いつも通る道のある家の玄関に置かれた
手入れを忘れられたその花壇は
いつも泥みれだった
白い花が咲いているというのに
綺麗とは思われず
むしろその花の美しさが
汚さを目立たせていた
花の ...
たおれると
痛いの。
せなかの傷口がひらくの。
何があってもこれがあれば大丈夫。
その「これ」を見つけてください。
誰かがそれを「逃げ」だと言っても
気にすることはありません。
その「これ」は「逃げ」ではなく
あなたの「幸せの種」です
鳥かごを作った
鳥は空にいるので
それで良かった
代わりに魚を入れると
苦しそうに跳ねた
花や玩具を入れても
どうということはなかった
鳥かごは
誰のものでもなかった
鳥は空にいた
...
近所の浄水場に
今日もまた
死体がうかんだ
警察は
現場封鎖をして
今度こそ必死に調べたけれども
結局今回も
死体が、水を、汚染していたのか
水が、死体を、浄化していたのか
死体 ...
歩幅はいつも貴方と同じ
優雅な大股の一歩がひそかな誇り
目線の先は遠くで交わる
そこはどこなの?か
知ったことかと笑いあい
そこにはいつ着く?の
予定なら未定とうそぶく
脚のコン ...
(?){引用=見えないかれらへのしつもんじょう ぼくより}
幽霊 彼は
この世のどこかにいるのですか
幽霊 彼は
あの世のどこかにいるのですか
この世とは どこからどこまでで
...
置いてきぼりをくった事も判らずに
自我の尻尾を振りながら
manualを金科玉条としていた昔
なのに今や うつろな自分と
まぼろしの他人とが鬼ごっこしている
...
3月のつぼみをほどかぬよう
小さく軽くノックする
唇をつけるほどにのぞきこむ
私のこころ乱すほどその姿美しく
手の平で包んで奪い去ってしまいたいと言ったのなら
快活にあははと笑うだろう
君 ...
{引用=そこに立っていてはいけない
だってね
そこは通路なんだから}
満月の夜
ぽっかりあいた空の穴へと
長い階段を登る
有象無象の影
水面に映る月は
堕落した ...
不安が胸に 落ちて来て
目を 覚ます
どうしよう どうしよう
真夜中に 立ち上がる
暗闇の中を 歩き回る
狂気が 目を覚ます
遠いところで 正気も目を覚ます
ゆっくりと ゆっくりと
...
光差し添う{ルビ日照雨=そばえ}受け
孕む息吹に 背を伸ばし
明日を手繰りて ときめきを
{ルビ抱=いだ}く{ルビ童=わらし}が 虹を吐く
透ける視線は {ルビ横豎=おうじ ...
昨日もキミは
ひととおり愚痴
こぼしたあと
いつものように言った
もう何度聞いただろう?
うわごとか戯れ言と
放っておけばいいのに
そうもいかないんだ
ボクはなんと返せばいいか ...
岬の先っぽで
昼と夜が混ざり合う
感じやすいところをめがけて
長い長い
立ちしょんべんを放つ
すると
前触れもなく
水平線の辺りに稲妻が走って
映画みたいで
わけもなく泣けた
...
+ + + + + +
指先で 空中に 6 って 書くよ 機械みたいに すばやく 正確に
+ + + + + ...
ソファを見に行った
高級家具店へ行った
電車にのって行った
外国人のつもりごっこ
買うつもりごっこ
オーノーと
あなたは言った
オーイエスと
あたしは言った
やあらかいソファはふ ...
見上げる空に
星は無い
町の空は
寂しさを忘れる為に
いつまでも いつまでも
見える範囲を
照らし続ける
照り続ける事が優しさで
見えなくなると
その優しさも届かなくなる
...
誰にも知られたくなかった
僕の宝物は人の物
本当に欲しいものならば
奪い取っても仕方ないだろ
・
輝きを失った宝石を
見せびらかして
びくびくしながら笑って
誰にも知られないように
...
生きることから 逃げるな
一度は自ら望んだ道だ
這いつくばってもやり通せ
哀しみに殺される位なら
思い切り叫んで 笑ってみせろ!
...
服の首もとから 手を入れられると
求められている気がした
頭の上に 重く 手をのせられると
愛されている気持ちになった
全ての行為が済んだ後
もう私は必要ないんだと思った
眠る ...
体調を崩して(半分は仮病でもあった)
授業中の、保健室で
そのベッドから見上げた模様が好きだった
長方形を積み重ねてあって
ロボットの顔を想像して
胴体までは上手く作れなくて少し残念
...
冬だって
やがてやってくる暖かさで
春になる
悲しみだって
やがてやってくる笑顔で
幸せになる
酸性だって
やがてアルカリ性と混ざって
中和する
キャラメルだって
やが ...
