星は遠く遠く空の向こう
手なんて全然届く距離ではないのに
ひとつ星が空を駆けたとき
捕まえられるような気がしたんだ

でもそれは夢の中の出来事にすぎなくて
当然星なんて駆けてもいなくって
...
僕の左手には有刺鉄線が巻きついている。
それはどこにつながっているのかわからない。
目の前には壊れたフェンスがあって
入り口を思わせるかのようにそこだけ蹴破られている。

左手を動か ...
空がいつまでも陰り続けていたとしても
その向こう側には太陽があると
信じて
信じて
最後まで
信じて

少し意地悪なあなたのささやき声が
耳に纏わりついて離れない
あいしている
の ...
そのように、生きてみたいと願う
いつまでも二階より上の景色に臨めなくても
遠い車窓に同じ肩幅で揺れているだけだとしても


ノイズ混じりのカーラジオの表面に
透き通らない感情を混ぜている
...
あたしは、にこにこと笑っている。

いつも、にこにこ。


「エガオ」、と云ふらしい。


何かが違うと思っても、

誰かに酷い事をされても、

決して怒ったり、泣いたり、
...
夢よりも一歩、現実に近かったから
振り返ることはたやすかったはずなのに

もうお風呂にはいった?
という彼の、決して難しくもない問いに
眠りに引き込まれるにまかせて
わたし、答 ...
肌をあわせて
肩を抱いて引き寄せて
薄暗い明かりに照らし出された
非現実なひとかたまり
粘膜の全てをすり合わせて
やっとどうにか温かい
やわらかな空間の中でやすらかに眠る
手をつないで命 ...
瑠璃、瑠璃、瑠璃、瑠璃、
瑠璃色の

海、海、海、海
海の下

珊瑚はお手手をいっぱいに広げていたい
広げてお日様を集めていた
お日様を集めて花嫁の衣装に

花嫁さま
しずしずと ...
同じ東京の 同じ空の下

鼓膜を揺らす 

       君の声


           君の声



同じ東京の 同じ空の下

微かに混じる 
    
       ...
父は聖書を読んでいた
本屋さんの片隅の椅子に座り世間から隠れるように
家族から遠く離れていくように
哲学書の背表紙を意味もなく鳴らしながら
横目で父の姿を盗み見る

十戒を教えてくれたのは ...
こんちは。宅配便です。
めくるめく人生模様のアップリケを
お届けにあがりました。
お留守でしょうか。
それでは東京砂漠色の
不在票を入れておきます。
後ほど。

こんちは。宅配便です。 ...
ぎゃーの一声
なぜだかわからないが
奇々怪々奇人変人唐変木が
根本から折れた

分析的な言辞を読むと
考える過程が分かる
楽しい思考過程を
記憶して
その喜びを
永遠にしたいと願う ...
保育所に通っていた頃
家で、積み木を積んで遊んでいたっけ
積んで、積んで、積み上げて
だけどそれは、バベルの塔ほどではなかった

小学校に上がって
年を重ねることを覚えた
それからアタマ ...
チャーリーブラウンは後退なんかしない
あの頃に踏みとどまっているだけ
英語の勉強になるならと
無理して読んでみたけれど
やっぱし後退なんてしてくれなかった
それがリアルってやつ
細い線で描 ...
硝子と氷を踏みしめて
夜は土に息を吐く
解けては昇る渦の音
交わりをひとつ隠し持つ


なにもない洞
失くした名前
夜明けのままに
ちぎるうたごえ


うるむ目の先 ...
     こたえがわかりました

     もとめてるもの、したいこと、わかりました

     きいてきたあなただけど、つたえられません

     とてもとてもとおくなってしまいま ...
もう昔のこと
ある国があった
その国の人々は
自分が良いと認めたものしか作らなかった
自分が気に入らないものは作っても全て壊した
自分が良いと認めたものしか使わなかった
自分が気に入らない ...
君になにかしてやりたいと思うが
今の君には
痛いだけ。

だから
そっと見守ることにするよ

祈りが光となって
大空に響きわたればと思う
やがて君の心に
光がさしこみますように
       1

鎖骨のようなライターを着火して、
円熟した蝋燭を灯せば、
仄暗いひかりの闇が、立ち上がり、
うな垂れて、黄ばんでいる静物たちを照らしては、
かつて丸い青空を支える尖塔が ...
ちぃーす
今日はどこからかけてんの?
家? めずらしいねぇこんな早い時間に
俺は外で遊んでるよ 場所?
ナイショ。 教えたらあんた来るでしょ
うっ スルドイねぇ
そうそうあんたも知ってる場 ...
終電終わってんのにこれから行けるわけないでしょ
酒もかなり入ってるから車も出せません
ぢゃあそういうことでバイバイ
って電話を切った10秒後には
予想どおりブルブルしてるバイブ機能

