自由詩
18*
06/8/23 1:38
野原で
日朗歩野
自由詩
10
06/8/23 1:28
循環
下門鮎子
自由詩
2*
06/8/23 1:25
透明な筆箱
プル式
自由詩
6*
06/8/23 1:09
カラス
あおば
未詩・独白
3*
06/8/23 0:56
箴言
いとう
未詩・独白
5+*
06/8/23 0:38
石 【ici】
山本 聖
自由詩
3
06/8/23 0:19
つみびと
ミゼット
自由詩
3*
06/8/23 0:15
絶対なんだ
山崎 風雅
自由詩
2
06/8/23 0:05
愁色の午後
前田ふむふむ
自由詩
16*
06/8/23 0:04
探しもの
服部 剛
自由詩
16*
06/8/22 23:32
世界にしあわせを
朽木 裕
自由詩
2*
06/8/22 23:24
6066
6067
6068
6069
6070
6071
6072
6073
6074
6075
6076
6077
6078
6079
6080
6081
6082
6083
6084
6085
6086
6087
6088
6089
6090
6091
6092
6093
6094
6095
6096
6097
6098
6099
6100
6101
6102
6103
6104
6105
6106
加筆訂正:
愁色の午後
/
前田ふむふむ
[06/8/23 7:10]
若干の修正
21、霧 【きり】
/
雨宮 之人
[06/8/23 3:57]
2006.04.29初出。少しだけ改変。
21、霧 【きり】
/
雨宮 之人
[06/8/23 3:56]
2006.04.29初出。少しだけ改変。
8.35sec.