扇形は三角形の仲間に入れてもらえなかった
たった一つの辺が曲がっているだけ
ただそれだけの理由だった
辺が曲がっているのは全てが堅くて
融通の利かないものになるよりも
どこか一つがやわらかい ...
久しぶりにおばあちゃんに絵てがみを出す。
庭から取ってきたホトケノザ。
よくある絵てがみみたいに葉書いっぱいに描くというのは、
なぜだかどうも私にはできない。
一般的にいうとやや遠慮がちな、
...
木漏れ日の降り注ぐ駅前の並木道で
信号待ちをしている君を見かけた
髪型と服装以外何も変わっていない君
懐かしい気持ちが風に乗って蘇る

今なら気兼ねなく話せると思い
君の元へ駆け ...
 こん、こん、こん
夜、眠れないでいると
いつも扉はたたかれる

 来たですよ
 梱包王ですよ
そう言って差し出された
掌よりもひとまわり大きな名刺には
 ロマノフ王朝の末裔にして
...
白くつめたい指が摘んだ菫の花束
破綻をつづけるイノセンス
誰にもわからない時を刻む時計
虹色に震えながら遊離してゆく旋律
救いの無いシナリオ
かすかに聴こえる古いオルゴール
のようなノスタ ...
明日は
地球最後の日
あなたは
きっと忙しいから

今日
少しだけ逢いましょう
私は
すぐ戻ります
あなたもね

勇気をありがとう
少しだけ
やさしくなれた
こころの
太 ...
"i"

嘘の恋も重なれば
いつか本当の恋になるんだろうか
なんてテレビを見ながら
桜が見たいとか


"i"

とりあえず
ひとりで ...
俺の手には零れ落ちるものばかり
めげずに何度もすくっているのだけれども
ことごとく零れ落ちるのだ
地球上の水を全てすくってやろうなんて考えちゃいない
俺の手に収まる範囲で慎ましくすくっ ...
附加し物 遍く賊と 地行く者 獄吏又尚 附加し這う者

死人群れ 旗掲げると 行軍と 生きてさらすと 獄中季節

女達 蝿に集りて 殺戮と 喜ばしかな 埋もれ首達

愛よりも 又広大な 僧 ...
ねえ もう桜
見上げた空には 
花びら

去年とは違う君
去年とは違う僕
川面の色
遊覧船

舞い散る花びらも
さみしくない
こわくない

たとえどこに落ちようと

変わ ...
ぼくは今
2つの分かれ道の前に立っている

1つは水へ
1つは土へ

水は乾いた心に潤いと安らぎを与え
今まで辿ってきた道の
過去の事実と思い出を語りだす

土は浮いた心に土台と勇 ...
誤解だとしても君が怒ってるんなら

悪いのは僕なんだろうね

ごめんよダメな僕で


簡単に謝るくらいなら最初からするなって

君は言うけど

反省はしてるんだよホントに ...
首の後ろ
うなじあたりに
赤いボタン
 
押したら
何か変わるらしい
 
それなら
一番 最初に
戻りたいな
 
何にも持っていない
まっしろなときに
 
なーんて
いつ ...
山川駆けて 広いおとこに
影陽捕まえ 強いおんなに

薪をかさねて 干したら眠れ
井戸のくみ水 かかえて帰れ

鯉が釣れたら 背に垂らせ
花を摘んだら 額でかざせ


白川の流 ...
真夜中にコンビニに行くのは
森に分け入っていくときの
あの感じに似ている

とても疲れているので
栄養ドリンクと
2錠で100円の錠剤を買って
再び暗い森を歩いて帰る

そういえばず ...
東京の街に出てきました
あいかわらず僕はなんとか大丈夫です

と誰かに歌った人がいました
そしてぼくもまた東京にいます


東京は来るたびに汚くて田舎くさいと思います
人の臭いが強すぎ ...
地上12階から遠望する 驟雨沛然 死ねないシネマ
顔をしかめて しめやかに濡れる ショパンという名の失業者

住所不定 慢性的に胃弱の犬が 活発な殺意で吠えている
名前を忘れた囚人たちよ 明滅 ...
流れる車両に身を委ねて
世界に逆らって辿り着いた駅は

{ルビ鈍色=にびいろ}

還る人々に身を溶かして
改札を一歩 踏み出した途端に

{ルビ冷雨=ひやあめ}


いつからか
...
首筋から
次々と抜け出していく
幾筋もの熱の糸たち
あなたを前にほどけて泣いてしまう

朝が来たり夜が来たりするたびに
揺れているのだきっと
いつだって泣く準備はできていたのだ
だから ...
僕の孤独に舞い降りる
何度も繰り返し響き渡る
揺るがぬ真実
生を紡ぐ理由
宇宙を貫き通すリズム

・・それはアナタの鼓動だ
静かに脈打つアナタの鼓動だ
 マテリアルな世界で
 確かに便利になった
 俺達を囲む電脳世界
 なんでもかんでも気軽に手に入る
 愛の薄くなった物質

