手と手が触れたら
温もりは伝うかな
電波に乗せても
声は震えるかな

ディスプレイの向こうに
思いは伝うかな
一次元の宇宙が
6畳の部屋で世界に繋がっている

そういう風に今を表せ ...
根無し草は
好奇心で出来ていた
先端にとらえためづらしいものに
気ままにくっついては離れ
色んなものと親しくなった

根のある草は
彼をさびしい草だと言った
大地に根をはってこそ
...
わずかながらも確かな変化を握り締めて
ケイキの味は、かなり苦かった
無常の世で看取らなければいけないミライ
手にした権利も金も人も
いつかはなくなるという隠し味が
祝うべき日としているに過ぎ ...
ベッドサイドの淡いスタンドの灯りが
ほの暗い部屋の一角を照らしだしている
窓から見下ろす都会の夜景は
今の私には冷たいほど綺麗に
無表情な横顔で輝いている

独りには慣れているはずなのに
...
文学の季節は終わり、ハコダテはまだ冬ですよ、母さん。
ロシアの兵隊が攻めてきて、ユウバリはすっかり焼け野原のようです。
マクハリではありません、ユウバリです。
この様子ならば、ハコダテも二、 ...
許されることを望む 孤独な魂が
最後に頼るべきなのは
形の無い彼方の神なのでしょうか

でも無神論者には 辿り着ける天国などありはしない

たとえ 世界中の誰もが私を許すと言っても ...
忘却の
旅の果てには
哀しみと
深い想いが
溢れだしてた
 
 
泣く君の
姿を記憶に
留めては
差し出せぬ手を
固く結んだ
微笑みや涙を分かちあった人も季節も
今は移ろいゆき 途方に暮れ一人佇む
そんなとき海馬を優しく揺り起こされ
私は 翼ある者に呼び醒まされるだろう
人生の黄昏を ごくゆっくりと咀嚼しながら

...
午前10時

高速から山を見れば

青白い町並み

貝のお吸い物のようだ


女って全員気が強い

付き合いはじめたあの娘

既婚者と知っている


午前10時

...
春へと続く回廊は
まだ細くて
差し込む光に
白く歪んでいる
三月は
足裏を流れる砂の速さで
大切なものを{ルビ攫=さら}っては
あやふやなものばかりを
残してゆく


  いくつ ...
突然舞い込んだ
貴方からの別れのメール
私より大切な人が出来たの?

余りにも突然で
だけど現実で…
もうメールをしても貴方の元には届かない

携帯電話のメールを
想い出を消す様に
...
 ある老姉妹が奈良の長谷観音をお詣りしたときのことだ。参拝を終え京に向かう道すがら宇治に立ち寄り名物の鰻蒸しを食したところ、美味しさのあまり妹はつい度を過ごし腹痛を催した。さてそれからが大変。あちらの ... まだだ!

ベースの重低音の良い声が床すれすれで流れていけ

シンバルを擦り合わせ 何度も叩き 響かせれば

ドラムはすぐに脈打ちはじめ 息つかせずに 導く

まただ


エレキ ...
卵から孵った夢の中
僕はアリスとお茶会へ
双子とダンスを踊ったら
女王様とクローケーをしよう

にやにや笑いの猫ちゃんと
バタつきパンの蝶を追いかけ
うさぎの穴に飛び込めば
グリフォン ...
人は悲しくなるとき
夢を抱き
人は悲しくならないようにするために
夢を創りだす

時に悲しみは和らぎ
その悲しみはやさしさへと変化して
人の心へと伝わり
心の輪が生まれてゆく

人 ...
僕は君の甘い声が大好きだ
君はたまに甘い声で囁いて
僕の心を明るくする

僕は君の笑顔が大好きだ
君はたまに僕の言ったことで笑ってくれて
僕のほっぺの山を高くする

僕は君の目が大好き ...
笑うことすらできなくなって
泣くことすらできなくなって

それでも僕がみていたのは
いつでも窓際のきみ

庭で犬がないてるからね
隣で猫がないてるからね

泣いてるのかしら
啼 ...
ピンクの頭を描きました
その中に
緑の脳を描きましょう
紫の右目
左目は見えません

黄色い御鼻
黒い唇
滴る透明の血

宇宙を掴む大きな手
しゃぶりつきたくな ...
早春の枝めきめきと広がって

どのような涙も同じ味がする

人恋しすし詰めの街立ち止まる
やわらかいタオル
気持ちの良い布団
手を広げ倒れ込む
信じていたものを

隣りに座り
そっと囁き
そっと口付
手を取りて

お願い話を聞いて
お願い涙を拭いて
お願い私を抱いて ...
よみがえる言葉を
踏みしめながら
いつの季節もささやかに鳴り


 のびゆくはずが
 逃げてゆけないものへと
 落ち着いてしまった

 あたらしく
 おとを試して、
 更 ...
土星のお姫様は
ある夜の街角で
覗き込んだ望遠鏡のガラスに
自分の故郷が
小さく映っているのを見て
自分が記憶喪失であったことを
思い出した
と言った

それから
生のレモンにむし ...
脱ぎ捨てたシャツには
汗の匂い
それはそのまま
あすへとながれて

うっすらと
口づけをもとめる
よるの首筋は
片付けきらない部屋の
すべてを横切り
とけてゆく


...
季節外れの

雨雪に

埋もれた

救済の 聲 を聞く



確かに そこにあった

僕 の 純情
あなたが居なくなっても
きっと私は泣かないの


あなたが居なくなったら
きっと私は笑わなくなるの



ただそれだけなの…
夜はどこまでも深まり
朝はいつまでも逃げ続ける
そうして明けないよるを嘆くかのように
星が地に落ちてなみだに暮れる

どうしてなくの
通りがかった少年が聞くと

もう自由にはなれないか ...
「  」0


一つ二つと生きる中で積み上げてきた
意味を持たせ時代と言う時の渦に巻き込まれながら
昇ったり降ったりの繰り返しでも
理由という訳が沢山あったように思う

ふと立ち止まり ...
「ん?なに?」

そんな返事が聞きたくて

用もないのに 話しかけちゃうの。

「ねぇ?」って。

ごめんね☆
私は基本的にバカバカしいことをするのが好きだ。この場合、バカバカしいことというのは、やってる本人にだけ意味があって他の人には全く無意味なバカバカしいことを指す。他の人に迷惑なバカバカしいことは避けたい ... 言葉にしなくたって

伝わってるんだ

でも

どうしても 云いたいんだ

「大好きだよ!」ってね。
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加筆訂正:
花 妖/水無瀬 咲耶[07/3/5 11:00]
少々書き直しました。
9.05sec.