花の名前をもらった少女は
未だ咲けずに居る
若く青白い身体は
誰にも触れられることなく
たわわな花弁のふくらみは
未だ誰も触れない
未熟なまま
腐ってしまいそうな
悪環境
集 ...
090429
バナナの実をもいで
大人たちが笑う
バナナは
食べられても
痛くない振りをしている
南国の
強烈な太陽で
鍛えられているのだ
...
誰か知らぬひとの手をとり
裏の暗がりの路をゆく
鳴りつづける何か
水たまりのつらなり
土の眠り
土の夢
影の家々
光の淵につもる雪
風が分かれる ...
通り過ぐ地球進化空想が
ほら物質化し地より湧き上がる
この銀河「地球なるもの」遍満し
進化同期の彼らに挨拶
夢常時 覚醒・眠りと異質なる
...
それは
よぢれ
絡み合う
ほどこうとすれば
古い糸のように
切れてしまう
世界を前にした
私 という
存在の脆弱
糸のように
世界とつながる
糸のように
世界から孤立する
寂しむザリガニが一匹、紅一点鮒達の中で泳ぐ金魚に見蕩れていた。今まで見た事の無かった金魚の美しさに唾を呑みながら、ザリガニは近寄る事のできない自分にもどかしさを感じていた。
そこに金魚が、鮒達の ...
君にまかせて 風は吹くよ
ままに まに まに
ここに にここに
おいてけぼり なの でも
ままに まに まに
ふくよ
*
ときおり 吹く風はまかせまかせ ...
北緯60度ロシアオロシア駆け回り。ピョートル大帝未だ健在。
雪とけて初蝶襲来まちのぞむ。昆虫学会会長代理捕。
アナスタシアアスタシアかもほととぎす。生きているのか死んでいるのか。
...
{引用=
(海、について
わたしが書こうとすると決まって
おとうさん、おかあさん、砂、星、アーシュリー、を書くことになる。)}
アーシュリー、
わたしがにぎる手綱からするりとぬけだし、
...
少し軽めのコートを着た日
春一番が吹いた日
君のため息がこぽこぽと空を昇って
雨を降らせた日
手をはなした瞬間は
何も考えてなどいなかった
執行猶予が間もないから、と言って
君は ...
空は曇り
風は冷たい
砂はしめり
海は鳴る
深い、深い深い深い
闇のような
死人じみた暗雲が
ひろがる
ひろがる
ひろがっていく
返事は、床を伝わって届く
コンクリを踏む ...
階段をのぼる音がする
子供のからだのまま
大人になってしまったこころで
夕暮れ
母は一尾の魚をさばきはじめる
命の尊さも
生きることの残酷さも
何も語らずに
父は形 ...
その辺に
広がっていたはずの思い出が
重機でもって払いのけられ
作られたきれいなものを
背伸びするクレーンが
積み上げている
くりかえし
くりかえし
さびしかったり
悲しかったりした ...
この風に乗って
君に想いが伝わったら
私は空ばかり眺めてるでしょう
たまに降る雨に邪魔をされても
この想いを清めておくれと願い
シャボン玉のようにフワ ...
花がいままさに
ひらかれようとしていて
うたが人知れず
うたわれていても
読みかけの本の
頁がひらかれて
そのつづきが
つづかれてある言葉が
読まれようとしていても
なおもひ ...
090428
面白い
そう感じたら
白い息が
霧のように現れて
風に吹かれていった
錯覚だよ
君の
幻想だよ
いつでも表現が
大袈裟だよ
おふざ ...
あなたと知り合って
何度目の春でしょう。
どうしていますか?
お変わりありませんか?
たとえ、
相変わらずでも構いませんよ。
少しくらい変わり者な方が
楽しいじゃありませんか。
その方が私も安心で ...
諦めましょう
喜んで
諦めましょう
適当に
人生とは所詮こんなもの
大した事ではない。
諦めましょう
微笑んで
諦めましょう
すんなりと
諦める事で見えてくる光もあるんだよ。
こ ...
気付いていなかった
守られていること
包まれていること
てのひらにいること
振動を感じて見上げると
電線で翼を動かす雀
池の鯉は大きく跳ねて
しぶきをきらきらと飛ばす
特別 ...
浅蜊はすこやかにねむりにつき、ねむりのまに砂利を吐く。貝殻の
すきまから漏れるいくつものため息は、ぷからぷからと、海の中に
漂うもやになる。しろく、しろく覆われた先から、目をそらしつづ
けていれ ...
丘陵にひかる
白い壁とガラスの
その中に彼女はいて
いつもの声色で
「やあ」とほほえむ
黒い髪に白いバラ
ブーケにはビバーナムという
時の花
“ 私に娘が生まれたら
このドレスを ...
