蓋の閉まった街の水嵩が誰にも知られずに増していく
なんという、静けさ
塞ぎ込む窓辺に君は寄り添って、透き通る視線で景色を
混ぜるように空を、抱えている
明るく、楽しく
昨日のことを語れる ...
二月、
薄明るい空の向こうに
何があるのか、あたしは知らない。
人さし指に触れた白い骨は
堅くてさらさらと乾いていて
同じものがこの体の中に潜んでいるのだ、
と思うと、酷く ...
昨日まで
が
{ルビ花氷=はなごおり}のように
硬く
わだかまった
かのように
感じても
やわらかく
まるく
溶けていくから
温かく ...
工場群のライトが、夜霧に色を与えていた。
ぼくらを前に進ませたのは無意味な赤信号。
あるいは冬の固い道路の上で、軽自動車に
箱詰めで向かった、廃墟となった工場の屋上から
貯水タンクの上から見 ...
擦り切れた指先でなぞる未来も持たず
一瞬の刺激
読み捨てられる雑誌のように
そのために私たちは在るのではない
愛しているという言葉は
搾取するための言葉ではなく
私たちもそれを望んで口にし ...
都会の片隅で小さな太陽がふんわりしている
誰にも気づかれないようにそうっと触ってみる
やさしさが広がっていく
いつかの思い出
小さい頃に死んだじいちゃん
よく入れ歯を口に隠して
「入れ歯が無くなっちゃった!」
なんて小さい俺をおちょくってた
種を明かしてくれなくて
すねる俺の頭をなでて
...
物思いにふけると
いつも時の経過について考えてしまう
今しか出来なくて
まだしてない事が沢山あるから
時間が止まって欲しい
叶わない願い
でも苦しくなる
早く時が経過 ...
医者の意見では、
「いえ。ご病気ではなく、おそらく魔女ヘレンの呪いによるものです」
と言います。円卓をかこんで王とその側近たちが議論しました。
「では隣国の魔術師をよびあつめ、呪いをとく術を ...
無意識の深淵にひそむ邪鬼たちは
まどろむ私を
五次元の奈落へと
密かに誘う
封印を解かれた
亡者の魂は
生ある息吹をもとめて
閉ざされた扉から
怒涛となってあふれ出る
彼らの ...
寒いさむいと閉ざした扉
どうやら外がぽかぽかと
暖かくなって来た様で
窓辺に小さな陽炎が昇りました。
長いあいだ閉じていた窓を、少し開け
つくしや蝶々や
たんぽぽなんかが咲いているかし ...
うら暖かい光が降り
桃色の桜が吹き荒れる
積もったら
何を作ろう
だるま?
かまくら?
さらさらと崩れ落ちるね
そこに在ることを拒否するように
崩れて消える
ね ...
私にキミが敵うはずがない
いくら重たい鉛の鎖で縛ったって
こんなの飾りにさえならない
金属で心まで内側まで縛れるとでも、
小さな窓から差し込む陽射しさえ在れば
私はこんな屈辱など何でもない
...
白雪が溶け 雫となり 川に流れ 岩岩を削り 石を流し 魚に 苦難を与え 最後には 大河の一 ...
悲しい目をしているのは
誰?
二人は見つめ会いながら
呟いた
『ごめんね』と
約束した未来は消え去った
あの日何気なく二人は出会った
あの日何気なく二人は手を繋ぎ
あの日何気なく二 ...
誰が教えたわけでもなく
指で三つ、をつくる
しいちゃんは
たくさんを
それはささやかなたくさんを
欲しがろうとする
絵本読んで、と
わたしの膝上に乗っかって
ほお擦りするように ...
大吟醸
今宵は君と
語りたし
まずは冷やして
徐々に燗して
なにを喋っているのか分からない
ラジオは
チュー二ングのあっていないまま
つけておく
そちらに
気をとられては
いけないから
ラジオがすきだ
同じ時間に
いつものオープニングテー ...
彼女は脆くて 恐ろしく美しかった
「わたし 依存症なの」
僕の告白に彼女はそう答えた
不安になって 疑って
ひどく束 ...
順調な始まりは、容易く
頻繁に転調してしまう。
予想していた 音は
半音 下がったり
上がったりだ。
怒【ド】 殻を破り
姿【シ 】 美しく
裸【ラ 】 立ち ...
冬が終わりそうなので
ひだりの方を向いたら
そこにはひだみがいた
ひだみと名づけられたひだみは
自分が何であるのかわからないので
大そう困っている
僕もひだみと言ったものの
ひだ ...
重たい例のあれを背負って歩いていると
エレベーターがあった
金属の扉だった
すらっと扉が開いて
ぴっちりした詰襟のエレベーターボーイが
真っ直ぐ立って
「上へまいりまあす」だと
...
