それは、甥っ子が遊びに来ていたときでした。
暖かい冬の日差しの中で、まったりと俺は雑誌を読み、
甥っ子は持ってきたおもちゃをカタカタと動かす中、
優しく降り注いでいた日光を薄い雲が遮 ...
あれは確かマリリンが三歳の時
近所の大人や親せきたちは言った
「マリリンちゃんはほんとうにかわいいね」
マリリンは単純に嬉しかった
でも大人はみんな小さい子どもにはかわいいと言うのだと思ってい ...
「もしも君が」
と書き始めて
「もしも」
という
仮定の話はやめようと
ふと思った
「もしも」
なんてことは
「もしも」
だから
そんなこと考えるだけアホみたい
自分を探してもど ...
思い出は語り部
小さくなった夕の背で眠りについた
子守唄を
森の中に
タイヤは捨てられた
誰にも見つからない
誰も見つけようともしないだろう
タイヤは毎日
真上の青空を
口を丸くして眺めるだけだった
たまに流れてくる白い雲を見ては
無理をして走 ...
この手に触れてはいけない
この手は世界をつかむ手だ
この手は大きなことを成し遂げる手だ
おまえを抱きしめるためにあるんじゃない
この手に触れてはいけない
この手に触れてはいけない
この ...
降りつもる首しめるよに降りつもる信じることのできぬしあわせ
ひとつまみふたつまみして倒れゆく小さな夜の集まりの塔
家の背にあふれはばたき打ち寄せる星に至る火 ...
八角形の小箱は
ブルーウォーターで満ちていて
覗き込めば
ぶちの鞠が回転している
それは
滑らかな哺乳類の群れだ
あるいは
みるく色の
貝類の
ひとかたまりに
溶けて
...
君が笑った
橙色の気持ちに満たされた僕
君が笑いやんだ
戸の閉まる音に怯えた僕
君が泣いた
駆けつけて抱きしめた僕
君が泣きやんだ
わけも ...
いぇね、たぶん無いと思うんだよね。
生きてるとは思えないからさ。
もし、生きてるなら、水洗トイレでジャァーっと流されて黙ってるはずが無いと思うんだよ。
それでも、こう「意思はある ...
僕の胸の中の世界は崩れ始めて
僕の光り輝く詩が新たに始まる
崖っぷちで光風霽月の賢者が杖を掲げ太陽に向かって立っている
鷹が賢者の周りを大きく旋回して羽を散らせる
太陽は沈み始めてい ...
想像力の無い頭を絞り出す
せっかく三十編近くも詩を書いたというのに
こんな出だしじゃ身も蓋もない
自分の限界を背中で感じている
はぁ やっと楽になってきた
ここまで書ければあとは ...
世界の何処かにある(それは僕の胸の中にある)深い深い森の奥に
神聖なる闇が光っている
それは物語の創作の源である
空は開けていて広い
その森の闇は皆に開かれている
源
僕はそ ...
叫びとは
少女のためにあり
それを聞くのは
いつもきまって鳥だった
少年は歩いている、夕暮れの帰り道
見慣れた町並みにサヨナラをして
彼は彼だけの家に帰っていくのだ
...
ゆうがた
ひとびとの背がかなしい
ひとびとの背を超えてゆく
魚がかなしい
水が均衡する
まずめどき
幻想の水をしなやかに
幻想の魚がおよぐ
しのびよる色が
...
僕の眼に
「何か」は
あるだろうか?
君の心を奪う
魅力的な「何か」が
僕の眼に・・・
僕の声に
「何か」は
あるだろうか?
君の胸を高鳴らせる
素敵な「何か」が
僕の声に・ ...
一人暮らしの黒紙折子 生計支えるアルバイトは気の重いウェイトレス
それにしても今月の頭から鳴り止まない時報に困り果て 湿気て痛い頭を抱えて
しゃっくりに似た定期的なピンポンダッシュに疲れ果て ...
ほこり臭い夕方のひかり
肌にはつめたく
悲しみには音たてて
地球のいちぶでうなだれている
彩雲がはしる
きみを想うの感情を
どうどうどう、と
制御している ...
シナモンの手触りが残っている
真夜中の台所に
左心房のリズムに
プラッチックのまな板に
なだらかな丘に
オレンジの粒に
困惑の首筋に
濡れた芝生に
冷たくひかる、月のおちる ...
この涙が途切れたら
もう一度、前を向いて歩き出す。
前に進む気がある限り
きっと 人は
何度でも立ち止まることを許される。
泣いてもいいのだと、
もっと 声を上げてもい ...
この青い 空の下、
生きてさえいれば
いつかは必ず、あなたに会える。
あなたの幸福を
願う故に私は、別れを選んだ。
愛しい人よ 私は、
今はただ、ここから祈り続けています。 ...