ハイ ...
夜、
左の肩甲骨に
小さな傷が生まれた
羽根でも生えてくるのなら
わたしはきっと毟り取ろう

朝、
柔らかい霧雨が降ってきて
わたしは傘を捨てた
強く責めるなら抵抗もしたけれど

...
マリンちゃんに告白した


好きだ

俺は
きみより
ずっと年上で
まるでもてないし
甲斐性はないし
かっこよくもないし
男らしくもないし
お金持ちでもない
だけど

き ...
何年かぶりに レトルトカレーを食べる

熱湯のなかで黙りこくる レトルトパウチ

封を切ったら 嬉しそうにカレーが飛び出した

どんどん出てくる 熱いカレー

1食分は出た そろそろ終 ...
きっかけはくだらないことだった。
私が楽しみにしていた
高級バニラアイスクリームを食べてしまったのだ。

私「何であのアイス食べたん?!」
彼「えっ?うまそうやったし」
私「そんなんが答え ...
「メイク・ラブ唄」



然し其れ即ち
恋する乙女の
啼き声夢の如し

操り操られている私
何処に行つても
此処好きと云ふ

御好きでせう
夢に狂う
少女の ...
積もる
積もる
積もっていく

全てが殺がれていく
全てが無気力になってくる

まるで
世界が
無駄のように
思えてくるほど

積もる
積もる
融ける事無く積もる

こ ...
すべてを委ねてしまった私に

君の「間違ってる」が優しくて

すべらかな灰色に接吻をおとした

体温のないものに



もうすぐ春だから

フェティシズムはきみどりいろの雨 ...
きょうお風呂だった?
ううん
だれか見舞いに来たの?
ううん

洗濯ネットに入れられた
バスタオルと着替え

サイドテーブルに置かれた
花束とメッセージ


〜そんな昔のことは ...
ココロの色が、変わりましたか。

上塗りではなくて。
一度、無色に戻して。
変えましたか。

今は、何色でしょうか。

何度も、何度も。
変えられる、色は。

何度も、何度も ...
日付順文書リスト
タイトル投稿者カテゴリPoint日付
vi自由詩2*07/1/25 2:04
エルエスDay李恵散文(批評...2*07/1/25 1:47
あなたのそらを砦希(ユキ)自由詩107/1/25 1:46
家族(時速50キロの)霜天自由詩807/1/25 1:30
Noiseユキムラ自由詩007/1/25 1:13
しあわせのメロディーRin.自由詩17*07/1/25 1:03
エロス暗闇れもん自由詩3*07/1/25 0:51
花嫁さまふるる自由詩18*07/1/25 0:51
時差まりも自由詩2*07/1/25 0:36
十戒暗闇れもん自由詩3*07/1/25 0:35
宅配便クルーズブルース瀬戸...自由詩207/1/25 0:07
言辞あおば自由詩4*07/1/25 0:04
71、積み上げる 【つみあげる】雨宮 之人自由詩4*07/1/24 23:25
チャーリーブラウン恋月 ぴの自由詩29*07/1/24 23:18
ノート(外歌)木立 悟自由詩407/1/24 23:17
こたえ逢坂桜自由詩12*07/1/24 22:53
もう昔のことぽえむ君自由詩10*07/1/24 22:42
祈り渡辺亘自由詩5*07/1/24 22:23
浮遊する夢の形状    デッサン前田ふむふむ自由詩27*07/1/24 22:18
景子(おしとやかバージョン)いとう未詩・独白6*07/1/24 22:02
景子未詩・独白9*07/1/24 22:01
傷口から羽根士狼(銀)自由詩23*07/1/24 21:43
マリンちゃんさようならしゃしゃり自由詩807/1/24 21:08
レトルトカレーオズ散文(批評...5*07/1/24 20:30
私達の馴れ初め愛心自由詩4*07/1/24 20:07
三つ節なかがわひろ...自由詩2*07/1/24 20:01
フラストレーション電子ノ猫人自由詩007/1/24 19:45
有形北岡瑛美子自由詩8+*07/1/24 18:25
ING草野大悟自由詩3*07/1/24 18:09
恋色模様。狠志自由詩407/1/24 16:55

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加筆訂正:
言辞/あおば[07/1/25 1:22]
最終行 美しい → 馨しい
71、積み上げる 【つみあげる】/雨宮 之人[07/1/24 23:25]
2007.01.12初出。少し改変。
Rotten girls/吉岡孝次[07/1/24 22:04]
自由詩に分類してみました。
■批評祭参加作品■ 「父さん」櫻井雄一/たりぽん(大理 奔)[07/1/24 21:42]
第3段落を推敲。
7.57sec.