あこがれ
あらがい
ながされ
あがなう
 ヒグラシが鳴きはじめ、アブラゼミからミンミンゼミと蝉の声は種類を増し、最終的にはミンミンゼミが最後となる。里では秋に鳴くツクツクホウシなどがあるが、こちらではあまり聞かない。また、これから八月の声を ...   


    真夏の太陽に
    色はなく、その熱さだけが
    じりじりと世界を熔かし
    わたしを象る器すらも
    あいまいなままに
    歪んでゆく
   ...
 遠くのコンビニを選んで買物する

 あとは下るだけの観覧車の退屈

 明日の希望まだ遠く時計見て待つ

 今日は何を決めた

 瑞々しき言葉揮発して
    わたしには夫もいない
    子供もいない
    甘えん坊で手がかからない
    拾った猫と平和な日々
    幾年かがたち齢を重ね
    顔にも手にも無数の皴
     ...
暑さすら雨すら制御できていない生き物の群の中の一匹 水面に映るシルエット
夢中に 冷静に シャッター
永遠にできぬ水仙
永遠にしようとして止まない


午前の陽射しに包まれ
和らいでゆく斜線の横顔
するべきことに追われた
したいこ ...
掴みかけては
率先して自ら撤退
優柔不断を
反省どころか 美徳とさえ思っていた日々


何を売るべきだったのか
何を得るべきだったのか
自分で自分に問いかけずにはいられない
鏡に ...
眠らない街でも
さすがに鎮まる真夜中
本格化する工事
煌々と照らされる
    無数の影が
       人知れず 汗をしたたらす


遠目に見つめても
何が進展しているのか
...
陽は落ちて
辺りはひっそりと
静まり返り
あんまり暗い
夕暮れだ

玄関先では
見知らぬ声が
会話を交わし
部屋を
ノックして
歩き廻る

濃くなる夜闇が
ざわめき始め
...
鍋の素使えば色んな鍋になるいつもの鍋がワンランクアップ

雪が降る予報が出され空を見た北風かどうかわからない風

鍋よりも今日は湯豆腐食べようか味の濃い料理冬場は多い

シャンプーの香り変 ...
夢と輝け
青い翼は乱気流をも越え
青き大空へと至る
さあ
喜びという風に乗って
大空を自在に翔ぶんだ
哀しみよ青く輝け
そして夏の空に融けてゆけ
愛しい人よ
輝く青き哀しみが見えますか
君のことを思い出にするまで
30年かかりました
さらば愛しい人
海水浴場でバイトしている
七月の偶数日と
八月の奇数日が出勤日
つまり、各日ってこと
主な仕事は
海水浴場のトイレ掃除と
浜辺のゴミ拾い
朝八時から午後三時まで
三十分仕事して、三十分 ...
ママーのスパゲッティに
丸美屋の麻婆豆腐をかけて食べていたら


(思い出の味なんだ。
オカンが昔こうやって作ってくれた。
魂の味なんだ。
未だに ...
ギロリ

ギラリ
キラリ

キラン

キラッ

ウラッ

ウウッ

フウッ
 遠くを見て加速する

 水着素材のおむつそれほど優秀か

 どれだけ金に執着する

 !の使い過ぎ見苦しい

 流れる風景に逆らい大仏立つ
    失くすことを恐れ
    立ちすくむ臆病者
    案山子のように何もせず
    ただひたすら
    恐れおののき目を閉じる
    欲したものは
    すぐそこ ...
改札を抜けると 朝
でも 街は昔のことばかり
人は交差点から歩き出す
改札に入る 夜へと
オオカミは
目の前にいる羊を
食らいたかった
飢えていたのだ
一気にかぶりつき
...
見えるもの聞こえるものがいかに美しいとしても、所詮世界だ その蝉の抜け殻は取り残された


