健康な足音は一昨年の写真の向こうに逃げて行ってしまった
固まった笑顔は癖
すっかり 乾いてしまって
私の喉はもう唄わないのです
ドとレとミとファとソとラとシ
それぞれの変と嬰
舞台 ...
熱い靴底がどしゃぶりに冷やされて
フェンスを乗り越えた風が髪を濡らす
前線が停滞していますと
携帯ラジオが伝えるけどれど
停滞の下の僕の街は
なんて騒がしい夕暮れだろう
横向きに傘を差す人 ...
私の名前は
ヨシです。
昔はアシと呼ばれてました。
“悪し”は縁起が悪いとの事です。
私の茎は中空です。
根っこまで空気を運んでます。
私は生き物の玉手箱です。
私はヨシキリの巣にも ...
「鼻が長かった」彼女は言った
「ゾウみたいだね」僕は言った
「ううん、キリンみたいだったわ」と彼女が言うので
「首も長かったんだ」と聞くと
「歯がキリンみたいだった ...
夜、
手紙を書いてはいけないとタモリが言っていた
夜中にと言っていたな
たぶん。
音楽は魔法だ
創めに言葉があったのではなくて
そこには音があったのだろうと僕は思う ...
また
草の匂いのする、夏が来る
ホームから駆け下りて
5時17分の各駅停車に間に合うように
大人たちが向かう方向とは
ずっと、ずっと
逆に走ろうと決めて
あの人からは
降りだし ...
一里のヒンバがめおととなって
丘を下り始めたとき
二里三里ともおそらく
自らの距離をもう距離とは言えず
巨とか凶ばかりがやたらに目に大きく写り
逃げ出したいのをぐっとこらえるがもう
一里の ...
じぶんががんばることが
誰のためにもなっていない
未来も含めて
誰のためにもなっていない
これ以上の絶望ってあるだろうか
言葉はいつも足りなくて
無力感ばかりにひた ...
小さなまどから
両手を広げたら
境も {ルビ閊=つか}える枠もなかった
風は湿り気
きょうもいくつもの紙ふうせん
昇ってゆく
まだ、両手広げたまま 吸って 吐いて
十字架のか ...
天と地に眉引いて外出す
緑濃く包丁砥ぐほど湿っている
息をして大気の重さを計測する
私はいつになく 私であった。
ぽっつり、と何者かが着地した
灯るように暗く冷え切った脳裡に
明滅する、えたいの知れぬ
記憶でみたされた浴槽に身を沈めれば
水平線で限られた空の
青い深さ ...
明日も知れぬ。
死のいぶきを感じる
果てしなくふりしぼれば
ここに通流している
私の声がする
耳をかたむけるのは幽かな影
生命あるあいだ
避けては通れない
このように、食事をする
...
わたしの中の真昼の闇
闇の中の狼の虹彩
虹彩の中のおまえの影
ふるえている
耐え切れない心を
掻き毟るための
1/4拍子を宿した指先
どうかわたしの爪を切っ ...
教室の窓際の席でさ
ルーズリーフのページがひらひらめくられて
あの子はそれを器用に切り取って
便箋に書いた“彼が好き”って
夏休み前の放課後
先生に呼び出し食らってね
“君 ...
ここから飛び降りませんか
私と一緒に落ちていきませんか
そうすれば今より
そばにいられると思いませんか
昨日の続き
明日へ続き
落とし穴
いつもの通り道
昨日の続き
明日へ続き
今日はいつもと違う道
昨日の続き
明日へと続く
ずっと続 ...
暗い箱を捜して僕は夜を歩き
冷たい風に吹かれては懐かしき日を想う
朝日に沈んでは昨日の未来に立ち竦み
貴女の生みたての体温を願う
明日の貴女を叶えて下さい
昨日の私で終らせて下さい
...
ねぇ例えばこの身が灰に成ったとして…
貴女は泣いてくれるだろうか?
夕暮れにはいつも私の顔を思い出してくれるだろうか?
そんな事望まない。
ねぇ例えばこの身が貴女さえも見れなくなったな ...
こうして眠っている私の
枕の下の手紙
差し出し人にも宛名にも
心当たりはない
君が唱えた夢のような言葉を
僕は未だに捉えきれないでいる
指先から滴る紅を
君は汚いと笑った
「あなたにはもう微笑まないわ」と
俯きながら君は呟いたけれど
君が一度だって微笑んでくれた ...
よく、晴れた日のこと
傘をさかさまに持ち、振り歩くひとがいた
何をなさっているのですか、と尋ねると
彼は
「ここに太陽を閉じ込めようとしているのだよ」
そう言って
ぱちり、と傘を綺 ...
