感電し
若さの涙
ほとばしる


くちびるに
血のにじむぶん
発熱す


木星を
過ぎて厚着の
銀河行


若さとは
過剰なる事
栗の花
山で私は王だった
空腹であれば栃の実も胡桃もたらふく食い
腹が満たされれば落葉松の林をそぞろに歩き
潅木の寝台で眠りをむさぼった
ときに山腹に出ると
谷を挟んでむこうに山稜はうねうねと続き
...
西の空に描かれた
夕焼けと浅い夜のグラデーション
高い大気圏に置いてかれて
光は冷静に冴えていた

網膜を冷やかして
今日の終わりをそっと告げる

夜が来て 暗闇が幕を上げたら
反対に瞼を閉じよう ...
巡り終え
巡り終わらぬ花ならん
皆なかに澄みなかに澄み
花に至らぬ花ならん


埃が咲いて
小さくうすく
まばゆさはただ
夜の手のひら


冷たすぎる手のな ...
ひたすら眠って眠って悪夢通り越してアンとアリスと大正ロマンと指輪の世界に行ってしまおう。
戻れなくなってもいいや。
思慮深そうに見せといて実は何にも考えてないしね。
ほらもう帽子屋と雪の女王が居 ...
七月は一艘の舟
僕らは詩の上で旅をする
オールは持たず自在にすべってゆこう
喜びも悲しみも傍らに従えて
まだ陽はあんなに高いのだから


指を浸せば波紋の向こうに
雲は流れ 陽はきらめ ...
             
居間のテーブルに、汗をおびた白い皮膜がひろがり、ひとり
のピンクのビニール手袋は、両手で艶めかしい声をあげた。
一面、ピンとはった空気が、わたしの熱を帯びた息で震える ...
昨日の記憶に色がない

一年前のキスは
深い薔薇の色をしてた

昨日のキスは
無色透明のキスだった

何も感じない
強く噛んで血が出る

その血でさえ透明で



...
誰のものともわからない唇が
私の背中を通る


このように
戦ってきたけれど

何と戦ってきたのだろう?

垂れ下がる乳房
力をなくしていく腕

もう
遠くには飛べない

...
水の中でしか 
  生きられないと 
    思っていた
        日々  
きみの
ゼリーの肌に最初に触れた せつな
素人の二人が 不器用に
一つになって
創造が始まった  夏 ...
    旅の車窓から柿の熟れた実がみえる
        あの家に あちらの家にも
    ことしは豊饒の年なのかもしれない
         楚々とした里山にともる
           原 ...
流れ落ちる水は
千年前の水と変わることはなく
ただ重力の思う通り
落差のあるがままに
変わらぬ風景を作っている

そんなあり得ない話を信ずる訳も無く

流れ落ちる水は
削り取った岩の ...
駈けて

駈けて

君のもとへ

幾千の夢を経て


久遠の時

遥かな空

夕日に誓った

あの日の指切り


時は人を得て

人は時を経て

佇む影 ...
雨のあと光さす路濡れていて妻の帰るを待ちているなり

妻は明日休日ならば連れ立ちて何処へ行かむ夏さかりなり

子と妻とクリスチャンの集会に楽しき時を過ごしし昔
韻文は日本語の魔なり骨に染む


海風の松を鳴らして午後眠る


地獄界美ありと思う慰めに
脳がとろけてる

この前の暑さと汗で
あたしのなかの全部が
流れ出していった

かろうじて残った感覚で
指令が下る

眠い、眠い、眠い・・・

弱い弱い感覚は
義務感でカラダを ...
青空が一転して
曇り空になり
でも、この空で僕たちは繋がっているんだ
なんて呟きながら
僕は女郎街を歩いていた

君の脹脛を
丁寧にもんでいると
きっとお互いの体中の粘液が ...
 
好きなことばかり
やっていたら
 
 
それが好きなのかも
わからなくなる
 
新たに好きなことを
見つけることもない
 
 
比較するものがあるから
好き ってわかる
...
今晩は
お久しぶりですね

今日あなたの家の近くまで行って
やっぱりやめました

私はあなたと違って心が狭いので、あなたと彼女の幸せなんて到底願えそうにありませんから

私が ...
都会とは違った風
何か気持ちをいえるわけでもなく
自然な音になれるものだ
バッタやスズムシが耳に混じる

声が澄み切っていくように感じられる
清らかな心がしているのを気にすると
ここに立 ...
 