中身は出ていったとき
羽が開ききらないまま乾き
飛べずに地面に落ちて死んで
腐りかけた頃、蟻に運ばれていった

抜け殻は土にいた頃のあやまちを数えなが ...
    冷蔵庫のなかに
    あなたがいる
    夕べの寝顔そのままに
    たまに取り出し
    話しをしよう
    言えなかった
    ひとことも
    ...
縁側で
ぷっと
西瓜の種飛ばし
放物線の先を
追っている
幼い子供が
独り居て

遠い夏の日
夏の午後
その日を生きる
幼子が

風に吹かれて
風に吹かれて

名無しで ...
殺して欲しいと自分に向かって
言った事 何度もある

もちろん実行していないから
今も生きている

死にたいなんて
どんなに思ったって
簡単に実行できる訳ない

それを実行してしま ...
小さな翅音が聞こえたら
私は思い出す
甘い甘い蜜の滴る
至福だったひととき

刃物を研いで道具に話し掛ける
今日一日の計画を諳じる
目覚めるのがいつも遅い私たち
きっと笑われてる
悪 ...
二〇一七年一月一日 「なんちゅうことやろ。」


きょうはコンビニで買ったものしか食べていない。


二〇一七年一月二日 「恩情」


 なにが世界を支配しているのだろう。お金だろう ...
三つの錠剤とヴァイオリン・ソナタ、かすれた窓の前で漂っていた、身に着けたシャツの細やかな汚れが、人生を語るみたいに揺れている午後、それは心電図を連想させる、無目的の…指が少し痺れているのは眠り過ぎ ... {引用=墓地と少女と蝶と}
墓地を巡って柵を越え
黄色い蝶が迷い込んだ
少女の額にそっと
押し当てられる口形
珠になってこぼれて落ちた
奏できれない音色のしみ

{引用=*}
夏の墓 ...
ひとひらの葉を森に隠すように  ひとつぶの砂を海辺に隠すように 

胸の奥に隠した いつかの傷が 
桜の 花びらといっしょに   風に 飛ばされた  

春の  並木通り
日付順文書リスト
タイトル投稿者カテゴリPoint日付
年波ヨロシク自由詩021/7/20 7:57
夏はもう秋山人散文(批評...6*21/7/20 5:57
いびつな昼下がり石田とわ自由詩4*21/7/20 1:48
自由律俳句「食べられる退屈」(57)遊羽俳句121/7/20 1:20
その日のために石田とわ自由詩4*21/7/19 23:02
_いる短歌021/7/19 23:00
テントに映るシルエットkomase...自由詩2*21/7/19 22:31
夏の陽射しの白線自由詩1*21/7/19 22:29
建設的な真夜中自由詩2*21/7/19 22:28
告知ひだかたけし自由詩721/7/19 22:08
料理夏川ゆう短歌321/7/19 18:51
空へ渡辺亘自由詩121/7/19 17:05
愛しい人自由詩121/7/19 16:42
浜辺のひとたま自由詩10*21/7/19 15:07
プルシアンブルーTAT自由詩021/7/19 12:43
視線ヨロシク自由詩021/7/19 7:56
自由律俳句「食べられる退屈」(56)遊羽俳句221/7/19 2:54
愚者石田とわ自由詩2*21/7/19 2:14
ハチ公前番田 自由詩121/7/19 1:09
飢え石田とわ自由詩3*21/7/18 23:16
_いる短歌021/7/18 23:01
くしゃり◇レキ自由詩2*21/7/18 22:16
西瓜石田とわ自由詩4*21/7/18 22:12
童夢ひだかたけし自由詩821/7/18 19:59
殺してくださいと自分に向かってこたきひろし自由詩321/7/18 19:58
ハニートースト妻咲邦香自由詩121/7/18 17:00
詩の日めくり 二〇一七年一月一日─三十一日田中宏輔自由詩15*21/7/18 16:34
go back onホロウ・シカ...自由詩1*21/7/18 15:53
越境者ただのみきや自由詩4*21/7/18 14:49
この春末下りょう自由詩3*21/7/18 14:03

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加筆訂正:
越境者/ただのみきや[21/7/19 6:42]
二文字修正
3.47sec.