 終わりが始まりの合図
 このまま
 このまま

  ...
灯台の積層レンズから
ここにいる、と叫ぶ声は
遠くからは星
近くからは秒針
海霧に照らし出す
港という駅

造船所の大きなクレーンを
右手にみながら
故郷はいつも
思い出せない何か ...
何にもない、何にもないってよ俺たち
肩を寄せ合って
それで夢ばかり詰め込んで
どんどん広がって、どこまでも広がってさ

まみれた両腕で
濡れ手で粟、そうやって集めたモンが
ひゅうと、そよ ...
雨が降るよ
こんな深い夜に
追い討ちをかける様に
雨が降るよ

雨音は単調な二音の伴奏
群がる音符は
飛び散る水しぶきと
破裂する

真っ暗闇の薄明かり
電灯は雨 ...
懐かしいノートを 取り出した
短い詩と ともに 行ったり来たりする心が
眠っていた

そうだね そんなこともあったね

1つも忘れてなんかいないと思ってた あの時からの出来事も
いつしか ...
もっと北の国では、雪が降るという。
ここでは雪は降らない。
でも、風が吹く。
そして、空が澄み、
星が降る。

極寒の異国で見た雪は、
見事な華の形をしていた
じっと見つ ...
人ごみに押されて流されながら
また目的に届けない場所に戻っていく
欲しいものは少しだけ先にあって
悪い予感だけが現実になって頬を叩く
それはもう生きているジンクス

歩こうが走ろ ...
太陽を覗く
開いたばかりの瞳
裏側にあるものが見えるか

嗚呼眩しすぎて
嗚呼霞む真実
行方知らぬ
惑星の証を
辿る足を掴め

響く声
宇宙が耳を塞ぐ
消失 ...
その時何を考えていたかは
とうの昔に忘れてしまったが
其処から見ていた景色が
哀しい程美しかったことだけは覚えている

閉じかける目を
何度も何度も抉じ開けて
恐らく
君は何かを伝えた ...
夢に向かう姿勢なんて

ただ、ただ

綺麗な光にしか見えないのです。

夢を語る嬉々とした笑顔など

ただ、ただ

眩しい光にしか見えないのです。




足をくじい ...
日付順文書リスト
タイトル投稿者カテゴリPoint日付
仲間外れの扇形ぽえむ君自由詩9*07/3/11 14:08
絵てがみweed &...未詩・独白2*07/3/11 13:16
つかの間の再会1486 1...自由詩6*07/3/11 13:04
梱包王シリ・カゲル自由詩2*07/3/11 12:54
処方箋塔野夏子自由詩12*07/3/11 12:28
冬彗星uminek...自由詩11*07/3/11 12:13
ワールズエンド・スーパーノヴァAB(なかほ...自由詩10*07/3/11 12:12
水の男maynar...自由詩107/3/11 11:57
下手糞な5首奥津 強短歌107/3/11 11:06
さくら雲uminek...自由詩6*07/3/11 10:00
ぽえむ君の旅−水と土−ぽえむ君自由詩5*07/3/11 7:20
「自己嫌悪」BM自由詩2*07/3/11 6:21
リセットボタン倉持 雛自由詩307/3/11 5:37
肥後童唄soft_m...自由詩6*07/3/11 4:23
コンビニまで大覚アキラ自由詩607/3/11 3:15
新宿知風自由詩507/3/11 3:04
夜へんなこたーな...自由詩007/3/11 2:55
*雨路物語*ちと自由詩1*07/3/11 2:51
寄り添う夜かのこ自由詩607/3/11 1:55
鼓動P.B.自由詩007/3/11 1:41
完全燃焼山崎 風雅自由詩207/3/11 1:27
駅・函館たりぽん(大...自由詩10*07/3/11 1:15
89、泡 【あわ】雨宮 之人自由詩4*07/3/11 0:58
雨降り夜なかがわひろ...自由詩4*07/3/11 0:38
記憶<18のprose-11->ウデラコウ自由詩3*07/3/11 0:38
刹那深散自由詩307/3/11 0:34
rain自由詩007/3/11 0:28
生まれ見る現実なかがわひろ...自由詩0*07/3/11 0:12
モンスター智鶴自由詩2*07/3/11 0:00
暗闇わるつ李伍 翔携帯写真+...1*07/3/10 23:46

Home 戻る 最新へ 次へ
5744 5745 5746 5747 5748 5749 5750 5751 5752 5753 5754 5755 5756 5757 5758 5759 5760 5761 5762 5763 5764 5765 5766 5767 5768 5769 5770 5771 5772 5773 5774 5775 5776 5777 5778 5779 5780 5781 5782 5783 5784 
加筆訂正:
まい・れぼりゅ〜しょん ー僕の太陽ー  /服部 剛[07/3/11 7:32]
一部書き直しました。 
89、泡 【あわ】/雨宮 之人[07/3/11 0:59]
2007.03.01初出。少し改変。
7.75sec.