明日 天気になぁれ
私に触れなくなった この冷たいてのひらも
ひかりを浴びたなら
きっとまた息をするから
明日 天気になぁれ
明日 天気になぁれ
(君がはいる箱には金平 ...
深い底に眠る
儚く淡く辛い思い出
とても長く君を
好きだった
ずっと一緒にいたかった
どうしても
簡単に諦められない
大変な辛い恋をしてしまった
とにかく逢いたくて
とにかく話し ...
ずっとなかった
アタシだけの匂い
キミは持っていたのにね
確かに香水せいだけじゃないのも
分かってたし
人ごみに紛れてしまったとしても
キミがアタシを嗅ぎ分けら ...
朝起きた時から
世界が動く
時間が動く
めまぐるしい速さで
空間は移動する
それぞれの現実と現実が
混ざってゆく
それぞれの昨日と今日を
確かめあう
その輪はどんどん大きくな ...
ケーキ1つ
幼児が二人
釘付けになっていた
母はケーキを真っ二つに
「二人で半分こね」
と笑った
僕が渡された方食べようとしたら
あいつは言った
「そっちの方が大きい!不公 ...
慣れる怖さをしっているから
少しの合間
地上に顔を出し
儚く地面に散ってゆくのか
私の初めての香り
サ ク ラ
桜
さ く らーーー・・ ・
この歳になるまで香水とは無縁で、
買おうとも思ったことがなく、
むしろ、
あの無意味に強い香 ...
あと3歩だけ
歩いてみないかい?
きっと何か変わるよ
1歩
学校のこと思い出す
楽しくて
楽しくて
かけがえのないもの
2歩
親のこと思い出す
何度も怒られたけど
生 ...
日付順文書リスト
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
雨から、街を
霜天
自由詩
6
07/2/25 2:04
二月、薄明るい空の向こうに
有邑空玖
自由詩
9*
07/2/25 2:01
*花氷*
ちと
自由詩
6*
07/2/25 1:41
バンドネオン
プテラノドン
自由詩
7*
07/2/25 1:21
軌跡鎮魂歌
アマル・シャ...
自由詩
10*
07/2/25 1:00
春
暗闇れもん
自由詩
3*
07/2/25 0:53
じいちゃん
テルテル坊主
自由詩
2*
07/2/25 0:52
葛藤
〃
自由詩
1*
07/2/25 0:45
王女メリサ2
atsuch...
散文(批評...
3*
07/2/25 0:35
絵画の向こう側
渡 ひろこ
自由詩
4*
07/2/25 0:27
蝶々の影が白い壁の中を飛ぶ
プル式
自由詩
3*
07/2/25 0:22
花吹雪
なかがわひろ...
自由詩
2+*
07/2/25 0:18
窓
AKiHiC...
自由詩
6
07/2/25 0:16
水
あるぺんろー...
自由詩
5
07/2/25 0:12
巡る未来
春日 凌我
自由詩
1
07/2/25 0:11
黄色い星
フユキヱリカ
自由詩
18*
07/2/25 0:07
よい の友
黒子 恭
短歌
4
07/2/25 0:06
ラジオ
蒼木りん
未詩・独白
4
07/2/25 0:06
依存性
憂
自由詩
2+
07/2/24 23:35
指揮に逢う
ピアゴール
自由詩
1
07/2/24 23:19
ひだみ
たもつ
自由詩
10
07/2/24 23:14
エレベーター
サナギ
自由詩
3*
07/2/24 23:10
明日 天気になぁれ
朽木 裕
自由詩
3*
07/2/24 23:05
記憶
春日 凌我
自由詩
0
07/2/24 22:58
アタシの匂い
三架月 眞名...
自由詩
3*
07/2/24 22:27
昨日と今日そして明日
ぽえむ君
自由詩
9*
07/2/24 22:24
平等 part2
えりす
未詩・独白
4+*
07/2/24 22:13
一年草
hiro
自由詩
4
07/2/24 22:11
perfume
三架月 眞名...
散文(批評...
4*
07/2/24 22:09
3歩
美月朱恋
自由詩
10*
07/2/24 22:08
5782
5783
5784
5785
5786
5787
5788
5789
5790
5791
5792
5793
5794
5795
5796
5797
5798
5799
5800
5801
5802
5803
5804
5805
5806
5807
5808
5809
5810
5811
5812
5813
5814
5815
5816
5817
5818
5819
5820
5821
5822
加筆訂正:
石となりし人に
/
佐々宝砂
[07/2/25 0:48]
ルビ等の表記を変更
7.01sec.