紅いきんぎょ が 鉢に一匹

 ゆらりゆぅらり 薄い羽衣靡かせて

天の水面 で {ルビ喘々=あえあえ}ぐ

 えらは 最早 役立たず、 紅い唇戦慄かせ

健気健気 に、 {ルビ喘 ...
ヘッドフォンからクラゲが出てきた
きちんと右と左から
透き通るその姿は美しかった
片方が大きくなると
一方が小さくなったり
それぞれ浮いたり沈んだり
その度にひらひらと舞う姿は
まさにハ ...
愛さずとも よかったから

せめて

その掌に 終わりたかった
これ以上 言葉を重ねたら
青い光にすっぽり 包み込まれてしまいそうで
触れるか 触れないか 指先の熱をもてあました



 人を好きになるって 理由とか わからないけど



青い ...
  あのひとは僕の日々だった



  飲みかけの牛乳パックなんか見てると
  なぜか思い出してしまう
  あのひとと話した 他愛のない未来



  使い慣れたグラスにミ ...
 皆さまおはようございます。昨夜のBen's Cafeの夜を
共につくってくれた皆さまは、今頃それぞれの日常に戻っているこ
とでしょう。僕は先ほど鎌倉の自宅に戻りました。 

 今日はなんだか ...
あの頃は誰もが夢を見てた
遠い未来に憧れて
恋に恋していた
だけど今ひとりきり
支えてくれる人もないまま
ただ後ろを振り返らないように
前を向いて歩くだけ
やさしさにかえりたい
素直な ...
夕焼けは決して終わらない
さっき、オレンジのストローで
おもいっきり膨らませておいたから
輝く小石たちのいるポケットの輪郭
指先の土は、もう、乾いた


工事現場の重機の群れは
拳を打 ...
ごめんね
誕生日も
星座も
忘れちゃったよ
だって生まれた日に惚れてたわけじゃない

ごめんね
血液型も
下の名前も
忘れちゃったよ
だって名前に惚れてたわけじゃ ...
 十二月上旬の金曜日の午前中は幻想的だ
 
 閉ざされた世界が僕の目に焼き付く
 
 そこは僕の理想郷だ

 一瞬の探究が凍り付いて永遠となる

 永遠の結実が物語を創るエネルギーとな ...
 空から雪が舞い降りてきた
 今日はクリスマス・イヴ
 私は両手を広げ雪を全身に浴びている
 深々と降る雪
 赤いコートは雪で真っ白くなり原色を留めていない
 楽しいことは何も無いけれどこの ...
 この想いが君へ届きますように…
 君が好きだ
 涙が零れてきそうだ
 だいぶ涙が出そうになるのが収まったようだ
 僕は君を忘れることができない
 この詩はきっと君の目には止まらないだろうけ ...
こんなにもヒトの気持ちを不安定にさせる。それは
光の波になって、うねりになって、際限なく脳内に押し寄せてくる
あふれ出した感情で、脳内のキャパ(シティ)タンクは容量オーバー。
ぼんやりガードして ...
先週、君と別れ
おとといあなたが殺された
昨日はおまえが街を去り
今日はあいつが冷たいアスファルトの道路で夜を明かす

暗いニュースばかり
暗いニュースばかりだ
この街は

明日、僕 ...
1.

男の精液ってさ タンク一杯の梅酒みたいだよね


タオルを集めていると香恵ちゃんがつぶやく


なにそれどういうこと

上の部屋に オーナーがおいてった梅酒があるんだけど
...
ほら
笑ってごらん

なんであなたは
いつも悲しそうな顔をしているの

笑っていれば
きっと良いことがあるんだよ


ほら
泣かないでごらん

なんであなたは
いつも楽しそ ...
君がもしここに居なくても
僕は君を待ち続ける
君のための歌をうたって
それは君が居たって 居なくたって
少しも変わらないことで
僕にとってはそれがすべてで
それが日常で
太陽が東から昇る ...
手に持った小刀に
夕暮れの陽が映り
火をくべる黒ずんだ手が
土の匂いを部屋に広げる
何度も繰り返される
木を削ぐ夕闇色の摩擦
窓からは無秩序な黄金色
顔をそれに溶かしながら
黙々と ...
何をしたいというわけじゃなく
ただ技術に酔っているだけ

まるで機械がつむぐ言葉
感情の無い文章
とんでもなく不透明なテーマ
何のために書いているのかなんて
きっと誰にも分からないだろう ...
否定から始まって
背理がもたらすものを、
あの人は
知らない
毎日、夕方になると世界が溶け出す。誰もがみなとっく
に気づいていることなのに、誰もそのことを口に出さな
い。(それは、おそろしいことだからだ。)たとえば、
あらゆる文体が溶け出して、誰が何を言っ ...
何億年過ぎただろう
太古に私が使っていた携帯電話
それを拾い上げる
誰か
たとえるならば
石器時代に
誰かが使っていた鏃を
ある日の私が拾い上げる
そんな日があるかもしれない

