夕暮れ
いつもの通学路で少年は
独り咲いている
紅い花をみつけた
家に帰り
父と別れた母に話すと
「 毎日水をおやりなさい 」
と言うので、次の日から
少年はいつも ...
誰もいねえよ
目には無人バス停
足元振り払え
闇の声
飛ばせ遠くの
走りながらの
石ころドライブシュート
空を切れ
月がきれい
一瞬夢心地
だけど汗模様
涙は見えない ...
日中の忙しさからすっかり静まり返った
午後九時過ぎの特養老人ホーム
入院先で亡くなった
Y爺さんの{ルビ亡骸=なきがら}が入った棺桶は
施設内の小聖堂に運ばれた
いつもはほと ...
刹那、見えた声
耳障りな音なら
要らないのだけれど
息も出来ない
こんな場所で
一体、誰が発したのか
酸素、下さい
Oだけで良いんです
酸素、下さい ...
雪に降られて風邪をひく
まぶたが熱くてクラクラした
一人ぼっちで見上げた天井は 遠く
ひんやりと畳は つれなく
空気までカサカサと ささくれだっている
さみしいな
寝たり起きた ...
雨が降ったよ
砂漠に降った
とても痛いよ
慣れていないよ
松尾多聞
出会った頃は
貴方だけを見つめ
愛する事ばかり考え
立ち止まる事も忘れてた
そして、いつの間にか
抱えきれない荷物を背負い
愛に押し潰され
二人の見つめる先に
同じ物が ...
草食べて帰ってきたら
ご主人がすてきに見えた
台所で皿を洗う
健康スリッパを履いたご主人の
もっちりしたふくらはぎに
すりすりしてみる
あっ、おかえり
なにかこわく ...
俺は君の喉奥に居て
いつかの歌を聴いている
ヴ
いや、ラ
ヴぃ
飲み込んでいる
俺はかつて
空に下りる全ての命は爆弾だ、
と言いかけてやめた
君に会えて嬉しい
四季が蠢いて
...
故郷に
別れを告げて
飛び出した
あの日の決意は
いつしか消えて
今はただ
昔の自分と
比較して
戻らぬ時を
惜しみて生きる
狐が連れてってくれた
クジラの宿
鳩と鴉の交尾が頭の上で起こって巣作り
カモメが卵をさらった
それはフェイクで
本物はチキンと生まれた
ゴリラの渦の中
蟻の生命が花咲き
ウ ...
足の指が動くよ
もうこれで
ひとりになった
緑色のマグカップと
それから少しのお金
最後まで残る大事なものは
君がいないあとに
手に入れたものだった
日当たりが
...
{引用=
【悪魔の証明】あくまのしょうめい
「ない」ことを証明するというだけのとても簡単で難しいこと}
空白く(あれ)僕がいるはずだった夏のブラジルゆきのひこうき
ビートルズゴ ...
懐かしいと思ったのは、
かつてそれが自分のものだったから?
それとも自分だったものは
もうどこにもいないから?
でもぬけがらを手に取って
こんなことを考えてる、
そんな自分は誰 ...
竜の谷にはドラゴン達が住んでいる
岩壁に洞穴をつくり
そこで生活している
秘境に相応しい
人間達が訪れたことはない
ドラゴン達は殺生を好まない
山になっている実や森に生い茂っ ...
インターネットにはクモが棲み着いている
そこに接続したパソコンはクモに捕まって全ての機能を食い尽くされるのだ
言うなれば無害な蝶々がクモの巣に絡まりクモに食い殺されるということだ
ク ...
天国から贈られてきた歌を聴くと
荒んでいた心が洗われたような気がする
背中に翼が生えて
夜空を飛び回れることができる
人間は殺生という罪を償うために自ら翼を削ぎ落としたのだ
君の ...
バランスをなくした 積み木はまた崩れて
四方に散らばった欠片を 僕はゆっくりと拾い集める
カタカタと無言で 最初から積み直す僕に
ベッドの上から 時期はずれのミッキーマウスが声をかけた
...
おひさま
スプーン
器ひるがえったくぐもる
じぶんじゃないだれかへの
これがちいさなはじまり
最近のバスは気が利いている
近隣のかたのご迷惑になります
停車場での禁煙にご協力ください
つぎは ファシストジァパン
お降りのかたは パラシュートをどうぞ〜
街に買い物にいっても
...
押し寄せてくる人並みの中で
ただ一つの背中を探しています
三ヶ月前の雨が降った日
見失ったまま行方不明です
受話器越しのさようなら
それが最後に交わした言葉
自分だけ言いた ...