泣きたくなるくらい、きみのことが好きなんだ
そう言うと貴方は本当に涙をぽろりと零した
それはきらきらと輝きながら貴方の頬を伝って
静かに私のおでこに落ちた
そんな貴方に抱き締められ ...
天使のような笑顔
鈴のような声
マシュマロのような頬
世界は君を中心に回っている
太陽は君を照らすために昇る
時間は君をより美しくするために進む
君は祝福さ ...
テラテラ鳴る音楽
白に近い水色
柔らかい声
なんとなく
なんとなく似てるね
かっこつけた言い回し
気の利いた言い回し
...
昨日と今日の境界や
夜と朝の境界は
どこにあるのだろう
ふと目を開けた瞬間
朝という今日がそこに待っている
夜という昨日を忘れてしまったかのように
本当は混ざり合っているのに
...
みんなは朝がやってくるのは当たり前だと思ってるのかもしれないけど
オレはけっこう大変なんだ
眠い目こすりながら 危険な仮想空間への冒険に出る
これがオレの仕事
そこで出遭う生き ...
傷口のガーゼを剥がすことさえもまだ躊躇いて君は研修医
音が止むたびに 湧き上がる新たな音の群れ
彼らが走り去るまでには しばらくの時間を要する
誰もが走ることを止めようとはしない
誰もが同じように走る
だけど この ...
この足が踏みしめているものを
確かめようと視線を落とせば
いつもの国道の歩道
そんな当たり前の、日常という名前だった
小さな石ころ、蹴飛ばしてさ
歩いた幼い帰り道
今も時々思い出しては ...
年に一度の特別な記念日
あなたがこの世に生まれた証
それなのに明かりの消えた部屋で
あなたは一人で泣いている
Happy birthday?
ロウソクの炎を吹き消す前に
...
日付順文書リスト
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
甥がもたらした冬の怖い話
時雨
自由詩
5*
07/2/16 11:56
マリリン
ふるる
自由詩
9*
07/2/16 11:32
「もしも」
チアーヌ
自由詩
6
07/2/16 10:46
背中の曲がった おばあさまの
ひより
自由詩
3*
07/2/16 10:34
森の中のタイヤ
ぽえむ君
自由詩
12*
07/2/16 10:31
この手は
未有花
自由詩
14*
07/2/16 10:07
夜未記
木立 悟
短歌
8
07/2/16 10:06
レモン海
佐野権太
自由詩
26*
07/2/16 9:44
あい
草野春心
自由詩
3
07/2/16 9:19
その①「うんこに意思はあるのか」
さち
散文(批評...
8*
07/2/16 9:06
無二の命
はじめ
自由詩
0*
07/2/16 7:59
詩を書く時の苦しさ
〃
自由詩
1*
07/2/16 7:58
生きている
〃
自由詩
0*
07/2/16 7:57
いち
THANDE...
自由詩
8+*
07/2/16 7:44
ゆうがたの魚
yo-yo
自由詩
18*
07/2/16 7:26
ある曲、についてのこんな
FUBAR
未詩・独白
7*
07/2/16 4:56
貪欲の窓 〜Come to GINGIN〜
人間
自由詩
0
07/2/16 4:35
夕方の勢い
吉岡ペペロ
自由詩
4
07/2/16 4:24
2/15
しゅう
未詩・独白
1
07/2/16 4:16
「この涙が途切れたら」
和 路流(N...
自由詩
2*
07/2/16 3:27
「空の下で、あなたと生きる」
〃
自由詩
0*
07/2/16 3:26
見えるのは一面の青空と、白い雲。
くろねこ。
自由詩
9
07/2/16 2:47
エイミー
三架月 眞名...
自由詩
5*
07/2/16 2:05
言葉を待ってる
ビーチ
自由詩
0
07/2/16 1:32
境
青の詩人
自由詩
3*
07/2/16 1:22
夜更かしのお仕事
〃
自由詩
3*
07/2/16 1:21
病棟の恋(5)
愛穂
短歌
5
07/2/16 1:19
拍手
青の詩人
自由詩
2*
07/2/16 1:19
81、足下 【あしもと】
雨宮 之人
自由詩
4*
07/2/16 1:10
Happy Birthday
1486 1...
自由詩
7*
07/2/16 0:47
5806
5807
5808
5809
5810
5811
5812
5813
5814
5815
5816
5817
5818
5819
5820
5821
5822
5823
5824
5825
5826
5827
5828
5829
5830
5831
5832
5833
5834
5835
5836
5837
5838
5839
5840
5841
5842
5843
5844
5845
5846
加筆訂正:
81、足下 【あしもと】
/
雨宮 之人
[07/2/16 1:10]
2007.02.06初出。少しだけ改変。
5.71sec.