花の枝
夕景の中
もの思ひに沈んで
俯き歩いて来ると
花の枝が
通せん坊した
朝出掛けるときは
なかつた
―花の枝―
それが夕方
出現してゐる
天使 ...
同情と違い共感は
時に己にとって悪しきものになりうる
それでも僕は君を愛していたいと願った
ただ、それだけのこと
窓に流れる光を眺めては
ため息ばかりを吐き出していた
恐ろしいほどに静まり返った胸を
恐ろしいほどに高まった ...
詩が何処へ誘うというのか、
行きつく処といえば、せいぜい
薔薇の砂か 酒瓶の底だろう
私達はいま この安宿で
たしかに褥のうえに居る
そうして眠る、嘘つきながら
夜 ...
実年齢と見た目のギャップは――郷ひろみほどじゃないし、もちろん彼よりずっと年下ではあるが――僕はあきらかに自分と同世代の者たちに比べて若い。また日々大酒を呑み、煙草も一箱以上吸っている。精神状態はと ...
死体になることも出来ない
朝の、調子はどうだ、と聞かれても
貝殻になりきれない私では
考えているからと、通り過ぎるしかない
美しくありたい
ほんの、時々でいいからそう思って
張り詰めた ...
長い長い坂を上ると あるのだろうか?
僕らの探しものがその上に 見つかるだろうか?
星のかけらを取って 抱きしめ涙ぐむような
そんな残酷な夜を迎えると 誰も言わな ...
甘い甘いものより
苦いほうがいい
くせになるから
どうせやめられないのなら
甘くても辛くても変わらないのだろうけど
ただ
あたしには
甘いのは似合わないから。それから ...
ふと、ふりかえると
何本もあったハズの分かれ道が
すべて
自分の歩いてきた道に
繋がって
一本であったと気づいた
ふと、前を見ると
何本もの分かれ道が
もう繋がることはないだろう
...
望んでしまったから いつもより少し重くて
見えてしまったから 何も考えられなくて
知らなければよかったこと
今更すべて遅いと
何を言っても仕方がないから
考えるのを止めてしまった
...
泣き虫なきみと 不思議な関係
強がりで泣かないきみはとても泣き虫で
いつも堪えた涙は
いっぱい溜めてある
ぼくのところにくるころには
体中涙でいっぱい
ぼくが蓋をあけてあげるんだ
蓋 ...
憂鬱はいつも、ライムグリーンの滲みのようにぼくたちに襲いかか
る。よく磨きこまれたボディ全体に周囲の景色を映りこませたライ
ムグリーンの車が、速度を落とさないまま滑るように交差点に入っ
てきて、 ...
つり革にぶら下がったスーツの男は
まるで死体のようだ
そのネクタイが不安だ
つり革に結び付けられそうなその細長いやつが不安だ
真夏の太陽が乾ききったヘチマにそれでもまだ容赦なく陽を降り注ぎ ...
二十代の頃から
わたしの思考回路はストレスに負け気味で
いつしか心療内科のお世話になり始めた
抗鬱剤 抗不安剤 精神安定剤 入眠剤 など
とりどりの薬に身を任せているのが常となり ...
パリス、巴里
今朝を生まれて
ゆでたまご
同意書を確認して下さい
忠告を受けたのは一瞬だった
その忠告は余計なお世話と勘違いして
目も通さずにサインをしたのが間違いだった
優しい瞳の奥は混沌の世界が渦を巻く
ジキル ...
今日の雨は哀しい音で泣くから
傍に居て欲しいと、思うんだよ。
頭をぎゅう、と締め付ける雨の響き方が
やけにゆっくりで
あのイントロに似ている、と思ったりする。
死は矢張り誘惑で
言 ...
彼女は二度、嘔吐して、蒼茫とした死者の距離を巡る。
傍にいる三毛猫は、
笑っているテレビを見つめて、溜息をつきながら。
(イラクから自衛隊が撤退するそうだね。
(おばあちゃんはね―。戦争は大嫌 ...
すぐに
怒る
短気な人
すぐに
放り投げる
飽き性な人
すぐに
逃げ出す
...
一人になって。
それでもボクは。
元気でやってます。
あなたは心配してましたけど、
生きてます。
けれど、
物足りなくて。
人肌恋しくて。
...
夏の夜に
いくつもの太陽を揺らすひまわり達
仕事帰りの疲れた男に
わさ わさ わさ わさ
大きい緑の手のひらを振る
日々の職場では
密かな善意を誤解され
...