俺は死んでしまったのだ
死者の言葉は生者には届かない
世界が違うから
世界は平行に広がっていて
二つの世界は交わることはない
俺が何を言っても彼らは答えない
そうここには ...
風の止まった六月の午前
そよとも動かない樹々の枝たち
四方に延びていく電線も
雨の降らないくもり空も
何も動かない風景のなかを
ラジオの歌だけを鳴らしながら
ぼくは車を走らせていく
...
ノックをしても返事は帰ってこない
薄暗い井戸に落ちていくのは
諦めた人達
安心したくていつも命綱を
硬く身に付けていた
辛うじて意識があるうちに
君に会いに行こうと ...
骨のような夏が街におりてくる
空はまぶしすぎて暗示しない
目を細めて輪郭や影を
確かな物にしようとしているだけで
湿った風は川からあがってくる潮の香りがする
どこか遠いところまでいつ ...
欠け落ちた
びー玉の破片
転々として
とおくとおくへ行ってしまった
昔は
赤く発光していた
生と死を近付けることで、より明るく熱く発光していた
放っておくと
欠けた部分は自然再 ...
浜辺で
ざぶん という波音の方が
波より先に砂を砕いている
気がした
おしてはよせて
消える波
消えても消えても
繰り返し押し寄せる波
プチプチと砂 ...
はしゃいだ頃を思い出しながら
あなたは静かに浜辺を歩く
海と陸の境目を
なめらかな曲線にしてゆく足跡
ふと立ち止まって拾い上げた貝殻に
ひとすくいの海水を満たして
あなたはそれ ...
卒業しよう、明日、日が差して。
私は鳥みたいに こんな小さな籠じゃ いや
卒業しよう、明日、1秒。
おてんと様 私は 貴方になりたい
泣かない笑う泣かない泣かない
...
新聞の一面広告の通販に500色の色鉛筆があった
1ヶ月に25本ずつが20ヶ月送られて来るのだそうだ
500色の色鉛筆なんて必要ないとも思えるし
500色の色の違いを見てみたい気もする
20ヶ月 ...
日付順文書リスト
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
かつての響き
照留 セレン
自由詩
2
09/6/15 20:33
紅い入道雲の下で
ススメ
自由詩
1
09/6/15 20:25
ヨシ
ペポパンプ
自由詩
7*
09/6/15 20:08
キリンの歯
たもつ
自由詩
7
09/6/15 19:32
やれやれ・・・
よーかん
自由詩
1
09/6/15 19:24
夏を想う
うめバア
自由詩
2
09/6/15 18:51
一里のヒンバ
ふるる
自由詩
4*
09/6/15 14:38
絶望
吉岡ペペロ
自由詩
7
09/6/15 14:20
六月のキイホール
唐草フウ
自由詩
9*
09/6/15 12:44
梅雨近し
アハウ
俳句
2
09/6/15 9:37
プラトニック シーサイド
こしごえ
自由詩
3*
09/6/15 7:50
食事
〃
自由詩
3*
09/6/15 7:48
影
夏嶋 真子
携帯写真+...
25*
09/6/15 5:06
手紙
かのこ
自由詩
2
09/6/15 3:37
使った包丁は持ち帰ります。
wister...
自由詩
0
09/6/15 2:59
明日は
山崎 風雅
自由詩
1
09/6/15 2:28
夜想曲
漣 風華
自由詩
1
09/6/15 2:26
遺書
〃
自由詩
0
09/6/15 2:19
ピロートーク
サトタロ
自由詩
2
09/6/15 2:18
カサブランカ
智鶴
自由詩
1
09/6/15 1:51
陽傘
山中 烏流
自由詩
4*
09/6/15 1:42
生者と死者の平行な世界
新崎
自由詩
4*
09/6/15 1:28
買い出し
kaeru
自由詩
1
09/6/15 1:25
変わっていく
こめ
自由詩
18
09/6/15 0:54
残照
たりぽん(大...
自由詩
13
09/6/15 0:42
麻痺
高橋魚
自由詩
1
09/6/15 0:41
命
唖草吃音
自由詩
5
09/6/15 0:13
「貝殻一枚分の海」
ベンジャミン
自由詩
4*
09/6/14 23:23
卒業しよう。
そらの とこ
自由詩
8*
09/6/14 23:23
500色の色鉛筆
吉岡ペペロ
自由詩
5
09/6/14 23:04
4429
4430
4431
4432
4433
4434
4435
4436
4437
4438
4439
4440
4441
4442
4443
4444
4445
4446
4447
4448
4449
4450
4451
4452
4453
4454
4455
4456
4457
4458
4459
4460
4461
4462
4463
4464
4465
4466
4467
4468
4469
加筆訂正:
夜の四隅のために書いた詩
/
瑠王
[09/6/15 17:54]
若干修正いれました。
6.82sec.