も ...
グラウンドを白線が伸びあがり
休日の足跡をふまえるとき
光線はオレンジの斜面を傾ぎながら
予定の収穫を浚おうとしている

土の内部から気泡が生まれて
倒れた彼女を包み込んだけれど
それは ...
何を高望みするわけでもなく
ただ平穏に暮らしたい

じじいとかばばあになったとき
一緒にお茶飲めてればそれでいい

茶碗から伝わる温かさ
木の上の小鳥
田舎でゆっくり、な


そ ...
夕焼けも闇に染まり
少し先の道も見えない
自分の前を歩く人の足音を頼りに歩く
アスファルト特有の硬さに安心した

後ろからは僕を急かす様な声がする
誰かが苛立ちながら僕が歩くその ...
パパはなんでもできる人だった
天使を悪魔に変えるなんて
朝飯前だったし
時には神様がパパに
アドバイスを求めに来たりもしていた

パパは最期の夜を迎えたときに
僕に優しくこう ...
彼女は言った、もし
親知らずを抜いてしまっても
今までと変わらず愛してくれる?
僕は答える、もちろん
それに必要とあれば
代わりにとびっきり頑丈な義歯を
プレゼントするよ、もし
その時に ...
{ルビ彷徨=さまよ}っている
ひたひたと
出会うことがある
唐突に街中で

それは重い…重い
黒い真綿のような雪がそこに
影に見えて、やはりそこにある
ありとあらゆるものに、背を向けて ...
名残惜し もう戻れない あの春に

駆け抜けた 後に残った 卒業式

もうここに 戻れないのか涙する

ここからが 始まりなんだよ 終わりじゃない

第二ボタン 欲しいと言う奴 いない ...
春来ても僕の昭和は花咲かぬ

あったかいクリームシチュー白熱球

「いってきます」「おはよおかえり」の挨拶

飛んでった「痛いの」着いたか生駒山

しもやけとカフェモカ色の幼い日
日付順文書リスト
タイトル投稿者カテゴリPoint日付
[ きんぎょ ]渕崎。自由詩207/2/19 11:27
クラゲぽえむ君自由詩24*07/2/19 11:02
散華携帯写真+...3*07/2/19 11:02
溢れるまりも自由詩8*07/2/19 10:32
あのひと草野春心自由詩607/2/19 10:25
「Ben's Cafe・ぽえとりー劇場」に集まる皆様へ 〜感 ...服部 剛散文(批評...507/2/19 9:54
やさしさにかえりたい未有花自由詩14*07/2/19 9:48
夕焼けの小瓶佐野権太自由詩18+*07/2/19 9:25
存在多久蘭乱自由詩2*07/2/19 8:20
十二月上旬の金曜日の午前中は幻想的だはじめ自由詩3*07/2/19 5:28
ホワイトクリスマス・イヴ自由詩1*07/2/19 5:27
本音自由詩2*07/2/19 5:26
水面を泳ぐガチョウ未詩・独白2*07/2/19 4:30
窓の外は青空に春の風haniwa自由詩1*07/2/19 3:41
よるにとぶふね自由詩14*07/2/19 3:38
鏡映鼈甲自由詩1*07/2/19 3:34
極楽鳥宙空 心自由詩2*07/2/19 2:57
夜を削る及川三貴自由詩10*07/2/19 2:56
文字狂いしでん自由詩1*07/2/19 2:04
つぶやきFUBAR未詩・独白3*07/2/19 1:29
日毎の溶解岡部淳太郎自由詩19*07/2/19 1:27
貴方は誰ですか?maynar...自由詩107/2/19 1:19
気泡hon自由詩507/2/19 1:03
・素朴・はち自由詩307/2/19 1:01
思考回路海月自由詩3*07/2/19 0:53
きぐるみ〜パパの呪文〜なかがわひろ...自由詩4*07/2/19 0:47
珊瑚の夜シリ・カゲル自由詩5*07/2/19 0:45
82、暗闇 【くらやみ】雨宮 之人自由詩2*07/2/19 0:35
日常〜卒業の春〜テルテル坊主川柳2*07/2/19 0:27
昭和花咲くchica俳句2*07/2/19 0:25

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加筆訂正:
夕焼けの小瓶/佐野権太[07/2/19 11:26]
やっぱり戻しました(悶)
夕焼けの小瓶/佐野権太[07/2/19 11:14]
3連目等修正(悶)
メタファンタジア/及川三貴[07/2/19 2:06]
改訂。
夢の経験/前田ふむふむ[07/2/19 0:56]
追加行をいれました。訂正です。
82、暗闇 【くらやみ】/雨宮 之人[07/2/19 0:36]
2007.02.08初出。推敲版です。
5.99sec.