ひとつひとつは小さいが
確かな重みを持ったナルシズム
が
私の中をころころと転がって時々意識に飛び込み
そうして今日どまりの今日
時々口から零れていく
振り向けばきみがいて
何気なく微笑みかけながら
つなごうか って
手をさしのべてくれる
あたりまえの情景を
いつまでも信じていたかったんだ
どうか
星たちが灰になる ...
君と
君の子供と
動物園へ遊びに行く
動物園のない町に住んでいるので
キリンもカバも見たことがないからと
地下鉄に乗っている間も
図鑑で予習に余念のない二人を
窓鏡に映る姿で見つめる ...
ぽえむの国の
ぽえむの村に
ぽえむ君が作る
たくさんのぽえむ
いつでも作りたて
春はぽかぽか
夏はぎらぎら
秋はぽくぽく
冬はほかほか
ぽえむ君の家には
ぽえむを仕舞う場所 ...
君の肩越しに白熱灯
君に触れられた部分が熱を持つ 静かに静かに
手をきつく繋いで
深い場所まで二人で堕ちよう?
「温もりを ひとつ あげる」
「…何を、きみはくれるの?」
...
ギ
ギギギ
ギギギのギ
ギ
ギー
ギー
ギーギーギー
ギ
ギギギ
ギー
ギーギー
ギギギ
ギギ
ギギ
キギギギ
ギー
ギー
ギー
ギ ...
父親が午後に死んでも腹は減る
眠くても胃が痛くても腹は減る
かゆくてもぶつぶつ出ても腹は減る
もどき詩が詩のふりしても腹は減る
鳴り止まぬ洞のむなし ...
砂時計をくるり、とかえして
願うのは始め
掃いて捨てた砂粒の、ひとつひとつを
愛でなおしたいと祈るから始め
綺麗なものは全て
緩やかに、隙間から零れていった
か ...
ネットはたまに嫌なこともあるけど、
自分の知らないいいことを顕在化してくれる。
ネットは匿名で悪口を言えたりするけど、
普段言いにくいことをいつもより気軽に言えたりする。
いい ...
日付順文書リスト
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
花の枝 岬
杉菜 晃
未詩・独白
6*
06/9/20 8:12
つぶやき
FUBAR
未詩・独白
2*
06/9/20 5:03
in the end
れるむ
自由詩
2
06/9/20 3:53
愛と夜の私達
白雨
自由詩
4
06/9/20 2:25
天然の産物
atsuch...
散文(批評...
3*
06/9/20 2:10
トーン
霜天
自由詩
11
06/9/20 1:36
星の行方 - Whereabouts of the Star ...
クリ
自由詩
1
06/9/20 1:34
薬
桐野晴
未詩・独白
1+
06/9/20 1:00
鏡
〃
自由詩
1*
06/9/20 0:59
温
〃
未詩・独白
0
06/9/20 0:58
不思議な関係
〃
自由詩
0
06/9/20 0:57
ライムグリーン
大覚アキラ
自由詩
1
06/9/20 0:38
アヴァロン
マッドビース...
未詩・独白
3*
06/9/20 0:27
えびちゃん
銀猫
自由詩
10*
06/9/20 0:19
悶巴里
ふくだわらま...
俳句
1
06/9/19 23:55
破棄
海月
自由詩
2*
06/9/19 23:51
雨よりはやく
朽木 裕
自由詩
4*
06/9/19 23:49
遠い手 デッサン
前田ふむふむ
自由詩
14*
06/9/19 23:45
【 信じるチカラ 】
豊嶋祐匠
自由詩
0
06/9/19 23:16
ひとり。
狠志
自由詩
1
06/9/19 23:15
ひまわり仏
服部 剛
自由詩
17*
06/9/19 23:02
_
眠離
未詩・独白
0
06/9/19 22:54
プリズム
なるせ
自由詩
2
06/9/19 22:53
天王寺動物園に動物を見に行く
たりぽん(大...
自由詩
15*
06/9/19 22:40
メイド・イン・ぽえむ君
ぽえむ君
自由詩
10*
06/9/19 22:18
私はある意味、銃殺された
朽木 裕
散文(批評...
1*
06/9/19 21:48
ギ
あおば
未詩・独白
0+*
06/9/19 21:33
腹は減る
木立 悟
川柳
6
06/9/19 20:56
『Sand glass』
しろいぬ
自由詩
0
06/9/19 20:38
詩をほわほわ投稿する理由について(diary)
とうどうせい...
散文(批評...
28*
06/9/19 18:21
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7.18sec.