あなたが昼寝をしてしまって
その横で
すこし
泣いてしまったことは
内緒です
夢の中へ行くあなたに
「行ってらっしゃい」を
言えるようになるまで
置いてけぼりにされたような
...
サーカスのピエロが
玉乗りをしているような
安定しない足元を懸命に
バランスを取りながら問う
上手く乗れていますか
泣きそうな顔で
周りを見渡すと
拍手が返ってくるから
...
ヘッドフォンのCharaに支配をされながらメールの返信待っている夜
「帰る時また声かけて」それだけで嬉しくなれる だから18
居眠りの授業で魔法の指がふとやわらかく突く吾のほっぺた ...
{引用=嬰子の褥
闇のひとつ奥に蠢動する白光体がたしかにあった
血に焼かれた嬰子が視えない手のひらに止まって
私の身体に続いている
いやへその緒はぜんまい状に闇に溶けて
それはもうわ ...
森深くハムレットなど立ち入れぬ。水に浮かべりミレイの乙女。
水清く流れし行方は知らざりき。アングル描くはだか身の乙女。
何を見て何を知れるか裸身の{ルビ少女=こ}。壺より落ちし水の ...
あらゆる権威よ
去れ
私を鎖で繋ぐ
ふくみ笑いの権力よ
この楽園を追放だ
テレビのニュースを見ている
各々に語られた事象
もっともらしい前提を否定する
国とか天皇とか
作 ...
晴れの日は
気持ちが軽くなる。
蜜を求めて
飛びまわる。
喫茶店に入り
{ルビ奢=おご}って貰う。
行っては、来て
せわしない。
お互いを誉めて
変化に気付き
お互いに気遣 ...
脱脂綿を部屋中に拡げてわたしのベッド
塵にむせながら脚をばたつかせるわたしをやさしくくるむ脱脂綿
脱脂綿に染みるバルサミコ酢
大海原に放流されたドライフィグ
脱脂綿に腹の内を綴るインク ...
古き文よむ
卯月昼源氏を読みややも疲れ冷茶を呑みてふと息をつく
景色おば辿りゆくるがおかしとて源氏の君は十七という
一口の茶呑み終りふとしては文取上げて読みつぎにけり
日付順文書リスト
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
遠い視界は白い花
蝶澤
自由詩
3*
09/4/29 13:39
果樹園
あおば
自由詩
8*
09/4/29 10:51
ゆくえ めまい
木立 悟
自由詩
2
09/4/29 10:06
地球進化期
アハウ
短歌
1
09/4/29 9:00
糸のように
フクスケ
自由詩
1
09/4/29 8:56
恐ろしい生き物
光井 新
自由詩
8*
09/4/29 7:04
ままに まに
ひより
自由詩
9*
09/4/29 6:57
まぼろしのろしあ 五首
非在の虹
短歌
1
09/4/29 4:10
海について
一ノ瀬 要
自由詩
6
09/4/29 3:32
あでゅー
かのこ
自由詩
1
09/4/29 2:39
時化の予兆
凪目
自由詩
1
09/4/29 2:00
光を見たその場所で
小川 葉
自由詩
2
09/4/29 1:36
モンタージュ
AB(なかほ...
自由詩
2
09/4/29 0:27
風見鶏
伽茶
自由詩
1
09/4/28 23:26
焚書
岡部淳太郎
自由詩
10
09/4/28 23:16
白い息
あおば
自由詩
3*
09/4/28 22:59
便り
見崎 光
携帯写真+...
5*
09/4/28 22:56
あきらめ節
アカギ
自由詩
0
09/4/28 22:37
眩しいため息
あ。
自由詩
9*
09/4/28 22:37
〃
ことこ
自由詩
1*
09/4/28 20:37
星のたね
たちばなまこ...
自由詩
11*
09/4/28 20:09
内緒ひとつ分
小原あき
自由詩
13+*
09/4/28 19:59
もう少しだけ
未完
自由詩
8*
09/4/28 19:49
いつつ、恋のうた
はちはちよん
短歌
2+*
09/4/28 19:48
「嬰子の褥」返詩 胎児のわたしから母へ
夏嶋 真子
自由詩
30+*
09/4/28 19:46
絵画変容 五首
非在の虹
短歌
1*
09/4/28 17:59
メタ浪漫派
アハウ
自由詩
2
09/4/28 17:20
ハミングバード
ペポパンプ
自由詩
8*
09/4/28 17:16
脱脂綿
杠いうれ
自由詩
2
09/4/28 15:49
古き文よむ
生田 稔
短歌
1
09/4/28 15:21
4419
4420
4421
4422
4423
4424
4425
4426
4427
4428
4429
4430
4431
4432
4433
4434
4435
4436
4437
4438
4439
4440
4441
4442
4443
4444
4445
4446
4447
4448
4449
4450
4451
4452
4453
4454
4455
4456
4457
4458
4459
4.81sec.