ちっちっち チッチッチ
メトロノームが泣いている
ちっちっち チッチッチ
僕の歩調に合わせて泣いている
ちっちっち チッチッチ
チッ
誰かに舌打ちされたよ
例えば
あなたはこれだけで
きみはこれくらい
ぼくはこんなに少ししか無くて
それでも息をしていくわけで
へへ と笑ってみても
それは増えるわけでもなくて
でも ...
強い風が叩きつけるように吹く中で
極彩色の旗が暴れている
数え切れない数の旗は
数え切れないほどたくさんの色で溢れていて
極彩色の荒れ狂う海になって
目の前の景色を飲み込んでゆく
きみ ...
言葉では伝えられないものが多すぎて
とはいえ言葉にしなければ何一つ伝わらず
だとすれば僕らは
伝わらないもどかしさと闘いながら
いつも誰も見えない場所でもがいている
笑いあうそ ...
衝撃的に衝動を昇華して疾走
緩慢な休日の荘重なる礼拝堂オルガンの調べ
鮮やかな全盲
全知なる父なる全盲なる全聾なる四肢欠損なる神
鮮やかなる全能
ユラギの燃え滓は水に蕩けて死んだ ...
しろいそらから
八百万のちいさな
ちいさなほしが
散弾され、落ちてくる。
かれらはまず
手をふってぜつぼうする、
それからとぶ、およぐ、まぜる、
それからたびにでてひとり ...
まだ青系の光が外を支配している
舗装したての車道
履きなれた運動靴で
全速力
走り出す
足首に感じる
くっついては押し出すように離れる
アスファルトの粘着質
足のまわりの音を掻き消 ...
ふと気がついたら壁の中にいた
床を歩こうとしても体が動かない
空間の中には入れないらしい
壁伝いに移動するしか手段がない
空間を斜めに進みたいときは
縦と横の二つで動かなくてはならない
体 ...
昼下がり
やる事の無い俺はコンビニの前でだべる
隣に座る友達とタバコに火を点ける
止まったような時間
煙が目に染みて不意に上を見る
どこまでも突き抜ける様な空が広がる
...
日付順文書リスト
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
「 青い如雨露 」 〜薔薇と少年〜
服部 剛
自由詩
14*
07/3/8 20:47
真夜中ジョギング
ゆうさく
自由詩
3*
07/3/8 20:36
「 遺体の顔 」
服部 剛
自由詩
10*
07/3/8 20:17
燃焼原理
山中 烏流
自由詩
1*
07/3/8 20:17
ありがとうやさしいね
スプートニク
自由詩
4*
07/3/8 20:12
...
多聞
自由詩
4
07/3/8 20:03
愛が消えてしまわないうちに…
@ショコラ
自由詩
0
07/3/8 20:01
こはる
とうどうせい...
自由詩
8*
07/3/8 19:53
飛行兵
石田 圭太
自由詩
25
07/3/8 19:41
回顧
秋桜
短歌
1
07/3/8 19:10
兎日
ヨルノテガム
自由詩
3
07/3/8 19:06
ラブソング
フユナ
未詩・独白
3
07/3/8 18:56
悪魔の証明
ピッピ
短歌
12
07/3/8 18:56
ぬけがら
ツ
自由詩
5*
07/3/8 18:15
ドラゴンの住む谷
はじめ
自由詩
3*
07/3/8 17:49
ネット・スパイダー
〃
自由詩
0*
07/3/8 17:48
再生の歌
〃
自由詩
5*
07/3/8 17:47
前進<18のprose-10->
ウデラコウ
自由詩
4*
07/3/8 17:40
是
紀茉莉
自由詩
1
07/3/8 17:32
ファシストジァーパン
アハウ
自由詩
3*
07/3/8 17:02
背中探し
1486 1...
自由詩
8*
07/3/8 16:38
メトロノームの足音
大城 小町
自由詩
2
07/3/8 15:59
いつかのどこかのなにか
〃
自由詩
1
07/3/8 15:54
極彩
大覚アキラ
自由詩
3
07/3/8 15:34
決意表明
深散
散文(批評...
5
07/3/8 15:25
不具の神
〃
自由詩
3
07/3/8 15:19
拡張子(別稿)
はらだまさる
未詩・独白
8*
07/3/8 14:58
朝の前
ポッケ
未詩・独白
3*
07/3/8 14:52
平面の中の自分
ぽえむ君
自由詩
8+*
07/3/8 14:38
切り取られたワンシーン
テルテル坊主
自由詩
1*
07/3/8 14:33
5751
5752
5753
5754
5755
5756
5757
5758
5759
5760
5761
5762
5763
5764
5765
5766
5767
5768
5769
5770
5771
5772
5773
5774
5775
5776
5777
5778
5779
5780
5781
5782
5783
5784
5785
5786
5787
5788
5789
5790
5791
6.58sec.