【月の詩】



 君を愛した あの日のように
 今夜も月が輝いている

 まだ憶えていますか
 きっと忘れてしまっただろう
 静かだった夜
 君を愛した夜
...
あたまに風船がついていますよ

あなた見えないのですね

忙しすぎて 首が回らないみたい


熱心に遠眼鏡を 見てらっしゃるのね

風船が見える?

それは地球を一周して あなた ...
しっぽをふって
甘噛んで
僕の心は仔犬に似ている

闇に溶け込んで
孤独を愛した
僕の心は黒猫に似ている

いがみ合う犬と猫
そっぽを向いては知らんぷり

仔犬 ...
月光がかすかに照らす
夜空の飛行機雲

暗い夜空に流れる気流
ここには見えない速さで
ここには聞こえない音で

空は
また誰かの思いを運び
消し去っていく

そこに残るのは
星 ...
炭酸を
「うまい!」と感じて
夏が来た!
玩具銀行の赤い判子を押した 
福沢諭吉の万札を短冊代わりに 
笹の葉群に吊るします 

夏の涼しい夜風が吹いて 
はたはたはたはた 
数え切れない諭吉さんが
笑います 

時折ちらり ...
あなたの肉のうぶごえが
今 平たい皿にひたされた
あふれるばかりの若々しさと
宙を蹴る足
あまりに赤く
あまりに小さいので
僕は目をそらした

かいこの眠りは深い
透明の糸が指先をつ ...
毎晩なかなか寝つけないオレは
こっそり夜中に起きて
傍らで寝息をたてている
オマエの白い背中に口づける
そうしてチャックをあけたなら
幾重にも重なったページをめくるように
そっ ...
僅かに感じる視線に

蛇に睨まれた蛙のように

小さ角においやられていった

繋いでいた手は

急に離されまた掴もうとしたけれど

追い付くことはできなかった

人は誰でも大き ...
いうローズウッドか何かの香りとのヨガの最後の脱力死体のポーズにて、
内に沢山の苦しい悲しい感情があって思い切り泣きたいのと、
相反する暖かなものの存在を感じた。
溢れる変な想い。
細かい表せな ...
日付順文書リスト
タイトル投稿者カテゴリPoint日付
銀河行非在の虹俳句009/7/8 17:56
自由詩109/7/8 17:35
夕焼けと浅い夜の間で遊僕民携帯写真+...209/7/8 14:35
ひとつ よびこ木立 悟自由詩109/7/8 14:32
野辺の花アサギ自由詩009/7/8 13:40
七月の舟石瀬琳々自由詩14*09/7/8 13:36
遠い夢—デッサン前田ふむふむ自由詩9*09/7/8 13:11
透過するキスの味蓮沼 栞自由詩209/7/8 12:18
「41歳の春だから」このCMからすべては始まった初代ドリンク...自由詩7*09/7/8 11:44
「愛生」(あいおい)月乃助自由詩10*09/7/8 9:54
Traveler(9)信天翁自由詩2+*09/7/8 9:45
……とある蛙自由詩6*09/7/8 9:39
牽牛柊 恵自由詩13*09/7/8 8:04
妻の休日生田 稔短歌009/7/8 7:50
美ありと思うアハウ俳句109/7/8 7:38
とろけてる森の猫自由詩7*09/7/8 5:25
けもの女郎花自由詩109/7/8 4:20
好きを知るために次元☆★自由詩409/7/8 4:10
願い事自由詩009/7/8 2:28
丘をかけあがって番田 自由詩209/7/8 2:28
月の詩綾瀬たかし自由詩109/7/8 1:48
風船男瑠王自由詩4*09/7/8 1:11
犬猫占い遊僕民自由詩009/7/8 1:08
夜流ヒロシ自由詩109/7/8 1:06
サワー遊僕民俳句209/7/8 0:58
ましろい短冊 服部 剛自由詩509/7/8 0:55
食欲凪目自由詩309/7/8 0:38
⊇ω`⊂ωshu自由詩309/7/8 0:27
ノートの端の落書きこめ自由詩1409/7/8 0:13
幸福を感じやすくなるというアサギ自由詩009/7/7 23:58

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加筆訂正:
/非在の虹[09/7/8 17:36]
行変更
5.32sec.