澱んだ町にいる
それは川底だっていい
俺は黒い汚らしい鯉の鱗でいい
どろりとしたみずのなかから輝く鏡の水面を覗く
そこに汚れた気泡を吐きちいさなとてもちいさな波紋だけを浮かべる ...
カミーユの様に、ジョーの様に、廃人になってしまった方専用です。
まさに、廃人専用。シャア専用ではございません。
時々、廃人になります。
受験勉強のしまくりや、ハッと気づいたときに「わ、わたして、 ...
サテンの光沢まばゆく
風が雲の緞帳を翻すとき
ひととき白日夢に眩む
まだ蕾、とも呼べぬ小さな膨らみは
幼すぎて花の名前を知らない
その風の名残のなかで
わたしは繰り返される春を
...
市民は怒り狂った
王の度重なる重税と圧政の為に
反乱を起こす為に武器を持ち立ち上がった
市民は宮殿に乗り込み
立ち塞がる兵士達を押し倒し
王の前にやって来た
王は言う
「ほ ...
嘘で固めた
自分を固めた
嘘の塊を
砕きたくても砕けない
そんなに
厚く無いはずなのに
なんで砕けないのだろう?
地下の森の匂い
なんともみずみずしい匂いがするものだ
地上は砂漠化で植物は一本も生えていない
北極と南極は温暖化で溶け海抜が上がり大陸は大幅に縮小した
地球は青と白と黄色の世界にな ...
生物達がみんな死んで
住宅街はひっそりとしている
道端にコオロギの死骸を見つけた
足で蹴ってみると体は実が無くスカスカだった
夜の住宅街
巨大な公園に沿って家が建てられている
...
若い 日より
私に 心の叫びが あった
『臨終 只今』・・・
若き日の 嵐のような 感情の 起伏
暗い 濁流に 流れる 一枚の木の葉
焦燥し まんじりともせず 眠る
暗くした ...
日付順文書リスト
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
悲しい花
ぽえむ君
自由詩
13*
07/3/1 22:20
テーマパーク
吉岡孝次
自由詩
2
07/3/1 22:06
幸せの種
美琴
自由詩
4
07/3/1 21:49
鳥は空にいた
たもつ
自由詩
9
07/3/1 21:46
水と死体と
シリ・カゲル
自由詩
1*
07/3/1 21:42
ワルツ
Six
未詩・独白
1
07/3/1 21:38
響漣—三つの声源による—
輪橋 秀綺
自由詩
2*
07/3/1 21:35
にびいろの声紋
信天翁
自由詩
3
07/3/1 21:07
春かげろう
さくらほ
自由詩
9*
07/3/1 21:02
素晴らしき鈍感
深月アヤ
自由詩
4*
07/3/1 20:55
不安な目覚め
雨人
自由詩
2*
07/3/1 20:35
狐福
朱雀
自由詩
2+*
07/3/1 20:17
夕暮れフォトグラフ
水中原動機
自由詩
3
07/3/1 20:09
遠雷
大覚アキラ
自由詩
2
07/3/1 19:56
リヴォルヴァー
〃
自由詩
3
07/3/1 19:54
シチュウ日和
ふぁんバーバ...
自由詩
9*
07/3/1 19:52
星に
川口 掌
自由詩
14*
07/3/1 19:09
ローバー
黒い鴉
自由詩
2
07/3/1 19:07
笑ってみせろ!
憂
自由詩
0
07/3/1 19:07
おでこ
スプートニク
自由詩
3*
07/3/1 19:05
85、天井 【てんじょう】
雨宮 之人
自由詩
1*
07/3/1 18:58
キャラメルティー
緋月 衣瑠香
自由詩
14*
07/3/1 18:35
丘の上
水町綜助
自由詩
6*
07/3/1 17:37
廃人がポツリとつぶやく部屋5
過去ログ倉庫
07/3/1 17:36
さくらいろ
銀猫
自由詩
24*
07/3/1 17:33
王と市民
はじめ
自由詩
1*
07/3/1 17:24
塊
春日 凌我
自由詩
1
07/3/1 17:24
天国と地獄
はじめ
自由詩
1*
07/3/1 17:24
願いの叶う公園
〃
自由詩
1*
07/3/1 17:23
『臨終 只今』
アハウ
自由詩
2*
07/3/1 17:01
5769
5770
5771
5772
5773
5774
5775
5776
5777
5778
5779
5780
5781
5782
5783
5784
5785
5786
5787
5788
5789
5790
5791
5792
5793
5794
5795
5796
5797
5798
5799
5800
5801
5802
5803
5804
5805
5806
5807
5808
5809
加筆訂正:
*サヨナラ*
/
かおる
[07/3/1 20:12]
今更なのですが、誤字見つけてもらいました。
85、天井 【てんじょう】
/
雨宮 之人
[07/3/1 18:59]
2007.02.16初出。少し改変。
5.92sec.